ネタバレ表紙のキンモクセイが素敵。 レビー小体型認知症を患った祖父による安楽椅子探偵もの。古典ミステリーへの愛がビシビシ伝わってきて、夢中になって読んでしまった。オマージュとしての使い方も巧みで、未読の作品は読んでみたいし、既読の作品は再読してみたくなる。 お祖父さんにはずっと名探偵のままでいてほしい。

ネタバレ完結編。2巻からちょっと間が空いたので置いてけぼりに…。最後の展開は急すぎて、これまた置いてけぼりに…。 今回、途中まで主人公の礼にはイライラした。別人と知って(推測して)、いきなり『烏有』と呼び捨てし、悪人呼ばわり。毎回パンプス履いてくんな！だが、まあ最後の望みは着地点としては良いとこだったかも知れない。楽しんだ。 表紙の絵が良い。

ネタバレ拾った蟹がよく食べる。ホラーっぽい不気味さや怖さはあまりなかったが、奇妙さが面白い。泣けるってほどでもなかったが、愛しさと切なさと奇妙さ…みたいな感じ？ 「百合の火葬」はタイトルから耽美な雰囲気を感じたんだが、思いっきり『物理』だった。清野にはちょっぴりシンパシーを感じた。

ネタバレ西暦3000年、20人に1人にまで増えた佐藤さんを狩るための国王の命令で鬼ごっこが始まる。 スピード感はあった。でも突っ込みどころ満載。もしかしたらそれを楽しめってことかしら？

ネタバレ土着信仰から生じた歪みが悪化の一途を辿った結果、物部さんでも投げ出すレベルに…。 最後は解決してほしい、この人だけでも助かってほしいと思いながら読んだんだが、救いはなかった。怖さより気持ち悪さを感じた。母親の日記とか酷いよ。 怖いけど、気持ち悪いけど、もっと読みたくなる。 流れでカクヨムの「神様と指切り」を読んだが、その約束はかなり一方的すぎる。

ネタバレ母親の危篤に3年ぶりに永劫館に戻ってきた息子。おりしも嵐。母は既に亡くなっていて、家族とそこに集まる来客。そして起きる密室殺人。好物が勢揃い。 最初、帯の『館』×『密室』×『タイムリープ』を見たときは、正直、盛りすぎじゃね？と思ったんだが、バランスも良いし、読みやすくて楽しんだ。『超連続殺人』…あ、確かにw ところで、魔女って女性だけ？息子には遺伝しないのかな？

ネタバレ比嘉姉妹シリーズの短編集。全てに比嘉姉妹が出てくる訳じゃなく、その他のレギュラーメンバー(？)も参戦。 短編とは言え、6編とも読み応えがあって面白かった。ラストは切なくなるものも…。 時系列がちょっと混乱。これって、ばくうどの前？後？…ってなる。

ネタバレあらすじに書かれている内容に届くまでが話の大半。写植屋と詐欺師の話。これぞエンターテイメント！面白かった。 ちょっと呑みたくなった。

ネタバレ表紙のキンモクセイが素敵。 レビー小体型認知症を患った祖父による安楽椅子探偵もの。古典ミステリーへの愛がビシビシ伝わってきて、夢中になって読んでしまった。オマージュとしての使い方も巧みで、未読の作品は読んでみたいし、既読の作品は再読してみたくなる。 お祖父さんにはずっと名探偵のままでいてほしい。

ネタバレ猫柳十一弦シリーズ。名探偵(先生)と探偵助手(学生)とが殺人を阻止するために奔走する。誰も殺されなくても日常系ではない。 つか、なんて微笑ましい2人だこと。おばちゃん、ニヤニヤしちゃったよ。ほのぼのしたりクスッとしたり、結構軽快に読めるんだが、そこは流石『物理の北山』。トリックのスケールが凄かった。

ネタバレ探偵助手学部の学生たちと名探偵号を持つゼミ担当の猫柳十一弦。好物のクローズドサークルもの。 トリックは大掛かりではないが、なかなか。偶然に頼るところが多いのが気になるし、見立てにもちょっとモヤモヤする感じはあるが、キャラが効いていて楽しく軽快に読めた。

ネタバレ途中の心情とかは理解できないことを前提に書かれている気がしたし、ラストは全く理解できなかった。

ネタバレ葉村晶シリーズの短編集(今のところ、読む順番は間違ってなさそう)。自殺の理由がテーマっぽい。 ハードボイルドなんだが、晶の性格故かさっぱりと読みやすい。だが、いずれも結末は重苦しい。 「殺人鬼にまつわる備忘録」(小林泰三)を読んだ直後だったせいで、痣の男に既視感があったが、「依頼人は死んだ」の方が古い。

ネタバレ記憶が数十分しかもたない二吉VS他人の記憶を操る殺人鬼。 面白かったー！殺人鬼との対決は複雑な造りになっていて、その意外性も面白いし、ラストの衝撃も半端ない。

ネタバレ小学生3人がマリ姉の死の真相をつきとめるため七不思議を追う。読み始めてから小学生が主人公と知り、期待が薄れたが、十分に魅力的な展開でひきこまれた。 七不思議の謎については不確定要素が多すぎる気がしたが、まあそこも面白さではある。 決着はちょっと肩透かしを食らった感があったが、面白かった。 『サツキの記録③』に間違いがあるみたい。何かの謎が隠されているのではと思ったけど、校正漏れ？

ネタバレ無気力探偵の続編。1作目よりこなれてる感じで、キャラが分かりやすくて良い。(もっと極端でも良さそう) 読みやすくて軽く楽しめた。

ネタバレちょっと辿々しい気がした。ご都合よろしく警察に協力する高校生という設定の割に妙に現実的だったり、無気力探偵が言うほど無気力じゃなかったり…。もっと振り切っちゃって良かったんじゃないかって気がした。話はまとまりがあって軽く読めた。デビュー作らしいので、この先もっと特色が出てくるのかな。

ネタバレ所有するだけで祟られる『忌物』に纏わる話を集める若き住職、天空と何ものかに追われて寺にたどり着く少女、由羽希。由羽希もまた『忌物』を持っていた。 なかなかに怖い話もあったが、由羽希の天空に対する態度が結構軽くて楽に読めた。 縁起が悪いと言われる黒猫が良い方に描かれているのが嬉しい。 シリーズになりそうなラストだが、続きはないのかな。

ネタバレ「雨の降る日は学校に行かない」と同じく入院中に読もうと買った。こちらもイジメの描写が辛いんだが、連作短編集になっていて、他の話との繋がりで明らかに希望が持てそうで救われる。図書室を舞台に、読書の良さを説いてるところも良い。中学校の図書室の思い出が蘇る。

ネタバレ病床で軽く読めそうなものを…と思って買ったんだが、ちょっとばかし重かった。 大なり小なりどこにでもありそうな状況。そのうち自分たちがどんなに狭い世界にいたのかが分かってくると思うんだが、それでも当事者にとってみれば辛いもんは辛いだろう。読んでいても辛かった。

ネタバレ元天才の若者がAIとのセッションで才能を伸ばそうという国家主体の『レミントンプロジェクト』。 ちょっとページを開いたらがっつり引き込まれてしまった。斜線堂さんはレミントンとセッションしているのか。ラストはちょっと生温い気がしたが、各々が信じた道を選択することは青春小説っぽさもあって良かった。

ネタバレ結末は分かっている。分かってはいるもののはらはらしどうしだった。残りのページ数からもう一波乱ありそうとは思いつつも、どうか何事もなく済んでほしいと願ってた。(そうはいかない) 「プロジェクト・ヘイルメアリー」もそうだったが、科学的な所見が散りばめられているのがリアリティがあって面白い。映画も観てみたいと思った。

ネタバレ「火星人ゴーホーム」を読んだ後に「火星の人」。火星の人ゴーホーム。(いや、カムバックか) 事故で死んだと思われた火星探索隊の1人が生きていた。取り残された火星で生き延びるため死力を尽くす。「プロジェクトヘイルメアリー」と同じく、主人公が明るく諦めない性格なのが良い。おっぱいに笑った。地球の方が悲壮感があって辛い。厳しい状態で下巻に進むが、布石もちらほら…？ アレス3のメンバーが今後どう絡むか分からないけど、この状況でくよくよする船長は、船長としては失格じゃないか。これが良い方向に行けば良いんだが…。