新潮文庫の100冊より。「ぼくイエ」の続編。今作も考えさせられる事柄が多くありました。ブレイディさんのようにフラットな目線で子供を見れるようになりたいものです。これからも大人の階段を昇っていくぼくの成長がこれで読めなくなるのは残念ですが、いい青年になる事を期待したいです。

芥川賞受賞作品。初読み作家さんです。結合性双生児の話でした。結合性双生児の事は詳しく知らなかったのですか、個性があって意思決定をするのも普通の人と変わらないんだなと思いました。片方が死んだらどうなるんだろうというのは考えさせられました。

ナツイチより。直木賞を受賞され、他の作品も読んでみたいと思っていたのでちょうど良かったです。北海道で衰退した産業をテーマにした短編集でした。読んでみると北海道で色々な産業があった事を知り、どの産業もその時代で一生懸命働いて生きていた事が伝わってきました。直木賞の「ともぐい」に通じるものを感じました。

カドイカさんとひらけば夏休みフェア2024より。小学生の「神さま」と呼ばれる水谷くんと僕の連作集でした。第2話で川上さんが登場し、一気に物語に深みが増し、水谷くんの言葉にも重みが増してました。小学生で大人みたいな言葉を言えるのが凄いと思いましたが、エピローグで葛藤してる姿はやっぱり子供なんだなぁとも思いました。成長した3人の物語を読んでみたいので、続編期待します。