読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

deku_dec
読んだ本
5
読んだページ
1655ページ
感想・レビュー
5
ナイス
103ナイス

2024年4月に読んだ本
5

2024年4月のお気に入り登録
1

  • snozg1116

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • snozg1116

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

deku_dec
外洋は、沿岸よりも「卓越風が年間ほぼ一定方向に吹くことが多いために予測もつきやすい。(中略)古代ポリネシアの航法師たちは北東の貿易風に向かって東へと進みたい場合、一月から三月にかけての時期まで待つか、大型のエルニーニョが発生して貿易風が止み風向きが西風に変わる時期を狙った。(中略)西方のアイスランドへ向かった古代スカンディナヴィア人は、大西洋のこの海域で五月には数週間にわたって東風が吹き続けていることが多いのを知っていた。その後、卓越風である西風に乗って故郷へ戻れることも知っていた。」(N423)
deku_dec
2024/04/06 22:33

優れた航海術を持つ農耕民ラピタ人は紀元前800年までにトンガとサモアに到達。その海域に1800年間ほど留まった後、1000年頃から1300年の間に太平洋東部のほぼ全ての他の島々を比較的短期間に発見し、入植した。「こうした外洋の旅は、ホモ・サピエンスによる最後の勢力拡大だった。(中略)卓越する東風に向かって進むカヌーはいずれも、貿易風が止む時期を利用していた。この大昔から変わらない戦略のおかげで、かならず安全に故郷へ戻れると知りながら、水平線の彼方の新しい土地を探すことができた」(N1274)

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

deku_dec

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2194ページ ナイス数:131ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/21079/summary/monthly/2024/3

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
5

deku_dec
「スカンディナヴィア文明やその他多くの文明において、交換と契約は贈り物の形で行われる。」(N69)売買でなく、贈与と返礼を行う社会で交換するのは「何よりもまず礼儀、饗宴、儀礼、軍事活動、婦人、子供、舞踏、祭礼、市であり、経済的取引は一つの項目に過ぎない。(中略)給付と反対給付は、進物や贈り物によってどちらかといえば任意な形で行われるが、実際にはまさに義務的な性格のものであり、これが実施されない場合、私的あるいは公的な戦いがもたらされるようなもの」(N130)。そんな社会システムを「全体的給付体系」と呼ぶ。
deku_dec
2024/04/26 22:55

全体的給付が想定する三つの義務。「受け取った贈り物にお返しする義務」、「贈り物を与える義務」、「贈り物を受け取る義務」。「受け取られ、交換される贈り物が人を義務付けるのは、貰ったものは生命のない物ではないということに由来する。(中略)ある人から何かを受け取ることは、その人の霊的な本質、魂を受取ることになるからである。そのような物を保持することは危険であり、死をもたらすかもしれない。(中略)受け取った者に呪術的、宗教的な力を与えるからである。」(N350)

deku_dec
2024/04/26 23:03

「与えることを拒み、招待することを怠ることは、受け取ることを拒むのと同じように、戦いを宣言するのに等しい。それは結びつきと交わりを拒むことである。」(N386) 「信用販売は高度な文明の特色」という当時の言説があるが、「贈与は必然的に信用の観念をもたらす。発展が経済上の法を、物々交換から販売へ、現金販売から信用販売へと移したのではない。一定期間を与え、返却される体系の上に、一方で物々交換が生まれた。これは以前には別々になっていた二つの時期を隣接させ、単純化する過程で作られたものである。」(N1194)

が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
平安時代末期成立の『大鏡』では犬の鳴き声を「ひよ」と写す。昔は濁音表記がなかったので実際は濁音で「びよ」と発音。江戸時代中頃までは「びよ」「べう(発音は「びょう」)」の犬の声がよく見られるが、江戸末期の本に登場する犬の声は「わん」一色。宮地伝三郎『十二支動物誌』(筑摩書房)の記述「野生のイヌは遠吠えをするが、「ワンワン」とは吠えない。「ワンワン」は家犬だけの性質で、これは生活が安定してなわばりのできることと関係があるらしい。捕らえて飼っておくと、オオカミもイヌに似た吠え方をするようになる。」(N1393)
deku_dec
2024/04/19 21:36

江戸時代以前は「野犬が横行し、(中略)人間の死肉を食べたりしています。だいたい昔の犬は放し飼いでした。(中略)総じて江戸時代以後の落ち着いた環境で飼われる犬よりも、野性味をおびていたことだけは確かです。そうした時の犬の声は闘争的で濁ってドスの聞いた吠え声であったと想像されます。「わん」と写すより「びよ」「びょう」と濁音で移すのがより適切と思われるような声であったのではないでしょうか。「びよ」「びょう」から「わん」への言葉の推移は、犬自体の吠え声の変化を映し出していると、私は推測しています。」(N1398)

が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
ネタバレ「正義派」駆けていた子供が線路上で転び電車のブレーキが間に合わず死亡する事故が起こる。呆然としている運転手に電車の監督が直ぐブレーキを掛けたことを念押ししている様子を見て、線路工夫の男が声を上げて運転手の不手際を強硬に主張する。そうに違いないと思い込んで声を上げた男とその同僚二人は、意気軒昂に運転手を責め立てる。警察からの帰り道に三人は「愉快な興奮」を感じ、牛肉屋で大声でその話をして注目を集めいい気分になる。しかし夜が更けるにつれ一人ずつ興奮は鎮まっていき、三人の高揚感はその日のうちに去っていった。
が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
「ジャガイモがなかなか普及しなかった最大の理由は、当時のイモが小さくて不味くて食べにくかったことだろう。苦みがあったし、消化も悪かった。 最初は、クリのように焼いて食べていたらしい。小さいから皮ごと食べるしかなく、泥臭いので、彼らが毎日食べている豆やキャベツの煮込みスープに入れられないのもネックになった。」(N499)「一七六〇年以降は品種改良も積極的に行われるようになり、食味も生産性もしだいに向上」(N534)。
が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
外洋は、沿岸よりも「卓越風が年間ほぼ一定方向に吹くことが多いために予測もつきやすい。(中略)古代ポリネシアの航法師たちは北東の貿易風に向かって東へと進みたい場合、一月から三月にかけての時期まで待つか、大型のエルニーニョが発生して貿易風が止み風向きが西風に変わる時期を狙った。(中略)西方のアイスランドへ向かった古代スカンディナヴィア人は、大西洋のこの海域で五月には数週間にわたって東風が吹き続けていることが多いのを知っていた。その後、卓越風である西風に乗って故郷へ戻れることも知っていた。」(N423)
deku_dec
2024/04/06 22:33

優れた航海術を持つ農耕民ラピタ人は紀元前800年までにトンガとサモアに到達。その海域に1800年間ほど留まった後、1000年頃から1300年の間に太平洋東部のほぼ全ての他の島々を比較的短期間に発見し、入植した。「こうした外洋の旅は、ホモ・サピエンスによる最後の勢力拡大だった。(中略)卓越する東風に向かって進むカヌーはいずれも、貿易風が止む時期を利用していた。この大昔から変わらない戦略のおかげで、かならず安全に故郷へ戻れると知りながら、水平線の彼方の新しい土地を探すことができた」(N1274)

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/05/12(5469日経過)
記録初日
2008/11/01(5661日経過)
読んだ本
3049冊(1日平均0.54冊)
読んだページ
969339ページ(1日平均171ページ)
感想・レビュー
2162件(投稿率70.9%)
本棚
43棚
性別
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう