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2024年10月の読書メーターまとめ

なな
読んだ本
39
読んだページ
9264ページ
感想・レビュー
39
ナイス
184ナイス

2024年10月に読んだ本
39

2024年10月のお気に入り登録
6

  • guinness mama
  • サジコ
  • sao
  • T.K
  • ゆうさこ
  • のぶ

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • sao

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

なな
3人の怪物母に圧倒された。1日一編しか読めない。ホラーだよ。気持ち悪い話ばかりではない。『違う羽の鳥』は復讐譚?/ 幽霊が生前を振り返り光の中に還る『燐光』、スパイファミリーと人情噺『特別縁故者』、高校生の娘が妊娠し母が怪我をしたことから母の隣家の代理出産の結末を自分の出生の秘密を知る『祝福の歌』は読後感がここちよい。皆がコロナ禍他に振り回されたが、その振り幅は人それぞれで、堕ちなかったのはほぼ運でしかない。世界を注意深く見ていないととんでもないことになる。生の側に立つ理由はささやかなもので充分。一穂31
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

なな

次の本の箱が届く。榎田尤利ほか。読みたいときにすぐ取り出せなければ無いのと同じなのに…読むのも片付けるのも追いつかない。処分剃ればいいのだけれど……積み上がっていく

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
39

なな
ネタバレ特に対談を読むと全部を読み返したくなる。まず昭和編だけでも読み返したくなる。BL筋?を鍛えて再チャレンジするつもりだったけれど本編〜昭和編と一連で読むには高い。環結後に読み始め、気になっていた幾つかの作品もついに読め、嬉しい。『海とカンカン帽』陸地にはどこもかしこも人の想いが染み込んでいて息が詰まるが…海に出ると心が自由になれる気がする。『古寺逍遥』に震える。『この手いっぱいの真珠』執行社長7周忌。遥香はナッツの妻。高耶がTVを通じて語ったことが話題になる。外見は自分のものではなく他人のもの。赤入れたい
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ初著者本。同人誌→JUNEの方なのですね。賢すぎて見落とされがちだけれど実は情緒面が全く発達していない方の話。(こういう人が私は好きらしい。)愛を伝えられないし、相手は不安になって当たり前。プロポーズしようと指輪も用意したのに、男に抱かれているのを見られ、ショックで飛び出し事故死した彼女。自分を責め、男を恨んでいたはずなのに、実は彼女は男が好きで、当てつけに交際を申込んだと十年後に知る。辛い。自分は脇役だったと思うけれど、脇役は彼女なのだ。男の真実に辿り着けて、幸せになれてよかった。
が「ナイス!」と言っています。
なな
新刊取寄購入。はじめての、不思議な感覚。読みながら何度も『おかえり』とささやきかけられるような『ただいま』を言いたいような。現実世界では誰も言ってくれない言葉を堪能してしまった。10代で読んだ哲学書には『大丈夫』と繰り返し囁くものもあったけれど……。なんなんでしょう。リズム? 描く人が好きで、推していて、ある意味本人より理解していても、描けない自分にはどうしてもわからないことがある。和楽はこんな恋をするようになったんだね。親愛と親密は近くて遠かった。『羊の鍵』を読んでいなくても単品で十二分に楽しめる。
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なな
ネタバレ普通の男の続編。単品として楽しめる。やっとキスして、でも、そこから先に進めなくて…。編集者として担当する著者(大学の先生)に言い寄られたり、彼氏の元妻との再婚を疑ったり、互いに好きなのに、不安を言葉に出来ずにこじらせまくった後、納まる。先生も元妻もバーの皆さんも、みんな良い人。私も、万人の中でも見分けられる人もいたけど、それは恋じゃなかった。ノベルズ版のほうが良かったのか悩む。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ離婚した妻の住むマンションのローンを払い続け安アパート住まいの40間近の営業と転職したばかりの編集。自分の気持ちに気づくまでも長いが、気持ちを受け入れるまでの葛藤がまた長い。カタツムリより遅い。気づかないうちに傷つけた自覚があるから自分から動かなきゃと頑張って、やっと起こせたアクションが、コンビニ寄ろう、そのあと家に行く(行っていいか?でないのが肝)と伝えること。カンフル効かせてもここまで。じれったい。『普通』は属性で変わる。属する限り逸脱できない線引が常にある。普通に押し込められず自然であることを選ぶ
が「ナイス!」と言っています。
なな
死の受容。ああ、もういないんだなぁ、死んだんだなぁと、とおもう瞬間が凝縮された絵。多数相手の読み聞かせには向かないけれど、この世界を感じてほしい。まず、大人が、感じてほしい。
が「ナイス!」と言っています。
なな
再読なのに、不覚にも泣く。最後のページの寂寥感。もう、この木は、春になっても芽吹くことはないのだろうか。命は、繋げたのだろうか。生命を継ぐとは、自分と同じ種だけでなくてもいいのだろうか。
なな
再読。今年は柿が豊作だったので。今の季節にぴったりだけれど、今の小学生に読んだら、なにやら突っ込まれ、こちらが悩みそう。
なな
ネタバレこういうオチなんだ!途中まで『まっくろネリノ』みたいな話で、他にも幾つか絵本を連想したけれど、みにくいアヒルの子だったんだ!全部広げずに、みっちり四角く畳まれていたのかな?他の子より、ゆっくり成長する子なのかな?標準仕様でなくたって大丈夫!仲間はずれは辛いけど、自分なりの光の道を見つけて、その光が満ちたら、新しい自分になっていたんだね!昨日の私も今日の私も同じ私なのにね! 気分的には夏に読みたい本
が「ナイス!」と言っています。
なな
チビチビと日をかけて読む。砕けた言い回しもわかっていたほうがいい。知らないことは聞いてもわからないしね。場にふさわしい言い回しってものもある。わかりやすいけど、コアラのほうが好き。ついつい読むけど英語も仏語も苦手。
なな
ネタバレ見事に騙された。題が奥深い。題の嘘を秘密と置換え、題と表紙裏の解説と章題で2人の秘密を、第一章で1人の秘密を確信し、2人の秘密を疑い、第二章に挑む。2度のどんでん返し。とんでもない手筋。これで父に将棋で勝てないとは信じられない!恩返しする日はきっと近い。勝負師は誰であっても負けるのは嫌で、何があっても盤面で向き合うことができるのだ。作中で騙される人達の善良さも、騙す側の毅さも、愛おしい。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレおめでとう!良かったね、清居!で、良いんだよね。紆余曲折ののちたぶん初めて清居とぴったりの『傲慢で厄介な無自覚な王様』と平良を評価した恩田卓さんと出逢えて。でも清居と野口さんには遠く及ばないけど。2人には思考が読めるから行き先だってわかる。ぎりぎりで、辿り着けることができた。いつだって逆なんだ。面倒でわかりにくくて、でも、変わらない。本当はわかっているんだ。深い湖に沈むダイヤモンドに閉じ込められた平良の本質。恥ずかしいのは似た者だから?読後、なんでこんなに、幸せな気持ちになれるのだろう。意味通らなくてご免
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ反戦デモに参加し退学処分となった大学生のニュースや、行ったばかりの投票所で幻滅したことなどを思い出す。悪名高い治安維持法を想起させる新破壊活動防止法。その護り手として存在する検察庁思想部検事正蔵持楓と被疑者として出会ったK大法学部政治学科助教の陣内幸也。楓の父は、息子を政治家に売り渡す。楓は母と浮気相手の子だ。歳を重ねる毎に実父に似てくる美しい貌。父は我が子に跡を継がせることを夢見ていたが、叶わない。親友と信じていた蓮沼は父を恨み楓を害し復讐しようとする。全てをみて選ぶ道。堕ちないように護るのが楓の仕事。
なな
ネタバレ中高の同級生、告白もせずに別れた2人のクロスオーバー30年愛の短編連作『聖夜』もまったりと良いけれど、私は『名前のない色』にハマる。恋に傷ついて夏が来るたびに壊れていたイラストレーターと編集者の新たな恋。この関係性で編集者は『赤』を感じることが出来ずに標準仕様の人とはモノの見え方が違う。元恋人は色に対して敏感で繊細。他人とは絶対に完全に分かり合えることはなく、分かり得ないからこそ愛しいのだと、具象化してくれた。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレミカエルは医療機器。どんな便利な機械ができても手で触れて診て治療する力は保持しないと危険。鏡のドアに爪を立てて足掻くように、西條の野心と自負とポリシーと良心がせめぎ合う。医療機器会社と病院経営者の欺瞞。多くの哀しみの裏にはその災難が自分に降りかからなくてよかったと安堵する感情が潜んでいる。医療は信仰だ。患者は命が助かりたいから病院に来るのではない。救われたいから来るのだ。では現人神たる医師はどうあるべきなのか。西條、帰ってこい。凍傷にもならず何一つ損なわれることなく帰ってこい。新しい世界を拓いてくれ。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレライバルと絵本では、なるほどと思う部分と違うのでは?と思う部分がある。壁となる人は成長を促し超えられるために存在するので。エースをねらえは未読ながらお蝶夫人と岡ひろみは尊いとおもえた。『モチモチの木』をバディものとして解釈するのには驚いた。安心・愛着と行きつ戻りつする成長 の物語は広義にはバディものに含めてもいいのかもしれない。なら、多くの絵本はバディものになるのだろうか。バディものを消費するだけでなく活かす道を見つけたい。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ12巻最終巻。隠しようもなく警察介入。当然に入院。注射器使い回し他、検査結果出る前にしちゃ駄目でしょ?!なぜか橘が結婚したい相手と父に話をしたらしい。頑なさも解け、ずいぶん扱いやすくなる。人事は依願退職を通達してくるが、長瀬は辞めないことを選択。桐生と関係するようになってから、長瀬を評価しなにかあれば助けてくれる人は激増したはず。頑張れ。目標は三友で評価される仕事をすること、桐生はアメリカで起業し結婚すること。友達は大事にね。一気読みで眠かった。
なな
ネタバレ11巻。監査部に。同僚橘は取りつく隙もない。父親が有名悪徳弁護士で司法予備試験に在学中に合格、最初に配属された法務部で総スカンを食い監査に来たのだ。とっつきにくいが悪い奴ではない。初出張監査。1巻事件の名無人事部長が何やったらここに来ることになるのか分からないけれど…監査先でその事件をネタに圧力を掛け拐って薬打って大麻嗅がせて襲うって。ぎりぎりのところで父親の力も借りて橘が救出に来るも、貞操は守れなかったのか。長瀬、今回の仕事も意外と向いていて鼻も効いて、でも詰めも脇も甘い。続き読まなきゃ眠れないよ。
なな
ネタバレ10巻 海外からの来客のアテンドを手伝ってほしいと言われる。化学品本部の重要取引先である製薬会社が米国投資会社に買収されることになり、役員が契約締結のため来日するという。ミスターラクロア32歳。ジュリアスと呼んでくださいと流暢な日本語を話す人に長瀬の仕事はなくなったはずなのに、ずっと同行。小田製薬の宗近専務はジュリアスに夢中で契約の地均しが終わると相手にされず、長瀬を気にかけるジュリアスに刃を向ける。宗近アホとおもうも、長瀬は彼を犯罪者にしたくないから替わりに刺されてしまうんだな。頑固な彼はこれで東京に
なな
ネタバレ9巻奏鳴曲。姫宮課長は化学部からの移動。全くの別部門で中国との取引で契約書チェックミスからかなりの損失が出た時期で、左遷説の噂が出たと。ちょっと外ではできない話だからと姫宮課長の自宅に誘われた。帰宅途中、携帯を部屋に忘れたと気づき取りに戻ると、返事はなくドアが開いている。入ると手首を切った姫宮課長が。救急車を呼び部長に知らせる。部長は姫宮を恋人とおもっていたが姫宮はセフレだという。昔手酷い振られ方をしたからと。それが君の恋人なんだろうと問われる。僕が彼の過去を断ち切ってやりたいという部長を応援。
なな
ネタバレ8巻。名古屋のマンションは桐生のコネで格安物件。上司の小山内部長と一緒だった。引継が終わった途端、支社全員に『長瀬は愛人に用意してもらったマンションに住んでいる』というメールが。不安な声に桐生が来てくれた。何も伝えられないまま駅で別れ、翌日桐生と写る写真添付に迷惑をかけてはと長瀬が桐生のマンションを訪ねる。が、そんなことでと一蹴に。翌朝、姫宮課長の名を出すと桐生の様子が変わり……。彼は元恋人。ひどい別れ方をしたので彼がやったのだろうと。陰険狡猾なやり口だけど。長瀬。自分を信じろ。人を見る目あるよ。
なな
ネタバレ7巻小夜曲。課長は長瀬を買っているなぁ。俺の下で働く気はないか?答を焦ることはない。ゆっくり考えて決めるといいと桐生は言ってくれたが、無責任なことはしたくないので期限はある。弟浩二には見栄張って大事なものを失ったらどうすると言われるも、名古屋行きを決断。本当は最初から決まっているくせにグダグダ遠回りしちゃうのが長瀬くん。実は桐生のほうが乙女なのだそう。
なな
ネタバレ6巻。医療事故で父を転院させたいが受け入れ先がない田中に、桐生が病院を紹介する。同期だからなというのは嘘で全ては長瀬のため。桐生もたいがい無理してると田中は言うが、長瀬は信じられない。桐生の部下滝来に、桐生がアメリカ行きを断ったのは長瀬のためだと言う。なのに、名古屋転勤を命じられ、自分は桐生にそれを言えるのか。って言わなきゃ始まらないし
なな
ネタバレ5巻。車購入の話から生活費負担なく《肩身が狭い》と言ってしまったことで気まずくなる2人。翌朝、寮に戻らないことで課長に呼出され、寮に弟浩二が来て泊まったと連絡があり半休扱いで寮に戻り、解決と思ったら退社時に待ち伏せされ、仕方なく部屋に上げたら、桐生が間男と間違え投げ飛ばす。「互いが互いを必要とし合っているから俺たちは一緒に暮らしている。それを許さないというのは君の問題で、俺たちにとっては関係ない」と言い放つ桐生。負けた!浩二は自分の生き方を見直す。どこが好き?→『何処』などと特定できるものじゃない、と桐生
なな
ネタバレ4巻。あやまって全てを済まそうと思うなよという桐生の言葉が耳に痛い。花火大会が見たい!というVIPのため、マンション開放。当日浴衣を着付けてもらい互いにうっとり。夏休みのタヒチではオンザベッドで『奥様』が桐生のマイブーム。南十字星に毎年必ずバカンスに行こうと誓った2週間後、ゴルフ後の風呂で田中に抱きしめられ、身を投げ出そうとする長瀬。桐生の長い独白にグラッとくる。
なな
ネタバレ3巻。お盆の夏休みをゲット、タヒチの旅券が上着のポケットに。桐生は渡米し、田中のお別れゴルフが延期になり、週末高知結婚式メンバーと飲むことに。そこで牧野に酒に薬を盛られ部屋に連れ込まれ、すんでのところを一緒に飲んだ友人に助けられ、寮に送ってもらい、田中に心配される。桐生がトンボ帰りして部屋にいたことも知らずに。田中に送ってもらい、入国ゲートをくぐる直前に会うことができた。月曜、社の前で待伏せた牧野を田中が殴り、赴任取消危機。長瀬の強さ頑固さが際立つ。桐生は乳幼児並みから育ったの。色々甘いけど、それでいい。
なな
ネタバレ2巻。桐生、盲腸拗らせ、年上の部下の滝来と取引を持ちかけられキスしているところを長瀬に見られて病院脱走。ショックを受けた長瀬は酔って桐生と間違え田中にすがりつく。取引は対等な者同士が行うもの。こんなにお前に惚れてるんだ。何が起ころうと俺がお前に勝てるわけがない、とあっさり告白する桐生。長瀬が大学時代の友人の結婚式で高知に行くのに桐生が同行。長瀬は呼ばれた友人のひとり鈴木に持ち帰られそうになっているのに気づきもしない。さくさく読める。題のつけ方と2人のキャラから、富士見がお好きなのかなぁとおもいつつ読む。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ高校時代の親友に英国時代の親友が加わって、見事な一方通行片想い。3人でミステリーを書こうとプロットを練ったけれど、恋が絡んでバラバラになってしまった。出版社に就職し、その主催の賞にその作品が応募されていたことから再会。実はずっと両片想いだったのだ。長い遠回り。柔々ともどかしく甘酸っぱい。
なな
ネタバレこの作品を見た出版社さんに声をかけてもらってデビューが決まったという作品。今現在シリーズ全巻新刊取寄購入可能。リーマンモノ。会社残業中に犯されて始まる関係で相愛・理系修士で商社勤務で超優秀な攻。ちょっぴりメルヘンとおもって読む。夜の会社で警備員さんに現場を押さえられても警察に通報もしないところなどはリアルです。受け攻めともに無自覚なところが面白い。同期も上司も素敵です。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ漫画にタッチがあるように小説にも色があるのだと強く意識させられる、翻訳モノに似せたむせ返るような濃厚な文体。ヴィクトリアンな香の残る英国としかおもえないのにマルタのような島で繰り広げられる甘い攻め。華奢で美しい男シェヴィーが最愛の十歳下の弟エリックを守ろうと初対面の弟の同級生であり友人の弟(息子)として生きてきた自分の息子アランに翻弄される。内容の割にいらやしさはないも、後を引く。JUNE大全に採られている方なので初チャレンジ。昔は英国物は敢えて書かない部分が気になって読めなかったのに、今はすんなり読める
が「ナイス!」と言っています。
なな
小中教師は必読本。お子さんに対しなぜわからない!と思う方必須。数の概念が大事で、スキーマを壊すことで1つ階段を登れるのは、教えていて実感するところだけれど、その子にカスタマイズはできても大人に説明できなかったことが、これを読むとよくわかる。数学を学んだ人や国語免許でも言語学を深く学んだ人とは言葉が通じるけれど、他は通じないことが多い理由もなんとなくわかった気がする
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレかなり乱暴な括りだがパスカルシリーズ1で昭和母を2で平成母を本作3で令和母を描き出した。初手の一筋以外三部構成の二まで読んでも構成が読めない。それでいて繋がりだしたら見事にするする繋がり怒涛の展開。松本清張を想起。呪いの発生と解除法の本でもある。当たり前だが、母は誰もが昔娘だった。娘に対する母の強烈な呪いが娘を殺人者にしてしまう。善意や自分が楽になるための告白が、軽い気持ちの行為が、罪悪感が、自己を守るための暴走が、ちょっとした誤解が、偶然が、とんでもない展開へと向かわせる。
が「ナイス!」と言っています。
なな
今更な初読!表紙は光の加減でシャツがピンクなのか。あの頃の高耶さんなら、ピンクのシャツしかなかったら着ないという選択をしそうですが。乾いた砂地に水が染み込むように、すうっと心に入り込む《これ》が何なのか未だ謎ですが、自分の心が癒やされます。シリーズを滅茶苦茶な順番に読んだので、今度は落ち着いて順番通りに読み返してみたい。けれど、時間と心の余裕がないと難しいでしょうね。謎はいつか解けるのか、永遠に解けないのか。とりあえず1冊、近くに置いて、リセットするには便利な本でした。これは、BLじゃないんですよね
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ1以上に私にとっては地雷が複数あり、手間取る。心理学教室の教授、何やってるんですか💢この時代だって、他所はカウンセリングすることで溜まる澱みたいなものに対してちゃんと対処していたよ。魚住を担当した日下部槇彦は入水自殺した。数年後、弟の日下部貴史が魚住を訪ねてくる。登場に鳥肌が立つ。なぜ槇彦は死に、魚住と貴史は生きているのか。槇彦は自分だけを見つめ過ぎたからでは?あのときには久留米は特別だった。魚住の養父母たちにもくらくら。久留米を子の父にしようと画策し諦め自分らしく生きることにしたらしい安藤が好きだ。
が「ナイス!」と言っています。
なな
短編連作。後から後から、魚住くんの習性や過去が出てきて、どこまで行けるんだろうと怖い。たしかにのちの作品群に似たものが繰り返し現れていて、原点はこれなのかと納得。魚住くん、上り坂になるのはいつからなのかなぁ。女性たちの気持ちのほうがよく解る。けど、魚住くんに一番近いんだろうなぁ。光風社出版版や大洋図書版と読み比べてみたいような…。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ鶴ならぬ犬の恩返し。恩返しに来たはずが、想定外に恋をしてしまった…って元ネタ通り…ただ、直に会っての恩でないので、代わりに小説の大ファン設定なのね。 妹尾遼一大スランプ中、片付けバイトの院生が来る予定の時に訪ねてきた狛方和泉をバイトと勘違いして仕事を言いつけ、誤解に気づいたら、あなたが昔助けてくれた犬に中学の時から取り憑かれ恩返しに来ましたと言われ…。呪解除の物語。すっと気持ちよく読め、癒される。少なくとも私は違和感はなかった。この世界なら、たぶん親友が兄の恋人になったからと弟も親もモヤることはない。
が「ナイス!」と言っています。
なな
3人の怪物母に圧倒された。1日一編しか読めない。ホラーだよ。気持ち悪い話ばかりではない。『違う羽の鳥』は復讐譚?/ 幽霊が生前を振り返り光の中に還る『燐光』、スパイファミリーと人情噺『特別縁故者』、高校生の娘が妊娠し母が怪我をしたことから母の隣家の代理出産の結末を自分の出生の秘密を知る『祝福の歌』は読後感がここちよい。皆がコロナ禍他に振り回されたが、その振り幅は人それぞれで、堕ちなかったのはほぼ運でしかない。世界を注意深く見ていないととんでもないことになる。生の側に立つ理由はささやかなもので充分。一穂31
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ昭和一桁の幼馴染両片想い。病弱で人と関われない櫻林院伯爵の嫡嗣千早にかわる養子候補としてやってきたのは、ひとつ歳下の昔ともに過ごした三峯邦彦だった。千早には人に言えない過去があり、それを知らなかった邦彦は取り返しのつかないことをしてしまう。そして海外に逃げる。25歳の千早は他人に交わることなく生きてきたせいか少年にしか見えない。 あれから3年。あまりに無知で高潔だった 千早の成長は目覚ましく、向き合うことができた。榎田作品の王道パターン?この2人なら、きっとこのあとの激動の時代も生き抜けたでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
なな
ネタバレ💮なんともせつなく甘く暖かい記憶喪失物。💮誤配から知り合った同じアパートの住人同士。吉野諒一はノンケからヤワヤワと普通の恋人同士になったのに。攻め沖野司は駅で線路に落ちて記憶喪失に。約束していたので、部屋から段ボール箱を持ち帰った諒一。中には2冊の日記があり、それは司が待ち望んだものであり、知りたくないものかもしれない。悩んだ末、日記を郵送する。当時の司の気持ちを噛み締めながら、司にかけられた言葉を諒一が口にする。そのたびに、どんなに自分が大切にされていたかを知るのだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/04/25(212日経過)
記録初日
2024/04/24(213日経過)
読んだ本
272冊(1日平均1.28冊)
読んだページ
67002ページ(1日平均314ページ)
感想・レビュー
271件(投稿率99.6%)
本棚
17棚
自己紹介

令和5年のクリスマスすぎから、BLを勉強中です。
真面目に小説を読むのは久しぶりです。
なぜBLを必要とするのか、炎の蜃気楼の熱狂や木原音瀬の持っていかれる感はどこから来るのか、また、それらを持つ者と持たない者の差異はどこから来るのか、を知りたい。これに関わる本を中心に登録。キーワード:堕ちる、罪、愛、赦し、(社会学、虐待、格差)読むほどに分からなくなるのはなぜなんでしょうね
レビューが好きで、選書が好みそうな方に勝手にいいねしています
いいねをしていただいた方にお返しいいねはほぼしていません、ごめんなさい
で、答。ひとつは呪い解除。榎田尤利を数冊続け読みで。

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