読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

deku_dec
読んだ本
6
読んだページ
1270ページ
感想・レビュー
6
ナイス
92ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

deku_dec
失敗から学ぶことでシステムは最適に近づく。失敗から学ぶには、適切なシステムとマインドセットという二つの要素がカギとなる。「失敗は学習のチャンス」ととらえる組織文化が根付けば、何かミスが起こった時に非難するのではなく、非難よりも詳しく調査しようという意志が働く。適切な調査をすることで、潜在的問題を解決できるかもしれない「学習のチャンス」と、ミスを不当に非難されなければ自分の偶発的ミスやそれにかかわる情報を報告するようになるという「オープンな組織文化構築するチャンス」が生まれる。
deku_dec
2024/10/12 00:35

ユニリーバの粉末洗剤製造過程で用いるノズルを改良するため数学者は複雑な計算式を使って新たなデザインを作る。生物学者は現在のノズルからそれぞれ少し変更を加えた10のモデルでテストして、あえて「失敗」した。その中でわずかに生産性が向上したノズルを基準にまた少しずつ違う変更を加えた型を作るというプロセスを何度も繰り返して従来よりはるかに効率のいい「どんな数学者も予想し得ない形」のノズルを作った。そのような生物学の進化のプロセスにも似た試行錯誤と改善の繰り返しで製品もシステムもより良いものになる。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

deku_dec

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2213ページ ナイス数:79ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/21079/summary/monthly/2024/9

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
6

deku_dec
「平野地方からはいりこんできた落人たちは、どういうものか水田をひらき得るところを見つけてそこに住みつく。(中略)その点、最初から山地に住みついて自然採取を主として生活していたものと生活の上での差が見られる。林産物への依存がすくなく、狩猟や木地物づくりには比較的関係が薄い。元より落人の村でも畑作のみのものもある。が、それらの村々のうち親村と見られるものには水田のあるのがふつうである。 落人たちは農業を主として生きようとしたものが多かったからであろう。」(N1550)
deku_dec
2024/11/01 22:46

人は住んでいるがどの領主にも属さず、年貢を収めず夫役もつとめず暮らす。「このような世界は山中のところどころにあったもので、近世初期まではいずれの国に属するかさえ十分明らかでなかった。」(N1462)長野県下伊那郡坂部の熊谷家は、熊谷家の娘常盤と新田義貞の子貞直が家来二人を連れて信濃山中に来たところからはじまる。貞直の子直常の代に近隣を開拓しようとした浪人たちとの戦闘があった。その後関氏や大下条氏という山中の大勢力の支配下におかれるようになった後、天正十五年(1587)に徳川家康家臣菅沼氏の領有地となった。

deku_dec
2024/11/01 22:48

山中で地方の中心をなす親方の家は多くは問屋を兼ねていた。村人が生産した製品をまとめて送り、生活必需品を取り寄せる。「親方が何もかもしぼりとるように見えても、それがいやだといって、自分で製品を里まで持って出て売るのは時間と労力ばかりかかって、かえってマイナスになる。(中略)もともと山中の生活は自給自足はのぞめなかった。自給するには生活必需品が不足しすぎており、そういうものを入手するためには金になるものを生産しなければならず、山中の生活には交易は重要な役割をはたし」(N2080)た。

が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
ルーマニア語の詩では似たような子音であれば韻として認められる。そうした韻の踏み方は英語やドイツ語など「世界中のいたるところで観察される。」(P32)日本語ラップでも「音声学的に似た子音ほど韻で組み合わされやすい」(P37-8)。そして日本語ラップで「字余りで許される母音は、ほとんどの場合「い」か「う」なのである。子音の使い方に関してもそうだったが、これも音声学的に考えて非常に理にかなっている。(中略)「い」や「う」は「静か」でかつ「短い」母音なのである。」(P41)字余りする時は存在感のない母音を選ぶ。
が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
歴史的に謎の多い存在だったウナギと、その謎めいた存在に対する人間の関心について書かれる。ウナギは海を目指して泳ぎはじめて最後の変態で銀ウナギになってから生殖器官が発達する。そうした特殊な生活史もあり、アリストテレスは泥から生まれる(雌雄区別なく自然発生する)と書いた。1777年モンディーニが初めてメスのウナギを発見。ウナギは自由に生まれ故郷を目指せる環境にない時、銀ウナギにならずに何十年も待ち続ける。1863年に少年がプッテと名づけて飼い始めたウナギは1948年まで生きたが最後まで銀ウナギにならなかった。
が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
恐竜学者の半生記。化石「発掘現場の状況には、重要なデータが含まれている。 たとえば、その骨がどのような地層でどう埋まっていたのか、状態をつぶさに分析すると、その恐竜がどのように死んだのかがわかることがある。 あるいは、そこに複数の恐竜が埋まっていたとすれば、それが親子なのか、あるいは群れで生活する種だったのかなど、生態に関する資料になる。」(N1324)現在見つかっている恐竜は1000種類超だが、恐竜は1億7000万年も栄えていたので「ぼくたちはまだ数パーセントもその存在を知らずにいる。」(N2030)
が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
ネタバレ台北に実在した商業施設中華商場を舞台にした連作短編集。1980年前後に子供だった登場人物がその頃の友人との再会などを契機に、歩道橋の魔術師が行った手品ではない本当のマジックといった幻想的事象を含んだ子供時代の出来事を回顧する。「訳者あとがき」「誰かとの出会いや人生をかける事件、そして魔術師が見せたマジックをきっかけに、彼らはもう一つの時間を見つけ、知らぬ間にそのどちらかを選択していた。(中略)回想のなか魔術師は、あのとき切り分けられた二つの時間を、もう一度つないで見せてくれたのではないか?」(N3249)
が「ナイス!」と言っています。
deku_dec
失敗から学ぶことでシステムは最適に近づく。失敗から学ぶには、適切なシステムとマインドセットという二つの要素がカギとなる。「失敗は学習のチャンス」ととらえる組織文化が根付けば、何かミスが起こった時に非難するのではなく、非難よりも詳しく調査しようという意志が働く。適切な調査をすることで、潜在的問題を解決できるかもしれない「学習のチャンス」と、ミスを不当に非難されなければ自分の偶発的ミスやそれにかかわる情報を報告するようになるという「オープンな組織文化構築するチャンス」が生まれる。
deku_dec
2024/10/12 00:35

ユニリーバの粉末洗剤製造過程で用いるノズルを改良するため数学者は複雑な計算式を使って新たなデザインを作る。生物学者は現在のノズルからそれぞれ少し変更を加えた10のモデルでテストして、あえて「失敗」した。その中でわずかに生産性が向上したノズルを基準にまた少しずつ違う変更を加えた型を作るというプロセスを何度も繰り返して従来よりはるかに効率のいい「どんな数学者も予想し得ない形」のノズルを作った。そのような生物学の進化のプロセスにも似た試行錯誤と改善の繰り返しで製品もシステムもより良いものになる。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/05/12(5709日経過)
記録初日
2008/11/01(5901日経過)
読んだ本
3109冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
987247ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2222件(投稿率71.5%)
本棚
44棚
性別
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう