ネタバレ福山さんの印象が強く、頭の中でイメージしながら読みました。やはり映像化に向いていそうな華のあるシーンが多いです。推理力もさることながら、違反気味に手に入れた捜査資料を活用するなど、探偵役の性格は新鮮で面白かったです。また、集客に腐心するあまり学生時代相手にしなかった同級生への態度を変える様子や、ギクシャクした夫婦関係が描かれたりと、コロナ禍が絡む描写も印象的でした。人望ある先生の下で机を並べたクラスメイトたちの末路としては複雑ですが、真世が武史の助言を受けてどう動くのか、気になるラストでした。

ネタバレ福山さんの印象が強く、頭の中でイメージしながら読みました。やはり映像化に向いていそうな華のあるシーンが多いです。推理力もさることながら、違反気味に手に入れた捜査資料を活用するなど、探偵役の性格は新鮮で面白かったです。また、集客に腐心するあまり学生時代相手にしなかった同級生への態度を変える様子や、ギクシャクした夫婦関係が描かれたりと、コロナ禍が絡む描写も印象的でした。人望ある先生の下で机を並べたクラスメイトたちの末路としては複雑ですが、真世が武史の助言を受けてどう動くのか、気になるラストでした。

ネタバレ誰が犯人なら意外かという視点で読むとどうしても絞り込めてしまうので、犯人への衝撃度は小さめでしたが、やはり最後の数ページに驚かされました。本編を読んでいるときは、何やら意味深な書き方だとは思いつつ流してしまいましたが、解説で前作とのつながりに気付かされびっくり。『方舟』を読み返すと確かに例の台詞があり、前作とはまた違う形で余韻が残る読後感でした。事件自体の結末やロジックとしては、『方舟』の方が上かなという印象ですが、2作品合わせて楽しめるという点でも十分満足度が高かったです。