当初、ハマスとイスラエルの戦闘のはずだった戦いが、瞬時にして全土攻撃に変わってしまった背景に、踏みそうで踏みとどまっていた地雷を思い切り踏んでしまった発端があったことは、容易に理解できます。
理解できても、殺戮は殺戮です。 多くの子ども、一般の人の命が失われていくことを容認できるはずがありません。 決して対岸の火事と決め込んではいけません。 ロシアのウクライナ侵攻からの連鎖という、見方もできると言います。 この先収拾のつかない世界混乱にならないことを祈りつつ、大人も子どもも正しい認識と、冷静に考えていくために、貴重な1冊であることは間違いありません。
国際的な約束事が機能していないことも、実感してしまいました。 国際連合が機能を果たせないなら、教科書で学んでいる平和と世界秩序は絵空事にしかなり得ません。 戦争にルールがあることも、改めて知りました。 ルールに従っていれば、人は殺し合いを許されるのでしょうか。 緊張関係はあっても、破綻しない社会秩序を持続させることこそが、未来保証だと思うのですが。 考えるとすごい本ではあります。
子どもの小学生時代からPTA、読み聞かせグループ活動。子どもは大学に入りましたが、自分はいまだに小学校、中学校を卒業できず、読み聞かせを続けています。
四十数年勤務した大学図書館を退職。
最近は、生活介護型障害者事業所で働きながら、幼児から高齢者まで、様々な読み聞かせイベントで活動しています。
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