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2024年3月の読書メーターまとめ

針
読んだ本
10
読んだページ
2738ページ
感想・レビュー
10
ナイス
178ナイス

2024年3月に読んだ本
10

2024年3月のお気に入り登録
1

  • ユ

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • ユ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

針
巨大な“氷”の進行によって全世界が滅亡の危機に晒されるなか、主人公はヒロインである「少女」をどこまでも追い求める……。もっとスタイルに凝った幻想文学かと勝手に思ってたらこんなに動き動きの小説とは思わず、意外なほど読みやすく。唐突に主人公の夢想?描写が挟まる語り口に最初は面食らったけどすぐに慣れました。しかしこれは病んだ恋愛小説とでも言えばいいのか……。後半どんどん尻上がりに面白くなっていき、構成が首尾一貫してるのかは分からないのですがそれを吹き飛ばす異様な魅力があって自分はかなり面白かったです!
針
2024/03/13 08:05

あとは長官っていう第三のキャラクターの扱いの面白さ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

針

2月はけっこう読みかけの本を倒せました! いまはアンナ・カヴァン『氷』と零余子『夏目漱石ファンタジア』を並行して読んでいます。タイプが違いすぎて話が混じり合ったりは全然せず。 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3422ページ ナイス数:177ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1354352/summary/monthly/2024/2

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
10

針
アメリカに暮らす居場所のない少年少女たちの群像劇。自分は吉田秋生の描く傷つきやすい少年少女像が好き……。外国のお話をこれぐらいさらりと軽く語れるのはすごいなーと思います。これを読んだらいよいよ『BANANA FISH』か『海街diary』読もうかなー。どれも大昔に買ってはあるのですが……。
が「ナイス!」と言っています。
針
勝負モノの、敗れていく人たちを描いていくパートはやっぱり素晴らしい。個人的には比較的軽めのキャラとして出続けてるコウという人物をどこまで掘り下げるのかなーというところが気になります。
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針
ヴィルヌーヴによる映画版を観たのを機に。遠未来の宇宙にある砂漠の惑星“デューン”を舞台にした、陰謀と戦争とメシアニズムのSF一大叙事詩。個人的に冒頭がかなり取っつきづらかったのですが、映画のほうで世界設定は知ってたのでなんとか通過。100ページ過ぎて物語が本格化してからはけっこう面白いです。映画ではかなり省かれてるダイアローグとモノローグをうまく織り交ぜた心理戦みたいなくだりが一番楽しかった。ここは小説ならではかな。続けて中巻へ。(自分はこの『砂の惑星』よりもその続編を読みたくて手をつけた面が強いです)
針
2024/03/30 22:02

以下素人考えですが……。冒頭の読みづらさは、人物同士の会話劇の会話文の中に、彼らのキャラクターや関係性、SFの世界設定や政治情勢などが全部詰め込まれてるので、読み手がすべてを手探りしながら読まないといけないところに起因するのかなぁと。特にSFの設定とかはもっと地の文主体で、一気にダダダダーッと説明したり、会話文の合間に細かく補足してったり、一人称視点の独白として提示していくタイプの小説のほうが今は多い気がする。でも書いた通り100ページ過ぎたあたりでググッと読みやすくなりましたが。

針
2024/03/30 22:06

書き忘れたけど10000年後の宇宙時代なのにいまだに『聖書』を引用してるのが面白いです。この作品の救世主願望って自分的にはやっぱりキリスト教のイメージが一番近い気がする……。

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針
「上から目線の指導」VS「現場主義」という、一概にはどちらがいいわけでもない2つの立場の相剋としてまとめられた日本の左翼史入門本。初期のアナーキズム、マルクス主義の隆盛、共産党対社会党系の対立、戦後民主主義までの流れを駆け足で掴めるいい本なのかなーと。最後は実際の社会運動はどうすべきかという観点でまとめられてるのですが、資本主義経済の半永続を前提にした、非常に現代的で現実的な社会運動論に着地していて自分的にはけっこう納得感がありました。(続く→)
針
2024/03/28 21:25

あと個人的には以前読んだ高見順の『いやな感じ』(アナーキストの暗殺者が主人公の小説)の解像度が後追いで上がったりしました。ただし問題設定上、60〜70年代の新左翼についてはあまり触れられてなかったので次はそれ関連の本を読もうかなーと。(もうちょい続く→)

針
2024/03/28 21:32

それと個人的に驚いたこと。むかし自分が右翼と左翼の概念ってどう理解すればいいんだろうと思ってググったときにかなり納得感を覚えたサイトが、この松尾氏のものだったということをあとがきで知りました。のちに浅羽道明の『右翼と左翼』を読んで自分で補足したりもしたのですが、論者&文脈によって様々な意味で使われる右翼左翼という用語の基本的な捉え方は結局ここの「上下/ウチソト」が基本なのかなーという気が今もします。 https://matsuo-tadasu.ptu.jp/yougo_uyosayo.html

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針
おそらくニューウェーブSFに位置づけられる、ジーン・ウルフの代表作だそうです。けっこうな怪作SFでした。世界観は共通してるけどスタイルの違う3つの中編が重層的に織り成していく奇妙な感触を楽しむ、みたいな小説? 何も知らずに読んだほうが絶対楽しいのであまり内容を説明できませんが、こんなヘンな小説もあるんだなーという感じで自分はこのスタイルと形式にちょっと感動しました。しかし難解っちゃ難解で好みは非常に分かれると思う……。すぐに再読するか間を空けるか悩みます。今はニューウェーブSFを掘っていきたい気持ち。
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針
映画そのものの内容ではなく、それらがいつ、どこで、誰に、どのように観られたかという映画の視聴環境を論じた本。分析モデルはおもにアメリカと日本。ニッケルオデオンとかドライブインシアターとか、存在自体は知ってたけど実際どういうものだったのかはこれを読んで初めて知りました。総論というよりは試論という感じもちょっとするけど、いろいろ勉強になる大変いい本でした。この本以降の映画の視聴環境(テレビ放映、レンタルビデオ、ディスク販売、ネット配信による、自宅での映画視聴)についてはこれから誰かが論じていくのかなぁ。→
針
2024/03/18 18:39

基本的に映画そのものの内容にはほぼ触れてない本なのですが、ヒッチコックの『サイコ』にだけはラストまで言及があるので可能なら観てから読むほうがいいかもしれません。ちょこっと取り上げられてる『ツイスター』のほうはあんまりネタバレは関係ないタイプの映画のようで、自分はこれを読んで観てみたくなりました🌪️。

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針
手塚治虫の漫画ってならず者的な集団が登場したり、やたらと活劇が激しくなったりするとだんだんストーリーが危うくなってくるような……。「復活編」も若干危ないけどプロットのおかげできちんと着地はしてる感じ。うーん、今でも古びてないSFのテーマを扱ってるとは思うのですが、やっぱり地味な話だなーという印象は変わらず。自分は『火の鳥』だとやっぱり『鳳凰編』か『太陽編』がいいなーという感想。ちなみに自分はプレイしてないけど『沙耶の唄』の元ネタらしいですね。併録の『羽衣編』は語りの形式がおもしろかったです。
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針
「火の鳥復活編」を電子で。むかーし小学生の頃に一度読んだのですが、当時の自分はこの作品の時系列の操作を全然理解できてなかったことが分かりました……。レオナ×チヒロの話とロビタの話ってどういう関係なんだろう、ぐらいで本を閉じた記憶が……。人工臓器によって死から蘇ったレオナの目に映る現実世界の無機物感のマンガ表現がすごいです。コマ割りとかも劇的でいい感じかなーと。残りの感想は下巻に。
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針
巨大な“氷”の進行によって全世界が滅亡の危機に晒されるなか、主人公はヒロインである「少女」をどこまでも追い求める……。もっとスタイルに凝った幻想文学かと勝手に思ってたらこんなに動き動きの小説とは思わず、意外なほど読みやすく。唐突に主人公の夢想?描写が挟まる語り口に最初は面食らったけどすぐに慣れました。しかしこれは病んだ恋愛小説とでも言えばいいのか……。後半どんどん尻上がりに面白くなっていき、構成が首尾一貫してるのかは分からないのですがそれを吹き飛ばす異様な魅力があって自分はかなり面白かったです!
針
2024/03/13 08:05

あとは長官っていう第三のキャラクターの扱いの面白さ。

が「ナイス!」と言っています。
針
修善寺の大患で“爆殺”された夏目漱石が樋口一葉の肉体を借りて復活するという文豪アホ小説。みっちり史実を調べあげた上でハチャメチャにしてる感じ。文学史が好き、悪ふざけはもっと好きな人はけっこう楽しめると思います。ツッコミどころしかない序盤の設定群が面白すぎるんだけど、終盤のちょっと残酷なユーモアも自分は好き。一方でストーリーは意外とちゃんと長編ラノベしてました。個人的には文豪バトルファンタジーを謳いつつも実質的には「紙幣の顔」が一番モノをいってるところが思い出すだに笑っちゃう。
針
2024/03/04 03:24

正直ストーリー展開にはウーンと思うところもあったんだけど、ライトノベルとしての方向性はたぶんこれがいいんだと思う。文学史には多少興味があっても基本的にライトノベルの読者じゃない自分みたいな読み手の好みに全部合わせてちゃいけない気がするから……。

針
2024/03/04 05:37

一点訂正。自分が興味持ってるのは正確に言えば文学史ネタとか文豪ゴシップかもしれないですねー。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/07/31(702日経過)
記録初日
2017/04/08(2642日経過)
読んだ本
705冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
202881ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
445件(投稿率63.1%)
本棚
7棚
外部サイト
自己紹介

寝床のまわりにある本をてきとうに読んでおります。

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