「正欲」に続きの朝井さんの作品。「正欲」も性的マイノリティのテーマを絡めていましたが、「生殖記」もまた性的マイノリティの立場をテーマにしている。マイノリティにある立場の人の思考や状況をあるものの視点から常々語り、展開されていくストーリーが予想しない作風で驚いた。多様性多様性というけれど、言葉だけ独り歩き、現実は多様性を認める風潮はありしもそう上手くはいかなかったり、そういうヒトの社会やマイノリティの存在意義みたいことを「あるもの」の視点から描く様が面白い。「あるもの」は割とすぐわかりますね。

「正欲」に続きの朝井さんの作品。「正欲」も性的マイノリティのテーマを絡めていましたが、「生殖記」もまた性的マイノリティの立場をテーマにしている。マイノリティにある立場の人の思考や状況をあるものの視点から常々語り、展開されていくストーリーが予想しない作風で驚いた。多様性多様性というけれど、言葉だけ独り歩き、現実は多様性を認める風潮はありしもそう上手くはいかなかったり、そういうヒトの社会やマイノリティの存在意義みたいことを「あるもの」の視点から描く様が面白い。「あるもの」は割とすぐわかりますね。

ドライバーと「運」を「転じる者」をかけあわせたような世界観のお話でした。人生色々あり時には「運が良かった」とか「ついてないな」とか思いがちだけど、実はそうではないんだよというマインドを教えてくれる一冊。読後感は、明日からちょっと違う自分になれそうな感覚すら覚えるほど気分があがりました。 けっこう本書で記載されてるような思考は、実体験で思い当たる節がある人も多いのでは？

背筋さんのホラー小説、三冊目にしてやっぱり自分には合わないなという読後感でした。 最終的に「？」となるので、怖さが無くて考察サイトに飛んでしまいます。伏線を張っているのかも知れないけれど、分かりづらいのがなんだかなぁというスッキリしない。

5つの短編ミステリーからなる本作は、話の中でQRコードもしくはURLの先にある音声を聴くことで、ミステリーの謎解明の重要な気づきを得られる新感覚の小説。道尾秀介さんのこの手のミステリーは自分には中々難しいのですが、音声から文字が立体的な表現に成りエンタメ感を感じられるのが面白いです。道尾さんらしい、叙述トリックも含まれていたりと、「え？」とか「そういうことかな」とか「えぇ！」とか各話読後感が様々楽しめました。イヤホンなどで聴くのがお勧めですね