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2024年11月の読書メーターまとめ

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2024年11月に読んだ本
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2024年11月のお気に入り登録
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2024年11月のお気に入られ登録
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2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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サバクトビバッタの繁殖行動。著者はフィールドワークでの観察で、転移相のサバクトビバッタがレック(Lek)を行っているのでは? と「集団別居仮説」をたてた。レックとは「あるエリアにオスが集合し、交尾しにやってくるメスに選んでもらうため、オスが自身の魅力をアピールするなんらかのディスプレイをして競い合う現象――これがレックであり、最初に鳥類で見つかった。その後、ほ乳類や昆虫、魚類、爬虫類、両生類でも観られることがわかったという。」(N2121)しかしバッタ目では報告がなかった。
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2024/11/09 07:12

サバクトビバッタは一番最後に交尾したオスの精子が受精に使われる。「すなわちオスはレックにいると競争は激しいが、交尾相手として最も魅力的な産卵直前のメスに巡り合うチャンスが高まるというメリットがある。(中略)メスをめぐって競争するコストより、産卵直前のメスに出会えるメリットが勝っているので、オスのレックが進化したのではなかろうか。」(N4691)サバクトビバッタのメスがレックの中でオスを選ばないのは、灼熱のサハラ砂漠の地表で耐えている、健康さや耐熱性のある個体なら外れはないということかもしれない。

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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1270ページ ナイス数:92ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/21079/summary/monthly/2024/10

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2024年11月の感想・レビュー一覧
6

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「瀬戸内海地方や九州西辺の海には陸に上りきらずに海上漂泊する漁民の群が少なくなかった。海が比較的静かで、一年中漁稼ぎのできる場所があったということが大きい原因だろう。その点冬になれば陸に上って暮らさなければならない日本海沿岸とは大へん違っていた。」(N582)「太平洋岸は波のあらいため、沖にかせぐ日におのずから大きな制限があって、どうしても陸の生産に依存せざるを得ないものがあった。だから志摩や房総の海人のようにきわめて古い歴史を持つものも、漁業専業で生きるものは少なく」(N2637)少し農耕も行っていた。
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2024/11/29 22:25

海上漂泊は江戸時代になると行動半径は大きく制限され、定住しはじめる。そして瀬戸内海地方の家船のうちに、船へ小船で漕ぎ寄せて商売する船「沖ウロ」が増える。「船をはしらせていると、瀬戸の流のややゆるやかなところに浮かんでいる小船が急に漕ぎ寄せてきて、走っている船の胴へぴたりとつける。そして船の必要とするものはないかと聞く。(中略)中世における海賊はこれらの船が物を売るのではなく、逆に大きい船から物を奪ったのである。そして小船が一艘で漕ぎよせるのではなく群れをなして寄って来たのである。」(N1853)

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変化する環境下で、どの変異が有利になるかは環境によって変わる。だから、「どんなに強い選択がかかっても多様な遺伝的変異がなければ、環境への新たな適応は生じない。それどころか強すぎる選択は、変異をどんどんそぎ落とすので、多様性が失われ、進化は止まる。」(N644)「自然選択がかかっているにもかかわらず、異なるタイプがともに存在できる状態――つまり多様性が生まれるのは、環境が常に変化して性質の有利不利が変わり、その結果、不利であることが有利になる場合、あるいは常に少数派が有利になる場合なのである。」(N673)
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カムイはカムイの世界では人間と同じ姿だが、人間界ではクマやカラスなどの「衣装」をまとっていると考えられていた。カムイは人間へのお土産として「衣装」、人間が自分の手で創り出すことが不可能なもの(例えば毛皮や肉、樹皮)を持ってくる。そして人間は、カムイに感謝の言葉や酒や団子のような人間が手を加えた物を捧げる。「アイヌの世界観も、カムイとの物々交換――つまり交易という考えを前提にしたもので、これは和人や近隣の諸民族との交易が盛んになってきたから、完成されていった考え方だろうと思います。」(N555)
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夏と冬で風向きが反対な理由。「大陸は冬に急速に冷やされ、大陸に接する地上付近の大気は沈降し(冷房の風は下に降りてくる)、地上付近は大気の密度が高くなって高圧帯(高気圧)ができる。そこから相対的に低気圧である海に向かって風が吹く。夏は大陸が急速に暖められ、温まった大陸に接する大気は軽くなって上昇気流となるため(暖房の風は上に昇って行く)、地上付近の大気の密度は小さく、低圧帯(低気圧)ができる。風は、空気がたくさん集まっている高圧帯から低圧帯に吹くため、季節風は必ず夏と冬で反対方向」(N1497)。
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東ドイツの外交官として活躍したきのうまでのエリートたちは「培った人脈やノウハウを生かして、西側企業とソ連、東欧との橋渡し役をめざしている。(中略)きのうまでのエリートたちは決して統一ドイツの「敗残者」などではない。左から右へ振り子のように揺れ動く変化の激しさにとまどってバスに乗り遅れた庶民を尻目に、彼らは変わり身も鮮やかに新しいドイツで逞しく生き抜こうとしている。国がなくなっても彼らはやはり「選ばれた」人々なのかもしれない。としたら、国がなくなって、いちばんワリを食ったのは誰なのだろう……。」(N792)
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サバクトビバッタの繁殖行動。著者はフィールドワークでの観察で、転移相のサバクトビバッタがレック(Lek)を行っているのでは? と「集団別居仮説」をたてた。レックとは「あるエリアにオスが集合し、交尾しにやってくるメスに選んでもらうため、オスが自身の魅力をアピールするなんらかのディスプレイをして競い合う現象――これがレックであり、最初に鳥類で見つかった。その後、ほ乳類や昆虫、魚類、爬虫類、両生類でも観られることがわかったという。」(N2121)しかしバッタ目では報告がなかった。
deku_dec
2024/11/09 07:12

サバクトビバッタは一番最後に交尾したオスの精子が受精に使われる。「すなわちオスはレックにいると競争は激しいが、交尾相手として最も魅力的な産卵直前のメスに巡り合うチャンスが高まるというメリットがある。(中略)メスをめぐって競争するコストより、産卵直前のメスに出会えるメリットが勝っているので、オスのレックが進化したのではなかろうか。」(N4691)サバクトビバッタのメスがレックの中でオスを選ばないのは、灼熱のサハラ砂漠の地表で耐えている、健康さや耐熱性のある個体なら外れはないということかもしれない。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/05/12(5708日経過)
記録初日
2008/11/01(5900日経過)
読んだ本
3109冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
987247ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2222件(投稿率71.5%)
本棚
44棚
性別
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