読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

大粒まろん
読んだ本
20
読んだページ
6029ページ
感想・レビュー
20
ナイス
980ナイス

2024年3月に読んだ本
20

2024年3月のお気に入り登録
4

  • まちださん
  • ジョー
  • toshi
  • たまご

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • まちださん
  • toshi
  • たまご

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

大粒まろん
今回も面白く読みました。ときめきっ子タイムの語り手はゼセカラファンの小学生の女の子。成瀬慶彦の憂鬱では成瀬あかりの父親。やめたいクレーマーは成瀬のアルバイト先のお客様 。コンビーフはうまいは成瀬と共に大津親善大使となった女子大生の視点となっていて、探さないでくださいのラストはグランドホテル形式で、各話の語り手が出揃う形となっている。そしてやはりそこには島崎みゆきも登場する。この作品の上手いところは、自分の中に語り手と成瀬あかりの両方に共感できるところだろう。ハッとする気持ちになれるのが良い。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

大粒まろん

皆さま、先月もありがとうございました。今月もよろしくお願いします。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:52冊 読んだページ数:7038ページ ナイス数:1307ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1389685/summary/monthly/2024/2

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
20

大粒まろん
阿部一族だけ再読。騎士団長殺しを読んだら読みたくなった。この無駄の無い書きぶりが、イマーシブ!
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
再読。「悪童日記」ほどのゾクゾク感ではないにしろ、やはりこの詩的な文章に中毒性を感じる。三部作の続編とも言われるこの作品ではあるけど、それらとは違い抒情的。著者の母国と母語への気持ちがよく現れていた。私も日本人同士であっても、関西出身というだけで親近感をより持ってしまう。出自に対する外へ傾ける拠り所なのだろうなぁと思う。最後を希望的と感じるか、最後まで暗さを見るかはその時の読者の状況や心情によるところだろう。この思考に耽るラストがやはり著者の巧いところだ。何度も読み返してしまう。んー、癖になる作品だー。
大粒まろん
2024/03/31 09:23

これ、信じられない語り手としても読めてしまうので、そうなるとより悩ましい笑。

が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
パラパラと再読。映像化もされてる有名作、初読の時は、ライト?ロード?クライムノベレット?ノベレッテ?くらいな感じだったけど、読み返すと、オムでファムなファタールな感じだし、ギリシャ人コミュニティの中にいながら、やらかしてしまう、フランクやコーラは、やっぱり人種差別的階級思考があるのだと時代背景を考えると見えてくる気もして、面白かったし、この短さにこの展開と小気味良さは、やっぱり名作なんだねと思った。そして、皆さんと同じく、タイトルが秀逸なのね。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
巧い作品だと思う。そしてとても不愉快な作品だ。ここには3つの殺人が描かれている。動物的(快楽)殺人。人間的(親としての憤り)殺人。そして、警察が行う故意ではない(この中では治安維持や職務的義務や正義感)殺人だった。和佳子の放つ言葉は重い。この言葉は著者の良心だろう。赦しとは何だろう。神はお許しになっても、人間である私は許さないこともある。これを読み葛藤する心とはそういう事だろう。恐れず書くなら、私も迷わず長峰だ。ただ信仰心(良心)もあると思いたい。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
すばる文学賞受賞作。少し硬さのある文章が、かえって行き場のない感情そのものの体温を感じさせる作品だった。40才間際、出産経験がなく結婚していない女性。あるものを保存している。その繊細な機微と脅迫的思考が生々しかった。生きてる間中使命と義務と責任が追いかけてきて、私達は大変だ。選べること選べないこと、どちらも覚悟して生きるしかない。以前応募していた懸賞にて、1000円当たりましたので、Book Walkerから、そこに少し足して購入しました。読書メーターさんありがとうございます。感想修正しました。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
村上春樹氏の作品は現代感覚で読むとオイオイ(ルッキズム、フェミニズム、ジェンダー諸々)となり、ファンタジィ好きな私が読むと途中まで面白ぃ♪なのだ。今回は終盤が??で、いつもの如く、道途中な作品。主人公の私は何故まりえを救うのだろう。騎士団長への行為は私を試す踏み絵のようだ。ただしい殺人なんてものあるのか。ロゴスがなければ実態の表面化がうまくいかないし、ただそれだけでは、表現しきれないピュシス(自然的)流動があって、無常感とイデアは一見すると相容れない。それでも共存はしなければあらないのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
再読。やっぱり、チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(ルイス・キャロル)「不思議の国アリス」が好きだなぁ笑。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
再読。森鴎外「阿部一族」泣けるね武士道。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
再読。モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」好き。
ももけん
2024/03/27 23:32

フィガロのほうが好き

大粒まろん
2024/03/27 23:53

はい、フィガロもグッ!(๑•̀ㅂ•́)و✧

が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
間宮改衣氏『ここはすべての夜明けまえ』(SFマガジン2月号掲載)第11回ハヤカワSFコンテストの特別賞を受賞作。SF時間差ラブストリー。SFにしたからこそ描けた生きるとはを考えた作品。平仮名多め(敢えて)は、良かったと思うし、読みやすさが抜群で巧いと思った。Orangestarの「アスノヨゾラ哨戒班」と永瀬拓矢の将棋論を組み込んでいる点も面白かった。SFとしてのdetailsは薄い。(ここの作り込みが深ければ大賞も獲れた気もする)その代わりというわけではないと思うけど、純文学的な雰囲気を濃く漂わせる作品。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
相当楽しく読みました。作者の人柄かな笑。学生時代の歴史は教員によって随分と印象が変わると思う。こんな解釈なら授業も楽しいだろうなーと思った。人は役割を欲しがりその役割に振り回される。足利兄弟が本来この現代人的諦観気質であったのなら、この時代に生きたことはさぞかし大変だったろうと思う。しかし、兵法で無いにしろ書物を読むのは幾つになっても人を成長させるものなのですね。
大粒まろん
2024/03/20 16:37

追記、人並みなど無い。だから人は皆人並みに生きたいと願う。その馬鹿馬鹿しい愛おしさが哀れかな人なのだ。

が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
今回も面白く読みました。ときめきっ子タイムの語り手はゼセカラファンの小学生の女の子。成瀬慶彦の憂鬱では成瀬あかりの父親。やめたいクレーマーは成瀬のアルバイト先のお客様 。コンビーフはうまいは成瀬と共に大津親善大使となった女子大生の視点となっていて、探さないでくださいのラストはグランドホテル形式で、各話の語り手が出揃う形となっている。そしてやはりそこには島崎みゆきも登場する。この作品の上手いところは、自分の中に語り手と成瀬あかりの両方に共感できるところだろう。ハッとする気持ちになれるのが良い。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
「一人称単数」に出ていたので、再読。初期、中期と芸術至上主義だった芥川氏は、後期になり時の潮流もあって、私小説めいたものを書いたが、やはり感性に合わなかったのだろうと思う。寿陵余子を持ち出している辺りにそれが見て取れる。死を恐れるのではなく、狂うことを歯車を持ち出し、恐れ、不安に苛まれる。そんな気分に操られる己ではないと言う葛藤が感じられる作品だ。これだけ苦しんでいても、名作を書いてるあたりが常人ではないところだが、己をコントロールできなくなるくらいなら、死をコントロールしたいと願う気持ちは残念だと思う。
歯車
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
いつもより抜け感が良かった。この曖昧さと違和感を幻想的に惑わす言葉が巧い。随分面白かった。抜群に良い小説だと思う。短編がやはり上手いと思う。これに芥川賞あげたらいいのに笑。2020年7月20日に発売だし。言葉選びが珍しく危ういところも実験的だし挑戦的だし。なにより軽やかに怪しくて詩的だし。私小説風純文学作品だよね。。これ?笑。人を待ってる時に読むのに最適だった。なかなか無いんだよね、そういう質の良い小説。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
官報のウェブサイト行旅死亡人欄に掲載された身元不明人の半生を追った、記者2人のルポルタージュ。ウェブ配信で1200万PVを獲得した記事の書籍化。尼崎市のアパートで、現金3400万円、星形マークのペンダント、その他数々の謎を残して、1人の老女が亡くなっていた。記者2人がわずかな手がかりをもとに彼女の素性を追い始め、最終的には多くの謎は謎のままではあるけど、警察も辿り着けなかったところ迄、地道に追っていく過程はとても興味深く、孤独死の老女ではなく、名前も人生も当然ある人だと云う点が描かれていて良かった。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
再読。3人それぞれの一人称語り。信頼できない語り手、書簡体文、枠組み物語(入れ子構造)SF、マッドサイエンティスト、サスペンスを含み、現代ではルッキズム、フェミニズム、ネグレクトめいた部分もあると思われ、斬新かつ先進的で、あらゆる要素がみられる19世紀イギリスの名著。怪物がフランケンシュタイを亡くした時の悲しみの深さは親を亡くした子供のよう、愛されなかったことへの憤りが描かれていた。愛せないなら生まないで。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
読みやすかった。些か気になる点もあるけど、ファンタジー要素と最後の回収が巧いと思う。イジメの被害に遭った子がこれを読んで乗り越えるキッカケになればとは思う。が、これを許すのは集団の中において生贄が生まれることを大人が甘受していると言うことだろう。残念ながら、私はあまり本屋大賞と相性が良くないのかもしれない。非常に抵抗感のある読書だった。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
再読。やはりこの作品は難解さはあると思う。それでも私には素晴らしい物語だと言いはりたい。例えば、悲劇の最中において平和の祈りや願いを世界中の人が毎日数秒でも続けた時、そのタイミングが一瞬でも重なり合ったら、それは奇跡的にその瞬間、世界中は平和なのだと思う。それは、続けていなければ、それは起こり得ない。それは私利私欲ではなく一人一人がその場で他者への平和を願い祈る。それが大地に染み渡るまで、そしてもしその瞬間が訪れたら、喜び分かち合え!と、大江健三郎氏は言われているのかもしれない。ーRejoice
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
日本の美しい文化だよねー。眺めるも良し!折るも良し!ですが、折り上げるとちょっと感動します。
が「ナイス!」と言っています。
大粒まろん
共生と祈り。美しい言葉で語られる人の中に巣食う毒はどこへ行くのか。吸い込まれるような物語は静かに不穏なまま進んでいき、言葉にならない感覚に堕ちて深い森の中を進んでゆく。コミュニティをどう捉えていいのかまだまだ掴めない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/01/18(491日経過)
記録初日
2023/01/18(491日経過)
読んだ本
945冊(1日平均1.92冊)
読んだページ
204419ページ(1日平均416ページ)
感想・レビュー
881件(投稿率93.2%)
本棚
14棚
自己紹介

読書記録を兼ねての感想をつらつら。今は主に芥川賞と純文学と言われる物を中心に読んでます。以前は古典名作、ミステリーやエンタメを多く読んでいたので、再読の都度感想あげています。私にとって読書は心の安定剤。

お気に入りの句です。
自分の感受性くらい自分で守ればかものよ。
by茨木のり子

拙い文章ですが、よろしくお願いします。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう