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2023年5月の読書メーターまとめ

Naota_t
読んだ本
12
読んだページ
3005ページ
感想・レビュー
12
ナイス
75ナイス

2023年5月に読んだ本
12

2023年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Naota_t
★3.4/最後の「お別れ」に至る表現はウルっときた。文章が途切れ、ページ全てがカギ括弧だけになる。深刻で忙しなかったトーンから一転、日常の温かな会話によって間接的に最期を迎えたのは、中島京子らしくさすがだった。昇平がスタッフの清拭に身体をこわばらせたり、ティッシュを口に入れる症状が出てきたあたりは、まるで幼児でドキッとした。有吉佐和子の『恍惚の人』も読んでみたい。ーーー「やだ!」と言うのは(略)自分の意志で何かすることができなくなってきた夫にとって、拒否は最もはっきりした自己表現なのかもしれない。p190
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2023年5月にナイスが最も多かったつぶやき

Naota_t

2023年4月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:3864ページ ナイス数:134ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/189538/summary/monthly/2023/4

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2023年5月の感想・レビュー一覧
12

Naota_t
★3.4/ピョートル氏の著書を読むのは5冊目。どれも内容は似ているが、毎回ハッとさせられる。1回で終わらせる、その場で決める、メール以外の方法で仕上げる、期限を設ける、責任をもつなど、(当たり前のことであるが)習慣化することが重要だ。また、「前年比10%という目標の間違い」はその通りで、10X、ムーンショットを狙うべきだ(短期目線より長期目線)。毎年同じ作業の延長(少しの改善)ではなく、現状を疑い、全てを革える心構えをもつ。そのためには、読書などを含めて常に学び続ける。「勝つか、学ぶか」とは素敵な言葉だ。
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Naota_t
★3.1/全体的にまったりしていてオチもヤマもなかったため期待はずれだった。おそらく小学生でも読めるだろう。また、1冊を通して読者に何を伝えたいのかが私にはピンとこなかった。帯に「心に沁みる最高のラスト!」と書かれてた。しかし、ラストはスーンと終わったため、読み終わった後に物思いに耽る余地もなかった。大人になるにつれて現実世界で過ごすことが多くなる。子供の頃は空想の世界で生きることも多かったが、その頃を思い出させてくれた気がした。本書を含めて中島京子さんの作品を5つ読んだが、『平成大家族』が一番良かった。
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Naota_t
★3.1/アメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国ごとの国際戦略を紐解き、日本の進路を考える。同盟を結ぶ場合、「彼方立てれば此方が立たぬ」状況に陥りやすい。その問題をいかに角が立たないようにこなすかが腕の見せ所だろう。さらに、外交上は仲違いしていても、商売上は切っても切り離せない場合も多い。同盟を結び、維持するには、かなりのエネルギーと戦略が必要だな、と感じた。また、NATOの「拡大」を立場によってexpansion、enlagrement、opening、reinforcementと言い分けるのは興味深かった。
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Naota_t
★3.2/タイトルの主と副が逆だと思った。何を書きたいのか「後記」を読んで理解できたが、それまで分からなかった。オーケストラに興味がないので新鮮に読めた。西洋音楽は西洋のもので、日本人が指揮する際、常にその問題が付きまとう。同じ理論を使うと、日本人は洋服を作れないことになるがそんなことはない。むしろ客観的に分析できる利点がある。小澤氏はそれ(訓読み)が上手かったのだろう。ーーー僕自身には伝統がないですからね。それが強みだと思っています。いい伝統も悪い伝統もない。だから勉強したことがそのまま出る(p165)
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Naota_t
★3.1/きちんとした英語を話そう、と言うのがマーシャ氏の要旨だ。「私が残念に思うのは、ネイティブスピーカーのように”カッコよく喋りたい”と言うことに気を取られるあまり、肝心の中身や、文の作り方などが、どうも疎かになっている人が多い」「ネットが言葉に汚染されたInterneteseの英語ではなく、自分がきちんとした人間であることを証明できるような英語を話していただきたい」とのこと。ついついフランクな英語を話しているのを聞くと真似したくなる。著者は”you know”も使わない方がいいと言う。そうします。
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★3.3/文字も大きく、改行・余白も多いのですぐに読み終わる。「シンプル」というか「偏った」考え方だと思うが、それはサイクルの早いIT業界だからこそだと思う。彼の言葉全ては参考にせずに、自身に合う部分を参考にすれば良い。森川氏は「会社にとって、最も重要なのはユーザーに喜ばれるものを作り出すこと」と何度も繰り返すおかげで、それはしっかり伝わった。そこに至った個人的エピソードを盛り込むと尚よかった。また、「会社は学校ではない」には大賛成だ。どれだけ研修制度を入れても、元々受け身な人は成果が上がらない。
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Naota_t
★3.4/最後の「お別れ」に至る表現はウルっときた。文章が途切れ、ページ全てがカギ括弧だけになる。深刻で忙しなかったトーンから一転、日常の温かな会話によって間接的に最期を迎えたのは、中島京子らしくさすがだった。昇平がスタッフの清拭に身体をこわばらせたり、ティッシュを口に入れる症状が出てきたあたりは、まるで幼児でドキッとした。有吉佐和子の『恍惚の人』も読んでみたい。ーーー「やだ!」と言うのは(略)自分の意志で何かすることができなくなってきた夫にとって、拒否は最もはっきりした自己表現なのかもしれない。p190
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Naota_t
★3.2/私が読む初めての石原慎太郎氏。大学在学中に芥川賞を受賞し、その後に政治家になったとは知らなかった(私には都知事の印象が強い)。私の印象では本書のですます調は違和感が大きかった。日頃の思いが綴られている中でも、彼は条件付きの原子力発電容認派で、核保有に対する思いが強く出ていた。それに加えて、アメリカに対する敵愾心は、田原総一朗と同じく戦争と終戦後の違和感を肌で感じたためであろう。また、東京都は石原氏の代になって、発生主義複式簿記に一新したのは知らなかった。即、全ての県でも実施すべきである。
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★3.2/ユングを解きほぐして入門を果たす、という書籍は多くあるが、本書は言葉通りわかりやすい部類に入る。その道の読者からも評価は高いようだ。中でも「元型」について、ミトラ教の儀典書とユングの患者だった分裂症の男性の話や、ギリシアと日本の神話に一致するところがたくさんある伝播説などは、わかりやすかった。なお、本書の内容とは直接関係ないが、ドイツ語の「ゼーレseele」は英語のsoulにあたるということは、エヴァンゲリオンに出てくる組織の名称とつながっていると分かり、意外なところで理解を深めることができた。
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★3.3/英語研究科の大家の本を多く読むと、共通する点が見えてくる。具体的には、1)好きな文章を楽しく読む、2)自分の実力にあった多読をする、3)シャドウイングだ。本書は、曖昧な「ピンボケ訳」を脱して「正確に訳す」訓練をする中で「読み方」を身につけていくことを主眼に置いている。著者の主張を肉付けするために、多くの例文が引用されている。行方氏が他の著者と若干違う点は、「正確に訳す」ことに執念を燃やしている点だ。後半の内容は、かなり本格的だ。彼の域に達することは困難だが、「正確に訳す」ことの本質は理解できた。
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★3.6/たまに誤字があるが、著者はユニクロのことがよく理解できている。2010年の本だが、今読んでも参考になる。著者は「あらゆる世代と性別に向けた、適度のファッション性を備えた低価格のベーシック衣料品」(今はlifeWearと呼ぶ)にユニクロの強みがあると考える点は正しい。よく悪者として引用される柳井氏の「泳げないものは沈めばいい」の意図(困難にあたってもがき苦しめば泳げるようになる)も記載していて好感がもてる。当時と今の柳井氏の考え・コメントが変わっていないのは、軸がしっかりした人だと改めて思った。
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Naota_t
★3.2/江戸時代唯一の女大名・袮々を「片角」羚羊の視点から書いたファンタジー歴史小説。「あなた、今、母の策を愚かしいと思いましたね」(p181)とクスッとできる部分はあるものの、全体が冗長な感があり、期待していたほどドラマティックではなかった。ーーー不幸や禍はいつだって、あなたを飲み込もうとする。禍が降ってきた時には、ただただそれに身を委ねてしまわずに、知恵を絞って考えてください。禍に飲み込まれずに抗おうという強い思いがあれば、必ず向かうべき道が見えてくるものです。大事なのは、諦めないことです。p454
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/23(4491日経過)
記録初日
2006/05/06(6610日経過)
読んだ本
2120冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
521195ページ(1日平均78ページ)
感想・レビュー
2115件(投稿率99.8%)
本棚
9棚
性別
URL/ブログ
https://note.com/naota_t
自己紹介

新書が好きです。電車で本を読むために会社と家を往復してます。
年間レビュー数は120〜170ほど。
以下、5冊のルーティーンで本を読んでいます。
1)興味のある新書、2)仕事に役立ちそうな新書、3)ブックオフでタイトルを見ずに選んだ新書、4)小説、5)ジャンル不問のハードカバー、1)に戻る

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