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2025年8月の読書メーターまとめ

鐵太郎
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感想・レビュー
8
ナイス
521ナイス

2025年8月に読んだ本
8

2025年8月のお気に入り登録
3

  • magurit
  • ミノムシlove
  • 洋書好きな読書モンガー

2025年8月のお気に入られ登録
3

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2025年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

鐵太郎
「守り人」シリーズ刊行途中で書かれた、日本を、というか日本的な世界を舞台にした物語です。父母を失い産婆の綾野婆ちゃんに育てられた、人の心を読む<聞き耳>の能力など、不思議な能力と過去を持つ「小夜」という娘と、霊狐として生まれ呪者の使い魔とされた「野火」という少年の物語。日本のどこかの歴史のあてはめてみるのはナンセンス、この物語は精緻に作られた上橋さんのファンタジー世界です。だからこそ、こんなリアルな人の思いが味わえます。いいね、上橋節。
兵士O
2025/08/24 16:09

鐵太郎さん、ブログでの詳細なレビューありがとうございました。三人(二人と一匹)の結末がとても気になりました('ω')ノ

鐵太郎
2025/08/24 21:58

兵士O様:序章の後、いろいろな人たちが出て来ていろいろあるのですが、書いていると収拾がつかなくなるので、メインとなる三人だけにしました。実質、一人と一匹のお話なんですけどね。( ^▽^ )v

が「ナイス!」と言っています。

2025年8月の感想・レビュー一覧
8

鐵太郎
「新・歴史をさわがせた女たち」の方を先に読んでしまったのですが、こっちを見つけたので読んでみました。歴史上に登場した33人の女性たちを、見つけた史料を使って思う存分好きに描いてみたエッセイ集、といえばいいのかな。通説と違う人物像があればそれを強調し、といった感じ。これ以後に新たな史料が出て変わった歴史解釈もあるので、あれっとするところとかひっかかるところはあるけど、これはこれで痛快なのでヨシとしよう。
鐵太郎
2025/08/29 16:52

なお、オリジナルは1968年に日経新聞に掲載された「スーパーレディ外史」で、これを元にさらに何人か加えて一冊にまとめて「日本スーパーレディ物語」として刊行されたのが始まり。その後さらに数名加えて文藝春秋から1975年に「歴史をさわがせた女たち 日本編」として単行本、1978年に文春文庫となった歴史があります。その後、新たな知見を得て少しずつ追記されたものを、なんと2022年に朝日文庫として刊行したのが本書。永井さんが新たに注目を浴びたタイミングなのでしょうけど、これほど息の長い作品ってすごい。

が「ナイス!」と言っています。
鐵太郎
掘り出した本の中にあったので、一気読み。TVの映画放送で何度も見た記憶があるのですが、この本はその「原作」ではなく逆、マクリーンの映画用シナリオを小説に書き直したのだそうな。アクションに特化した戦争冒険小説と言えばいいのかな。アルプス山中のナチスの要塞に潜入する、ジョン・スミス少佐麾下の英国情報部(?)の精鋭(?)による秘密作戦なのだけれど、息も尽かせぬ展開と繰り返されるどんでん返しの妙。味方は誰か、敵は誰か、目的は何か。1960年代の、ちょっと軽いけど見事なマクリーン節です。
鐵太郎
2025/08/26 15:30

映画でどう描かれていたか記憶にないのだけれど、この本でよく覚えているシーンは最初と最後で語られたセリフ。冒頭は巨大なランカスター爆撃機でアルプスの山中を超低空飛行する様子と、カーペンター空軍中佐のぼけっとした問い、「飛行学校にいる時、失速速度という奇妙な現象のことを聞いたことがあるかね?」。そして終盤、同じ中佐が高速爆撃機モスキートを操縦しながら言う、「あそこがガイ・フォークス・デイの晩みたいなのは、おかしいと思いませんか?」。昔の通りでした。あの頃の英国の冒険小説のシニカルなユーモア、好きだったなぁ。

が「ナイス!」と言っています。
鐵太郎
「恩少なく虎狼の心」と、猜疑心が強い恐怖で支配する独裁者的イメージで語られる始皇帝──嬴政の生涯を、史料をたどり主として敵味方の将たちとの関わりで描きだしたもの。そこから見えてきたのは、暴君などではなく、断固とした目的意識をもち、果断で敵には冷酷でありながら年長、年少の配下の意見をよく聞き、優秀な人材なら分け隔てなく手元に取り込む度量を持った親分肌の勇将の姿。なるほど、秦帝国とは「嬴政とその仲間たち」が作り上げたもので、だから嬴政が死ねばあれほど強かった帝国軍が求心力を失ってあっけなく崩壊したのか。
河イルカ
2025/09/01 19:49

いいねありがとうございます!キングダムの漫画の題名ですが、あの漫画は主人公信の目線のサクセスストーリーなので、ネタバレとか結論ありきを避けたのだと思います。それこそ最初は秦や政の名も伏せられていましたし。それが明かされるのが一巻の山場だったと記憶しています。

鐵太郎
2025/09/01 20:21

河イルカ様:どうもです。まァ「キングダム」については、「三国志」を「Records of the Three Kingdoms」として、あくまで「Empires」としようとしない西欧文化の影響じゃないかなどと邪推してますが、いろいろ意味はあるんでしょうね。まァ彼ら、「三帝会戦」など欧州での三皇帝の存在を認めても、中国での三つの帝国の鼎立を認めない歴史観がありますし。(ナニヲイッテル)

が「ナイス!」と言っています。
鐵太郎
「守り人」シリーズ刊行途中で書かれた、日本を、というか日本的な世界を舞台にした物語です。父母を失い産婆の綾野婆ちゃんに育てられた、人の心を読む<聞き耳>の能力など、不思議な能力と過去を持つ「小夜」という娘と、霊狐として生まれ呪者の使い魔とされた「野火」という少年の物語。日本のどこかの歴史のあてはめてみるのはナンセンス、この物語は精緻に作られた上橋さんのファンタジー世界です。だからこそ、こんなリアルな人の思いが味わえます。いいね、上橋節。
兵士O
2025/08/24 16:09

鐵太郎さん、ブログでの詳細なレビューありがとうございました。三人(二人と一匹)の結末がとても気になりました('ω')ノ

鐵太郎
2025/08/24 21:58

兵士O様:序章の後、いろいろな人たちが出て来ていろいろあるのですが、書いていると収拾がつかなくなるので、メインとなる三人だけにしました。実質、一人と一匹のお話なんですけどね。( ^▽^ )v

が「ナイス!」と言っています。
鐵太郎
ほぼ半世紀前に買って読んだ本。なぜか内容に記憶がなく、しばらくためらってから読んでみたのですが、ふむ。ジョウント、という「誰でもできるテレポーテーション技術」が一般的技能となった25世紀の未来、たいした取り柄もない機関士であるガリヴァー・フォイルの宇宙船が宇宙で遭難します。たった一人生き残って171日目に現れた姉妹船は、なんと彼を見捨てて去ってしまう。その後救われたフォイルは復讐鬼と化して・・・ そこから、さまざまなSFアイディアをぶち込んで冒険譚というか復讐譚が開幕します──が、その決着はどうなったか。
Ab
2025/08/18 00:10

その謎の濃縮物質高組織だかに掛けていることはわかるが「!」付きで二回繰り返すのは何でかということですか。それがあったために命が助かったという喜びの表現くらいしか想像できません。グラドルのほうはア〇〇〇・〇ムですよね。童顔なのにご立派なボディというアンバランスが受けたんでしょうね。私は某マンガの登場人物の名前をこの人からとったのかもと思ってます。

鐵太郎
2025/08/18 07:39

Ab様:当時「アイドル」って言葉がどのくらいあったか分からないのですが、人気者になるとTVに出てしかも歌を歌わなくてはならないという謎ルールがあったらしく、彼女も歌ってたのを思い出しました。決定的に「下手」だったことも。(笑) 無茶でしたよね。某マンガとの関係は、あるのかな、ないのかな。

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鐵太郎
ジル・チャーチルならばあっちのシリーズを読むのが普通かな、と思ったけれど、気がついたら買ってました。別なシリーズの第1巻。アメリカ大恐慌で没落して孤児となった「貴族(超上流階級)」の兄と妹が、ひょんなことで莫大な遺産を手にでき──そうになるというのが出だし。で、遺産をくれるはずの大伯父と、彼を殺した容疑者らしい怪しげな男が殺され、その謎を解くというコージー的なミステリ。真犯人は状況からして途中でおおよそわかってしまうのが難点ですが、歴史的背景の描写を含め面白い。軽く読めて楽しいミステリでした。
Koning
2025/08/08 22:59

ずいぶん長いこと復刊されてないんですよねぇ。そろそろ新訳でてもいい頃合い

が「ナイス!」と言っています。
鐵太郎
日本海軍で赫々たる戦果を上げた航空母艦「瑞鶴」を中心に据えた戦記です。物語としては、初陣であるハワイ作戦ではなく、ミッドウェー海戦ののちに海軍将兵の期待を担って小沢治三郎中将が第三艦隊(空母機動部隊)司令長官となった1942年11月から始まります。その後歴史は日米が死に物狂いの撃戦を行ったソロモン海域海戦に突入し、小沢中将も瑞鶴も舞台の正面から去って激闘の様相と、二人の戦史の中に埋もれた人物を描写し、ガダルカナル島撤退作戦の描写でこの本は終わり。 ──そういえば、最近こういう戦記を読んでいなかったなぁ。
鐵太郎
2025/08/05 10:41

続く)上が下を殴るのは日常茶飯事の軍隊ですが、士官が兵を殴るのもあまり褒めたものではないという風潮があります。まして下士官などは普通殴りません。佐官が一番下の二等兵から昇進して「兵隊の天皇」といわれた兵曹長(准士官)クラスを殴るとはもってのほか。いくら自分の「机上の戦法」を現場の最古参の飛曹長(海軍航空兵曹長)に面と向かって批判されたとしても。この後どうなったのか、この本では森さんは書いていません。次はどうなったにしても、田中少佐はWikiに単独記事がないところからして、たいした人ではないのかな。

が「ナイス!」と言っています。
鐵太郎
天変地異と謎の怪物発生。とある科学者による怪奇な人類の敵についての警鐘は一笑に付される。海中から現れた怪物の群れ。深い海溝の近辺に限られていた出現地域は、やがて文明圏全体に広がる。撃退したと思ったら、なんと気象的な天変地異が世界を沈めていくことに。反撃するすべもなく崩れていく文明。未来が閉ざされたとき、最後になんと日本人考案の兵器が突破口に。──これは、こんなSFです。しかし英国人ジョン・ウィンダム作です、そんなにスナオではない。しかもなんと、尻切れトンボ。話をまとめるにはあと二章くらい必要じゃない??
鐵太郎
2025/08/02 19:07

「10月1日では遅すぎる」は、1976年(昭和51年)にハヤカワ文庫SF194で刊行されていますね。おや、文庫としてホイルは二冊(もうひとつは「秘密国家ICE」)しか出ていないみたい。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/11/19(5054日経過)
記録初日
2004/08/10(7711日経過)
読んだ本
3030冊(1日平均0.39冊)
読んだページ
1039323ページ(1日平均134ページ)
感想・レビュー
3030件(投稿率100.0%)
本棚
37棚
性別
血液型
O型
職業
技術系
現住所
福島県
外部サイト
URL/ブログ
http://tetsutaro.in.coocan.jp/
自己紹介

アマノジャクな乱読家・活字中毒者。
読んだ本の備忘録サイト「愛書家の縁側」主催。
 
2024/1/27より、アイコンをサー・ジョン・フォルスタッフ像に変更。飲む打つ買うの常連で、無責任・自堕落・卑怯・大言壮語・「宴会には真っ先に、戦場にはどん尻に」の人。素敵でしょ?w
むかし、ハンドルネームを Falstaff にしていたときがあったのを思い出して、この顔を使ってみました。
 
自称「愛書家」ですが、この肩書きはかつて読んだSF短編「愛書家ワーシー・ワーシントン」(だっけ?)から来ています。実はこの人は、本を愛するけれど文盲だったそうな。(爆)
 
守備範囲は、SF、歴史フィクション&ノンフィクション、帆船小説、ミリタリー、それとミステリ少々。

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