恩田陸デビュー作を1998年に大幅に加筆修正後に刊行した学園ホラー小説。禍々しさを醸し出す因習を継続する勢力と反比例するように明るく楽しい少年少女たちをキャスティングさせてドラマが展開。春夏秋冬の時の流れを経て大人になっていく子供たちの描写が良い。舞台演劇シーンが特によくできている。面白かったですね。

量子論的時間跳躍をテーマに西欧中世へタイムワープする大学生たちを描いたSFサスペンス小説。起承転結が明瞭で登場人物たちの葛藤やアクションが読みやすく長編と思わせない。勧善懲悪的な表現もあり読後感は良かった。面白かったですね。

恩田陸デビュー作を1998年に大幅に加筆修正後に刊行した学園ホラー小説。禍々しさを醸し出す因習を継続する勢力と反比例するように明るく楽しい少年少女たちをキャスティングさせてドラマが展開。春夏秋冬の時の流れを経て大人になっていく子供たちの描写が良い。舞台演劇シーンが特によくできている。面白かったですね。

元自衛官の有道、元公安の柴たち二人の男と戦闘狂の女子、美桜を足した3アミーゴスによる難事件の始末記を描いたサスペンス連作短編集。連続シリーズ第３弾の小説ですが前作に目を通していなくても各話前説で状況把握できるため初見でも読みやすい。現代犯罪をベースにした構成でタイムリーな読み物でした。とても面白かったですね。

倦んだ生活を続ける主人公がアンダーグラウンドの秘密格闘結社と邂逅したことで歪みながらも新たな人生の選択肢を見つけるサスペンス小説。伏線はラストで完全回収され、文章構成は読者の思考をドラマに強く引き込ませる力量に満ちている。太平洋岸北西部ブックセラー賞&オレゴンブックアワード賞受賞作。面白かったですね。