“残念なことに、このタイプライターは活字がパイカだ。ぼくがいつも使っているのはエリートだから、ワード数のカウントがややこしくなる”(P296)“見本帳を開くと、さまざまなフォント(活字体)で、この文章がずらっと印刷されているのだ(日本では、写研の見本帳の「愛のあるユニークで豊かな書体」という例文が有名である)”(P312訳注より)時折ツボる。パイカ懐かしすぎる。訳注にもツボる。確かに写研の例文は覚えているが、今世紀に入ってから写研の見本帳って見たことがない。
■完全プライベートな弾丸遠征。帰途、隣席男性MacBookAirを立ち上げ寝落ち。画面は欧文。学会帰り?画面にご本人の名までデカデカ表示の謎アピール。こちとらチャラけた格好だから気を抜いたのか■某人気スポット十年前撮影。悪天候後の強烈な陽ざしが狙い目■2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:2777ページ ナイス数:951ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/200370/summary/monthly/2023/9
コットンさん、いやいやいや、カラーだから綺麗に見えてるのかもです。ちなみに『第三の男』のあのシーンはウイーンの墓地だったかと思いますが、樹木はユリノキ? コチラはメタセコイアです。
“居心地のよい部屋も用意するし、こう見えて私の料理の腕はまんざらでもないよ”(クラーク・アシュトン・スミス「魔術師の復活」P240)“夕食は雇い主の手料理で、安食堂に飽きていた私には歓迎すべきものだった。カーンビイ自身、緊張がほぐれてきたようだった。食後にソーテルヌ・ワインを嗜むうちに、彼は饒舌になり”(P243)語り手は秘書に応募した。アラビア語に明るい点が評価され、面談即決。今日からでも住み込みでと言われ・・・
“もう死ぬほど腹が減っていた。ハムサンドは乾いてパンの端がめくれていたがまだ充分に食べられるし、ありがたいことに、ペノイヤー用にチーズやトマト、ビスケットが数枚に林檎が二、三個、それに上品なフルーツケーキも数個入っていたので、二分としないうちに、僕らはいそいそと”(P370)“今回はきみに同行してもらう必要はないから、空腹でいなくともよいが、赤身の肉と煙草と酒には指一本触れないように、いいね?”(P372)マージョリー・ローレンス「蟹座と月の事件」はオカルト探偵連作。ペノイヤーと弟子ジェリーが黒魔術と闘う
“ほとんどの場合、書き直しはいっさいしない。早い話、あまりに内容がひどすぎて自分でも読み直す気にならないのだ”(P33)“ただ流されていただけで、人生の舵をとってる人間は誰もいなかった。ぼくはいちばん楽な潮流に乗って”(P68)“生まれてからずっと、すごく底の浅い人生を送ってきた”(P290)“失敗は、そもそも大学を卒業したこと”(P297)第一志望を貫き通せない、何かをやりきったことがない、赤いバスを待っていたはずが先に来た青いバスに乗っちゃうような人生を送ってきた者にはイタすぎる文言でひたすら呪われる
“残念なことに、このタイプライターは活字がパイカだ。ぼくがいつも使っているのはエリートだから、ワード数のカウントがややこしくなる”(P296)“見本帳を開くと、さまざまなフォント(活字体)で、この文章がずらっと印刷されているのだ(日本では、写研の見本帳の「愛のあるユニークで豊かな書体」という例文が有名である)”(P312訳注より)時折ツボる。パイカ懐かしすぎる。訳注にもツボる。確かに写研の例文は覚えているが、今世紀に入ってから写研の見本帳って見たことがない。
“お洒落なマレーシア料理よ” “ぼくはあの店に行くほどクールじゃない” “ええ。でもわたしがクールだから大丈夫”(P37)“スイカの漬物とクリスピーポーク、バナナの葉に載せて焼いたエイをふたりで分けることにした。リディアはすでにサンペレグリノを頼んでいて、半分くらい空に”(P56)リディアが選んだハドソン・ストリートの〈ザ・ファッティ・クラブ〉で昼食だ。ビルの飲み物はシンハービール。隣席のご婦人が連れているテリアにおねだりされたビルは、こっそりポークを分けてやる。
“母親がティーポットと小さな茶碗を四個、盆に載せて持ってきた。全員が腰を下ろし、リディアが母親、サム、わたし、自分と順に茶を注ぐ。リディアがデリケートな小さな茶碗を持つ様子をサムは食い入るように眺め、寸分違わず真似をした。リディアと同じ仕草で茶を飲んで茶碗を置き、わたしたちの誰ひとりとして座ったことのない、くたびれた椅子を指した” “あれはすごく大切なんだろうね”(P364)サムをリディア母に会わせるとはなんとステキな思いつき。お茶は心を鎮める。ミセス・チンは普段通り飾らぬ人柄で接し、機転を利かす。
内容と写真が合致しない箇所があるのは残念。P179キャプション「68年7月世界メーカー選手権ワトキンス・グレン耐久レース」とあるが、写真は1967年BOAC500マイルレースに、ポルシェワークスのリザーブ・ドライバーとして呼ばれ、910試乗中の時のものでは? G・ヒルが一台壊し、TETSUは本戦出場できなかったが、翌1968年ワトキンス・グレンには908で出場。予選4位、決勝はポルシェ続々トラブルの中、生沢組の一台だけが6位入賞を果たす。
海外ホラー、ミステリ、SF主食の異形読み。
1999年「死ぬまでに10000冊の毒書」を宣言、
年間250冊を読みすすめるも途中7年の沈黙。
2012年、読メ登録とともに復活を果たす。
短編好き。アンソロジストに憧れを抱く。
紙本主義。装丁など本の佇まいにこだわる。
版ヅラやノンブル位置にキビシイ「組版警察」
密林のドイヒー画像が許せぬ「書影警察」
プラクティス好き「試走警察」
三一書房『サイコミステリーベスト100』を
2019年6月、30年がかりでコンプリート。
2020年11月「おあと6000冊」達成。
2023年3月プロフィール更新。
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“ほとんどの場合、書き直しはいっさいしない。早い話、あまりに内容がひどすぎて自分でも読み直す気にならないのだ”(P33)“ただ流されていただけで、人生の舵をとってる人間は誰もいなかった。ぼくはいちばん楽な潮流に乗って”(P68)“生まれてからずっと、すごく底の浅い人生を送ってきた”(P290)“失敗は、そもそも大学を卒業したこと”(P297)第一志望を貫き通せない、何かをやりきったことがない、赤いバスを待っていたはずが先に来た青いバスに乗っちゃうような人生を送ってきた者にはイタすぎる文言でひたすら呪われる