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2024年4月の読書メーターまとめ

みなみ
読んだ本
13
読んだページ
3277ページ
感想・レビュー
13
ナイス
184ナイス

2024年4月に読んだ本
13

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みなみ
監督不行届の続編。前作は漫画だったが今回はエッセイがメイン。漫画は面白かったが、安野モヨコさんはエッセイも面白いのだ。カントクくんの偏屈さが浮き彫りになり、そんなカントクくんに合わせて庵野秀明氏をちゃんと?生きさせている安野モヨコさんの辛抱強さが伝わる。しかも彼女はとても謙虚だ。普通はこんなにしてあげたら恩に着せそう……庵野秀明氏のインタビューは妻をリスペクトして労っていることが伝わってきて、いい夫婦なんだなと感動した。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

みなみ

神宮のヤクルト中日戦をみてきました 2時開始だったのに試合時間4時間43分 試合はドロー 疲れました

神宮のヤクルト中日戦をみてきました
2時開始だったのに試合時間4時間43分
試合はドロー
疲れました
blackstone
2024/04/27 11:52

みなみさん、こんにちは。そして、(今更だけど)お疲れ様でした。w 野球は(他のスポーツと違って)終了時間がヨミにくいから辛いですよね。散々やった挙げ句の引き分け、両チームのファンともグッタリしますよね。(まぁ、今は12回までと、少しはマシになりましたが) やっぱりタイブレークやサドンデスが必要なのかな…。最終回のサヨナラ(勝ち)の感動も捨てがたいけどな。w

みなみ
2024/04/27 21:15

コメントありがとうございます!昨年も神宮のヤクルト中日戦を見に行きましたが、ナイターで延長11回までやりました。もうヤクルトのサヨナラでもいいからこの回で終わって……!と思ったら中村悠平のサヨナラタイムリー。11時になっていました(苦笑)今回は2時開始だったのでまあ……

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2024年4月の感想・レビュー一覧
13

みなみ
Kindleアンリミ。CAではなくスチュワーデスなのでいつの話かと思ったらちょっと前のマンガだった。北朝鮮がらみのハイジャック事件で、題材といい展開といい、韓流エンタメっぽい日本的な(家族愛とかそういう)ベタベタした情緒ではないさらりとしてスピーディーなエンタメ作品だ。しかし人間ドラマがないわけではない。ハイジャックグループの爆薬担当の女性の背景はシビアで、彼女の表情から人となりまで読み取れる。漫画の強みだ。難しいだろうが映像作品向きだと思う。
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みなみ
学校のいじめの事例をもとに、なぜいじめが蔓延るかの構造を分析する一冊。学校のような子供が強制的にクラスに押し込められた空間では濃密な人間関係が強要される。気分や「ノリ」が秩序となり、秩序を破壊する(とリーダーによって見做された)人物が攻撃される。ノリに合わない人間は彼ら彼女らの秩序を乱すのだから攻撃されて当然であり、加害者たちは人権や正義といったヒューマニズムに反感を覚える。加害者に従わないいじめ被害者の存在によって加害者たちは被害者意識を持つ……という内容。殺伐とした世界は絶望的だが理屈としては分かる。
みなみ
2024/04/29 16:00

暴力的ないじめは警察への通報という常識を確立することですぐに収まるという。無視など精神的ないじめは大学のようにクラス制度がなければダメージを与えられないという分析。大学みたいなシステムならいじめは起こりにくいということだ。

みなみ
2024/04/29 16:03

前半の事例は陰惨だが後半で示される解決策が明確で、短期的・中長期的な教育システム改革が示されているのでわかりやすくて良かった。異物を食べさせたりするいじめや、加害者が被害者を徹底的に痛めつける理由が分析されていて、なぜそこまでするのか不思議だったが、そうなのかもしれないと感じた。

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みなみ
監督不行届の続編。前作は漫画だったが今回はエッセイがメイン。漫画は面白かったが、安野モヨコさんはエッセイも面白いのだ。カントクくんの偏屈さが浮き彫りになり、そんなカントクくんに合わせて庵野秀明氏をちゃんと?生きさせている安野モヨコさんの辛抱強さが伝わる。しかも彼女はとても謙虚だ。普通はこんなにしてあげたら恩に着せそう……庵野秀明氏のインタビューは妻をリスペクトして労っていることが伝わってきて、いい夫婦なんだなと感動した。
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みなみ
Kindleアンリミ。新書大賞の一冊。冒頭で筆者の父親がネット右翼に変質していたことが明かされる。筆者は強い感情でコラムを書いたあとで、父の本質を追いかけることを決意する。さまざまな証言から父親はいわゆる典型的なネット右翼ではなかったことがわかる。社会を分析する本になるかと思ったら筆者個人のファミリーヒストリーになっていた。なんていうか、この父親は類型的なネット右翼ではなかったのだろうが、市井の人の中に中国韓国へのヘイト感情が毒のように回っていることには違いないのでは?
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みなみ
アイルランドのジャガイモ飢饉を描いた物語。食べ物がない状況の絶望。飢饉で◯人が亡くなった、というのは数字に見えるが、この小説の一家のようにひとりひとりの人間なのだ。飢えた一家が病気で黒くなったジャガイモをみて絶望している一方で、お金持ちの領主の夫人はお菓子を食べている。同じ人間なのにこんなことがあるのか。飢饉で人が死ぬのではなく、イギリス人の収奪によって死んでいくのが罪深い。個人を描いた小説から大きな世界が見えるようだった。
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みなみ
Kindleアンリミ。奴隷貿易・奴隷制をまとめた一冊。世界史で学んだ三角貿易や非人道的な奴隷船の画像など点でしか知らなかった奴隷制を深く学べた。奴隷売買はヨーロッパ全体で行われている。また、ヨーロッパ人がアフリカに行き、人間に物品と引き換えに値段をつけて◯人買いたいと交渉すると、部族間戦争が起きて負けた側の捕虜が奴隷にされる。こんな非人道的なヨーロッパ人の生み出した市民革命とはいったい?しかし一方で奴隷労働の砂糖のボイコットで奴隷制をやめさせようとする市民の動きもあり、現代にもある不買運動の萌芽を感じた。
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みなみ
主人公サンデルの少年時代の過去と60代になった現在とが交互に描かれ物語が進む。これといった起伏のあるストーリーでないのだが、少しずつ明かされていく過去、主人公の父親がどういう人であったかが気になって先に読み進めてしまう。物語を彩る大自然の美しさも魅力として大きい。舞台はノルウェー、主人公の子供時代は1940年代。ここでも戦争が見え隠れする。ディケンズの物語が喩えとして出てくる。それは現実とは違って「収まるべきところに収まる」ものだ。なるほど確かにそうだと思った。罪もあるが美しくてとても良い小説。
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みなみ
アンリミで読了。イソップ寓話をベースにしたラ・フォンテーヌの寓話を紹介しながら、現実の出来事について語るコラム集。日本的な思考回路からかけ離れた寓話のオチや教訓がおもしろい。連載ものをまとめた一冊なので一つ一つの章が短くて読みやすく面白かった。
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みなみ
Kindle読み放題。とても勉強になった一冊。既存の社会における挫折から始まった洪秀全の太平天国が、たくさんの妻を娶り、他者に抑圧的になり、自らを最上の権力者としていく様は皮肉だ。抑圧から立ち上がったはずなのに自分も皇帝のような権力者になるのは革命あるあるなのか。キリスト教の受容もきわめて異端的なので、書物による受容には限界があるのか。にしても太平天国に中国版シビル・ウォーを期待して裏切られたヨーロッパが「太平天国は独立した主権国家の概念を理解していない」とかなんとかいうとおま言うすぎて笑う。
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みなみ
KindleUnlimitedから。こういう本はどれもそうだが、著者のニワトリへの愛が凄い。熱量あふれる筆致でニワトリのルーツ、種類、現代の先進国のニワトリの飼育され方が語られる。ブロイラーや卵を産ませるニワトリの徹底した管理はゾッとするが、筆者の文章はそれでも読ませてしまう。羊も毛を刈っているわけではないので、商業動物はかくも残酷な扱いを受けるものなのか(でも、かわいそうだなと思いつつ、安いスーパーの卵を買っているのが現代なのだ)
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みなみ
本書のいいところは、たとえばノアの大洪水のエピソードで、メソポタミアでは大洪水があって…みたいに、宗教内のエピソードと現実の歴史とマッチさせているところだと思う。ユダヤ王国は実際そんなに大きなものではなく、神を信じなくなったから滅びたのではなく単純に強大な国に侵略されたのだと書いてあって、その距離感がいい。あとはやはり後半のパレスチナ問題の記述。本当にサイクス・ピコ協定が諸悪の根源なのだ。なぜ解決できないのかが非常にわかりやすく説明されている。情報量は多いが、読みでがあり良かった。オススメ。
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みなみ
日本軍捕虜が収容されたアーロン収容所の記録。歴史学者の会田雄次が当時の日々を描いている。英軍は日本軍に飼料用の食糧を供給していた。凹んだ缶詰は傷んでいると捨てながら、日本軍の捕虜には凹んだ缶詰を渡していた。筆者は英軍のありようを鋭く批判する。実体験による考察から、良くも悪くもな英軍のメンタルがわかる。ユーモアある軽い筆致で読みやすかった。自分たちは英軍から家畜扱いされているという筆者がビルマの若者を「可愛がっていたものの、何もわからぬ上等な家畜のように」考えていたというのが皮肉だ。下に見られ、下に見る。
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みなみ
Kindle読み放題。水俣病の発覚から原因究明、そして(執筆当時の)現在まで、水俣病を診察した医師が書き綴る。チッソの隠蔽工作などのやり口が悪どすぎて同じ人間の所業とは思えないのだが、これが大企業の組織なのだろうか。熊本大学の原因究明への奮闘には頭が下がる。チッソの企業城下町である水俣でチッソの加害を問うことがいかに難しいか改めてわかる。新潟水俣病と熊本の水俣病の診断の連携で熊本でも患者の認定に大きい寄与があったのは初めて知った。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/05/14(4371日経過)
記録初日
2011/06/01(4719日経過)
読んだ本
2744冊(1日平均0.58冊)
読んだページ
509777ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
2632件(投稿率95.9%)
本棚
33棚
性別
血液型
A型
自己紹介

近現代史を中心に歴史もの多め。過去に読み聞かせ活動をしていたので絵本も好きです。翻訳物のヤングアダルト、歴史小説、新書、ノンフィクション、事件ものルポ、教育・福祉関係など色々、たまにBL小説も。

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