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2024年10月の読書メーターまとめ

みなみ
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感想・レビュー
31
ナイス
1065ナイス

2024年10月に読んだ本
31

2024年10月のお気に入り登録
3

  • テル35
  • よう
  • 碓氷優佳💓

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • テル35

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みなみ
荒木村重を主人公とする戦国時代が舞台のミステリー。難題に直面するたびに、村重は幽閉した黒田官兵衛に話を聞くことで真相にたどり着いていく。これまで歴史物はあまり読んでこなかったけれど、言葉遣いや世界観の違いはあるもののミステリーとしての面白さは全く変わらないと感じる。毛利が来ず、籠城が長引くうちに、段々と士気が下がっていくのは切ない。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

みなみ

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2024年10月の感想・レビュー一覧
31

みなみ
現総理である石破茂氏の論考集。総理になってからの変節ぶりを批判されていることがあるが、石破氏の自説自体は昔から変わっていないと感じる。「役所は権限を有し、情報が集まる仕組みになっているので、外との関係においては受動的であることが多い」ゆえに説明しようという努力を怠りがちという指摘には、とても共感した。正面から異論をぶつけることを忘れない野党の存在が不可欠という文言もあったので、今後の国会論戦では活発な議論に期待したいな。
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みなみ
福島県の猪苗代湖を会場とした音楽とアートのイベント「オハラ☆ブレイク」のために書かれた短篇集。あとがきにあるように、不思議なお伽噺の部分がある一方で、会社員のお仕事小説の部分もあって、現実と非現実の境界線が身近なところにあるかもしれないと思わせてくれる。上司の叱責により、「心のタンクに詰まっていた大事なものが、どんどん目減りしていくのが自分でも分かった」という部分に親近感。
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みなみ
劇団を主宰する地元の名士、ヘイワード家で2歳の孫娘ポピーが難病を患っていることが判明し、劇団員たちが募金活動を行うするなかで殺人事件が発生するミステリー。作中では、劇団員同士のメールや推理側の司法修習生同士のSNSのやり取りしかなく、地の文は一切ないのが斬新だった。事件がなかなか発生しなかったので、若干もどかしさがあったものの、楽しく読了。
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みなみ
四季の人生の断片を垣間見ることができて面白かったけれど、シリーズ作を読んでいる人にしか面白さは分からなさそうだ。ウォーカロン(アンドロイド)も登場して、ミステリーよりはSFのよう。百年シリーズを先に読んでしまったけれど、また読み返したくなった。四季は孤独ではあるのだろうけど、それを超越した凄みが感じられる。
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みなみ
百鬼夜行シリーズのスピンオフ作品。多々良先生と沼上が、妖怪の怪異を求めて日本各地を巡るなかで、トラブルに巻き込まれる中編集。多々良先生がかなりぶっ飛んだ人になっていて、シリーズ「塗仏の宴」では他の人たちに隠れて影が薄かったのが嘘のよう。そして、京極堂が登場するのはとても嬉しい。
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みなみ
森博嗣さんのエッセイ、クリームシリーズの五冊目。本作でも気になる言葉が沢山。「神経質だからこそ、物事や環境の不具合を改善しようと働きかける」「人間、多少は逆境的な局面に置かれ、…「負けるもんか!」というくらいの緊張は必要なのかもしれない」「親友であっても、礼儀正しく付き合いたい、というのが僕の考え」森博嗣さんの姿勢を見習いたいと思うことがしばしば。
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みなみ
短編同士が一部繋がっている短編集。人の闇を描いている部分もあったので、読後感はあまりよろしくなかった。「大人になったら、好きなところを好きなふうに走れるよ」と呼び掛けるシーンでは、現代では子供も大人も生きるのが大変だと思ってしまった。また、被害者の会の中でも、ヒエラルキーがあるというエピソードは何だかリアル。短編の中では、「魔王の帰還」が読後感が良かった。
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みなみ
天才科学者の真賀田四季の人生を辿る四季シリーズの三作目。本作ではS&Mシリーズでおなじみの西之園萌絵や犀川助教授が登場するのが嬉しい。「言葉を尽くして説明しなければ、コミュニケーションは成り立たない」という犀川の台詞はごもっとも。四季の発想や行動力の源は理解できないものの、今までにない人間らしさを感じる。
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みなみ
父親との思い出や過去の記憶を辿るエッセイ。父親は第二次世界大戦で何とか生き残り、母親は婚約者を戦時中に失ったことが語られ、運命がほんの僅かでも違う経路を辿っていたなら、村上春樹氏という人間はそもそも存在していなかったということを考えると、人間の存在の儚さや脆さを感じる。色んな偶然の積み重ねがあって、今があると感じつつ読了。
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みなみ
主人公が「僕にはたぶん自分というものがない…これという個性もなければ、鮮やかな色彩もない。…僕はいつも自分を空っぽの容器みたいに感じてきた。入れ物としてはある程度形をなしているかもしれないけど、その中には内容と呼べるほどのものはろくすっぽない」という台詞は、初読時にも心に残ったところ。そんな主人公に掛けられる「君はどこまでも立派な、カラフルな多崎つくる君だよ。…自信と勇気を持ちなさい」という台詞に自分も励まされているような気持ち。
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みなみ
ナカタさんと星野の会話に何だかほっこりしていたので、終盤の展開は切ない。メタファーが散りばめられているため、作家が何を伝えたいのかを考えたものの、分からないところが多い。カフカは、通過儀礼を乗り越えてタフになった気がするものの、今後の現実での生活のことを考えると大変そうだ。
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みなみ
15歳の家出少年・田村カフカと、猫と話ができる老人・ナカタさんの視点で物語は進んでいく。幻想的な場面もありつつ、容赦ない暴力的な描写もあり、猫好きにとっては辛くなるところも。ジョニー・ウォーカーは悪の象徴のような一方、カーネル・サンダースは観念的な善の象徴のような存在。星野さんは、なぜここまでナカノさんを助けてくれるのかが一番不思議かも。
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みなみ
母と娘で奮闘し、アカナナ洋菓子店を開くお話。登場するバナナケーキもダークフルーツケーキもとても美味しそうで、巻末に付いているレシピでケーキを作りたくなった。母親の「死んだ人間にとって一番幸せなことは、自分の愛した人が、自分のことを忘れずにいてくれることなんです。この世に自分を想ってくれる人がいる限り、その人の肉体は消えても、魂はこの世に留まっています。そして、愛する人が幸せでいるように、じっと見守っているんですよ」という言葉に心があたたかくなった。
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みなみ
天才科学者の真賀田四季の人生を辿る四季シリーズの二作目。本作では、真賀田四季が妃真加島で両親を殺してしまうまでが描かれる。「すべてがFになる」で描ききれなかった細かな設定が紹介され、他シリーズの登場人物との関係性に何だかほっこり。「無駄な話でも、話すという行為に意味がある。言葉を交わしている、つまり送信と受信が可能である状況を確認する意味はある」という言葉が印象的だった。
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みなみ
主人公の高校生が父の遺産である探偵AIと組んで謎を解くラノベ風のミステリー。AIはここ数年で発展しているけれど、感情の表現はなかなか難しそうだし、章の名前になっている「シンボルグラウンディング問題」や「フレーム問題」、「不気味の谷」といった問題も山積み。ラノベ風といいつつも、殺人事件も発生するのでシリアスなところもあって楽しめた。
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みなみ
タイトルどおり、二つの殺人事件が描かれるミステリー。ネットの俗語や慣習等、ステレオタイプな描き方が引っ掛かりつつも、それすら納得のいくように纏まって、最後はすっきり。終盤の畳み掛けるような伏線回収や、迷宮牢の図面にワクワクしたので、本格ミステリー好きにはおすすめできそう。(ただし、若干のグロ要素はあるので、好みは分かれる可能性あり)
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みなみ
上木らいちシリーズ第五弾。今回は、殺人予告のメールが届くと、一週間後に殺されてしまう事件が発生するミステリー。顧客の一人が殺されたことを切っ掛けに、らいち探偵が関わることになるが、これまでの他作品が沢山登場するので、読者としては嬉しい。本格ミステリーとしても面白いのに、エロ要素があるので、相変わらずオススメしにくい。
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みなみ
2023年に発表された本格ミステリー短編の中から、阿津川辰海ら三名で選定した傑作選。結城真一郎の「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」と道尾秀介の「ハリガネムシ」がお気に入り。後者では、二次元コードを読み込むと、作中で登場するのと同じ音声を聞くことができるという趣向があって、読書体験として新鮮な驚きがあった。
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みなみ
エログロてんこ盛りで多重解決もののミステリー短編集。お気に入りは、「グルメ探偵が消えた」と「ディティクティブ・オーバードーズ」。前者は、食べることで才能を引き出すグルメ探偵が失踪した謎で、後者は、探偵が昔の同僚達と集まったところから始まった殺人事件の謎。後者ではそれぞれの探偵が推理した手記が登場し、そこからの推理を楽しめた。
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みなみ
荒木村重を主人公とする戦国時代が舞台のミステリー。難題に直面するたびに、村重は幽閉した黒田官兵衛に話を聞くことで真相にたどり着いていく。これまで歴史物はあまり読んでこなかったけれど、言葉遣いや世界観の違いはあるもののミステリーとしての面白さは全く変わらないと感じる。毛利が来ず、籠城が長引くうちに、段々と士気が下がっていくのは切ない。
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みなみ
美人に生まれたことによって、不幸な人生を歩んできたシングルマザーの香織の手記を題材としたミステリー。前半では若干読みにくさはあるものの、作文が苦手という設定のため、仕方ないだろうと思っていたが、真相が分かってびっくり。この仕掛けを思い付いたとしても、実際に実行するのは大変だろうと思わず読み返した。藤崎さんの著作をもっと読んでみようかな。
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みなみ
百鬼夜行シリーズの外伝の二作目。榎木津礼二郎が破天荒に暴れまわるおかげで事件が解決して、どれもスッキリ。振り回される下僕達は大変だろうけど…。一般人の本島視点で鬱々とした雰囲気がないので、本編と比べて読みやすい。榎木津が他人の名前をなかなか覚えていないようだったのに、ちゃんと名前を覚えてくれたところにほっこりしつつ読了。
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みなみ
罪を犯すか悩む人達専用の相談所にやって来る人達が、犯行計画を話すことで、相談員に論破されていくミステリー短編集。設定は統一されていても、様々なパターンの話があって、最後まで楽しく読了。相談員が犯行を思い止まらせたいのか、唆しているのか、微妙なところもあった。実際に犯罪が発生してしまった場合には、警察に情報提供したりしているのだろうかと、少し考えてしまった。
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みなみ
森博嗣さんのエッセイ、クリームシリーズの四冊目。本作でも気になる言葉が沢山。「よいことも悪いことも、ときどき歴史を振り返って思い出すのが、人間の習慣」「配置替えは、長く続ければ仕事や環境に慣れるという人間の長所を台無しにしている。だんだん力を発揮するタイプには向かない」青い鳥症候群(理想を求めすぎて一つのことに打ち込めない姿勢の揶揄)が増えていると紹介されており、ネット上を見ても良くわかる。
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みなみ
斜線堂有紀さんのSF短編集は、どれも魅力的な設定で面白い。表題の「回樹」では、愛しい者の死体を回樹に吸収された人間が、回樹にその愛情を転移させることになる。また、「不滅」では、人間の死体が腐らなくなり、弔うために星に人を葬送するようになった世界が描かれる。特殊な状況下ではあっても、人の感情の動き方は共感できて、考えさせられるところも沢山あった。
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みなみ
艶やかな表現が印象的な短編集。ファンタジー要素もあり、人のことを想うことで、身体の中で石が生成されたり、人の身体から花やかたつむりが出てきたりする。そんな幻想的な世界は、華やかさもありつつグロテスクな部分もあって、惹き付けられた。短編集の中では、「マグノリアの夫」がお気に入り。
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みなみ
森博嗣さんのシリーズを読んでいる人にとってはお馴染みの人、天才科学者の真賀田四季の人生を辿る四季シリーズの一作目。発生する殺人事件はオマケのようにさらっと解き明かされるので、四季と親しげに話す栗本基志雄という人物が誰なのかという謎が主題なんだろう。四季が大人になったときと比べるとまだ人間らしいところがあって、何だか安心してしまった。
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みなみ
孤独を抱えて生きる女性が、自分と同じ癖を持つ人の存在を知り、会うことにする物語。元交際相手の「ないがしろにしている世界で一番を獲ってもみじめなだけだ」という台詞が印象的だった。主人公の自己肯定感が低くて、幸せに対して興味を失っているのが何だかリアル。自分にとっても他人事とは思えないまま読了。
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みなみ
アルファベットのオブジェが散らばる「アルファベット荘」に招待された個性的な面々が、クローズドサークルになった状態で殺人事件に巻き込まれるミステリー。曰く付きの「創生の箱」から死体が見つかるところは、本格ミステリとしてとても面白かったしワクワクした。クローズドサークルとするために、携帯電話が没収させられたりわざとらしいところがあるのはご愛嬌。
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みなみ
神保町の古本屋を舞台として、本や美味しいご飯が紹介されていく連作短編集。実在の飲食店が登場して、池波正太郎お気に入りの焼きそば等を食べに行きたくなった。「愛の形はいろいろあって、何が正しいとか、何が間違いとか簡単に言えないものでしょう。人を傷つけるのはダメだけれども」という東山さんの言葉がじんわりと心に染みた。
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みなみ
シャーロック・ホームズシリーズの長編。馬をも飲み込む底なし沼、田舎での閉鎖的な人間関係、魔犬伝説等によって陰鬱とした雰囲気になっていて、ワトソンが一人で活動しているときには心配になった。一方、ホームズが登場してからはホッと一安心したり、読者もワトソンと同じ気持ちになって楽しめた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/11/03(4769日経過)
記録初日
2011/09/03(4830日経過)
読んだ本
3007冊(1日平均0.62冊)
読んだページ
931193ページ(1日平均192ページ)
感想・レビュー
2537件(投稿率84.4%)
本棚
25棚
性別
血液型
B型
職業
公務員
現住所
東京都
自己紹介

読書メーター上の感想に惹かれて読む本も多く、皆さんのおかげで読書の幅が広がっているのを感じます。ミステリーやエッセイ、SF小説を中心としながら、一日一冊を目標に本を読む毎日。

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