怖かった、と同時に、人間がいかに物事を都合よく考えてしまうかも印象に残った。区長の冷静な目線と、それと相反する身体の反応も面白い。近頃Wikipedia3大文学として売り込んでいるようだが、他の2つも読んでみたくなった。

あっと言うまに読み終えた。牧歌的と言えばそれまでだが、単に懐かしんでいるだけではなさそう。高野さんから見る「世間一般」はある意味ステレオタイプではあるが、中に入ってしまえば従うしかないとなる思考は考えてみるとおかしな世界ではある。馴染めなかったというだけではない視点やマインドが、今も続く辺境冒険につながっているのだな。

NHKのドキュメンタリーから本書へ。日本の法医学の将来をより良いものにしたいという使命感に反して、予算削減、意図しない死亡診断、蔑ろにされる検屍等により不眠症になってしまったとのこと。誤った方針や手順から誤った判断を導き出したくないと言う、ごく自然な希求が満たされないのはつらい。アメリカと日本のドラマに描かれる検屍官が実は異なる立場と役割だったとは驚き。日本の司法制度は思った以上に改善の余地あり、日本の人権とは何かを考えるべきなようだ。

怖かった、と同時に、人間がいかに物事を都合よく考えてしまうかも印象に残った。区長の冷静な目線と、それと相反する身体の反応も面白い。近頃Wikipedia3大文学として売り込んでいるようだが、他の2つも読んでみたくなった。

意外に、と言っては大変失礼ではあるが、面白く読めた。途中から自分が主人公ではなく、人に製造、販売を任せ始めて(代理店問題含む)企画や経営にあたっていたのだなと思った。当然、基礎となるモノづくりの経験や知識はあろうが、日本の近代化黎明期ならではとも感じする。いつの時代だって自分が成功するという心持ちでしかやっていかれないものなのかも。

語りが優しい。そういえば、これまで音読といえば読書に限られていたけど、様々な場面で音読機能があれば開ける世界もあるのだなと思った。以前研究開発職だった人が文字認識から音声変換する仕事をしてたと言ってたな。その会社の技術は結局商用化されなかったけど、ここに芽が出ていますよ。

失礼ながら篠田節子さんは「女たちのジハード」から読み始めたので、いつまでたってもそのイメージが抜けないのだが、本人的には辺境の作家のようでむしろ新鮮な目で本書を読んだ。地中海に旅行してみたいが、ここまであちこち興味を持って巡れるかな。

何故か途中でおいていたのを再開、面白かった。ひとり気ままにと見られがちだが、かなりの自律を求められるタフなお仕事。子育てが終わったのを機に新たな挑戦ステージに入るのかしらと、「働く人」としても気になる。

あのときしっかり目に焼き付けていれば…！と思うのは、暗渠マニアに片足を突っ込んだ証拠かも、と感じるほど面白い。景観を眺めるのもよし、歴史を遡るのもよし、色んな見方で楽しみたい。

手軽、商品、密着。モノやサービスにもよるが、なんとなく手軽と密着あたりがカスタマーサクセスあたりと結びつきそう。4Pとか基本的な分析手法は身につけておきたいな。