二度目です。やはり面白かった。そういえばこれは2026年が明けるところで終わるのでした。大人になっても変わらないでいてほしい人物です。成瀬のバイト姿のイラストは前回見逃していた。

これは読書好きの友と楽しく話しているみたいなよい新書です。

私は若い頃アクセサリーが好きで、たくさん指輪を持っていましたが、もうデザインが可愛らしくて子供っぽく、使わないのでほとんど売ってしまいました。でも家族や知人友人からの贈り物は手元にとってあります。もらったものはもらった瞬間からお金では買えないものになる。この本の中で心に残る矢部さんのことばです。著者の周囲への細やかな心使いが、ほんわかした絵に現れています。

私の読書は情報を得るためよりは面白がる目的のことが多い。学生のころは確かに「役立つもの」を欲していたかも知れない。この本は読書論というよりは精読ができないようなライフスタイル、そう生きざるを得ない社会や労働環境ってどうなの？という提議だ。「これ一冊で全部わかる」「教養のための」「世界一わかりやすい」こんな冠のつくタイトルの本が増えたのも関係がある。読書ができないのはスマホの普及だけじゃないということだ。日本人の読書スタイルの歴史の部分はとてもおもしろかった。

この世界は一皮むけばこんなに醜悪なのか。閉ざされたパンデミックの世界でこんなこともあるだろうという短編集だった。おもしろかったけど、受賞するほどのものかなぁとおもう。実際あのパンデミックで人生変わったということがあったのも確かだが、どの話もその要素はあまり関係ないような気がする。

ひみつのない人間なんて、おもしろくない！足立さん、内海さん、小川さん、上田さん、4人の小学生がちょっとしたことから、自らの秘密を暴露します。心が開く瞬間です。みんな各々心配事や悩みを持っています。小さくても彼らにとっては一人前の悩み。とてもいとおしいのです。今の世は嫌なことや腹立たしいことばかり。こういうピュアなお話が読みたかった。救われた思いです。上田さんの「学校が嫌い。みんなで同じほう向いてすわるのが嫌い」には感動。ここに子供のときの私がいる！と興奮しました。あの頃の校庭や図書室や公園が甦ってきた。

二度目です。やはり面白かった。そういえばこれは2026年が明けるところで終わるのでした。大人になっても変わらないでいてほしい人物です。成瀬のバイト姿のイラストは前回見逃していた。

表紙の絵が気に入って手に取りました。詩のような形式で進んで行くダイアナの物語。ダイアナは詩を書く天文好きの少女です。父の失職でダイアナ一家は転居しなくてはならなくなる。親友ローズとの別れは彼女の気持ちに急激な変化をもたらします。かわいい妹までうっとうしく感じ、おじいちゃんもケガをしてしまい、ダメージは増幅。だけど彼女にはいい教師たちがいて、新しい友達もできた。あたたかな家族がいても、友がいても、人生思い通りにはいかない。別れもあれば出会いもある。妹キララの書いた詩には目頭が熱くなりました。

文庫本を持っているし、読んだこともあるが、なんと驚くことに電子版が出ていた！ 思わず買って読んだ。とても新鮮。作者は昭和40年に若くして鬼籍に入られたので、これは昭和30年代の中学生のストーリーなのだ。とてもレベルの高い少年少女。会話がとてもかわいくて、なんだか別の国のお話みたい。もちろん私は少年ドラマ「マリコ」知っていますよ。