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2024年10月の読書メーターまとめ

わたなべ
読んだ本
6
読んだページ
1377ページ
感想・レビュー
6
ナイス
120ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • としま

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

わたなべ
面白かった。多様性とか自己責任論とか言葉狩りとかポリコレとか、色んなテーマを含んだ痛烈な現代風刺小説だと思う。文体はかなり前衛的。(正直読みやすくはないし、→とかでてくる。)この文体で芥川賞が取れるのは驚き。ただ、中途半端に終わる感じなので、正直もっと書いてほしかった。『いつの頃からか、この世の中のルールブックには「他人を不快にした人間は死ぬ」の一文がデスノートの一ページ目のように追加された。しかし親切心と品性が足りないと批判してくるクソ読者のクソ不寛容こそが私を不快にしているのは間違いない。』(p91)
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
6

わたなべ
静かに退職する若者たちで知った「ファストスキル」について調べたら本書に辿り着いた。昨今ビジネス界隈で異様に広がっている教養論について批判した本。ただ単に特定のコンテツを批判するのではなく、社会的構造を分析しているのが面白いし中立的だと感じた。『問題なのは、「トレンドに追いつく」というスピード感で摂取しなければならない知識とは本来対局に置かれるべきである教養もまたその波に飲み込まれてしまっていることである。』p148に2019年以降の「教養」とついた書籍一覧にあるが、教養としてのラーメンってなんだよ笑
が「ナイス!」と言っています。
わたなべ
ネタバレ短くて手軽に楽しめる小説。聞いてもないことを終始べらべら喋る男に気持ち悪さを感じていたので、ラストの方向性はなんとなく予想はついた。信頼できない語り手だから細かい部分を気にしても仕方ないのだが、宮脇くんの横領の部分は唐突すぎじゃないか?(個人的には彼は良い人であってほしかった。)それと、個人的にはラストの一文は明確に書かれるより、曖昧な気持ち悪さを残すほうが好き。まあ、ミステリーというよりは短めのエンタメとして楽しめば良い。
が「ナイス!」と言っています。
わたなべ
面白かった。多様性とか自己責任論とか言葉狩りとかポリコレとか、色んなテーマを含んだ痛烈な現代風刺小説だと思う。文体はかなり前衛的。(正直読みやすくはないし、→とかでてくる。)この文体で芥川賞が取れるのは驚き。ただ、中途半端に終わる感じなので、正直もっと書いてほしかった。『いつの頃からか、この世の中のルールブックには「他人を不快にした人間は死ぬ」の一文がデスノートの一ページ目のように追加された。しかし親切心と品性が足りないと批判してくるクソ読者のクソ不寛容こそが私を不快にしているのは間違いない。』(p91)
が「ナイス!」と言っています。
わたなべ
「先生、どうか皆の前でほめないで下さい」が面白かったので、こちらも読んでみた。副題にもあるが1on1についての話がメイン。ちょっと想像していた内容と違っていたが、コーチングやティーチングとの違いにも触れられていて結構ためになった。本題とは少しそれるが、ファイストスキル(専門家やそれに類する人たちが持つスキルや知識のごく一部を、わかりやすく切り取って安易に身につけようとする行為)に否定的なのは同意見だし、スタンプラリー化しているインターンシップの現状については(初めて知ったけど)ほんと馬鹿らしいなと思う。
わたなべ
2024/10/09 08:56

以下、メモや気になった点。①コーチングの定義「対象者が自分自身の強みや課題を認識し、自ら成長の機会を見つけるのを支援すること」。②いい子症候群の若者は、キャリア意識を持っているのではない。「キャリア意識を持つ若者でいることが正解」と教わったから、そう振る舞う。③「主体性が大事だと認識しつつ、自らチャレンジはしない。日本の未来に危機感を持ちつつ、行動は控えめで横並びの正解主義」←これは若者に限った話ではないと思った。

が「ナイス!」と言っています。
わたなべ
初の江國さん。ずっと読んでみたいと思いつつ、なかなか手にとってなかったけど、たまたま家にあったので読んでみた。いろんな女性の恋愛事情を描いた短編集。大きな事件が起こるわけではなくて、なにげない1シーンを切り取った小説。個人的には「溝」が一番好き。次点が「じゃこじゃこのビスケット」。(表題作は正直よくわからなかった。) 「私たち一度は愛しあったのに、不思議ねぇ。もう全然なんにも感じない」 「何ひとつ、ちっとも愉快ではなかった。美しくもなく、やさしくもなかった。それでも思いだすのは、あの夏の日のことだ。」
が「ナイス!」と言っています。
わたなべ
ネタバレ読んでみたは良いものの、感想を書くのがなんとも難しい作品。最初のミクマリはあんまり面白いと思えなくて読む手が止まったけれど、後半に行くにつれて面白くなる。セイタカアワダチソウの空は結構好き。ただ、ミクマリで賞を取ったということはこれが好きという人も多いのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/21(4658日経過)
記録初日
2012/02/21(4658日経過)
読んだ本
563冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
172817ページ(1日平均37ページ)
感想・レビュー
421件(投稿率74.8%)
本棚
7棚
性別
年齢
33歳
血液型
O型
職業
IT関係
現住所
東京都
URL/ブログ
https://note.com/kazuma_watanabe0
自己紹介

都内で読書会を主催しています。
https://hontotabibito.com/

小説やビジネス書をよく読みます。
最近は古典文学や哲学書の読書量を増やしたいと思っています。

好きな作家は桜庭一樹さん。
一番好きな小説はアルジャーノンに花束を。

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