読書メーター KADOKAWA Group

2026年3月の読書メーターまとめ

hiyoco
読んだ本
25
読んだページ
9155ページ
感想・レビュー
25
ナイス
369ナイス
  • Xでシェア
  • facebookでシェア

2026年3月に読んだ本
25

2026年3月のお気に入られ登録
3

  • いなり(寿司)
  • ともなん
  • PSオットット

2026年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hiyoco
これこそ読書が面白いと思う要素でできた作品だと思う。ジャンルとしてはミステリーになるのかもしれないけど、探偵役が解決へ導く流れで、この物語の真実を理解すると、これまでの物語の見え方が一気に変わるあの体験が記憶に残るはず。 小説家は、面白いアイデアを思いついたら書かずにはいられないというセリフも、とても印象的でした。文庫で300ページに満たないのと、するする読める作りになっているので、機会があればぜひ読んでみて。
が「ナイス!」と言っています。

2026年3月の感想・レビュー一覧
25

hiyoco
高校生活最後の行事として、夜通し80キロを全校生徒で歩き抜く「歩行祭」を舞台に、歩き続けることを通じて主人公たちの想いや考えが巡っていく物語。大きな事件が起こるでもない、ただ歩き続ける高校生達の会話劇。なのにとても印象深い作品。皆が同じ目的を共有して挑み続けること、夜通し歩き抜くという非日常が開いた主人公達の心の内側。その一瞬が得難い時間になるというのは、まさに青春小説の訴えかける価値観であって、とても良い読後感のある作品でした。恩田先生のこの作品の雰囲気はとても大好きです。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
特定の文字を使わない制約で書かれたリポグラム作品で、ベースになる短編を、リポグラムの制約でどう表現するかのテクニックを楽しむ作品。西尾維新らしく、ベース作品も際立っているけど、やはりリポグラムで描かれると全くテイストの異なる文体や人物描写に受け取れるようになるのが面白い。短編1作につき4パターンのリポグラム作品があるけれど、どれも4つ目のDパターンが苦しいテイスト変更で笑ってしまうね。西尾維新といえば言葉遊びのテクニックに定評があるだけに、こうしたアイデアでキャラ設定やストーリー進行の工夫をしてるのかも。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
城塚翡翠シリーズの3作目であり、倒叙ミステリ集の第二弾として相変わらずの面白さで物語を楽しませてもらった。倒叙ミステリということで、犯人の認識レベルで物語像の解像度が変わることの妙味を味わったけれど、やはり主人公補正の感は否めないね。 シリーズとしての伏線もきちんと敷いての展開だったから、今後も期待です。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
ある女性の経験談として出版された手記を読んでいる体裁で物語が進んでいくんだけど、美人であることの不幸や報われない境遇にボディブローをくらう流れを経験する…だけじゃないのが面白い作品。物語全体を通して一粒で二度美味しいを経験できる展開が待っている。 ジャンル分けの印象が読む前と後でガラッと変わる作品だった。こういうのは読書体験として大好きなので、良い作品を読めました。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
なんというか、歪んだボーイミーツガールのような話かと思ったら、最後に叙述トリック的なパンチを繰り出されて、薄々感じていた物語全体の薄気味悪い感覚を再度味わうという、よくできた作品だった。 作者自身も後書きて触れているけど、読み手が登場人物をどう解釈して読み進めるかで読後感が変わるというのが驚き。そしてタイトルも言い得て妙というか、うん、どうしてこうなっちゃうんだろうねという感覚になるのでね…
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
夢に見る不思議の国のアリスの世界と、現実世界での死がリンクすることから、現実世界の事故死を殺人事件として捜査するという軸で物語が進むけど、VRゲームにダイブしているような感覚とミステリーの組み合わせで、あっと驚く展開を用意してくる点が面白かった。 童話の世界ならファンシーに描かれるような出来事でも、殺人事件としてリアルに描こうとするとスプラッタ映画さながらのグロさになるのがミステリー作品らしくもあり、それが資本知識として備わっている不思議の国のアリスの世界で繰り広げられるというのは、インパクトがあるよね…
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
自分が小説の主人公だと気づいたことで、世界に異変を起こす犯人を追いかけることになる学園ミステリーなんだけど、メタ認識があるが故のメタ展開やギミックのオンパレードなのが、先の読めない面白さだった。 メタのメタのメタみたいな、裏のかき合いがある一方で、ミステリーとしての推理要素もあり、何回か読み返しても楽しい作品だと思った。それにしても、言葉が消えることで、それ自体が世界から消えてしまうというのは、とても哲学的でまさに作中で何度も語られる世界認識に通じるものだよね。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
人生色々あるけど、少し前向きになれる何かがあればいいなってことを書いてくれているような感覚を覚えた作品だった。それに留まらず、短編通しの繋がりが見えてくる後半には、全体を見返す発見もあって二度美味しい作品でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
最初は不思議な世界観の作品だと思いながら読み進め、終盤になってこれまでの不思議な感覚に答えが添えられていく作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
終始闇ビジネスの世界にまつわる登場人物達の動きをなぞる物語で、これでもかというほど簡単に人が死ぬ。麻薬と臓器ビジネスにまつわる動きの中に、アステカの古き神話と信仰に基づく儀式的な行為がマッチすることで、奇妙な価値観をなぞっていく体験を読者は感じる。 物語の随所で取り上げられる、現代的な理性での考えと、アステカの信仰とのギャップにかなり体力を削られる読書体験になった。あと、作中の闇ビジネスに関する描写は、舞台が日本であることもあって、臨場感が恐ろしく感じた…
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
後書きでも触れられていたけど、古畑任三郎だこれ。犯人側の視点で物語が進むからこそ、展開がドラマチックで短編映画を見ている気分で読み進められた。前作mediumとの流れもあるからアレだけど、登場人物のキャラ像もその演出に一役買ってる。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
序盤からずっと「これで話が進んでええんか…?」と読んでいてからの、終盤にかけての「そういう展開かよ!」という流れが気持ちよくて見事だと思ったよ… 全て伏線というキャッチコピーの通り、謎解きの材料は既に示されていたんですね… 最終盤の流れは、個人的には大好きなドラマを思い浮かべながら読み進めていました。不思議な現象を扱うテーマといい、主人公が男女の組み合わせといい、ね。 どんでん返し系の作品は、やっぱり叙述トリックに気づいてからの流れが最高ですね。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
ピアノの調律師としての主人公の成長を描いた作品だけど、主人公の感性を通じて描かれる自然と音楽、心理描写が純真で心動かされる物語だった。初めは主人公のあまりの無色さ関心の無さに面食らうけれど、その分の成長に没入していく感覚がある。 蜜蜂と遠雷を読んだ時にも思ったけれど、音楽という題材を文章で感じ取れるというのは衝撃的で、なんとも不思議な体験だと思う。音楽はそこにあるもの、原典なんだという思いは、そういう体験からも実感を持って味わうことができていると思う。心にすっと響く良い作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
子供ながらに見えている世界は広いようで狭く、自分の正義が周りに通用しないもどかさは誰しも抱えたことがあると思う。主人公が小学校の授業の課題である「幸せとは何か」を考えながら、時に楽しみ時に悩む。 交流する大人達から様々な生き方、価値観があること、そして「幸せ」について教えてもらいながら、主人公が自らの「幸せ」にたどり着く様子は、自分に置き換えて考えてしまいたくなってしまうくらい尊い物語だった。失って気づく幸せは多いけれど、気づくことで得られる幸せもあると信じていたい。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
編集後記にも書かれているけど、これをなんとジャンル分けしたら良いかと評されているのはその通りだと思う。メッセージのやり取りという形で進む物語を読んでいくうちに、受ける印象が移り変わるのは、ルビンの壺にふさわしい。 そしてラストの一行を見た時に、読み手の「ルビンの壺」は破壊されてしまうんだろうね。短めの作品ながら、心理的にどう転んでいくか不安になる展開というのが、自分が受けた印象だったけれど、実際あの展開でやられたらそう思うって…と感じるので、どんでん返しを味わいたい人におすすめです。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
他のクジラが聞き取れない52ヘルツの鳴き声で呼びかける孤独なクジラのように、助けを求める声を主人公は「聞いてもらい」、やがて今度は「聞いてあげる」ことができるようになる。愛する・愛されるって何なんだろうねと、考えてしまう作品。 ヤングケアラーやネグレクト、不倫や駆け落ちといった、およそ家族関係や人間関係、道徳心に反するテーマが散りばめられているけれど、共通するのは当事者が助けや救いを外部に求めるのが難しいということで。孤独な叫びを誰かが聞いてくれるという救いがありますようにと、現実に向けて願うばかりです。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
話題になった前作から続けて読んだけど、こちらは舞台設定として前作を引き継ぎつつ物語は普通に展開していくから、前作と同じ流れを期待すると違った感想になると思う。主人公、いつも故人の原稿探しているな… 続き物としても読めなくはないけど、2から読んでもさわやかなミステリーとして読めるので、良い物語だと思いました。 ただナンバリングで続けるなら、どこかで初心に帰る展開もあるんじゃないかと思い、今後も期待です。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
これこそ読書が面白いと思う要素でできた作品だと思う。ジャンルとしてはミステリーになるのかもしれないけど、探偵役が解決へ導く流れで、この物語の真実を理解すると、これまでの物語の見え方が一気に変わるあの体験が記憶に残るはず。 小説家は、面白いアイデアを思いついたら書かずにはいられないというセリフも、とても印象的でした。文庫で300ページに満たないのと、するする読める作りになっているので、機会があればぜひ読んでみて。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
本当に文章とストーリーに引き込まれていった作品だった。コンクールの展開に沿ったストーリーは王道的な展開でそれだけでもワクワクするのに、音楽を聴くという体験を文章で読める感覚がすごい。 ある種アニメや漫画のようなシーンで想像しながら読めるというか、演奏の凄さや会場の興奮が想像できる文章で、手を止めずに読み続けたいと終始感じた作品でした。何より、コンクールの登場人物全員が真剣に向き合って、結果に対してもそれを讃え合うスポーツマンシップのような一体感があるのもいい。
ともなん
2026/03/30 19:35

演劇版『蜜蜂と遠雷』の、『チョコレートコスモス』もぜひご拝読を!

hiyoco
2026/03/30 19:42

ともなんさん、ありがとうございます。恩田先生の作品はもっと読みたいと思ったので、次の機会に拝読させてもらいます!

が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
まず日本語訳の表現が見事で、主人公チャーリイの変化が読み進めていくうちに読者に伝わるのが素晴らしい。 そしてチャーリイの人生を変えるきっかけになり、その人生をなぞらえた唯一無二の仲間であるアルジャーノンの存在が、最後の時まで彼と共に在ったことがとても印象深かった。これもある意味タイトル回収モノの名著と言えるんじゃないかな。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
さすがどんでん返しのある作品と聞いていただけに、ラストの数ページの衝撃は大きかった。きっとそうあってほしいと願って読んでいくほど、その衝撃が大きくなる仕組みに思う。 なるべく一気に読み切りたい思いで、読了したのは日を跨いだ時間だったけど、読後の感覚から寝る前に読むもんじゃないなと思ったのはやや反省。それでもラストに向かって手が止まらなくなるのはその作品が持つ魅力だ。 読み終えて作者が宗教2世という背景で、作品制作にもその影響が滲んでいるという事情を知って、その魅力の一端を少し理解したような気がした。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
周囲の「普通」が理解できず、「普通」を演じることで生きている主人公が「コンビニ人間」としてのアイデンティティを発見する話…というストーリーになってしまう。けれどもこの作品は人間社会の中で生きていくならば、必要な能力をモジュールとして発揮すれば良い、その究極系としてありふれた職場がコンビニ店員という一つの解も示しているように思う。「普通」の感覚で読み進める上では、「普通じゃない」視点から見た「普通の」不可解さ、気持ち悪さが描かれていって、その点で役割が明確に定義されているコンビニ店員のなんと良いことかと思う
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
主人公がドローン操縦士として、災害が発生した地下都市から盲ろう者の要救助者を避難させるストーリーは、ここまで極限じゃなくとも現実に起こりうる(起こっている)題材に思う。 見えない話せない聞こえないの三重障害を持つ要救助者の取る行動が、ストーリー展開に大きく関わってくるんだけど、災害の状況下でやけに冷静に行動できる様子に主人公たち救出チームが驚くシーンがある。障害を持つ人が過ごす「普通」が「サバイバル訓練の経験者相当」と評されるのもわかる気がする。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
受賞作であり前からタイトルだけ知っていたけど、介護と家族の視点がとても現代的で、まさに身内に介護者がいればこそ他人事に思えない物語だった。作品内で主人公は向き合い方の解を得ていたように思うけど、現実はより複雑だ。 羽田先生の作風からか、フィクションの作品なのにどこかの現実に本当にありそうな主人公や物語の空気感が俺には合っているような気がする。長編作でもないから、読み切るまで一気に進められるのもいい。
が「ナイス!」と言っています。
hiyoco
農村生まれの少女が凄腕の狙撃兵となっていき、戦いを通じて様々なものを得て様々なものを喪う中で、終盤、真の敵を見つけることになる流れは手が止まらなかった。 ソ連という国家、女性兵士、狙撃兵という兵科、何のために戦うのか… 過酷な戦場に繰り出される経験を通じて、変わりゆく様々な心理描写と葛藤、気付き、そして終盤に起こる出来事と「同志少女よ、敵を撃て」というタイトル回収… 一気に読み切ることができたことが嬉しい、素晴らしい作品でした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2026/03/30(19日経過)
記録初日
2026/01/02(106日経過)
読んだ本
60冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
20822ページ(1日平均196ページ)
感想・レビュー
39件(投稿率65.0%)
本棚
0棚
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう