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2024年9月の読書メーターまとめ

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読んだ本
7
読んだページ
2213ページ
感想・レビュー
7
ナイス
79ナイス

2024年9月に読んだ本
7

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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「天変地異のような激しい環境変化によって「強制終了」のように絶滅させられても、必ず生き残っているものがあり、それらの生物はその後に大躍進することになります。大量絶滅の後のニッチ(生態的地位)がたくさん空いています。それまで何らかの生物が占めていたニッチが、大量絶滅によってすくと、次の生物が爆発的に多様化するのです。 変な言い方かもしれませんが、大絶滅のおかげで生物は進化するのだとも言えるでしょう。「絶滅」と「進化」はカップリングしていて、絶滅がなければ進化もないと言ってもいいくらいです。」(N348)
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2734ページ ナイス数:153ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/21079/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
7

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高崎山のリーダーバッカスとその母コツのエピソード。「一九五八年一月にコツが死んだが、この時の話は感動的である。管理人の安東三郎さんが、大雪の朝バッカスがコツを抱いているのを発見した。コツは病気らしかった。コツは二二日目に姿を見せなくなり、山中で死亡したらしかったが、そのあいだ、バッカスは終日コツについており、しばしばコツをしっかり抱いていた。(中略)たいへん珍しい、ちょっと信じがたいような話である。おしむらくは、衰弱した母親を子供が大切にかばった例は、この一例しかない。」(N3156)
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2024/10/04 00:19

原本64年刊行。「解説」日本のサル学は餌づけ法の創出と活用で、サルに社会や文化的行動があることが確かめられるなど大きな成果があった。その後日本のサル学の特徴だった餌づけ法は、餌場での食物の競合など自然ではあまり起こらないことを強調しているのではないかという疑問が出てきた。現在「ニホンザルのフィールド研究は自然群が主流になり、餌づけ群での詳細な調査は遊び、グルーミング、交尾など特定のテーマに限られ(中略)本書のような名前の付いたサルたちによる人間顔負けの活劇を描写する本が出版されなくなった。」(N4611)

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過去に人間が定住したことのない南硫黄島だが、かつていたシマハヤブサが絶滅している。その原因に島の小ささがある。元々シマハヤブサは硫黄島・北硫黄島・南硫黄島に生息していて、3島で個体が交流しながら全体として集団を維持していたと思われる。しかし硫黄島と北硫黄島に人間が住んで棲息地面積の90%を失った。頂点捕食者で個体数少なかったので南硫黄島だけでは集団を維持できなくなって絶滅した。南硫黄島は日本で最も原生な自然が保たれた場所だが、猛禽類の消滅によって捕食されなくなった海鳥の行動も変化していると考えられる。
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現存最古の「洪水伝説」は、前2000年紀前半のシュメル語版『大洪水伝説』(物語の4分の1ほどが残る)知恵の神エンキがジウスドゥラにひそかに大洪水のことを伝え、船を作り動物をのせ大洪水から逃れたというもの。叙事詩『エンメルカルとアラッタ市の領主』には、かつて人々は一つの言葉を話していたが、エンキ神が彼らの言葉を変え世界に争いを生じさせたという話がある。「「バベルの塔」説話の原型といわれる話である。」(P186)
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「天変地異のような激しい環境変化によって「強制終了」のように絶滅させられても、必ず生き残っているものがあり、それらの生物はその後に大躍進することになります。大量絶滅の後のニッチ(生態的地位)がたくさん空いています。それまで何らかの生物が占めていたニッチが、大量絶滅によってすくと、次の生物が爆発的に多様化するのです。 変な言い方かもしれませんが、大絶滅のおかげで生物は進化するのだとも言えるでしょう。「絶滅」と「進化」はカップリングしていて、絶滅がなければ進化もないと言ってもいいくらいです。」(N348)
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初期の発掘は功名心や古代遺物を求めてのものが多く、その発掘手法は現代の視点で見ると乱暴なものだった。19世紀初頭「デンマーク人ほど真剣に考古学に取り組んだ国民もなかなかいない。デンマーク人はローマ人に征服されたことがいちどもないため、国民はいにしえの住人たちとの強いきずなを感じていた。」(N1143)19世紀後半にドイツ調査隊がオリンピアとバビロンで遺跡発掘現場に科学的な規律正しさをもたらした。そうして考古学は「物」ではなく、昔の人々を知るための「情報」を求めるものに変わっていった。
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著者は自然保護の思想から、昔は田畑の肥やしとなったウンコを資源とエネルギーを消費して自然のサイクルからはみ出させることに疑問を感じ、野糞をするようになる。それから数十年間続けている。気持ちよく野糞できる場所はどういった場所か(4章)、尻を拭くための葉っぱはどんなものが良いか(9章)といった極めて局所的なライフハック情報も面白い。そしてウンコの分解過程を経過観察するために、野糞跡(夏101点・冬63点)を日数変えて掘り出し調査をする。
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2024/09/06 22:22

調査では、ウンコ全体がアリの巣になっていたものなど「アリの巣状のウンコは多数現れ、(中略)ウンコの分解では、フン虫以上にアリの活躍が光っていた。」(N2400)土中のウンコ分解過程(夏)。まず、脱糞直後から動物(ハエ、フン虫、アリ、獣)の食糧となる。2~3週間ほどはドブ臭を発し、形は粘液~泥状。一カ月後にはチーズ状から糞土に変わるとともに匂いは悪臭から香辛料臭に変化し、やがてそれも消滅する。そして、一月半もするとミミズに食べられ団粒土に変わりはじめ、樹の根が栄養につられ伸びてくる。

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カラス避けに飼いならした猛禽を飛ばすアイディア。日本のあちこちで実行されているが、近くを猛禽が飛ぶとカラスは騒ぐがその場所に近づかなくなるという効能があるかは疑問。「それどころか、都内でも有数のねぐらだった、明治神宮の森にはオオタカが繁殖している。だが、隣接する代々木公園も含めて、カラスがこのあたりを避けている様子は特にない。ひょっとしたらオオタカがいるせいで避けているカラスもいるかもしれないのだが、それでもあんなにカラスが集まるのなら、ようするに役に立っていないのではないだろうか。」(N946)
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2024/09/06 22:19

「鳥には磁場が「見えて」いるらしいことが近年判明した。動物の網膜には色を感じる視細胞があるが、鳥の場合、ここに特殊なたんぱく質を含んでいて、磁気を感知できるものがあるようだ。と言っても地球を取り巻く磁場や磁力線がはっきり見えるのではなく、視細胞内の視物質を構成する分子に磁気が干渉することによって、うっすらと明暗が生じるのではないか、と想像されている。具体的にどういう見え方なのかは見当もつかないが、鳥の見る世界は、規則的な明暗が南北方向の縞模様を描いているのではないかという意見もある。」(N1106)

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/05/12(5710日経過)
記録初日
2008/11/01(5902日経過)
読んだ本
3109冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
987247ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2222件(投稿率71.5%)
本棚
44棚
性別
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