延命至上主義に疑問を投げかけ、介護の未来のかたちを提言することで、これからの介護について考えるきっかけとなる。介護する側される側、医者それぞれの視点から書かれた現場を写す物語。

タイトル勝ちの本なので、帯の岸本さんのように期待して飛びつくと肩透かしを食う。ダークな性格として「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」の四つに分類、解説する。このダークという曖昧な言葉の括りも気になった。

延命至上主義に疑問を投げかけ、介護の未来のかたちを提言することで、これからの介護について考えるきっかけとなる。介護する側される側、医者それぞれの視点から書かれた現場を写す物語。

組織的な労働と拝金主義から離れ、利他的行動を実践する稲垣さんのライフスタイルに憧れます。足るを知ることで、身の丈に合って贅沢を求めないシンプルな暮らしは心も充足感を得ることが出来る。FIREといえば如何に多くの資金を作るかの議論になるが、もっと根本的な働き方、生き方の見直しが必要だ。

人生のライフステージごとのあらゆる悩みを解説していている予習シリーズ。「精神の健康」を保つことが肝心だが、高齢になるほど困難や深刻な悩みが増えるのは明らかで、暗澹たる気分になる。過去の悩みはどうでも良く、未来のライフステージも実感がわかないので、今の段階をどう乗り切るかの心構えが重要だ。

失礼ながら高齢者の慰め人気取り本だと思い読み始めたが、妙に納得させられた。予習本として頭に入れておくと良い。

これまでの路線から歪んだ恋愛を期待してしまうと物足りなさも感じたが、高瀬さんの年代の恋愛観が今後どのように物語に織り込まれていくのか期待したい。

「死んだ」シリーズ、大きな期待もなく、気軽に読める。今回も死を鮮明に描くことで、生への渇望を際立たせるストーリー仕立てとなっている。