2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2734ページ ナイス数:153ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/21079/summary/monthly/2024/8
原本64年刊行。「解説」日本のサル学は餌づけ法の創出と活用で、サルに社会や文化的行動があることが確かめられるなど大きな成果があった。その後日本のサル学の特徴だった餌づけ法は、餌場での食物の競合など自然ではあまり起こらないことを強調しているのではないかという疑問が出てきた。現在「ニホンザルのフィールド研究は自然群が主流になり、餌づけ群での詳細な調査は遊び、グルーミング、交尾など特定のテーマに限られ(中略)本書のような名前の付いたサルたちによる人間顔負けの活劇を描写する本が出版されなくなった。」(N4611)
調査では、ウンコ全体がアリの巣になっていたものなど「アリの巣状のウンコは多数現れ、(中略)ウンコの分解では、フン虫以上にアリの活躍が光っていた。」(N2400)土中のウンコ分解過程(夏)。まず、脱糞直後から動物(ハエ、フン虫、アリ、獣)の食糧となる。2~3週間ほどはドブ臭を発し、形は粘液~泥状。一カ月後にはチーズ状から糞土に変わるとともに匂いは悪臭から香辛料臭に変化し、やがてそれも消滅する。そして、一月半もするとミミズに食べられ団粒土に変わりはじめ、樹の根が栄養につられ伸びてくる。
「鳥には磁場が「見えて」いるらしいことが近年判明した。動物の網膜には色を感じる視細胞があるが、鳥の場合、ここに特殊なたんぱく質を含んでいて、磁気を感知できるものがあるようだ。と言っても地球を取り巻く磁場や磁力線がはっきり見えるのではなく、視細胞内の視物質を構成する分子に磁気が干渉することによって、うっすらと明暗が生じるのではないか、と想像されている。具体的にどういう見え方なのかは見当もつかないが、鳥の見る世界は、規則的な明暗が南北方向の縞模様を描いているのではないかという意見もある。」(N1106)
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