この作品の主人公は、『二人目の私が夜歩く』の咲子の心情に似ている。異なる点があるとすれば、主人公の松野徹が警察官であることだろう。自分が事故の引き金を引いてしまったことへの苦悩、そして責任。彼がこの感情にどのように折り合いをつけるのか期待していたのに、衝撃の展開を迎えて嫌な意味で予想を裏切られた。終盤で明らかになった真実にもやもやした。真実の先に、これで本当に良かったのだろうか？と考えてしまう苦い描写がある。事件がある限り、この問題は常にあるんだろうな。重いし深く考えさせられる内容だった。

生物の偉大なる愛に魂が震える、感動の物語。爬虫類や両生類の声を聞くことが出来る不器用な女の子、それを見守る一匹のイグアナ。まるで子を想う母のような温かさを持つ関係が尊い。読み終えたとき、全ての生物が愛しくなる。そして、感謝を伝えたくなる。とにかく凄い作品だ。 涙が止まらないよ(私だけかもしれないが)

この作品の主人公は、『二人目の私が夜歩く』の咲子の心情に似ている。異なる点があるとすれば、主人公の松野徹が警察官であることだろう。自分が事故の引き金を引いてしまったことへの苦悩、そして責任。彼がこの感情にどのように折り合いをつけるのか期待していたのに、衝撃の展開を迎えて嫌な意味で予想を裏切られた。終盤で明らかになった真実にもやもやした。真実の先に、これで本当に良かったのだろうか？と考えてしまう苦い描写がある。事件がある限り、この問題は常にあるんだろうな。重いし深く考えさせられる内容だった。