本編に登場したいぶし銀の脇役たちのサイドストーリー。 中でも、九代将軍・徳川家重の言葉を唯一聞き取れる忠光の家族にまつわる話は読んでいて胸に詰まるものを感じた。家族を守るために、家族にも話せない胸の内。一人で耐える役職の重みと家族の絆。そんな忠光家族の思いをしっかりとくみ取る家重。このような懐の広い人物でありたい。

途中まで読んで、しばらく置いておいたんですが、再度読み始めたら一気でした。荒れた川に飛び込む話、気前のいいおじいちゃんのお店の話、運転の経験もないのに自信満々に高級車を乗り回す話、学校を抜け出してサーカスを手伝う話。束の間ですが子供時代に戻れます。最高です！

本編に登場したいぶし銀の脇役たちのサイドストーリー。 中でも、九代将軍・徳川家重の言葉を唯一聞き取れる忠光の家族にまつわる話は読んでいて胸に詰まるものを感じた。家族を守るために、家族にも話せない胸の内。一人で耐える役職の重みと家族の絆。そんな忠光家族の思いをしっかりとくみ取る家重。このような懐の広い人物でありたい。

タイトルから「お」が取れた。たかが「お」だが、訳者からのメッセージかと。 清水訳、春樹訳、そして田口訳と読んだが、3回目ということもあり、一言一句丁寧に読み進むことが出来た。そこから見えてきたのは、簡潔なだけでなく丁寧に表現される場面場面。読み逃すまいとむさぼり読んだ。満足。

初めてシェイクスピアを読みました。戯曲自体なれていないので戸惑いましたが、セリフの持つ力強さは感じました。その反面、お城や嵐が吹く景色など視覚的な説明が少なく、イメージが難しかったです。どうしても、舞台だと、どう演出するんだろうと余計なことが頭をよぎり、注意力が散漫になりがちでしたが、、解説を読むと実に興味深い。取り敢えず何作かシェイクスピアは読んでみよう。

久しぶりにゾーンに入りました。ラスト2章は文字を読むという感覚ではなく、文字が勝手に頭に入ってくるという感じ。以前から読みたいとは思っていたのですが、ままならず。新訳の登場で読めたのも良かったのかもしれません。注釈も造詣が深く、注釈すら深堀したくなりました。主人公の人生を狂わせたのは、美しい肖像画なのか、交友関係なのか、はたまた、生まれついて具わった性格のせいだったのか。