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2024年1月の読書メーターまとめ

風眠
読んだ本
7
読んだページ
2001ページ
感想・レビュー
7
ナイス
4229ナイス

2024年1月に読んだ本
7

2024年1月のお気に入られ登録
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2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

風眠
ネタバレとある町の、とある公園に佇む、古びたカバの遊具。人呼んで、リカバリー・カバヒコ。自分が治したいところと同じところに触ると、回復すると言われている。大人にだって、子どもにだって、こんがらがって上手くいかない時がある。悩みや葛藤を抱え、心や体が疲れてしまっても、きっと人には、何度でも顔を上げ、前に進む強さが備わっているのだと思う。自分らしく生きてゆくのは簡単な事じゃない。けれど「大丈夫。私たちはきっと、リカバリーできる」という帯文とともに、背中を押されるような連作短篇集。しみじみと優しくて、少しだけ力強くて。
が「ナイス!」と言っています。

2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

風眠

窪美澄さん『ルミネッセンス』がとても良かった。団地を舞台とした『タイム・オブ〜』が若い読者にも読んでもらうことを意識して描いた物語だとしたら、こちらは大人の読者に向けた雰囲気でした。 2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:1176ページ ナイス数:3112ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/158309/summary/monthly/2023/12

が「ナイス!」と言っています。

2024年1月の感想・レビュー一覧
7

風眠
ネタバレ私が子どもの頃はまだ、発達障害という概念も無い世の中だった。だから当時トットちゃんを読んだ時は「ふーん?」という風にしか捉えられなかったけれど、時を経て、いろいろな事が理解できるようになった今では、トモエ学園の「個に応じた教育」というもの、小林宗作先生の信念と情熱、何よりもその優しさと強さに、深く心が動かされる。そして、トットちゃんのお母さんが素晴らし過ぎて「本当に戦前の人ですか?」と、対応の柔軟さに驚かされた。今では当事者が書いた本が多数あるけれど、この本は、そういったジャンルでは日本初の著書なのでは。
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風眠
ネタバレ鈴木るりかさん、二十歳になったのですね。デビューの頃から応援しているので感慨深い。気持ちとしては親戚のおばちゃんです。文章が洗練され、心情描写にもより深みが増し、大人の作家へと着実に成長しています。花実母娘のルーツであるタツヨおばあちゃんの壮絶な過去。虐待が日常化している空気とか、おそらく発達障害またはグレーゾーンであろうタツヨの夫の描写、そして夫に対するタツヨの心の動き。その一連の描写が真に迫っていて、かつリアルだった。ただ、タツヨが書いた日記という形で語られるのであれば、文章が上手すぎるように感じた。
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風眠
ネタバレ開館時間は夕方から深夜まで。本の持ち出しは厳禁で、閲覧のみ。取り扱っているのは、亡くなった作家の蔵書。実在の本に登場する料理が職員の賄いとしてふるまわれる。東京郊外、夜の図書館。訪れる利用者、職員、そして図書館のオーナー。皆それぞれに訳ありクセ強な人ばかり。仕事について、本について、食について。それらを絡めつつ、さらにミステリ要素も組み込まれ、ちょっと焦点がぼやけてしまった印象。タイトルが『図書館のお夜食』なのだし「お夜食」の部分がもっと前に出ていたら良かったと思う。ラストもぶつ切れな感じで、不完全燃焼。
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風眠
ネタバレとある町の、とある公園に佇む、古びたカバの遊具。人呼んで、リカバリー・カバヒコ。自分が治したいところと同じところに触ると、回復すると言われている。大人にだって、子どもにだって、こんがらがって上手くいかない時がある。悩みや葛藤を抱え、心や体が疲れてしまっても、きっと人には、何度でも顔を上げ、前に進む強さが備わっているのだと思う。自分らしく生きてゆくのは簡単な事じゃない。けれど「大丈夫。私たちはきっと、リカバリーできる」という帯文とともに、背中を押されるような連作短篇集。しみじみと優しくて、少しだけ力強くて。
が「ナイス!」と言っています。
風眠
ネタバレ当事者が描く物語、というもの。行動範囲が制限される日々の生活。呼吸器の音、痰を吸引する音。主人公・釈華を通して語られる、心の揺れ、さらされる理不尽。どうしようもない現実に対する諦観。それらひとつひとつの描写は、私のような非当事者の想像では到底追いつけない、現実中の現実なのであろう。〈自分の身体では出産に耐えられない、けれど妊娠して中絶するまでは普通にできるはず、普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢です〉SNSで彼女は、そう想いを吐き出す。私の夢です、その言葉が放つリアル。心に突き刺さる。
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風眠
ネタバレ超有名探偵小説である『シャーロック・ホームズ』を読んだ事がないので、どこまで本家とリンクしているのかとか、パロディ的な仕掛けとか、まったく分からない状態で読み始めたのだけれど、読み終わる頃には「なにこれ最高!」となっていた。気になって本家について調べてみたら、タイトルや刊行順もリンクしてる!って、謎に胸が熱くなった。キャラクター達の背景や関係性等も、本家を尊重しつつも現代的にブラッシュアップしている感じなのかな。麗しきキャラクター、華麗な世界観、そして派手なアクション。何だか『有閑倶楽部』を彷彿とさせる。
が「ナイス!」と言っています。
風眠
ネタバレ富久丸百貨店外商部シリーズ第4弾。外商員・静緒もアラフォーとなり、中間管理職の立場に。後輩を指導し、社内政治に巻き込まれ、お客様のあれこれにと奔走し、大忙しの日々。そんな毎日の中で、静緒は身体を壊してしまう。そうなって初めて、静緒は立ち止まり、考える。自分にとっての幸せとは何だろう、と。今作では働く女性を取り巻く現実問題について描かれているが、このシリーズの魅力はやはり百貨店ならではの華やかなエピソード。デパート貸し切りで、一億使い切ろうぜとか、まさにドリーム!そしてデパートは、時にワンダーランドとなる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/12/05(4560日経過)
記録初日
2010/12/05(4925日経過)
読んだ本
1775冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
493643ページ(1日平均100ページ)
感想・レビュー
1774件(投稿率99.9%)
本棚
21棚
性別
自己紹介

〈風眠〉 ふうみん ピアノ弾き

〈好きなミュージシャン〉
矢野顕子、エラ・フィッツジェラルド
クラムボン、中村佳穂、
はっぴぃえんど、宮本浩次 などなど。

〈好きな作家〉
小川洋子、川上未映子、澁澤龍彦
よしもとばなな、森見登美彦、吉川トリコ
クラフトエヴィング商會、尾崎翠
そのほか、
新たな出会いを求めてさまよい中。


コーヒーと音楽と本があればしあわせ。
皆さんの感想を読むのも楽しみ。

皆さんの感想を
ひとつひとつ大切に読みたいので
こちらからはお気に入り登録はしていませんが
共読などから自分のペースで
皆さんの感想を読ませていただいています。




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