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2024年8月の読書メーターまとめ

ポーレ
読んだ本
30
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8396ページ
感想・レビュー
30
ナイス
572ナイス

2024年8月に読んだ本
30

2024年8月のお気に入り登録
30

  • あやさと(彩里)
  • 緑色のしゃりん
  • レイノー
  • まどか
  • わたー
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  • 真白優樹
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2024年8月のお気に入られ登録
10

  • まどか
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  • ナオフミ
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2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ポーレ
他人と距離を置きながら生きている悠太と沙季。親の再婚により義理の兄妹となった二人は、「互いに相手に期待しない」という約束をして、同居生活を始めます。最近まで知らなかった他人であり、隣のクラスにいる同級生であり、同じ家で暮らす家族であり、血縁のない兄妹であり、戸籍の記載的には男女である二人が、どのような関係を築いていくのか。まだどこに向かう物語か分かりませんが、続きを見守りたいと思います。/高校生の日常生活を淡泊に綴るテイストは好み。日常ものにしては、一週間のイベント発生頻度が高いのは違和感がありました。
ポーレ
2024/08/25 00:32

一週間でここまでお互いを理解してしまうのは、いくぶん現実味を欠くような。七日間のうちに、二人の関係性に変化をもたらす「関係性イベント」が頻発しすぎていて、しかも順序やタイミングの都合が良すぎるのが、「ありきたりの毎日」を描くという日常ものの雰囲気を損なっているように感じました。時の進みを一か月に薄めたら、違和感は消えるのだけれど。

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
30

ポーレ
ネタバレ恋愛の情報が洪水のように溢れている現代社会で、自分たちのペースを守れていることに自信を持つべきですよね。親友の恋愛が目に入らないくらい、ずっと相手のことを想っているのだから、大丈夫。/ツインテールなメイド沙季さんを見て、この大きなリボンが似合うのは文句なしの「キュートでカワイイ」だと頷いていたら、四人の写真に吹っ飛ばされました。尊さに息が止まりそう……。「いま」を残したくなった沙季の変化は、孤高という代償を伴ったけれど、きっと彼女に大きな幸せをもたらすはず。アホになったことの意味は、賢くなれる伸び代です。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
自然に振る舞おうという約束から半年近く経ち、周囲に漏れ出ていく秘密の行方が気になり始める第十巻。同僚へのカムアウトを通じて浮き彫りになった、恋のお悩み相談がテーマの一冊です。二人の悩みはどちらも恋愛の頻出問題で、でも唯一絶対の解法はありません。そうはいっても、受験勉強が本格化する時期ですから、恋愛のモヤモヤは心から追い出しておかないとね。/久しぶりに飛び出た読売先輩のヒロインムーブ。ぎりぎり本心をのぞかせない描き方が憎いです。前巻の感想でも触れましたが、そろそろサブキャラメインの番外短編集をください……。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
バスケにバレーに野球、いきなり爽やか系青春スポーツ小説に衣替え。戸惑いながらも、高校生活の日常シーンを鮮やかに切り取っていることに気付きます。……というより、シンプルに丸・奈良坂のターンというべきか。人間としての基礎レベルが高く、なんでもそつなくこなす二人が、人目を憚らず目前のことに必死になり、青春の輝きを見せる姿は、とても高次元のキュンでした。これは、悠太と沙季には永遠に期待できないヤツです。丸・奈良坂メインの番外編まだかな……。/両親不在の二日間でも劇的なことが起きないのが、このシリーズのリアリティ。
ポーレ
2024/08/28 07:06

ネットで知り合った気のあうチャット仲間が同じ学校の同級生(しかも、かたや学校一の人気者、かたや野球部の主将)だったというのは、運命にほかならないですよね。丸は、以前から奈良坂に気がある雰囲気でしたし。丸自ら「機会があったら話す」と言っていたグッズを送り合うようになったきっかけとか、おそらく9月から11月のどこかで起きた「初めてリアルで会う」イベントとか、遅くとも12月には始まっていたデートとか、修学旅行の「恋人がいるやつは皆……」の裏エピソードとか、読みたいエピソードはたくさん。

まどか
2024/09/13 21:25

丸と真綾の進展具合きになりますよね〜👀付き合ってはいなさそうだけど、お互いどういう心境なのか読みたいところですね!

が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
新学期になって、同じクラスになって、成績が下がって、少しずつ日常が変化する中で、変化に適応できずに悩む二人。模索の末の選択は、成長や進歩と言ってよいのか分からない程度の些細な変化ですが、これが二人なりのすり合わせ方なのでしょう。/沙季も悠太も、まずまず器用なのに自己肯定感が低いタイプ。恋人がいるくらいでは肯定感が高揚しないので、これからも苦労しそう。初めての恋愛だから失敗は当たり前なんだけど、失敗してすべてを失うかもしれない恐怖を打ち消せるだけの自信を持たないから。鍵は、相手への節度ある信頼でしょう。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
ネタバレバレンタインイベントを回収しつつ、メインは、丸と奈良坂の連係プレーが光る修学旅行編。ミスリードでなければ二人の仲は確定だろうけど、いつからなんだろう。/それにしても、シンガポール旅行なのに、マーライオンにもマリーナベイ・サンズにも植物園にも行かないし、チキンライスもバクテーもチリクラブも食べないのは、どうなのよ。それでシンガポールを満喫した気になるなと言いたいけれど、夕闇迫る異国のきれいな浜辺で交わした口づけの記憶は、どんな体験にも代え難い一生ものとなるのでしょう。こういうのを青春って言うんだよね。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
誕生日と年末年始の帰省という年中行事を通じて、来年も一緒にいたいという気持ちを確かめ合う第六巻。誕生日デートの終わりに沙季の心に浮かんだ「武装なんて、いまはいらない」が忘れられません。一人で生き抜くために武装する沙季の姿は凜々しくて、そのかっこよさが消える瞬間に悲しさを感じつつ、それでもやっぱり、背中を預けられるパートナーに沙季が出会えたことをうれしく思います。一人で戦える力を持っているからといって、孤独が辛いことに変わりはないから。/読売先輩いいよねー。今後、彼女が掘り下げられることはあるのかしら。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
ネタバレ呪いがかかった瞬間、「ああ、今日キスするんだな……」という強烈な予感に襲われ、思わずため息。工藤先生ほんといい仕事するなぁ。手を繋いで歩く帰り道から雰囲気は十分でしたが、暗闇の中でほのかに灯るかぼちゃのランタンは、最後の仕上げとして完璧すぎました。しかも、すぐに沙季視点の追体験が始まるから、一粒で二度おいしい! 日記形式の頃からその傾向はありましたが、沙季の一人称の糖度が高すぎて、至福の幸せで満腹です。/カラー口絵の沙季(初デートVer)が過去一かわいい。さらっとこのコーデを選ぶのが本当にオシャレです。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
相手への好きを自覚した二人が、それぞれの生活を通じて蓋をした気持ちに向き合います。「ほかの異性に対しても同じような気持ちを持つかもしれないよ」という指摘が視野を広げますが、タイミングよく二人の前に別の異性が現れるので、煩悶としながら読み進めました。個人的には、別の人と付き合う展開は「なしよりのあり」なんだけど、この二人(とくに沙季)がそれをやったら自壊してしまうような気がして……。/二人とも相手への好意が周りにバレバレで、笑っちゃいました。これで隠せてるつもりなんだとしたら、亜季子さんには早晩バレそう。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
同じ職場でバイトして、一緒に家まで帰って、友だちの誘いでプールに遊びに行っただけの一週間。大きなイベントがなくても、ありふれた日々を送りながら交流を深める二人を眺めているだけで楽しいと思っていたら……。転機というのはどこに潜んでいるか分からないものです。/でも、たしかにタイトルや設定からしたら、ここからが本番ですよね。義理のきょうだいものの醍醐味は、「他人だけど、家族に『ならなければいけない』」という感情との葛藤にあるのだから。「家族」と相容れない感情を自覚したときが、物語の本当の始まりなのでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
ネタバレ学生らしく、まじめに勉強する第二巻。書き出しの予告どおり、追試のための小説読解の特訓が、一冊全体の仕掛けになっているのが秀逸です。/今回のクライマックスは、なんと言っても沙季の日記。いったい、日記の中に何回「浅村くん」の四文字が登場することか。すっかり悠太に心を占領されているのに、それに無自覚な沙季の心の内を知れて、胸キュン指数が爆上がりしました。最後には、書き連ねることで、自分の気持ちに気付いてしまうところも、その感情に触れてしまった瞬間の戸惑いがにじみ出ていて、いいよね……。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
他人と距離を置きながら生きている悠太と沙季。親の再婚により義理の兄妹となった二人は、「互いに相手に期待しない」という約束をして、同居生活を始めます。最近まで知らなかった他人であり、隣のクラスにいる同級生であり、同じ家で暮らす家族であり、血縁のない兄妹であり、戸籍の記載的には男女である二人が、どのような関係を築いていくのか。まだどこに向かう物語か分かりませんが、続きを見守りたいと思います。/高校生の日常生活を淡泊に綴るテイストは好み。日常ものにしては、一週間のイベント発生頻度が高いのは違和感がありました。
ポーレ
2024/08/25 00:32

一週間でここまでお互いを理解してしまうのは、いくぶん現実味を欠くような。七日間のうちに、二人の関係性に変化をもたらす「関係性イベント」が頻発しすぎていて、しかも順序やタイミングの都合が良すぎるのが、「ありきたりの毎日」を描くという日常ものの雰囲気を損なっているように感じました。時の進みを一か月に薄めたら、違和感は消えるのだけれど。

が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
正直、二巻までの感想は「悪くないけど、三月町と比べると……」だったので、完全に油断していました。ラノベで泣いたの、いつ以来だろう。/プロローグから空気が違いました。銀子に教えを乞う桂香を見て生じた予感は、銀子のことが大嫌いだったという回想に触れ、確信へ。ああ、これは「主人公になれなかった人」の物語だ。青春を捧げ、身を削る努力をして、その見返りが絶望だった人たちの……。だから、覚悟を決めて例会に臨んだ桂香と彼女を見届けた銀子を見て、自然と涙が零れました。絶望してもなお、生涯を将棋に捧げるその姿が尊くて。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
二人目の「あい」が登場。また小学生か……。「頓死しろ!」って叫ぶ銀子に強く同意します。/そんな銀子は、裏でタイトル戦を戦っているのにスポットが当たらず、ちょっと不憫。でも、裏を返せば、女流タイトル戦は彼女の檜舞台ではないわけで、来る銀子メイン回に期すこととします。なお、もっと不憫なのは、いいとこなしに銀子に吹っ飛ばされた月夜見坂さん(カラー口絵がかっこいい分、余計にね……)。/一巻から引き続き、細かい将棋界ネタがふんだんに盛り込まれているのが楽しい。作品の評価とは別ですが、将棋界の魅力を再確認しました。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
弟子入りをかけたあいの三番勝負が熱い。そこを除くとネタ感が強すぎて……なんだけど、評判を信じ次巻へ。細部の完成度は高いし、著者の叡王戦観戦記はおもしろかったから、大丈夫でしょう。/将棋を題材にした異色のシリーズ。ヒロインのロリ感が強いのが気になり敬遠してきたのですが、よく考えれば、ロリ要素を取ったら設定負けしてしまうくらいリアルの将棋界が濃いんだよね……。著者が「藤井君がフィクションを超えてくるので辛い」と嘆いたのは知られた逸話ですが、藤井フィーバーがなくとも、事実は小説より……を地で行く業界ですから。
ポーレ
2024/08/23 08:56

開幕早々の下ネタにはさすがに引いたけど、ほぼ実話なのが将棋界の恐ろしさですよ……。一番ツボだったのは、まとめサイトとアンテナサイトが出てきたシーン。まさか実名で登場するとは。

が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
前巻ラストで「高熱空間」になった、義理きょうだいカップル(?)ものの第五巻。いったん落ち着いて、「きょうだい」の関係はそのままに同居生活が続きます。残暑見舞いの回がほっこりで大好き。恋人には絶対に出せないこの空気感が、まさに「家族」って感じでステキです。/でも、年頃の男子にキスを解禁したら、キスで終わるわけがなく……。直耶の気持ちをどうやって受け止めるか悩む亜麻音の姿が、健気で愛らしいです。
ポーレ
2024/08/23 03:47

ここまで一巻から一気読み。連載誌は「恋愛系アンソロジー」がテーマらしい。なるほど、だからこんなにアツアツ空間なんですね。

が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
ネタバレ家族四人でのお出かけ、同じお湯に浸かってる、お菓子食べちゃった、家庭内の経済格差などなど、トラブルがありつつも順調に続く同居生活を見ながら、直耶は完全に恋してるなー、好きな子が同じ家にいて、でも「家族」という枷がある状態って辛いだろうなー。なんて思ってたら、えっ? 待って? ここで? わーっ、そんな急にしちゃうんだ……。たしかに未遂はあったけど、まだ心の準備してないよ……。しかも、亜麻音からの誘い受けだし……。じんわり温まってるなーと感じていたら、急に頭がクラクラして、高熱が出てることに気付いた感じ。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
郁乃が不安に思うのももっともなくらい、無自覚で、無防備で、無意識だった亜麻音。そんな彼女が、これまで無自覚すぎたことに気付き始める第三巻。直耶の立場からしたら、どう振る舞うのが正解か分からなくて悶々としますよね。お義父さんからは釘さされているし……。/母親が事実婚を選んだのは、たぶん、直耶一人だけ姓が違う状態にしたくなかったから。もちろん改姓手続はできるんだけど、16歳の息子に突然名前が変わるという経験をさせたくなかったのでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
デート回から始まる第二巻。やっぱり二人でお出かけするのって、お互いを知るために役立ちます。おかげで、だんだんと亜麻音のキャラクターが分かってきました。天然マイペースでワガママなところもあるけど、大人な一面も持ち合わせていて、意外としっかりしたお姉さん。でも、家族のことになると人一倍弱くて、だからこそ、あのセリフなのでしょう。/最後のセリフ、亜麻音としては、姉が弟の前で泣くわけにはいかないし、家族の前で「母親」の話はできないって意味だろうけど、直耶は絶対別の意味に取ったよね……。直耶、苦労するだろうなー。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
親同士の再婚で義理のきょうだいになった亜麻音と直耶の同居生活。亜麻音が三日だけお姉さん。年頃の男女の同居らしいお約束イベントが続くのですが、じんわりとドキドキする雰囲気がステキです。うめ先生が男女ものを描くと、こうなるんですね。/普段、セリフが脳内再生されることはほぼないのですが、亜麻音は自然と脳内ボイス(CV. 阿澄佳奈)が付いてきて、かわいさマシマシです。へちょ顔パワーが強すぎる!
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
新ステージとなる11巻は、これまでにないミステリー仕立て。修学旅行で訪れた沖縄の舞台で主役を務めるのは、色惚け生徒会の良心こと明日葉院蘭です。初登場時から好感を持っていましたが、努力家で、不器用で、人間味があって、お人形みたいに可愛くて、その全部が愛らしい。連れカノで一番好きなキャラになりました。/一方、元サヤカップルはというと、出発前も旅行中も帰宅後も、ずっとイチャついています。さすが、脳内ピンク色なスケベカップル。わりない仲となった二人が愛し合うのは、だれにも止められない……と思いきや、意外な伏兵が。
ポーレ
2024/08/20 07:01

いまさらですが、このシリーズ、実は結女メインのハーレムものですよね。水斗、暁月、竹馬に加えて、明日葉院まで結女ガチ勢に。いさなと小暮は伊理戸きょうだいカプ推しですし、鈴理も(冗談気味とはいえ)結女の水斗への想いに嫉妬で脳が焼き切れると言っていました。だいたいみんな、結女のことが好き。

が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
ネタバレ感心しました。だってさ、あの結女が三か月も我慢したんだよ。/濃すぎる情合い描写に、心が溶けます。初体験への期待と緊張、不安と歓喜の描写が、とても細やかで生々しく、記憶に絡みつくほど濃密。でも、軽やかで繊細だから、二人が溶け合っていく様を、心穏やかに読める。事後の描写も濃やかで、ため息が漏れました。あの九巻の次がこれとか、控えめに言ってエグい。/残る二カップルも区切りを迎え、恋愛戦線は一段落。個人的な判定では、紅・羽場カップルが勝者です。独力で羽場から告白を引き出すとは、やっぱり会長は天才でした。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
ネタバレ伊理戸結女の勝利宣言の余韻に浸りながら本を閉じると、表紙のイラストが目に入ります。ああ、間違いない。この結女のワガママが、水斗を繋ぎ止め、勝利を手繰り寄せたんだ。何度も繰り返された「やだ」っていうワガママが、水斗の告白を引き出したんだ。……でも、告白でプロポーズを超えちゃったから、本当のプロポーズのときは苦労するんだろうなー。激重束縛系の結女が告白より平凡なプロポーズを許してくれるとは思えないし。がんばれ、水斗。/振り返ってみれば、結女の水斗攻略法って色仕掛けばかり。脳内ピンク色って言われるわけだよ……。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
四組の恋愛模様がパラレルに進む温泉旅行編。非日常を背景に、いっこうに進展しないあのカップルに変化が訪れ、お馴染みのあのカップルは荒療治に踏み出し、やや盲点だったあのカップルが本気を出します。それぞれに前進をするため勇気を出す姿が眩しいですが、ひときわ目を惹いたのは暁月です。/足湯でねっとり指を絡ませ合う伊理戸きょうだいがエロすぎ。それ、一線を越えた恋人のいちゃつきですよね……。致す仲なら「このあと滅茶苦茶……」と続くけれど、二人はそんな仲ではないから、情欲を発散できなくて気まずい関係になるのは当然です。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
生徒会活動、体育祭、中間テスト、文化の日――二学期前半のイベントをリズミカルに回収しながら、水斗と結女の日常を描く第七巻。いろいろなことが変化したけど、帰る家が同じってことだけは変わらない。だから、もう少しだけこのままで。/なんというか、「一緒にゴールしたい人」の借り物競走とか、結女と明日葉院の真剣勝負とか、リモート勉強会後の二人だけの勉強会(結女の表情差分がかわいすぎ!)とか、元カノの思い出を上書きする二年ぶりの誕プレ交換とか、今作もすてきなシーンはいっぱいあったけど、お風呂イベントが強烈すぎた……。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
ネタバレシリーズ第六巻の文化祭編は、結女よりよっぽど拗らせている水斗が、いさなに唆されつつ自分の気持ちに向き合う一冊。趣味、孤独、家庭、誕生日――そんな「同じ」がいっぱいで、運命的な恋だったからこそ、「違い」を受け入れられなかった水斗は、「嫌いになったから別れた」ってことにして、「好き」という気持ちに蓋をしました。その蓋を開けて、好きと嫌いがないまぜになった記憶と感情に向き合うことの辛さといったら。それだけに、水斗が辿りついた答えと、その答えを導いたいさなの言葉の、きれいな輝きが心に残ります。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
あのー、前巻はあんなにかっこよかった結女さんは、いったいどこへ消えましたか……? 水斗の初恋相手を蹴落としてやるとかっこよく誓った結女さんは、幻でしたか? 気付けばいさなが正妻ポジだし、暁月さえ諦めモードだし……。そもそも、最初の作戦が色仕掛けって、脳内ピンク色すぎます。結女ってポンコツだよね、知ってたけど。初手からこんな様子では、水斗攻略にいったいどれだけ時間がかかることやら。そんな結女に任せ切りは不安なので、いさなが水斗を焚き付けてくれることを期待しておきます。という感じの、いさなメイン回でした。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
思い出の通学路で、再びキスを望んだ結女。その気持ちの正体は、昔の恋への未練か、性欲に駆られた衝動か、それとも……。/元カップルは未練を断つべきで、きょうだいは性欲の相手ではなくて。帰省した伊理戸の実家でも葛藤を続ける結女は、これまで知らなかった水斗の一面に触れ、前へ進む決意をします。「嫌い」だけで終わってくれない昔の恋を清算するために。/これまでの溜めをバネに、物語が高々と飛躍する第四巻。葛藤する結女の心の襞と震えを描く、繊細で軽やかな心情表現に圧倒されます。こういう一冊に出会えるから、小説は沼なんです。
ポーレ
2024/08/21 03:34

甘いイチャラブとおもしろいコメディパートだけのラブコメではなく、「好き」と「嫌い」、「元カップル」と「家族・きょうだい」の間で大きく揺れ動く二人の心情を、巧みな構成と、軽やかで繊細な筆致で濃密に描き出す秀作であることを証明した一冊です。この一冊を読み終えて、このシリーズを最後まで追いかけようと決意しました。

が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
元幼なじみカップルにスポットがあたる第三巻。カプ厨な過激派デバガメ男子と、法令違反上等な地雷系メンヘラ女子というヤバい二人が、伊理戸きょうだいのおせっかいで辛い恋愛の記憶に向き合います。怒鳴り、罵り合って、謝罪と後悔と好意を吐き出したことで、失った関係をいくぶん取り戻せたようです。今後の二人の関係から目が離せません。/高校デビューした結女が清楚なお嬢様キャラになったのは、恋人時代の水斗の影響だったみたい。つまり、いまの結女は水斗の好みど真ん中。濡れ透けな結女を見て、視線が胸元に向かうのは仕方がないよね。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
元カップル系ラブコメの第二弾。一つ家に住んでいるから自然におうちデートが始まるし、母の日にかこつけて買い物デートに出かけるし、あななたち、それで別れましたは無理があるよ……。時折見られる水斗の優しさに、結女が完落ちしているのは相変わらずですが、裏を返せば、水斗はいまだに結女の姿に惹かれ続けているのです。/そんな二人の関係を揺るがすのは、新ヒロイン・東頭いさな。自分以外の女子と仲よくなる水斗を見て、嫉妬し、動揺する結女は、紛れもなく激重束縛系女子です。束縛が解けていないことを水斗が自覚するのがいいよね。
が「ナイス!」と言っています。
ポーレ
ありきたりなすれ違いから仲違いし、関係を修復できるだけの人生経験もなく、そのまま別れるしかなかった元カップル。そんな二人が、神様の悪戯によりやり直しの機会を得ます。/タイトルは知りつつも義妹ものと思い敬遠してきたことを後悔しました。実妹ものの反倫理感を和らげた代替物としての義妹ものではありません。お互いのことが好きなまま破局したカップルが、表層的な「嫌い」の感情と、深層での「好き」な感情の狭間で揺れ動きながら、過去の苦い失恋の記憶に向き合う物語でした。/副題がすてき。シリーズタイトルよりも副題が好きです。
ポーレ
2024/08/20 09:21

配信で見たアニメ版から、カクヨム版を経て、文庫版を手に取ったシリーズ。カクヨム版を読んだので10巻あたりまでの展開は把握していますが、文庫版はいくぶん改稿・加筆されているようなので、違いも楽しみながら、あらためて読み進めようと思います。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/08/20(48日経過)
記録初日
2024/08/09(59日経過)
読んだ本
31冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
8641ページ(1日平均146ページ)
感想・レビュー
31件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

ライトノベルの感想を投稿しています。ときどきライト文芸やマンガも。一般文芸の感想は(別のところで書いているので)たぶんここではあまり投稿しません。

ジャンルにこだわらず読んでいますが、とくに心情描写が丁寧なラブコメ、恋愛もの、ヒューマンドラマが好みです。
作家では米澤穂信、野崎まど、入間人間がお気に入り。
作品では『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』、《古典部》シリーズ、『東雲侑子』シリーズなどが推しシリーズです。マンガだと『ゆゆ式』、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』など。

最近は『継母の連れ子が元カノだった』、『薬屋のひとりごと』、『彼女、お借りします』にハマっています。

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