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2025年12月の読書メーターまとめ

flocon
読んだ本
17
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6335ページ
感想・レビュー
11
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80ナイス
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2025年12月に読んだ本
17

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

flocon
ネタバレ予想の範囲内ではあったけれど、ミステリについての小説として読むとおもしろい。現代を舞台に純粋な謎解きをする状況がつくられ、それが読みやすさを損なわない形で明確に述べられているのはうまいところ。科学捜査なしで解決しなければならない理由、動機を考慮に入れない理由がそれぞれ説得力のある形で提示されている(一週間待たずにすぐ脱出すれば土砂崩れを考慮にいれても犠牲もなしですむのではという気もするけど)。最後のどんでん返しも、動機というところに踏み込んだため、探偵が自滅した…というメタ的な読みができないこともない。
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2025年12月にナイスが最も多かったつぶやき

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2025年11月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:4082ページ ナイス数:70ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1464095/summary/monthly/2025/11

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2025年12月の感想・レビュー一覧
11

flocon
骨太な小説だった。二度描かれるジャン・ヴァルジャンの魂の荒波の場面は圧巻。そして、『陪審員2番』のような葛藤のなか、どちらの選択も真に迫った論理が示されるが、そのすべてを燭台がつきぬけてくる、というのが小説的にとても見事。一章をついやしたミリエルの描写がすごい強度でこの一点を支える。裁判所で決定的な一言をいう瞬間の崇高な物語、ユゴーもそう書いているけれどまさに崇高、という場面を書ける胆力と筆力がすばらしい。
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ネタバレ上巻は上昇と疾走、下巻は苦いことも起こるけれど、透徹な視点と書ききろうとするある種の必死さと気迫におされてやはりすぐに読み切った。「獣にこんなことをさせたくない」という勝手な自己投影と自己陶酔の甘さではなくて「自分がいやだ」というところまできっちり書き、さらに獣と人のへだたりを残酷に示したあとで、いっしゅんの響き合いを描くという、問いかけながら書かれた小説だという気がした。
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ネタバレ夢中になって読んでしまった。知らない世界の物語だけれど、ときどきこんなふうにするっと入ってきて、描写も決して多くないのにやたら風景が浮かんで、人びとが自然に立ち上がる小説に出会う幸運があるけれど、まさにそれ。闘蛇、王獣、それぞれの生態と政治との結びつきという設定もおもしろく、蜂飼の生活のこまやかな描写、学園ものとしての要素など、多彩な魅力もあるけれど、それだけに還元できない小説の魅力ってこういうものだなと思った一冊。最後にエリンが思いついたこと、すぐにぴんときて、いっしょに走り出すように読み終えた。
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ネタバレ最初の腕の記憶の主の飛び具合に入りこみ、集団幻想の赤ん坊の話や殺人の家の話の独特のテンション、記憶の戻る日や深淵をあとにのような「言われないこと」がうまく織りこまれた話、あるいはノスタルジックSFっぽいという意味で今っぽいアンドロイドおばあちゃんや宇宙船のなかのフィドルの話……と色とりどりの短篇集。N-1は、動機がよかった。その動機なら、思ってしまうのは、登場人物たちが作家の名前であることも大きい。ここまで読んできた作品の作者と、やはり重ねてしまい、それが納得度が高めていた。どれも余韻がながくてよかった。
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ネタバレAIとなにか形のないものをつくりあげたかも、共有したかも……という瞬間がリリカルに描かれた短篇。短い作品のなかでこのタイトルがきいていて、それが十億といちばんめのアラベスク、唯一無二のアラベスクという表現の変奏を生んでなかなかうつくしかった。
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ネタバレSFマガジンに掲載されたミステリ。最近『ポッド・ジェネレーション』みたいな映画もつくられているが、92年にこの内容とはとがっている。町の描写もとがっているが、これは逆に今だとむずかしいのかも。設定勝ちの作品ではなく、それが目撃者が多くいるのに事件が解決しない理由、密室が成立する理由、動機が見えなくなる理由などになっているのがうまい。1冊読むころには亀腹などの用語に馴染んでしまうのも楽しい。「エヴァンス」と「助産婦」が発音するとすごく似ているのにも爆笑。ハートフル路線じゃなくてこのまま売り出してほしかった。
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ネタバレ「椅子」のない安楽探偵のあとは、「椅子」そのものの探偵ということで思い出したこれを。SFとミステリにまたがった作家という意味でも、最後の最後にドイルオマージュという意味でも共通。靴の話がよかった。アーチーが書きとらせた老人文体の手紙も含め。謎解きでは第一話。とはいえ、最小で三人の、最大で五人の老人が絡む最終話がいちばん気になって読了。基本設定は荒唐無稽のぎりぎりアウトな気もするけれど、この世界観のなかでの上海のスパイと90年代文化圏のなかでの旧日本軍の中国における実験のイメージを考えると、絶妙なバランス。
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ネタバレどこかおかしな依頼者たち、会話による推論と解決、探偵と助手の軽妙なやりとり……と安楽椅子探偵ものの十分条件をそなえ、オッカムの剃刀や悪魔の証明をうまく使ってSFも書く作者ならでは……と思わせておいて、それらすべてがまやかしの手段かとも思わせるラスト。たしかに、第一話での叙述トリックの空振りや、「食材」のミスリーディングは、ミステリの構造をよくわかったうえでそれで遊ぶ態度なので、こんなふうに安楽椅子探偵のメタものになるのには納得。そもそも「椅子」がないのものそのためかもしれない……楽しているわけだから。
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眠るまえに読んでほしいとあとがきにあったけれど、たしかに眠るときの、現実がほどけていく感覚ととても似ている。現実がほどけてゆめの論理が入ってくるけれど、もうその論理が現実を逸脱していることに気づけない意識の曖昧模糊とした状態……のような。旗屋さんの白旗エピソードよかった、あと二階の虎の話や、星泥棒の帰結も。また読みかえしてみたい1冊。月とコーヒーというタイトル、太陽とパンとならべると、とても意味がわかってあらためていいなと思う。
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ネタバレやはり探偵小説メタで編まれた続編。犯人を探してはならないという逆ルール、切断待機タイムのシュールな段取り、前作と同じくすごく好きではないけれどおもしろくはあるかなと思ってたら、この十戒が、実は明確にひとりの人間にむけたメッセージだというところがおもしろかった。あと、叔父さんとの内緒話の回想が小説的にもっている役割のところはぐっときた。そのままたたみかけるように明らかになる前作とのつながりにはいろいろ納得するし、緊迫感やインパクトの強度でいうと前作ほどではないけれど、こちらのほうが結構好きかも。
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ネタバレ予想の範囲内ではあったけれど、ミステリについての小説として読むとおもしろい。現代を舞台に純粋な謎解きをする状況がつくられ、それが読みやすさを損なわない形で明確に述べられているのはうまいところ。科学捜査なしで解決しなければならない理由、動機を考慮に入れない理由がそれぞれ説得力のある形で提示されている(一週間待たずにすぐ脱出すれば土砂崩れを考慮にいれても犠牲もなしですむのではという気もするけど)。最後のどんでん返しも、動機というところに踏み込んだため、探偵が自滅した…というメタ的な読みができないこともない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/01/14(733日経過)
記録初日
2023/11/15(793日経過)
読んだ本
454冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
153220ページ(1日平均193ページ)
感想・レビュー
151件(投稿率33.3%)
本棚
11棚
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