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2024年2月の読書メーターまとめ

Sato19601027
読んだ本
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5684ページ
感想・レビュー
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ナイス
2175ナイス

2024年2月に読んだ本
16

2024年2月のお気に入り登録
6

  • ちみる
  • trazom
  • ナミのママ
  • ナラ
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  • カムイ

2024年2月のお気に入られ登録
8

  • ちみる
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  • ちゃむすゔぃ
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2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Sato19601027
ネタバレ万城目先生の描く世界観に浸ってみた。京都の街を走り抜ける全国高校駅伝に当日エントリーされた少女の緊張感を綴った「十二月の都大路上下ル」と、蒸し暑いお盆に早起き野球『たまひで杯』に参加した大学生の体験を描く「八月の御所グラウンド」の2つの短編。京都という歴史ある街であるからこそ起こる出来事が書かれているのだが、何故、そのような現象が起こっているのかには触れず、不思議なものをそのまま読者に投じる。軽妙な調子で綴られた小説で、青春の一コマと歴史上の体験を一緒にしているような読書だった。(第170回直木賞受賞作)
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

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いつも「ナイス」をありがとうございます。長野県伊那地方は、雪も少なく温暖な冬です。ベストワンは「歌舞伎町ダムド」。能登半島地震で被災された皆さまの一日も早い復興を願っています。2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4839ページ ナイス数:2547ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1423422/summary/monthly/2024/1

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
16

Sato19601027
ネタバレ偉大な父を持つ苦悩が淡々とした文章から蘇る感動作。明治から昭和初期まで活躍した女性日本画家「河鍋暁翠」。父は狩野派で浮世絵画家、「画鬼」と呼ばれた河鍋暁斎。明治22年から大正13年までの六編のエピソードで暁翠の生き様が鮮やかに綴られる。5歳の頃より父暁斎から絵の指導を受けるが、父亡き後も父を超えることが出来ずに苦しみ続ける暁翠と父親の画風を頑なまでに守ろうとあがく兄の暁雲。暁斎の弟子である鹿島清兵衛と真野八十吉・八十五郎の運命も翻弄される。この時代を生きた人々の想いが交錯する。(第165回直木賞受賞昨)
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ネタバレボディガード・キリシリーズ第2弾は、人体が発火する謎を解明するミステリ。調査という不得意分野でもがきながら真実を追い求めるキリが、兎に角カッコいい。キリにボディガードを依頼してきたトマス・リーが、キリとの契約直前にホテルのレストランで爆死する。警察は事件性の無い火事と発表するが、不審に思うキリは、リーにキリを紹介した睦月の依頼もあって、その死因調査に乗り出す。読み進めるうちに、キリが会得した古武術の修業時代や師匠の過去も明らかになっていく。民間軍事会社、呪術師集団、米国調査機関も登場するハードボイルドだ。
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犯罪に触れた人間の孤独を描き、人間社会の愚かさや理不尽さを浮き彫りにすることに主眼が置かれた10作の短編小説集。納められた一作「聖書外典」は2015年の英国推理作家協会最優秀短編賞受賞作品であり、この本自体、2023年翻訳ミステリー大賞に輝いているので、初めは、本格的な推理小説だと思って読み始めたが、その期待は良い意味で裏切られた。舞台となる米国カリフォルニア州は、メキシコとの国境の街。移民が多く暮らす人種の坩堝と化した街で、犯罪も多い。そんなカルフォルニア州の問題が明らかとなる社会派ミステリだ。
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ネタバレ登場人物のキャラが際立つ悲喜劇。賭博やカジノのジャックポット(ポーカーやスロットマシン等で数百倍の配当を一度に得るような大当たりのこと)をモチーフにした殺し屋シリーズ第4弾。泊まると幸せな気分に溢れて「死にたくても死ねないホテル」と言われているウィントンパレスで、沢山の業者(殺し屋)の死体が出来上がる。事件に巻き込まれるのは、前々回新幹線で生き残った「天道虫」。世の中で一番不運な殺し屋「天道虫」が、実は一番運が良いと思わせてくれる。作中でスマートに人生を送る人々をスイスイ人と皮肉っているのも小気味よい。
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ネタバレ素晴らしい密室トリック華文ミステリに出会った。中国上海近郊青浦区の不気味な妖気が漂う湖心公園、その敷地内にある陸家で起こる密室殺人事件。水で出入り口が塞がれた密室の半地下貯蔵庫で発見された窒息死体。犯人も動機も殺害方法も全く不明で、警察も手を焼く難事件に引き込まれての一気読み。小説の中盤過ぎに登場する天才漫画家が探偵役となって、トリックや犯人が明らかになってゆくのだが、その結末とともに、そこに至るまでの陸家の恐ろしい過去にも驚愕する。密室殺人ものに飢えている方に読んで頂きたい作品だ。もう感動が止まらない。
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冲方先生がNHKラジオ第一「マイあさ!」のサタデーエッセー内で2014年6月~2022年11月に話された内容を書き下した作品。小説の書き方におけるノウハウから、情報過多となった現代社会において、どのように生きるべきかの指針まで、批判や皮肉も込めながらまとめられている。「リーダーシップとVSOP」の項中の四つの目標や、自らのペンネームを「情熱と冷静」として紹介されている「名前という物語」の項が非常に面白かった。また、この本の中に登場する先生の作品「天地明察」「はなとゆめ」「麒麟児」も読みたいと思う。
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ネタバレチンギス紀第2巻も圧巻の面白さだ。モンゴル民族は複数の氏に分かれて覇権争いをしていた。大同府からモンゴル高原に戻ったテムジンは、15歳でキャト氏の長であると宣言する。同い年のジャムカもジャンダラン氏の長となり、タイチウト氏のタルグダイとトドエン・ギルテを腰抜けと罵る。モンゴルに新しい風が吹き、テムジンとジャムカも闘いに加わっていく。モンゴル民族の覇者となる競走が始まっていた。一方、ボオルチュは、金国からテムジンの下で働く人々を連れて来た。志に命を懸ける漢たちを描く北方チンギス紀の役者が徐々に揃ってきた。
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Sato19601027
ワニ町シリーズミステリ第3弾も、とにかく面白い。CIA秘密工作員レディング(通称フォーチュン)のシンフルでの隠遁生活も3週目。過去2週は白骨事件と元ミスコン女王の殺人事件にフォーチュンが巻き込まれたが、今回は婦人会の有力者アイダ・ベルが立候補した町長選挙で、対立候補のテッドが毒殺される事件が起こる。犯人を見つけようとするフォーチュンだったが、ガーディーに足を引っ張られて、相変わらずのドタバタ喜劇。静かな町だった筈が、3週続けてのお騒がせ! そうそう、フォーチュンと保安官助手カーターとの恋愛も気になる。
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ネタバレ五輪を目指す選手とコーチの絆に感涙。2030年の新潟冬季五輪、その花形競技である女子フィギアスケートに派遣される選手を決める全日本選手権を舞台に、挫折した2人の19歳天才スケーターが銀盤に青春の全てを賭ける成長物語。傲慢な京本瑠璃と天才飛翔少女雛森ひばり。この2人がヒール設定というのが、小説を面白くしている。5種類の4回転ジャンプを使い分けるひばりと最高難度の演技構成点を目指す瑠璃。代表が決定している31歳の加茂瞳も4回転トウループに挑む。頭の中にフィギア映像と音楽が再生される歯切れ良い文章が素晴らしい。
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今から僅か90年前、日本人は満州や上海に自由の国を夢見ていた。日本軍(関東軍)が満州国を建国し、上海に複数の列国が進出していた戦時下、神戸の貧しい農村に生まれた次郎が、野心を燃やして渡った上海租界で原田ユキヱと出会い、ユキヱが持参した阿片を武器に中国マフィア青幇(チンパン)の下で力を蓄えていくノワール物語。歴史の教科書では語られない日中戦争の裏の顔や上海租界の中における中国人と日本人の生き様が描かれる。阿片を巡る闘いの中で、義兄弟の契りを結んだ次郎と青幇の楊直との固い絆。襲い掛かる運命の悪戯に感動の涙。
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ネタバレ万城目先生の描く世界観に浸ってみた。京都の街を走り抜ける全国高校駅伝に当日エントリーされた少女の緊張感を綴った「十二月の都大路上下ル」と、蒸し暑いお盆に早起き野球『たまひで杯』に参加した大学生の体験を描く「八月の御所グラウンド」の2つの短編。京都という歴史ある街であるからこそ起こる出来事が書かれているのだが、何故、そのような現象が起こっているのかには触れず、不思議なものをそのまま読者に投じる。軽妙な調子で綴られた小説で、青春の一コマと歴史上の体験を一緒にしているような読書だった。(第170回直木賞受賞作)
が「ナイス!」と言っています。
Sato19601027
ネタバレ名探偵シャーロック・ホームズを再確認する一作。日暮雅通さんの「シャーロック・ホームズ・バイブル」を読む為、日暮さん翻訳による全集を読破したいと考え、先ずは「緋色の研究」。ワトスン博士の回想録に、事件の背景となる過去の物語を挟む構成。回想録は、二人の出会いとローリストン・ガーデンズの怪事件におけるホームズの鋭い観察眼、科学的な裏付け、明快な推理。回想に挟まれるモルモン教徒たちの生活やその境遇から逃走しようとして悲惨な最後を迎える親子と復讐に燃える青年の姿は、あたかも西部劇を見ているような興奮を覚える。
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Sato19601027
ネタバレいやぁ、これぞ夢枕獏ワールドだ。平賀源内が活躍するファンタジー時代小説第3弾は、大型船の設計から琉球を訪れるまでが描かれる。安永5年、江戸で相変わらず忙しい日々を送る源内に、三津井庄右衛門から、息子庄九郎を連れ戻して欲しいとの依頼がある。どうもニルヤカナヤにいるらしい。千石船を上回る大型船を設計して、外洋に漕ぎ出す源内。船内では龍宮城から戻った男が持っていた絵文字の解読に勤しむ。そして、琉球へ。龍の住む国ニルヤカナヤは何処にあるのか。一気読み。眠る時間が惜しくなる。
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Sato19601027
ネタバレ何を今更と言われるだろうが、本格的なミステリを読んだという満足感に包まれている。1986年、大学ミステリ研究会のメンバー7人が無人島角島の十角館を訪れた。7人はお互いをミステリ作家の名前で呼び合う。携帯電話が普及する以前、電気も通信手段も無い十角館で起こった連続殺人事件。犯人はこの中にいるのか? 外部からの侵入者なのか? 前年に起こった『角島青屋敷、謎の四重殺人』との関係は? プロローグに登場した復讐を誓う姿は誰なのか? 完全に騙されたのに、凄いミステリに出会えた喜びの方が大きい。読めて良かった。
が「ナイス!」と言っています。
Sato19601027
ネタバレ地下鉄東西線竹橋駅を出たところに一橋徳川家屋敷跡、その先に一ツ橋門石垣跡がある。良く知っている場所なので、今から250年前の安永三年に江戸火消し黄金世代の熱い漢達が、一橋御門前に勢ぞろいしている姿に思いを馳せると、それだけで心が躍る。蝗の秋仁、九紋龍の辰一、縞天狗の漣次、八咫烏の勘九郎、菩薩の内記、火喰鳥の源吾。ぼろ鳶組第1シーズン総集編は、頁を捲る手が止まらず、興奮の中での一気読みとなった。若い鳶に刺激を受けた黄金世代と、姿を現した炎聖伊神甚兵衛。宿敵一橋治済と松永源吾の睨み合い。全てのシーンが宝物だ。
が「ナイス!」と言っています。
Sato19601027
ネタバレぼろ鳶組第10弾は、江戸火消しの夢の競演。松永源吾の総集編を読んでいるような気持ちになる。18年前の大学火事の記憶、父親の最期の姿。源吾ら黄金世代に受け継がれた使命は、20年後を託す若手を育てること。尾張藩士の屋敷で起こった瓦屋根が爆ぜるという前代未聞の火事は、火消しの頭たちに明確な恐怖として意識させられた。縦に揺れ動く炎、無謀な動きをする若手の火消しを守ろうという使命感。この原因不明の火事に如何にして立ち向かうのか。突如姿を現した炎聖伊神甚兵衛は、この物語にどのように関係してくるのか。急ぎ下巻へ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/07/01(357日経過)
記録初日
2022/10/16(615日経過)
読んだ本
382冊(1日平均0.62冊)
読んだページ
140194ページ(1日平均227ページ)
感想・レビュー
217件(投稿率56.8%)
本棚
29棚
性別
年齢
63歳
血液型
O型
現住所
長野県
自己紹介

退職後、晴耕雨読(最近は晴読雨読)の毎日です。

(以下敬称略)
読書の原点は、小学生の頃に図書館で読んだ江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズ。
中学生になって「黒蜥蜴」に衝撃を受け、その後、横溝正史や司馬遼太郎に進む。
高校以降は、半村良、平井和正、菊池秀行等のSF小説。
山岡荘八「徳川家康」、笹沢佐保「木枯らし紋次郎」、北方謙三「三国志」の歴史・時代小説。
楡周平「朝倉恭介vs川瀬雅彦」、石川英輔「大江戸神仙伝」、大沢在昌「新宿鮫」等のシリーズ物。

更に、山田風太郎、西村寿行、馳星周、夢枕獏、隆慶一郎、花村萬月、ディック・フランシス、七尾与史、高嶋哲夫、池井戸潤、本宮ひろし、シドニー・シャルダン、池波正太郎、宮部みゆき、東野圭吾、安達瑶、高田郁、誉田哲也、井沢元彦、等の本を読み漁る。

引っ越しの際に、泣く泣く手放した本もあるが、電子書籍化後、買い直した本も多数。
そして、村山由佳、今村翔吾、原田マハ、相沢沙呼、知念実希人、等の本も買い集める。
まだ、読めていない本も多数。

相変わらず、併読、乱読、積読を続けている。

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