読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

遠い日
読んだ本
197
読んだページ
15262ページ
感想・レビュー
197
ナイス
1605ナイス

2024年3月に読んだ本
197

2024年3月のお気に入られ登録
4

  • ケイティ
  • Giraffe Teacher
  • もちこ
  • 鴨ミール

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

遠い日
「成天」続編。成瀬はもっと成瀬になっていた。天下を取ることはまだ諦めていないらしい。京大に進み、地元のフレンドマートでバイトし、びわ湖大津観光大使に抜擢され、まさに我が道を行く成瀬。行動力は抜群。ブレることはないが他人と付き合う幅が出てきた。彼女に関わる人々とのエピソードが5話。わたしは滋賀住みではないけれど、平和堂が近所にあるためHOPマネーや西川貴教ネタにもにやにやしながら一気読み。幼なじみの島崎との友情がお互いに途切れていなかったエピソードには気持ちが温かくなった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
197

遠い日
「ぽかぽかおふろ」シリーズ。今回はおふろやさん一家にヘルプが入ります。うまくおふろをみんなにご案内する招き猫さん。たくさんの動物が家族で訪れて、ゆったりおふろを楽しむようすはほほえましい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぽかぽかおふろ」シリーズ。「おばけばたけ」がヒントになっています。おどろおどろしいおばけの姿で登場するのは誰でしょう?でも、おふろに入ってさっぱりすれば、あらららら、おいしそうな野菜さんたち。そして、親子でおふろやさんはここで坊やがデビューだったのか。おふろ坊やがお父さんのおふろに入るというのがなんともかわいい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぽかぽかおふろ」シリーズ。今夜は動物園で店開き。親子でおふろを開きます。動物たちも園長さんもゆったりのんびり。どうやら毎週動物園を訪れているようですね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぽかぽかおふろ」シリーズ。ぼくのおうちにやってきたおふろやさん。ちょっとしたマジックが起こったのは、おふりゃさんのせい?楽しいおふろ。初めてひとりで入って得意気なぼく。おふろが気持ちのいい場所であることもちゃんとわかっています。おうちのおふろとご挨拶するようすがかわいいな。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぽかぽかおふろ」シリーズ。雪山で店開きしたおふろやさん。それはそれは気持ちよさそうにおふろに入る動物たち。雪だるまさん一家が入浴した時には、思わずあっ!といってしまいましたが、ナイスな展開でほっとしました。おふろやさん、山から山へ忙しそうです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぽかぽかおふろ」シリーズ。空にも出張店開きするおふろやさん。疲れた飛行機もさっぱりして元気回復。カミナリさんも思いがけずにおふろに入りました。空のおふろも案外賑やかなものです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぽかぽかおふろ」シリーズ。寒い夜に森で開いたおふろやさんは動物たちに大人気。ふと見ると、今回は親子でおふろやさんを店開き。ぼうやもしっかりお仕事しましたね。裏表紙を見るとお母さんおふろもいました。一家でおふろやさんをやっているのですね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぽかぽかおふろ」シリーズ。海でもおふろやさんは大人気。気持ちよさ気に入る魚たち。そこにアクシデント勃発。いつの間に入っていたのでしょう。タコさん、それはないですよ。でも独り占めして気持ちよさそう。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「こぶたの赤ちゃん」シリーズ6。元気よく食べる子は見ていて気持ちがいい。こぶたちゃんの家族はみんなよく食べる。親の食べ方を見て子は育つ、こういう部分はありますね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「こぶたの赤ちゃん」シリーズ5。青いリボンを結びたいこぶたちゃん。体のいろいろなところに結んでみるけれど、やっぱり頭に結びたいらしい。ところが毛がないこぶたちゃん。でも、どうしても‼︎やっとこさ三本の毛を集めて結びました。毛がなくてもかわいいよ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「こぶたの赤ちゃん」シリーズ2。色の名前。好きな食べ物。好みというものはずいぶん個性的であると思います。小さな赤ちゃんなのに、自分の好きな色の、好きな食べ物がちゃんとわかっているこぶたちゃん。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ツグミ。もうじき渡りの時期を迎えるはずですが、暖かくなったここ数日、嬉しそうに芝の地面に降りては餌をついばむ姿が見られる。小走りしては、地面をつつき忙しげに動くようすがかわいい。気温がぐっと上がったここ数日、鳥たちの鳴き声も活発になったような気がする。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
春の花が一斉に咲き始めた。あちこちの庭先できれいな色が溢れている。ひときわ目を引くレンギョウの黄色。細長い花びらが重なり合うように枝を彩っている。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
もねちゃんは宝物をいっぱい持っています。そして、宝物を見つけるのが得意。森からやってきたきつねの子。もねちゃんの宝物を見て驚いたり、ため息をついたり。もねちゃんの想像のお話がおもしろいからです。そして、きつねの子はもねちゃんにとびきりのいいものをもらったのでした。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
アランジアロンゾのキャラクターたちがやらかす悪いこと。登場するのは「わるもの」「うそつき」「いじわる」の三者。表紙の「わるもの」、悪そうですが底なしではありません。他にも悪い人たちがいっぱい登場します。みんな人間のある側面。じゃんけんの後出しも悪いことのひとつ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
不思議に満ちたお話。祖母と孫息子の貧しい暮らし。病気の祖母の薬代を稼ぐために禁断の掟を破った庄一。やむなくついた嘘が痛々しい。山の神はそんな庄一をちゃんと見ていたのだろう。嘘を許す計らいが自然神の大らかさを示している。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
世界各地の犬と猫の分布図。知らない犬、猫がたくさんあっておもしろい。地域の気候風土によって長毛であったり短毛であったり。日本の犬、猫も紹介されています。楽しく読むうちに地理の勉強にもなるのではないかな。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
たなか鮎子さんの絵を求めて。雨の景色がとても美しい。旅する不思議な傘屋さん。雨もまた楽しいという気分になります。傘が見せてくれるさまざまな景色にだんだんとひきつけられていくレミ。ファンタジックなお話です。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
田中ひろこさん、密かに熱く応援しているのですが、なぜか田中ひろこさんの本には書影がない‼︎インパクト絶大、見たら忘れられないくらいオリジナリティ溢れるイラスト。『すけろっくん』もまた然り。ポップでロックなすけろっくん。めちゃくちゃ歌舞いています!助六寿司が食べたくなる!
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
メイシーちゃんシリーズ。友だちのタルーラから仮装パーティーのお誘いの招待状が届きました。ハロウィンではないようです。どんな服で変身しようか楽しく考えるメイシーちゃん。友だちの仮装と被らないようにするには……と考えてオリジナルの服で仮装することにしました。うまくできてみんなをびっくりさせましたよ。英語併記。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
メイシーちゃんシリーズ。メイシーちゃんがおやつを作ります。ショウガ入りビスケットというのがイギリスっぽくていいですね。作る手順もわかります。作ったらちゃんとお片づけします。お友だちがやって来て、みんなで楽しくおやつをいただく時間、最高ですね。英文併記。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
おいしいものたちが挟まったり、入り込んだり、みんなで浸かったり、いろいろな食べ物になっていきます。子どもたちの好きそうなおいしいものばかり。食べたことがないものは親子でいっしょに食べてみたりすれば二度盛り上がれそうです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
自由奔放、ダイナミックで力強い。大竹伸朗さんのイラストも谷川俊太郎さんのオノマトペも。どこから生まれて、どこへゆくのか。大きな目で何を見ているのか?「すぽちた ぬぴ ふふ」だったのに、どうして「んぐまーま」になってしまったのかなぁ?大人はどうしてもストーリーを求めてしまうからだめですね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
新訳版シリーズ17。川上未映子さんの訳は読みやすくていい。このお話、石井桃子さん訳で読んだ時も「おぉ、気持ち悪っ!」と思いながら読んだことを思い出す。猫のリビーのお茶会に呼ばれた犬のダッチェス。供されるパイの中身が心配で、自分の好きなパイとすり替える作戦に出ますが、どうやら失敗のようで、そこを書かずにお話はぐるぐるとパイの中に入れた焼き型のみにこだわるおかしみ。カササギの医者のマゴッティ先生の変なおしゃべりに笑いが出ます。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ネタバレカラス、ペンギン、クマノミ、クマ、ゴリラの5種の生き物たちの家族の形をごく簡単にですが、絵付きで解説。たしろちさとさんのイラストがキュートです。大人には物足りませんが、子どもたちには生き物に親しみを抱くきっかけになる内容です。母クマが栄養が足りない時の冬眠時の出産が解消されるということは初めて知りました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
シリーズ3。今回は期せずして拓真と伸介のふたりが、けんかしたまま異世界へやってきてしまう。拓真のミッションが進む中で、出会った伸介に驚きもし、もやもやもする。それぞれがステイする村同士が長年犬猿の仲で、憎み合っているのだ。龍神祭りで勝たなければ、元の世界に帰れない。さあどうする。どちらかひとりしか帰れないのか⁉︎と苦悩が始まる。けんかの収めどころというものは、気まずさを伴うけれど必要なこと。村同士のいがみ合いが自分たちに重なって、葛藤するふたり。トラブル旅行社の志九尻芥傑斎、なかなかのやり手ですな。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ユイちゃんがが生まれる前から家にいる猫のナナ。ユイちゃんのお母さんのようにして、猫としてのしつけをしてくれていたけれど、ナナも歳をとってだんだんできないことが増えてくる。自覚はないようだけれど傍で見ているとはらはらすることがあるようになった。ユイちゃんにはまだまだ立派な猫になるための「おけいこ」が必要だと迫るけれど、取る年波には勝てません。ユイちゃんとナナのやりとりがだんだん切なくなってきます。そして、きっとナナは自分で決めたんだ。潔いけれど、ユイちゃんはどんなふうに受け止めたのだろうと胸が詰まります。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
拾われ子のお光。筑波の山が見える霞ヶ浦の小島の老漁師万作夫婦の元で、お光がひとり山に向かって歌う清らかな声。水の匂いに満ちた、「漁師の娘」・徳富蘆花。野太い語りが聞こえるような、盲目の元馬喰のある女性との思い出。彼の女性遍歴を衒いなく語る、そこに土着の文化の重みがある。宮本常一「土佐源氏」。秋の深まりとともに、沼津から上州を経巡る吟行の、気ままな足取り。結社の仲間と落ち合いながら尽きせぬ話に歩きに歩く。酒と温泉、旅の途上の思いのあれこれに引き込まれた。若山牧水「みなかみ紀行」。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「かこさとし童話集」シリーズ1。「動物のおはなし<その1>」。動物たちが主人公の小さなお話が29話。どこから読んでもいいし、どれもおもしろい。紙芝居もたくさん収められている。20代の頃から90歳近くまでの作品は、一貫してかこさとしさんの「子どものために」という思いが詰まっている。「こぶたのアイス さあどうぞ」、かわいいお話です。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
スージー・リーの絵を求めて。悪天候の日だって、じゅうぶんお楽しみはあるのです。この3きょうだいのとことん楽しみ尽くすぞ!という弾け方が好き!雨の日の楽しさは思いっきり雨に体を晒すこと。濡れるのも遊び。はねかす水の音が聞こえてきそう。そして、雨が上がっていく間も、お楽しみは続く。外の世界を味わい切る、その颯爽とした気分で見上げる空のなんて美しいこと。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ママのお腹の中で日に日に大きくなっていく弟を、果物や野菜の大きさにたとえて、待ち遠しい気持ちを表現する男の子。だんだん大きくなっていくママのお腹で順調に育っていることがわかります。もう既に気分はお兄ちゃん。あれこれ想像しては弟と遊んだり、守ってあげたりすることを楽しみにしています。そしてそして、なんともハッピーな結末‼︎きっとこの子はすばらしいお兄ちゃんになるでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
3024年、今から1000年後の超未来の世界。驚きばかりが先走ってしまう。食事をせずに「エイヨウダマ」や「ヘソデンキ」でエネルギーを補充している姿にはびっくり‼︎そんな時代に生きる少女マヤは博物館で大昔の本に「チョコレート」というおいしそうなものが載っているのを見て、強烈に惹きつけられる。そして、ひとりでチョコレートを求める冒険に出る。運よく辿り着いた場所で古いロボットに遭い、チョコレートの作り方を習うことができた。自ら作るチョコレート。マヤを虜にした味。復活までいけたらいいのに。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「赤ちゃんの脳を育てる BABY TOUCH」シリーズ。変形のボードブック。触るしかけ付きで、赤ちゃんが実際に手で触れる部分にはいろいろな手触りの布や凸凹やキラキラの反射が貼られています。その上で、赤、青、緑、黄色という4色を知ることができる構成です。赤ちゃんたち、どんな反応をするのでしょうね?
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
中央公論新社らしいスタイリッシュな絵本です。一見外国の絵本みたいで、心掴まれる装丁です。【書店員が選ぶ絵本新人賞2023特別賞】だそうで、またひとり応援したい作家さんの登場です。雪が降る前の風景、心の弾みを描いて秀逸。あのわくわく感は、抗えない雪の魅力のひとつ。降り始めの期待。積もった翌朝の歓喜。白い世界に喜びが弾ける。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
竹上妙さんの絵の、鳥肌が立つほどのインパクトに掴まれました。絶滅していく、最後の一頭の老いたメスのゾウ。海に切り立つ崖の上から友だちのクジラに語ることば。自分たちの歴史だっただろうか?人間への憎しみだっただろうか?人には聞こえない声で語られた話は、クジラに受け止められた。ゾウの「ありがとう」のことばには万感の思いがこもっている。ただただ海の青さが悲しく映る。作者内田麟太郎さんの「ひとこと」に、この作品を書くに至った心の動きが記されています。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
70年の生を終えて海底に沈んだクジラが、その後50年ほどかけて海の生き物たちの命を支える糧となる。静かに進むクジラの体の解体は微塵も余すところなく他の生物の命に寄与するのだ。命というものは、なんとみごとに受け継がれていくのだろう。死はゼロではなく、ましてや無ではないことがよく理解できる。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
イメージでしか捉えていなかった水墨画の世界の奥深さに背筋が伸びる思いでした。両親を交通事故で亡くしてからの僕(霜介)の孤独と悲しみが水墨画と出会い、のめり込まざるを得ないような状況の中で、霧散していくまで。その葛藤は痛々しかった。それでも師匠のことばに喰らい付いていく僕の静かな決意に打たれた。試行錯誤、逡巡、諦観、沈黙。ずぶずぶと自己埋没する試練の日々。師匠の確かな、揺るぎない支えが美しかった。僕の覚醒はようやく始まったばかりなのだろう。線が意味するものを掴んだ僕はまた生き始めたのだ。続編へ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
谷山彩子さんの絵を求めて。このどこか鄙びた味わいが大好きです。行事にまつわる料理を紹介していきます。日本の細やかな節句に合わせて、たくさんの料理があるものです。その節句は知っていても、その時に食べる料理は知らないものが多かったです。季節を寿ぎ、その時々で祈り、願うこと。日本人は今を大切に生きてきたのだなぁと感じました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
始めは苦手で怖いとさえ思っていたクモ。家の中のどこかにいて、不意に出会うとどきりとする。今は大きなクモはあまり見かけなくなったけれど、わたしが子どもの頃はど田舎だったせいもあって、大きな大きなジョロウグモなどどこにでもいた。怖かったけれど、クモは飛びかかって来ないのでじっと見たものだ。クモでもものでも、もう名前をつけたら自分の中に取り込んだのと同じ。もいちと名付けたクモ、じっとすることを見てしまうね。お部屋の設えが昭和で、懐かしいです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『でておいで』阿部結 阿部結さんの絵を求めて。タオルケットを被った赤ちゃん。もぞもぞ、ごそごそ。かくれんぼ。髪の毛から見え始めるその時間がもう唯一無二の愛おしいもの。こんな時期は一瞬だったなぁと懐かしく思い出す。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
主人公の小4弘毅も祖父のよっしーも共にこだわりの強い変人。南部せんべい店を営む弘毅の家を舞台に、弘毅の友情、老いたよっしーの幼馴染との友情を対比しながら、人の死が絡み、生きることの意味が問われていく。弘毅の生い立ちは東日本大震災と関係し、両親の死を知る。級友の潤との間に密やかな友情が芽生え、ぶつかりながらもだいじに思っていく過程はもどかしいほどだ。そして、よっしーのぶっきらぼうだが本質をついたことばに光るものがあることに感動を覚えた。出会いと別れ、友情を紡ぐ少年たち、温かな気持ちになりました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「アートのなかでかくれんぼ」シリーズ2。オルセー美術館所蔵のシロクマ、フランソワ・ポンポンが他のアートの中に紛れ込んだという設定で、「ローヌ川の星月夜」や「睡蓮ー雲」や「水浴図」等々のアート、36作品を鑑賞しながら、ポンポンを探していきます。なかなか難しいのもあって、自然とアートを舐めるように見ていくので、向き合う時間が長くなります。探し絵の4段階の難易度もついていて、巻末には答えと解説があります。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「アートのなかでかくれんぼ」シリーズ2。オルセー美術館所蔵のシロクマ、フランソワ・ポンポンが他のアートの中に紛れ込んだという設定で、「落ち穂拾い」や「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」や「バレエのレッスン」等々のアート、44作品を鑑賞しながら、ポンポンを探していきます。なかなか難しいのもあって、自然とアートを舐めるように見ていくので、向き合う時間が長くなります。探し絵の4段階の難易度もついていて、巻末には答えと解説があります。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「アートのなかでかくれんぼ」シリーズ1。ルーブル美術館所蔵の青いカバのヒッポが他のアートの中に紛れ込んだという設定で、「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」や「サモトラケのニケ」等々のアート、35作品を鑑賞しながら、ヒッポを探していきます。なかなか難しいのもあって、自然とアートを舐めるように見ていくので、向き合う時間が長くなります。探し絵の難易度もついていて、巻末には答えと解説があります。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「しぜんにタッチ!」シリーズ。子どもの頃、干し柿だの干し芋だのがおやつだったので、さんざん食べました(食べさせられました。そんなものしかなかったのです)。なので、全く思い入れはありませんが、渋柿がどうして天日干しすると甘くなるのかを写真で、順を追って解説していてわかりやすいです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「声にだすことばえほん」シリーズ。「方丈記」の冒頭部分です。軽部武宏さんの挿絵がマッチしていてとてもいい。古典の授業でこの部分の暗記をさせられたおかげで、今でも言える。この無常感が現代にも通じるのは、人の世の理の本質だからでしょう。小耳に挟んだところでは、令和6年度から、高校の国語で古文漢文は「言語文化」として一冊にまとめられてしまうそうです。それと「現代の国語」の2分冊になるそうですね。ここにも諸行無常の変化があります。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
特集は「MOE厳選!展覧会2024 絵本と漫画と美術と」。今年開催される120件の展覧会の紹介。行きたい展覧会がいっぱいです。「村上隆 もののけ京都」には絶対行くと決めています!先日読んだばかりの五味太郎『ぼくはふね』と田中達也『おすしが あるひ たびにでた』に関する記事はありがたく、楽しかったです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
すっかり変わってしまった修人を心配して、修人の筆箱の中の文房具たちが彼を助けようと動き出す。修人そっくりなフィギュアのボーイは修人の記憶が残っているが筆箱の中の文房具たちとは食い違っているようだ。修人の苦しみと、修人の父母の厳しい経緯が見えてくると錯綜するテーマに少々身構える。無謀な計画の冒険の果て、続くアップダウンの激しさに大人たちの勝手な事情が腹立たしい。修人のストレートな懇願があまりにも切なくて、子どもにこんなことを言わせてはいけないとさえ思った。ラスト数ページの疾走感が救いでした。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「しごとへの道」シリーズ1。パン職人、新幹線運転士、研究者の三つの職業を紹介。仕事の内容はもちろんですが、どのようにしてその仕事に就いたのかが克明に描かれていて、これは人間の内面を深く探った作品です。みんなすんなりその仕事を選んだわけではなく、葛藤や逡巡や充電期間や、手探りで進んだ軌跡に感動しました。悩み、迷い、自分と向き合う。そして指導者や年長者のことばを素直に聞く耳を持つことにも感心しました。自分が生きる上での興味をとことん追求する姿勢、そこまでの粘りが仕事のやりがいに繋がるのです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
我が家も墓じまいに仏壇じまいを予定している。その上に義父母の空き家の処分も。現代の家族のあり方がことごとく反映されて、老親が家制度を持ち出してきても応えることができなくなっていることを痛感する。そこに結婚に際しての夫婦別姓の選択の問題も絡んで、親も子も大波を被る状態。前時代的な男性の造形にむかっ腹を立てながら、建前と見栄でしかことばを発しない夫像には辟易。長男、本家、墓守、もう死守すべきものではないのだ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『すてきなひとりぼっち』とともにもう一度。一平くんの新しい出会い。ちゃんと誰かと共感したり、共有したりできるようになっている一平くんの成長を感じました。前作で拾ったカメがカメタと名付けられて、ペットになっているのがよかったです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『ぼくは、ういてる。』とともにもう一度。一平くんこの時はまだひとりぼっちを甘んじて受け入れ、そっとひとりで楽しむ少年だったんだ。これはこれでちゃんと自己肯定感のひとつ。商店街の人々のお節介がありがたいねぇ。ちゃっかり、一平くんのお母さんにはお商売をしているあたりも商魂逞しくてくすっとしました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「見て聞いてまねして楽しむ歌舞伎絵本」シリーズ。「聞く」ためのGRコードがついています。有名な『妹背山婦女庭訓』の四段目のお話。悲恋ですが、恋しい人のためには生き血も厭わない覚悟のお三輪が、切なく迫ります。感情が沸騰するあまりに現し身が化身となる表現は歌舞伎らしい効果を上げて、クライマックスを彩ります。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
イソップ寓話「よくばりな犬」をラストを改変して、ちょっと楽し気に。本を縦に開いて、池に映る自分の姿を覗くように作られている。大きな骨の由来が気になります。そして善良な勘違いは笑って済ませていいのですよね?そりゃあ、お友だちがいると思っていた方が楽しいに決まっていますが……。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ネタバレ「おすし」シリーズ2。あっ!表紙からもうあのおじいさんがいる‼︎しかも、今度は犬2匹!見てしまったからにはおすしの旅の先々でその犬を探さねばならないと身構える。ふるさとに向かうおすしが結構壮大な旅に巻き込まれて行くようすが楽しい。田中達也さんの見立ての世界は見所満載で、舐めるように細部を見ないともったいない。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
変わった造りの本だ。五味太郎さん絵本作家50年の集大成だという。いつでも、発想の飛躍がすばらしく、固定観念に縛られているわたしの眼を開いてくれる五味太郎さん。小さな舟の先の見えない航海。どこへ行くのか、どこまで行くのか、まるで人生のよう。そして、The end.そのものみたいな事態からだって、まだまだ先へと進めるという。こだわりを捨ててやってみること。「その気」だいじ!
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
たなかしんさん、台湾でのデビュー作から応援し続けています。明石の砂の質感が印象的な温かな絵。色使いの明るさ、やさしさ。今回は我が子へのメッセージを平易なことばで、しかし力強く伝えるもの。生きる上での勇気とやさしさ。自己肯定感。幸福について。そして、我が子の存在が全きものであることをストレートにことばに乗せています。やっと出会えた赤ちゃんに手渡すことばは、親である自分への応援歌でもあると思います。いっしょに生きることを誓うことばでもあるのでしょう。子どもたちのみならず、すべての人に響く作品だと思います。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
シリーズ5。さらにパワーアップした印象。これまでの巻で登場した宗介、葵、ひなたの三人が力を合わせて、ブックごとグライモンに盗られた『西遊記』の世界を取り返しに行くというとんでもないストーリー。中身のなくなった『西遊記』の孫悟空、猪八戒、沙悟浄という役割を背負って果敢に挑むのだ。グライモンに囚われて改竄をさせられている守を助けるミッションも担う。三蔵法師の意外な一面が新鮮。妖怪たちとの対決に、三者三様の個性を発揮しながらも一丸となって戦う姿勢には彼らの成長を感じる。守奪還は次巻で叶うのか⁉︎目が離せない!
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
豊福まきこさんの絵を求めて。これも多様性の物語ですね。自分の好きなものが人とは違うことをカミングアウトできないネコ。しまい込んだ気持ちが苦しい。ネコならばこうあるべきという押し付けを拒めば、たちまち噂の標的になる。そんなネコが自分と同じように自分だけの好きなものを持っているネコと知り合う。お互いの好きを見せ合って、わかり合うことで広がる興味のあり方。自分の理解者ほど嬉しくありがたいものはないでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「おいしく!きれいに!魚のたべかたずかん」シリーズ1。サンマの塩焼き、アジの干物、サケのムニエル、タイの尾頭付き塩焼き、アユの塩焼き、ブリカマの塩焼き。塩焼き系の魚はともすれば身がばらばらになりがちですっきりきれいに食べにくい。人前ではわたしは緊張する。イラストで食べ方を解説。恥ずかしながら、食べる部位の順番を知らないものもありました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ネタバレ「この星の上で」シリーズ3。村上康成さんのかわいらしい絵に勝手に想像を掻き立てられますが、シリーズのコンセプトを鑑みれば、そんなはずがないわけで。ツキノワグマの子別れ、親別れ、独り立ちを描いた科学絵本でもあります。巻末奥付横の「作者のことば」によれば、実際に母グマが消える時、キイチゴを夢中で食べさせる「イチゴ落とし」があるという。厳しい自然界、群れを作らない生き物は、命は自分で守らなければならない。切なくも凛々しい独り立ちがここにありました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ケビン・ホークスの絵を求めて。『としょかんライオン』のコンビによる18年ぶりの絵本だそう。なんともうそんなに経つのかと感慨一入。自分らしくあることはこんなにも難しいこと?クモのルイージ(と名付けられた)とベティおばさんは、お互いに気を使いすぎてしまいましたね。始めからちゃんとそのままの姿が見えていたのに。でも、無理はしましたが、気遣いのやさしさに心が温かくなりました。ルイージ、健気でかわいいですよ!
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
若き日に熱狂的に愛した人の死を知り、心揺れるたか子。自身の預かり知らぬまま派生したことごとに打ち拉がれる最後が印象的。「白梅の女」・円地文子。老女ウメの心に去来する忘れ難い思い出。これだけはどうしても告げたいという止むに止まれぬ気持ちがウメを支配する。鮮烈な一瞬がみごと。「仙酔島」・島村利正。亡妹へのどこか凝った気持ちに気づきつつ、古墳から出土した硝子器に纏わる伝説に、亡妹とその亡夫である友人との関わりを被せてみる心を、静かに降る晩秋の雨が清めてくれるようだ。「玉碗記」・井上靖。季節の巡りに救われる三篇。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
さすが林木林さん!前からも後ろからも読める回文ときた!優雅というよりなんだかみんな必死な舞踏会。絵をよく見ながら、回文と確認、答え合わせ。トマトの役回りがおもしろい!
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
シリーズ5。いつも楽しいポッポー機関車。こけしちゃんが車掌さんということで、今回はきっとお客さんたちも同じ仲間なんだろうなぁ?という期待に違わず、かわいい姿のお客さんたちが乗り込んで来ます。どんなに大きなお客さんも一生懸命機関車に引っ張り上げて、みんなで行きます。あらぁ、すてきな景色に到着。間近で見る桜はそれはそれは美しかったでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
あいさつは心と心をつなぎます。そのシーンに見合った日常のあいさつを覚えて、できるようになることで、子どもの一日はぐっとリズムのあるものになるように思います。うさぎのココちゃんといっしょに、こんなときにはこう言うんだなということが理解できますね。読みながら、遠い日のうちの子たちが回らぬ舌で、「おはよう」は「はーよー」と、「いただきます」は「いただかだかまーす」と、「ごちそうさま」は「ごとしてました」と、「おやすみ」は「おしゃむみ」と、言っていたことを思い出して懐かしくなりました。#NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
トイレトレーニングは気楽に「トイレ(おまる)でしてみようか?」という声がけから。うさぎのココちゃんがいいお手本を見せてくれます。子どもたちが、自分からやってみようという気になれば導きやすい。失敗しても構わない。そんなことより、排尿や排便が気持ちいいことに気づいてほしい。タイトルのあるように、トイレは緊張する場所ではなく、「ともだち」という感覚でリラックスしてほしい。トイレでは、パンツを脱ぐことから始まり、いろいろな段階を踏んでのおしっこ、うんちになるので、焦らず、焦らず。#NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ヴィクトリア朝京都という無理くりな設定にとまどうも、のちにロンドンが登場し、伏線に次ぐ伏線と、目眩しのどんでん返しまで、半ばあたりから本を置くこと能わずのめり込んだ。人格の輻輳、現実と作為、見えるものだけが本来の姿ではないこと、たくさんの読み手への挑戦が迫って来た。ワトソンの自戒と自省がホームズを揺さぶるあたり、しっかりと正統派の友情を書き込んでもいる。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ネタバレオームラトモコさんの発想、さすがです。こんなキッチンカー、ありですか⁉︎何を売るキッチンカーか当てようと思いましたが、まったく当たりませんでした。乗っている動物も警備員の動物も、みんな違って描き込みが楽しい。最後のしかけページの屋台の賑やかさは圧巻です。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
なんでしょう?『そそそそ』のタイトルなのにその4字の前後に白く浮き出た「そ」があるのはなぜ?読みながらなぜか体がくねくねしてしまうような感覚にはまりました。にゅーんにふんす‼︎オノマトペのおかしさににやにやが止まりません。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『て なにしてるの?』作絵 みやにしたつや 大きく手の動作を示して、次のページでそれが何をしているところなのかを描いています。わたしたちは一日中、何かしら手を用いていることがよくわかります。手ができることは本当にたくさんあります。改めて、自分の手にありがとうと言いたくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『こじかのアンシュ』速水修史/文 みさかたつま/絵 ジャータカ物語より。賢い子鹿のアンシュ。その知恵の驚くばかりの聡さに神々しいものを感じます。黄色い地の色もなんだか別世界を示すようで、印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
シリーズ2。一平くん、本当にユニークで好き。いい子だなぁ。浮いているのは心軽々、楽しい時。そして、よく見てみれば、心楽しい浮いている仲間がそこここにいる!山田ほのかさんとのやりとりがおもしろくて、子どもたちの心の機微が美しく映った。一平くんの学校の校長先生、ものすごく魅力的な先生でした。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
シリーズ2。こんな本を読めて今の子どもたちは幸せですね。子どもの心のもやもやに寄り添い、そっと温かなアドバイスを差し出してくれる。てんこちゃんの「どうしようオバケ」も、よりよい展開を求めるための葛藤なのです。てんこちゃんがなんとなく学校に行きたくない日、ちゃんと向き合ってくれる両親がすばらしい。学校のお友だちの本音も聞けてよかった。てんこちゃん、いいお友だちを持っているね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
いよいよ我が家も四月から再出発の時が来た。読みながら、これはもっと前に読むべき本だったなぁと軽く後悔。とはいえ、山﨑美津江さんがおっしゃるように「いつからでも新しくなれる」ということばを信じて、数々のアドバイスを心に刻む。若い頃、婦人之友社の家計簿に挑戦し続けましたが、どうしても袋分け費目別をもまり切ることができずに挫折。今でも憧れの家計簿です。今はお気に入りの別の家計簿で20年ほど。予算立ての工夫は身についたので、婦人之友社の家計簿に挑戦したのはいい経験だったかなと思っています。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
新訳シリーズ20。おお、こわ。意地の悪いことをやらかすから、自業自得とはいえ、これはこれでちょっとかわいそう。でも、やさしいうさぎはどうしてあげることもできなかったのも本当。意地の悪いうさぎとやさしいうさぎの対比は、そのまま人間への戒めでしょうか。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
一年の季節を巡る電車はとっても楽し気。どんなお客さんがそれぞれの季節に到着したのかな? 電車の窓からちらりとお客さんたちが見えるので、しかけページを開く前に、予想してみるのも一興。そして、しかけの見開きページが左右にぐーんと広がり、ワイドな画面で誰が乗ってきたのかがわかります。お正月を冬に入れ込まないで、ページを割いているのは特別感があって好き。 春から始まる季節電車。季節それぞれにちなんだ事物が心弾ませてくれます。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
すばらしくわかりやすい文化人類学でした。鳥たちの暮らし方のあれこれを見て、約700万年前の人間たちがひらめいたり、考えたりしたことが、すんなりと理解できます。それは、人間たちがしてきたことがあまりにも鳥たちの営みに似ているからです。住まいの作り方、食べ物の捕り方、歌う姿や舞う姿。人間が飛ぶことに憧れて、飛行機を作ることに情熱を注いだこともそうです。鳥と人間との不思議でおもしろい相関関係が易しく説かれていました。#NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
世間の目、普通であることの縛り、息苦しいそれらに身動きの取れないまま、自分らしくあろうともがく海と忍。偏見と蹂躙、興味本位の無責任なことばを投げつけられ、傷つくことさえ大っぴらにできない辛さ。親に捨てられた海を支え続けてくれた血の繋がらない母・美佐子だけが海を真正面から受け止めてくれた。親子関係、同性愛、いじめ、複数のキーワードとテーマが錯綜し、その中で必死に一筋の灯を求める海と忍のぶつかり合いが青春そのもの。痛々しくはあるが、若さが光って、どこか純粋な印象。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
食にまつわる道具をモチーフに、それに関わる人々の心の機微を浮き彫りにする。荒野さんにかかれば、記憶も迷いも陰影を帯びて象られる。いつもより多少軽みを帯びて、生活の匂いもあって、生きていく上で誰しもがうまく口にはできないような微妙なニュアンスを描いている。その台所の道具に乗せた気持ちは、凝った苦味であったり、言えない過去の恋であったり、今の取り繕ったシーンの象徴であったり。食べて、生きていくわたしたち。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
小ぶりの単行本で、まるで秘密の小函みたいです。世界の昔話を大塚雄三さんが再話したものを、一冊にまとめたもの。よく知っている昔話から初めて読むものまでありました。語り口もいろいろで楽しい。寝る前に子どもたちと少しずつ読むのにぴったり。大人でもわくわくしながら読めますけれどね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ワルでいるのも案外疲れるものです。いつも人の目に対抗して、ワルの皮を被っていなければならない。突っ張って、人の嫌がることをわざわざやっては、自己主張。そんなふうにしか他人と関わることができなかったんだね。でも、その皮を脱いでみれば案外肩の力が抜けて、楽だと気付いた「わるいタネ」。ジョリ・ジョン、いつもわたしたちにいいメッセージをくれます。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
16場面の紙芝居。よく知ったお話でも紙芝居に短くまとめると、また違った味わい。どれで読んでも、ランプをこすって魔人が出てくるところはどきどきする。ラストはこんなふうだったか?と自分の記憶が覚束ないが、別の本でまた確認してみようかな。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「成天」続編。成瀬はもっと成瀬になっていた。天下を取ることはまだ諦めていないらしい。京大に進み、地元のフレンドマートでバイトし、びわ湖大津観光大使に抜擢され、まさに我が道を行く成瀬。行動力は抜群。ブレることはないが他人と付き合う幅が出てきた。彼女に関わる人々とのエピソードが5話。わたしは滋賀住みではないけれど、平和堂が近所にあるためHOPマネーや西川貴教ネタにもにやにやしながら一気読み。幼なじみの島崎との友情がお互いに途切れていなかったエピソードには気持ちが温かくなった。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「モノの名前事典」シリーズ4。モノではないものもありましたが(仕草など)、そう言われるようになった由来や語源を楽しく紹介。へえ〜!からそうなのか⁉︎まで、おもしろくためになります。3章の「アノ言葉の意外な語源」がわたしには特におもしろかったです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
本の選書サービスを起業するスミレの起業までの内面のブレを克明に描いてリアル。背水の陣で手持ちの金の残高を気にしながらの手探りの日々。どこから、何から手をつければいいのかもわからない。でも会社をクビになり、食べて行く必然が迫る。資金調達の目処、システムの構築、面談を繰り返し、失敗を重ねるうちに肝も座らざるを得ない。かなぐり捨てたものと掴み取るものの間で見えてきた自分の姿と、こうありたいという希望。切羽詰まった疾走感がたまらない。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「なんちゃって」ですが、なぜか沁みます。長谷川義史さんの絵のせいか、中川ひろたかさんのダジャレのせいか、むふふと笑いながら一気に読んでしまいました。正しいことわざとのギャップが楽しい。「ローマは一日にして成らず」のなんちゃってことわざ、今の自分に身に沁みております。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「虫のからだ」シリーズ2。虫の、特に口などじっと観たことがないと改めて思う。だからこんなに鮮明な写真でじっくり観られることが嬉しい。生き物はみんな食べるから、口にはその食べるものに適した形が備わっている。不思議なしくみ。本当によくできている。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
この時期になると手に取りたくなる桜の本。もう今年も開花直前になりました。桜の木に巡る一年を定点観測で観ていく。家の前の道が桜並木なので、それはそれは毎年楽しみ。なので、わたしも知らず知らず桜に巡る一年の姿をどの季節も楽しんでいます。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
初めてちゃんと見ました。情報量が足りないまま読みましたが、ほっこり系のキャラクターたち。一生懸命働いた後のラーメン。体に染み渡るでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ハクモクレン。家の近くの木は、気づけばもうパンパンにつぼみが膨らんでいる。葉っぱは一枚もないのに、つんつんと天を向いてつぼみはその時を待っている。おもしろいのは、ウォーキングコースの道はごく緩やかな坂になっているのですが、その坂の上の方のハクモクレンはまだまだつぼみが小さいのです。ほんのわずかな高低差で気温も日当たりも条件が異なれば、こうも違うのかと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
韓国発。なんでも5つに分ける5人きょうだい。分数(算数)の話でもあり、工夫の話でもあり、温かなきょうだい愛の話でもある。もちろん、ケンカや小競り合いもあるにはある。でも、独り占めの発想はない。5人が楽しいことをよく知っているから。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『いちご おおきくなーれ』たむらしげる ネズミたちが小鳥に教えてもらった、いちご。花が散って、青い小さな実が実り始める。赤くなるまで待つことも教えてもらって、待って待って待って待つ。実が膨らみ始め、白い大きな実になって、少しずつ先っぽから赤く染まり始める。わたしもいっしょにいちごの実りをじっと待つ気分。真っ赤に色づいたいちご、どんなにおいしかったでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『ごはんだよ!だんごむし』石橋真樹子さく だんごむしにいろいろえさ(ごはん)を与えて、食べ方のいいものを観察する。お母さんにお願いして、少しずつ多種類を与えるとおもしろいことがわかる。テキストでは触れられていなかったけれど、えさの色によって、ちょっとうんちの色も変わるようだ。結構食欲旺盛。枯葉ばっかり食べている印象ですが、「好き嫌い」も個体によってあるらしいのがおもしろい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『いいはがはえるおまじない』まるやまあやこ まるやまあやこさんの絵を求めて。今回は少しまたこれまでと違った印象の絵で、なんとなく初期の林明子さんみたいな感じ。歯が生えかわり始めたゆうとくん。下の前歯が抜けました。約束していたおばあちゃんのところで、「いい歯が生えるおまじない」をしました。その夜のファンタジックなできごと。ふくねずみのことばを裏付ける、この家代々のこどもの名入りの箱。安心したね。一生懸命おまじないを唱えたね。ちょっぴり誇らしげなゆうとくん。大人の歯が覗いています。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「どアップ!びっくり?昆虫の顔写真えほん」シリーズ1。海野和男さんの写真がすばらしい。知っているつもりの昆虫でも、こんなにどアップで見れば全く見たことのないものに見えてくる。体の凹み、毛、つや、今までイメージでしか捉えていなかったことがよくわかる。コガネムシにはこんなにぶつぶつの凹みがあったのか⁉︎テントウムシには目のように見える白い斑があったのか⁉︎とひとりテンションが上がりました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
本というものに対するあらゆる方向からのアプローチがここにあります。本とはこんなにも自由で、こんなにもバラエティーに富むものかと改めて思います。「その本は」で始まる語りに思わず引き込まれ、その切り口にほぉと目を見張り、楽しんだ。特に「第7夜」の竹内春の話が好きです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
くどうれいんさんと東直子さんの短歌と散文が交互に編まれたおもしろい構成。目先が変わって読むのが楽しい。くどうれいんさんのパートは黒で、東直子さんのパートは水色で印刷され、それも本書全体にリズムをつけているみたい。ことばを発すること、それをわたしが受け取ること。心地よいキャッチボールに混ぜてもらっているみたい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
そうだった、そうだった、長嶋有さんは俳句を詠む人でもあったと手にする。伸びやかな自由律俳句。一瞬の風景が切り取られ、定着するおもしろさ。長嶋有さんの眼を通してみるそれらに、はっとしたり、くすりとしたり。新作44句を加えた全279句。20年の軌跡だという新装版。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
8場面の紙芝居。皮を剥いて食べるものいろいろ。皮をむいた時の色、状態、それも楽しんで食べる。みかん、バナナくらいは子どもたちもひとりでむける。最後のそら豆は、ちょっと難しい。おうちで大人がやって見せないと簡単にはできないでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
うさぎを通して子どもたちの心が映る。自分の弱さや狡さや寂しさ、悲しみ。子どもたちはことばにできなくてもたくさんのことを感じ、考え、思っていることが健気でいじらしく思えます。うさぎに託した自分の心。葛藤ののちに得たものは尊い自己表現。うさぎのように跳ねて、飛んで、思うようにやってみようという勇気を得たのです。 しらとあきこさんのイラストがすばらしくて、やさしい気持ちを連れてきてくれます。#NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
多様性ということの真の意味をやっと掴んだ気がしました。今まで、異常である、劣っているという見方をされてきた色覚異常が、実は進化型の色覚多様性の獲得であったこと。 画期的な知見で、目から鱗でした。 色の不思議、形の認識、異常・正常という区分けではもはや説明がつかないことに辿り着けたことがすばらしいですね。 脳の進化とはなんとすごいことでしょうか。 #NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
秘密のおるすばん。楽しいな。かあさんが留守の間に、みんなでやりたいことをやり放題。盛り上がって盛り上がって、どたばたあれこれ。寂しいだとか、心細いだとかぜ〜んぜん!!こんな大はりきりのおるすばん、子どもの頃にやってみたかったなぁ。降谷ななさんのイラストがすてきにキュート。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
これは手品じゃないね、とうさんちょっとずるいなぁと思いながらお終いにはくすっとしてしまいます。いぬんこさんのイラストがポップでこの家族のファッションセンス、好きです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
特集は「みんなが笑顔に かがくいひろしの絵本」と「冬の絵本」の2本立て。かがくいひろしさんの絵本の世界は古びませんね。きっと古典となるまで読み継がれていくことでしょう。まずは巻頭エッセイ「絵本作家のブルース」を読んで、「もう読んだ?新刊100‼︎」をチェック。未読の本はメモ。冬の絵本は、寒さ系とあったか系とクリスマス絵本。たくさん好きな絵本が取り上げられていました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
大特集は「読み終わった後も、ずっと一緒、ずっと楽しい 絵本とあそぼ!」。本の楽しさを読み終わってからも味わうためのいろいろなやり方。工作、料理、手芸、子どもの好きなキャラクターを作ったりするのはとっても楽しそう!好きな絵本が生活のなかの小さなオアシスとなるのは親子共々いいこと。付録冊子の絵本は2冊。キッチンミノルさんの「たいせつ」シリーズ2かな?『たいせつなたまご』と工藤ノリコさんの『ノラネコぐんだん おあそびブック』。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
また10年前の同月号から差し変わってしまっています。/特集は「なんで忘れちゃうんだろう?」。記憶と記録についての考察。忘れたくない記憶をどう残すのか、忘れたくても忘れられない記憶をどうすればいいのか。子育て中は日々忙しく、なかなか落ち着いて自分のそれらと向き合うことは難しいかもしれません。子どもたちはみんな大人になってしまいましたが、わたしにも何年間か書き綴った育児日記があります。しまいこんでしまって今は読み返せませんが、だいじな記録から記憶を紐解けるかなと思っています。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
シリーズ7。「生活のなかのおはなし<その2>」。どこから読んでもおもしろい童話や詩や紙芝居に脚本。雑多なところがいいのです。この巻でいちばん古い作品はかこさとしさんが「東京大学を卒業する直前に上演した「夜の小人」というお芝居の脚本」だそうです。なるほど若々しい作品でした。「死にたくなった ブスかです。」は、こんな厳しい内容のものも書いていらしたんだなぁとちょっとびっくりしました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
まだまだ風は冷たくて冬の気温なのに、ふと気づけば道端や庭の隅っこに、もうオオイヌノフグリが可憐な水色の小さな花を咲かせています。目にやさしく映る水色の美しさ。ああ、春の色だと思います。雑草という言い方は好きではないけれど、こんなに小さな花に元気付けられています。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
竜に呼ばれたミア。どちらかといえば引っ込み思案でおとなしい少女として育ったミアが、瑠璃の王宮に行ってからの変化が目覚ましく、どんどん自分を出していくようすに目を見張らされました。竜に乗り、「ジャ」という薬を使い、自分のなすべきことを必死でこなしていく。二のおばがミアに教育してくれたことが生きてくる。魔女たちとのやりとりも興味深かった。出自に関わる人物とは本当にこれでお別れなのか?この先、王宮でどんなことが起こるのか?ミアがここで生きようと決めたこと、喝采を贈ります。#NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
昨日、よく晴れて気温も上がった午後、今年初めてのウグイスの下手な(‼︎)初鳴きを聞きました。目からのみならず耳からも春を感じることができてなんだかうきうきしました。まだまだへたっぴ。とてもとても「ホーホケキョ」とは聞き取れない断片だけでしたが、三度四度と鳴いているのを聞いて、がんばれ!と密かに応援しました。住宅地に近い里まで来て鳴く個体は深山で鳴く個体より弱いと聞いたことがあります。それにお手本になる鳴き上手の先輩もいないわけで。だんだん上手くなっていってほしいものです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「とりあえず」シリーズ3。この巻だけタイトルもテキストも、フォントが五味太郎さんの手書き文字ではなくなっているのはどうしてかな?詳しくないけれど、ゴシック体と明朝体とその他のフォントに分かれているのもどうしてかな?とりあえず待つ時間は、ちょっと困った状況の今をやり過ごすいい方法なのです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「とりあえず」シリーズ2。とりあえずであっても、ひとまず「ありがとう」のひと言を挟めば、いろいろな場面が収まるような気がします。ワンクッション、案外だいじですよ。「ありがとう」があるとないとでは大違いです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「とりあえず」シリーズ1。「ごめんなさい」といっているけれど、絶対「ごめんなさい」って思ってないよね⁉︎というシチュエーションから、まあそう言うしかないよね⁉︎というシーンまで、いろいろな場面が提示されます。世の中、すんなりわからないことが多いです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
懐かしい「まんが日本昔ばなし」。そこからチョイスした32話(傑作選)は、放送日を見るとわたしの子どもたちが見ていた時代よりはるかに前のものでしたが、懐かしさに変わりはありません。「赤いも」や「汗かきてっぽう」など知らない話もここで読めて良かったです。あのテーマソングとナレーションの方々の独特の声が蘇ってきます。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
不思議な形の木の実に自然の偉大さを突きつけられます。形状にはみんな意味があって、どんなふうに種を拡張していきたいかという意思が見えるような気もします。自分の全てのDNAを秘めている木の実(=タネ)。命の造形の神秘ですね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
大好きな本。よく行くスーパーの手入れの行き届いた花壇ですみれが群生といってもいいほどに咲き誇っているのを見て、また読み返しました。まだ自分の駐車場付近では日当たりの関係か、見かけません。毎年、すみれのタネの白い部分(エライオソーム)を見てやろうと心構えするのですが、咲いてからの経過観察のタイミングが案外難しい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
新版。どうしてもどうしても、クリスマスツリーになりたい雑木林のもみの木。きれいな町でクリスマスツリーになるという決心は揺らぎません。町の人がやってきて見つけてくれるのを心待ちにしていたのに、とうとう来なかったことを知った時、もみの木は自分から行動に出ました。追えば逃げる夢。森のみんながもみの木にしてくれたことは、町に行く以上の喜びでした。諦めない心は意外に大切なことかもしれません。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
秘密めいた夜の本棚で起こるてんやわんや。好き勝手に本の中の挿絵たちが本から飛び出てきて自由時間を楽しむ。細かく細かく描き込まれた絵の中から、本に戻ってこないものたちを探し出す楽しさ。見張り番の張り子の犬のこたろうがはらはらしながら探します。昔話や名作童話の内容を知っていればいるほど、描かれたものたちの羽目の外しっぷりが楽しく見えてきます。おまけのカッパ探しとひよこ探しも楽しい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
新装版にて。机の下で亡くなっていた子うさぎを弔う。鹿革色の子うさぎに、その色をいうルーピースーと名前をつけ、何枚も何枚もスケッチをしては、その絵といっしょに埋めてあげた。命の廻りと力強さを描き切った作品だと思います。うさぎが土に還り、その土で育てた野菜をいただくことを決める。死は決して終わりではなく、次の命への始まりなのです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ19。虹色ドラゴンはぞくぞく村の住人ではないけれど、「レインボームーン」と呼ばれる、お月さまがぞくぞく村の上で七色の虹のように輝く夜になるとどこからか飛んできてはすばらしい花火大会をやって見せてくれるという。しかも、その花火はお持ち帰りができる!ぞくぞく村のみんなは張り切って花火を捕まえようと大盛り上がり。飛べるおばけたちは空中でスタンバイ。まだ飛べないカルメラは悔しくて大泣き。でも、負けなかったよ!悔しさのあまり自分でドラゴンを乗りこなすまでになったんだ!
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
やえがしなおこさんは、わたしにとっていつも次の作品が待たれる大好きな作家さんです。澄んだ香気も高く、見知らぬ国のおとぎ話か昔話のようなイメージの世界が郷愁を誘い、わたしをデトックスしてくれる。目の前に広がり始める世界に知らず引き込まれるような感覚が心地よかった。 色彩感、空気感、音に温度、それらすべてが奇妙な既視感をもってわたしの中で再構築される世界となるようでした。 #NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ18。ドラキュラの息子ニンニンの貯金箱がランプの精のジンジンの住みかだった!豚顔になってしまったジンジンが、元のランプの中に戻りたいというのでカルメラ共々、グー、スー、ぴーもいっしょにアラビアンナイトの世界にひとっ飛び。美しいシェラザードに出会い、いろいろアドバイスももらう。ジンジンに三つのお願いを捨に当たって、カルメラの気遣いもやさしい。カルメラの分身の術もますます冴えて、結果オーライ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ17。吸血女カミラの娘カルメラが今ドラキュラ城に預けられている。カミラが帰ってくるまでに立派な吸血女になろうと張り切るカルメラですが、失敗ばかり。そこでおばけのグー、スー、ピーたちが手助けして魔女のオバタンにお願いする。ぞくぞく村では困った時はいつもオバタンに泣きつくパターンが多い。カルメラの返信願望は強かったけれど、自分のルーツに思うところもあったみたい。帰ってきたカミラのことばもかっこいい。自分らしさを曲げることはしなくてもいいの。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
たしろちさとさんの絵を求めて。内容共々、外国の絵本のような印象で、たしろちさとさんの新境地ではないでしょうか。町外れの朽ちかけた家に住み始めた旅人。ほんのすこしの間の安息を求めてのことだったのに、来る者は拒まずで受け入れて、家をみんなで修理しながら生活が続く。さらには、暮らしに便利なようにと修理以上の手を加えて、快適さをも求めていく。みんなでやればアイデアも工夫もどんどん出てくる。思いがけない出来栄えに、みんながますます家を愛するようになっていく。暮らしの充実感、達成感、全部すてきです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「おかあさんのパンツ」シリーズ3。わたしがはくとかわいい模様。おかあさんがはくとその模様が変身!そのギャップがおもしろくて、わたしがはいたところから推測しながらページをめくります。ただひとつ、こんなに伸びるパンツはあるのだろうか?という疑問が頭から去りません。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「おかあさんのパンツ」シリーズ2。わたしがはくとかわいい模様。おかあさんがはくとその模様が変身!そのギャップがおもしろくて、わたしがはいたところから推測しながらページをめくります。ただひとつ、こんなに伸びるパンツはあるのだろうか?という疑問が頭から去りません。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「おかあさんのパンツ」シリーズ1。わたしがはくとかわいい模様。おかあさんがはくとその模様が変身!そのギャップがおもしろくて、わたしがはいたところから推測しながらページをめくります。ただひとつ、こんなに伸びるパンツはあるのだろうか?という疑問が頭から去りません。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
七つのそばかすがキュートなばーばら。ぼりすはばーばらにいいところを見せたかったのでしょうか?得意だという木登りに、登ってからの不注意でちょっと痛い目にあいました。そんなぼりすを気遣って行動できるばーばら、やさしい子です。そしてちゃんと自分の気持ちをいうところもきりっとしていて、好感が持てました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
お笑い芸人事情に疎く作者のリリーさんが見取り図というお笑いコンビのひとりであることも全く知らずに読みました。お笑い芸人さんがネタを作る時の発想とは、こんな感じでしょうか?「もし、〜〜だったなら?」というところから始まる想像&改変。おにたろう、いい子に育ちました。鬼の育て方がよかったのですね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
まだまだ寒い日が続きますが、少しだけ春を先取りしたくて。小さな庭に息づく自然。そこここで命の攻防もある、その厳しさがまさに自然。男の子と犬があずかり知らぬ空間と時間の中で、巡っていく命。春の光溢れる朝、雨上がりの煌めきとともに、連れてくる清々しい空気。花たち、虫たち、みんな生きています。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
まだまだ寒い日が続きますが、すこしだけ春を先取りした本を読みたくて。羽尻利門さんの絵がすばらしい。花祭り(灌仏会)の日(四月八日)の、桜の木の願い。自分も花祭りに行きたいという思いを叶えてくれた男の子のことば。ことばの持つ力がここに発揮されました。えも言われぬ美しさで空を流れる花吹雪。ああ、こんな参加の仕方があったのかと頷かされます。魔法を見るように空を見上げる人々。気づかれた方、いらっしゃるでしょうか?羽尻さんがよくやる絵の中の小さな小さな描き込み文字。全ページにではありませんでしたが、書いています。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
楽しい楽しい、こりゃなんだ歌。へんてこ世界のへんてこ歌。適当な節をつけて読むと最高に楽しい。ありえない世界にぶっ飛んだ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ16。顔が不気味なせいで誰からも相手にされないかぼちゃ怪人の悩みが切ない。30年に一度やってきてはぞくぞく村をきれいに掃き清めてくれるほうき星がもうじきくるとあって、提灯行列の準備をいち早く始めた魔女のオバタン。前回はぐずぐず谷まではやってこなかったそうで、提灯を用意して目印にしようと張り切る。そんな中でも畑に取り残されたかぼちゃ怪人はどうにかして自分も提灯になりたいとがんばるのだ。オバタンがイケメン好きとは知らなかったなぁ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ネタバレ「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ15。のっぺらぼうのペラさんが主人公ですが、ダブルキャストでぬるぬる池の妖精レロレロが悩みを解決、幸せを掴むことができました!ペラさんのカフェは大繁盛していますが、お客さんの注文によっては出前も厭わない。欲深いとりかえばばに丸め込まれるところでしたが、レロレロの妹が夫の風船男と赤ちゃんまで連れて帰ってきたことから、問題は一気に解決。とりかえばば、残念!レロレロはいっそうその美しさを増して、人気上昇。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
西村書店の「ワンス・アポンナ・タイム」シリーズは絵がすばらしいのでいつも楽しみ。グリム童話。知らないお話でした。イヴァン・チャマーヤフのイラストがスタイリッシュです。出来の悪い息子をなんとかまともにしようと伯爵がとある教授のところに預けるが一年経ってもろくな結果は出ない。さらにまた、次もまたと3年かけたがどうにもならない。息子は追い出され、放浪が始まる。しかし3年かけて覚えた、犬のことば、鳥のことば、カエルのことばのおかげでとんでもない出世を遂げていく。学びというものの本質がここにありました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
西村書店の「ワンス・アポンナ・タイム」シリーズは絵がすばらしいのでいつも楽しみ。グリム童話で、子どもの頃からたくさん読んできた「ヘンゼルとグレーテル」ですが、これほど恐ろしいイラストは知りません。モニック・フェリックスが描く魔女の、怨念が篭ったような絵は見てしまったからには、脳裏を去らないくらいのど迫力。そして、知っていると思っていた内容もいくつも齟齬を来たす。継母であったこと、二回も繰り返し森に連れて行かれること。目の覚めるような読書でした。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『はんぶんライオン』大原悦子 文 猫野ぺすか 絵 10年前の同月の『あたまがいけ』と差し変わってしまっています。/猫野ぺすかさんの絵がキュート。ぬいぐるみ職人のおじいさん手作りのたてがみが半分しかないライオン。売り物にはならず店を畳んだ時におじいさん宅に連れてくる。先にいた猫、馬、鶏のぬいぐるみたちにたてがみのことを言われるけれど、彼には彼の矜持がある。逆に猫たちから学べることはみんな学んだ結果、おじいさんを助けることができたある夜。ライオンの自信になりました。堂々と自分らしくライオンでいられたのです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「キュリオ」シリーズ3。毎度楽しいキュリオの冒険(?)純然たる人助け(鳥助け)なのだが、白いクマのベベを巻き込むところがなんともちゃっかりしています。今回はオウムの王子のお嫁さん探しを手伝うということで、べべは最初から頭を悩ませ、腰が引け気味。お嫁さん探しと言ったって、相性というものがあるわけで、お互いに好きという気持ちを抱かないうちは結婚は成立しないし。いろいろ悩みどころ。マダム・ローゼンタールも巻き込んでの結婚コールの歌と踊りで夜を明かす。結果の朗報、おめでとうございます。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ネタバレまだまだ寒い日が続いていますが、少しだけ春を先取りしたお話を読みたくて。知らないおうちにお泊りに行くうさぎくん。冒頭では目が緊張でつり上がっています。はるちゃんのおうちにしばらく預けられるようです。おずおずとですが精一杯打ち解けようとがんばるはるちゃんがいじらしい。頑なさが抜けないまま応えるうさぎくんも、少しずつはるちゃんと近づいていく。そのようすがとてもキュート。心はそんなにいちどきに開けない。離れがたい気持ちを胸いっぱいに抱えたふたりのラストシーンには胸掴まれるものがあります。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
『ぷうとぶう まる てんてんのまき』織田道代 ぶん 早川純子 え 『こんとごん』の続編。同じことばが濁点、半濁点の違いで全く違う印象と意味になることのおもしろさ。楽しい楽しいオノマトペになって、リズムが生まれ、描かれた絵も動き出す。ことばって楽しいですね‼︎
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「四季のねこ」シリーズ。亡くなってしまったお母さんの心遣いが眼に見える形で現れた。寂しいちさとの心にぽっと灯りを灯すできごとふたつ。やさしいお母さんの残してくれた贈り物がちさとを温める。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「四季のねこ」シリーズ。秋のイラストはたなかゆうこさん。不思議な不思議な「秋風絵の具」で描かれる秋の風景の美しさ。まるで景色ごと立ち上がってくるような不思議。秋色に染まっていく。季節が動いていく。そう、秋ってこんなふう。静かに音を発するように眼に映る世界が変わっていくのです。色を変えながら。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「四季のねこ」シリーズ。リリカルなお話。夏の空気をいっぱいに孕んだ風鈴の音の秘密。なんてロマンチックなんでしょう。音が内包するものの澄んだ光景。耳を澄ませて聞き入ってみたい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
西村書店の「ワンス・アポンナ・タイム・シリーズ」は絵がすばらしくて楽しみ。このジョン・ハウの絵も迫力ある絵だ。グリム童話なので、細部を違えて読んだことのあるお話だ。強欲な漁師のおかみ。止まることを知らないその欲望に抗えない漁師の哀れ。おかみの欲が膨れ上がれば上がるほどに比例して荒れ狂っていく海がその世界の不穏さのメタファーだ。おお、だから結末は始めからわかっていたことだった!
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
西村書店の「ワンス・アポンナ・タイム・シリーズ」は絵がすばらしいので、とても楽しみ。アイスランドの昔話は、なじみのない印象で、ぞくぞくしながら読みました。争いごとが嫌いな弱虫な、リング王子がどんどん面倒ごとに巻き込まれていくようすにはらはらしました。二本足で歩く屈強な犬を助っ人に、冒険活劇さながらの展開。この犬の謎めいた言動がどこで明かされるかとわくわくしました。思いもよらない秘密が開示され、ハッピーエンドに胸をなでおろしました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
楽しみにしていた移動教室の行事の班決めでトラブル発生。当然仲よし三人組で班になると思っていたのに、ガッコとコマリは知らん顔。教室では三軍女子の子ふたりと組まされた。友だち関係の難しいところをストレートに描いて、痛みと葛藤が生々しい。少4女子の拗れた関係は端で見ているほど簡単じゃない。刃のようなことばをぶつけ合って、心は血だらけ。言ったことばは取り返せない。曲解だと弁明も許されない。友情は一瞬で消える。そこから、惨めさを噛み締めて新しい友人とのやりとりに灯りを見出していく睦月の芯の強さが少しだけ救いだ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ14。あの怪鳥ホヤホヤが成長している‼︎喋れるようになり、なんとサムガリーさんのブティック「びっくり箱」で御用聞きや配達のお手伝いもしています。そんなホヤホヤの配達の合間に起きた事件。あのフンジバットの秘宝の12個のダイヤのネックレスがいろんな要因が絡まって、弾け飛んだ!ダイヤがなければホヤホヤは空を飛べません。必死に探すホヤホヤに、ぞくぞく村のみんなも手伝いを申し出ます。みんないい人(おばけだけど)ですね。なんとか12個揃って一安心。よかったね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ13。ゾンビのビショビショがどういう性格かというのがよくわかりました。そして、コーポぞくぞくのお隣の部屋のに住んでいるガイコツガチャさんもいっそうその性格がよくわかりました。またまた悪戯小僧の雨ぼうずが絡んで、ビショビショの素顔が発覚。あんなに粘着されて嫌がっていたガチャさんがその素顔を見て、ころっと恋に落ちるなんて、人生何が起こるかわからんわい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
もうほんと、内田麟太郎さんのナンセンスの極み。読み手は翻弄されるがまま。なんなの⁉︎と言っては負け。そんなことあるか〜い!と軽いノリで楽しみましょう。たまごに意味なんかないんだわ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
寺村輝夫さんの「たまごのほん」シリーズ3。誰のたまごかわからないたまごをみんな邪険に扱うので、はらはらしっぱなし。もうちょっとやさしくしてあげてよ!と思いつつも、当のたまごはいたって丈夫。誰のたまごだったのだろうねぇ。
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遠い日
ところどころ挟まれた写真のコラージュがスタイリッシュな印象。犬のお父さんの行動と並行してどこかで起こっている「おっとっと」。その場面転換が最高におもしろくて、ページをめくるのがわくわくします。「おっとっと」の繰り返しでだんだんリズムがついてくる。
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遠い日
「古典と新作らくご絵本」シリーズ。幼なじみの三人寄れば、子どもの頃の都市伝説の披露大会となる。ぞぞぞぞ、ぞくぞく。あんな話もこんな話もあったなぁ。思い出すだに恐ろしい経験を初めて話してみれば、ちゃんとオチがあったという着地点。お父さんも草葉の陰でにたりと笑っていそうです。
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遠い日
パメラ・ザガレンスキーの絵がすばらしい。字のない絵本で、絵から物語を紡ぎ出すエミリー。ナビするきつねにはきつねの思惑があったわけですが、それすら物語の変化としておもしろい効果を上げています。ことばに宿る力は侮れません。裏表紙見返しがその答えです。
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遠い日
大好きなたなかしんさん。このところは幼い人向けの絵本がすてき。大人もいっしょに楽しめてしまうところがいい。ハトさん、飛べるのに、歩いてさんぽっぽ。背中にお客さんを乗せててくてく歩きます。お客さんは次々やって来て満員。あらららら。やっぱり安全第一です。カメさんに乗り換えるのも着実でいいですね。リズムよく進む散歩に刺激されて、わたしも歩いて行きたくなる。
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遠い日
世界はひとつ。繋がっている。待つ時間は心温める時間。待つことで生まれる余裕がすてき。感じてみよう、光、風、音、色。村上康成さんの美しい絵に心洗われる。そのまんまこの世界に入り込みたい。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ペルー初。長い長いアルマの名前。アルマ・ソフィア・エスペランサ・ホセ・プーラ・カンデラ。「アルマ」以外は近しい親族の名前を受け継いでつけられた名前。一族の誇りや愛情がアルマに届くようにという願いが込められている。自分へと繋がったその血とえにし。アルマが愛されていることがよくわかります。
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遠い日
森に引っ越したばかりで周りに馴染めないままのきつねのつねじ。心とは反対のことばっかり、口から出て来ます。そんなつねじを見かねて「ものまね草」をあげたふくろう博士。つねじのことばをまんま言い返してくる青い花です。まねされて初めてわかる自分の心。素直になれないつねじが勇気を出した時、頑なな心は消えました。友だちになれて過ごせた楽しい時間がつねじを変えました。
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遠い日
絵はコラージュ。愛らしいです。弟ができてなかなかお母さんに構ってもらえないりょうた。赤ちゃんのいないよその家の子になってやる!とばかりに家出しましたが、そう都合よく見つかりません。どの家もみんな生まれたばかりの赤ちゃんがいたのです。うさごちゃんに赤ちゃん自慢をされて思わず「ぼくだって弟赤ちゃんがいるんだもん」と言い返してしまったりょうた。みんなに「見せて見せて」と言われいい気分になります。急いで家に帰ってみれば、「かっわいい!」と弟を褒められる。ぼくはお兄ちゃんなんだという自覚ができたりょうたです。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ライチョウの子育て、ヒナの成長を写真で紹介。雪深い山での撮影はさぞ大変だったでしょう。親きょうだいにはぐれた一番下のヒナ、ライトが別のライチョウのお母さんに助けられて、成長していく姿を追っています。ライチョウは他人の子どもでも、こんなふうに世話をしてあげる鳥なのかと感動しました。一人前になるまで、巣立ち、若鳥としての暮らし。どこにも安全の保証はない自然の中で逞しく生きていく。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
再読でした。途中から既視感がありました。読者参加型絵本で、本を振ったり揺すったりしながら、本の中の困ったことを解決。本は確かな世界を持っているのだなぁと思います。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ12。魔女のオバタンの使い魔四人が主人公。いつもオバタンに振り回されてはいても、いつかは立派な魔法使いになりたいとがんばっている、猫のアカトラ、こうもりのバッサリ、とかげのペロリ、ひきがえるのイボイボ。今回はゴブリン夫婦の7つ子の一歳のお誕生日パーティーに絡んでのどたばた。オバタンの早とちりと勘違いが事件を引き起こす。でも、使い魔四人で力を合わせ、なんとか収められたのだもの、上等です。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ11。いつもは前巻の登場人物として出て来ているはずなのに、この巻はいきなり登場、雨ぼうずのピッチャン。なかなかのいたずら者でみんなを困らせる。いたずらも過ぎれば立派な迷惑行為。やりすぎて、怒られて、しゅーん。いい勉強になったことでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「からさんの家」シリーズ2。「まひろの章」から3年後の「伽羅の章」。「まひろの章」が成長物語だとすれば「伽羅の章」は老いと終活の物語。不思議な縁で結ばれていく血縁のない家族の形は普通ではないのに、普通以上の愛に繋がれている。からさんの病の再発、そしてそこからの終わりへの心とものの準備が淡々と粛々と、でいながら生き生きと進んでいく。嘆かず自然体で自らの終わりを見据え、周りの人といっしょによりよい形に整えていく。みんな「家」を変えていくことで新たなフェーズを迎えました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
なかなか寝付けないお昼寝から抜け出して、そーっと遊びに出かけたかばのごんちゃん。年取った今なら寝るなと言われてもすぐお昼寝してしまうわたしからすれば、なんて元気なかばの子でしょうか。わたしも子どもの頃はお昼寝するなんてもったいない、何か楽しいことがしたい!とちっとも寝付けない子でした。ごんちゃんの秘密のお昼寝行脚。うまく(?)寝ちゃいましたね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
第6回おはなしエンジェル 子ども創作コンクール、2005年度<幼児・小学生低中学年の部>の最優秀受賞作品。「ぶんぶく茶釜」で有名なたぬきの孫のぽん太。化けるのが得意で、いろいろ化けては人を驚かすのが大好き。町に来てはあれこれいたずら。今日はマッサージチェアに化けていたところ、買われました。あるおうちでマッサージチェアとして過ごしながら、いたずらもしたりしましたが、そのうち子どもたちがぽん太にやさしく接してくれるようになったのです。だんだんこの家で役に立つマッサージをすることが喜びになっていきました。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
大好きな本です。嘘の痛み。とっさについた嘘を抱え込んでしまい、本当のことを言い出せないままの時間は子どもだって針の筵。謝りたいし、打ち明けたいのにことばが出てこない。葛藤が子どもを成長させる。ひと言の勇気の大切さをしみじみ感じます。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
楽しい呪文で魔法がかかる。魔法使いのコジモにかかればなんでもことばの通り。ページを縦に開いたり、横に開いたりするしかけのページで魔法が起きる。いしかわこうじさんのしかけ絵本はどれもおもしろいな。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
少し大きめな版のボードブック。麺類を食べる動物たちが登場します。本を縦に開いて高さを出し、麺をお箸やフォークで持ち上げるシーンが描かれます。熱々の麺類をふうふうしながら食べるようす、読み手も何か熱い麺類を食べたくなって困ります。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
スウェーデン発。コラージュがスタイリッシュなイラスト。オヒサマオハヨウ城のおばけ、ラボリーナはクリスマスが待ちきれない。アドベントカレンダーも日めくりも勝手に破って、今日を12月24日にしてしまいます。すぐにもサンタさんが来てくれるものと期待に胸膨らませて待つも、そもそもくるはすがない。起き出して来た家族にたしなめられてイブを待ちました。けれども、イブの日には家族のラボリーナへの温かな思いがこれでもかと届けられたのでした。サプライズ・サンタとしてね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ10。8巻で登場した雪女ユキミダイフク、あの時手に入れた三粒のダイヤモンドをはめ込んだ雪像の恐竜が何者かに盗まれた!早速探しにおけら山を降りてぞくぞく村まで高速回転で降りて来る。何としても犯人を捕まえてダイヤを取り戻したい一心で見当外れな追及をして暴れるユキミダイフク。ところがダイヤを手にした者たちはみんなおかしな動きをしていたのだ。ダイヤには誰にも抗えない力が宿っているようだ。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ9。がいこつガチャさんはぞくぞく村いちばんのロマンチスト。詩を作りながら歩いている時は心ここに在らず。何が起こっても気づかない。そんなガチャさんの詩でいろいろ面倒なことが起こります。ゾンビのビショビショに勘違いされて粘着される。折れた腕の骨をくっつけてもらおうと魔女のオバタンのところに向かうも、ここでも災難が待ち受けていた。オバタンの魔法は時として失敗するのだ。そしてやっぱりありえない展開に!
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遠い日
中脇初枝再話。好きな昔話です。絵はカジュアルですが、なかなか山姥の怖さが出ていて、怖さも楽しめる。テキストも簡略化されていますが、ストーリーはしっかり入って来る。小僧さんのピンチ、三枚のお札が助けてくれます。でも、小僧さんを助け守り抜いてくれたのは、和尚さんでした。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
中脇初枝再話。絵はカジュアルですが、テキストも簡略化されていますが、ストーリーはしっかり入って来る。三人兄弟は洋の東西を問わずみんな末の弟がいい働きをするものです。
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遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ8。透明人間のサムガリーが奥さんのお誕生日のプレゼントに宝探しに行くお話。ミイラのラムさんの骨董品のお店で見せられた宝の地図。そこへ行こうと計画するのですが、いろいろと邪魔が入って混乱気味。魔女のオバタンもきっちり乱入するし、どたばたが止まらない。山のようにあったダイヤも重量オーバーで持ち帰れない。欲はほどほどに。そしてきっと次巻に続くトリドリのひなが、何かやらかしそう。
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遠い日
わたしが読んだ本とは書影が違うのですが、こちらのWAVE出版の旧版で読みました。Suicaのキャラクターのペンギン5きょうだいがお買い物に出かけます。絵探しになっていて、細かに描かれたお買い物シーンからそれぞれを探し出す。 ヒントはみんな色の違うカバンを持っていること。お客さんも店員さんもみんなペンギンなので、瞬時にというわけにはいきません。
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遠い日
ハムスターのロラのシリーズ。お引越しをした日。片付けに大忙しのパパとママ。構って欲しいロラはちょっとおかんむり。へとへとに疲れたパパとママを見て、自分が元気付けようとするロラ。子どもは親をよく見ていますね。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
ハムスターのロラの赤ちゃん絵本シリーズ。精一杯いい子でいようとするロラ。ママに褒めてもらえるのが嬉しくて、がんばっちゃう。こういう背伸びも子どもを成長させるものです。ママがゆったりと見守っているのがすてきです。
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遠い日
デパートで変身!家族みんなが好きに変身しては楽しむ。ぶっ飛んだファッションに衒いもかなぐり捨てて挑む。そのセンスは二の次で、チャレンジする気概がかっこいい。
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遠い日
スペイン発。アントニ・ガウディ・イ・コルーネの晩年の暮らし。特別な才能を惜しげもなく建築に注いだガウディ。時として天才はその時代に先行するもの。理解者は少ないものだ。ただただ自分の求める建築に邁進することで示したこと。大きく長いスパンで物事を見ることを、その建築によって後世の人々に示し得ている。
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遠い日
『デフ・ヴォイス』スピンオフ、「美和と英知のストーリー」シリーズ2。英知が引っ越して今は会えない状況。手紙でのやり取りがゆっくりと進む。瞳美が生まれて姉になった美和。瞳美とアラチャン、自分とアラチャンとの関係を思う時、美和はどうしても本当のお父さんのことを考えてしまう。いつか来ることとわかっていたが、このタイミングかとどきりとする。自分が知らされていなかったことを知って、動揺もしたが気も済んだ。新たな家族が美和を強くする。英知との約束は次につながる物語となるのでしょう。
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遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ7。ここでやっとぬるぬる池の妖精レロレロがいろんなかつらを被っているのか、その理由がわかりました。なんと妹のメロメロのために自分の髪を犠牲にしたなんて、やさしい人。姉妹愛です。そして、メロメロの恋の行方もわかりました。魔女のオバタンの作るベタベタガムは、材料にミスがあったから(オバタンは知らないまま)きっと効かないと思うけれどねぇ。でも、レロレロのメロメロへの気持ちの支えにはなるでしょう。
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遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ6。ドラキュラ城の主、ドラキュラが出かけた三日間のこと。ドラキュラの息子ニンニンが早速父親との約束を破って勝手な乱痴気パーティーを開こうと、準備にかかる。まぁやりたい放題して騒ぎ、何が楽しいんだかわからないほど騒ぎまくる。パーティーを知ったオバタンがそこに乱入。これまたはしゃぐ。(なんとオバタンはもう大きなお鍋で空を飛ぶことにしたようだ。)ひとり騒ぐオバタンにみんな引き気味。ニンニンの後片付けは大変でしたが、自業自得。なんとかドラキュラの目をごまかしました。
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遠い日
夏休み、小学2年生のぼくが初めてひとりで高速バスにのっておばあちゃんの家に泊まりに行く。今年はお姉ちゃんが受験生で塾が忙しくていっしょに行けないのだ。準備は万端、わくわくも止まらないのに、いざバスに乗ってみればあれこれ不安が頭を擡げる。大丈夫!という気持ちが揺れている。でも、ぼくは大人に助けてもらって自分の力で困りごとを解決していったんだ。気づけばひとり旅のぼくを見守ってくれる親切な人々の温かな目があった!まさに大冒険をやり遂げました。
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遠い日
わんこがしょっちゅう寝ているわけ。そんなわんこに聞かせる身近な犬のお話が3つ。獣医さん、岩に見える亀、お風呂。飼い主を友だちと呼んで、犬目線で訴えてくるものがおかしみを呼ぶ。わんこの考えそうなことがユーモラスに描かれています。
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遠い日
仁科幸子さんのイラストがとってもキュート。テーブルが丘のきちん村にするカリカリ小梅のこうめちゃんのある日のこと。遠くに見える割りばし森の割りばしの木にわたあめの花が一斉に咲いているのを見て、なすびちゃんとのお花見の約束を思い出して、急いで出かけます。道々唐辛子小僧がいたずらを仕掛けているとも知らず……。しかし、こうめちゃんの運が勝っていました。わたあめの花の美しさをなすびちゃんと楽しんで緑茶の温泉にも入って充実の半日。狂言回しの唐辛子小僧はお気の毒でしたけれどね。
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遠い日
もう会えない人とそっと再会できる桔梗の花の汁で青く染めた指の枠の中。子ギツネが猟師のぼくに伝えたこと。子ギツネの抱える悲しみと孤独の同じ匂いを、ぼくに感じたからなのかもしれない。恐ろしいほどの青に染まる風景に、一気に物語の世界に引きこまれていきました。
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遠い日
「はじめてよむ日本の名作絵どうわ」シリーズ2。芥川龍之介の名作「蜘蛛の糸」。久しぶりに読み直してみれば、お釈迦様の慈悲もなんだか犍陀多を試しているような印象も受けます。そして、悪人というものをやはり考えざるを得ません。悪人というより人間のエゴの醜さについてでしょうか。
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遠い日
母子家庭の貧困とネグレクトに、ままならない日常を強いられているアキト。学校にも居場所はない。勉強にもついていけず、いじめも受ける。そんなアキトが唯一見つけた居場所は教材室。そこで出会ったミイラ男とだけは会話ができることに多少怯えつつも、心を許していく。彼をスケッチすることで気持ちを落ちるけるアキト。ミイラ男を心の支えにすることで、少しずつ事態が動き出すようすは緊張を孕んで先が見えない。アキトを巡る諸問題が片付くには長い時間がかかるはず。でも、僅かな光が見えたことが救いです。#NetGallryJP
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遠い日
「かたち絵本」とありますが、形よりことばのしりとり絵本です。形はシルエットになっているものを当てっこするくらいかな。おしり丸出しのおしりとり(おしり鳥)が楽しいしりとりをしていきます。
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遠い日
節分絵本。はすいけももさんのイラストが個性的でインパクトがあります。あおくんの通うよもぎ園に節分には鬼が来ると知って、その日は登園しないとべそをかくあおくん。よもぎ園ではどうやら節分に向けての年長さんたちの取り組みがあるようです。年長さんたちの頼もしい言動に心を強くしたり、やっぱり鬼は怖いと凹んだりを繰り返すあおくんでしたが、年少さんの不安そうな顔を見て、勇気を出しました。子どもたちの鬼へのビビッドな反応や、年少さんを年上の子が守るという園の伝統があるのがすてきだなと思いました。
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遠い日
ネタバレ楽しい楽しいクリスマス絵本。こんなサンタさん、見たことない。トナカイが逃げ出すって⁉︎電車でプレゼントを配るって⁉︎クリスマスの夜になかなか寝付けなかったぼくを勝手に運転手と勘違いして、あちこちに向かわせてはプレゼントを配ってきてねとお願いするサンタさん。ぼくは冒険気分でのりのり。配り終えてようやく眠りについたぼくの翌朝のプレゼントは希望通りのものでした。ぼくの部屋の中にあるものたちが昨夜の冒険の名残を見せてくれています。
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遠い日
堀米薫さんらしい土の匂いのする絵本。こがしわかおりさんのやさしいイラストがすてきです。なすびのなすこちゃんが畑で歌う歌にだんだん惹かれていくねずみくん。なすこちゃんの成長と命のバトンタッチまでを詩情豊かに描きます。畑の土のふくよかさは土を耕す働きをするみみずのおかげ。そういうことを知っていくねずみくんは自分も畑のそばで生きるものとして命を見つめていきます。そして、なすこちゃんの歌をそっと歌ってみるのです。
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遠い日
入学前の不安を、実際の小学校での生活を理解することで取り除く。もちろん不安だけでなく大きな期待もあることでしょう。教室のいろいろ、勉強の仕方、持ち物、学校行事など、イラストと写真で紹介されています。新一年生が楽しく学校生活のスタートをきれますように。
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遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ5。おおかみ男の変身問題。普段は村で歯医者を開業しているおおかみ男のちくちく先生。なかなか腕はいいらしい。このところ、満月の夜におおかみ男になるかぶた男になるか、自分でもわからず満月の夜が不安でたまらない。ぶた男になってしまった時には気弱になってしまう。何が原因かさっぱりわからず、とうとう魔女のオバタンに占ってもらうことにした。なんとなんと思わぬところにその原因はあった!わかってしまえば気持ちも落ち着き、ぶた男への変身もなんだか許せるというから不思議です。
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
「ぞくぞく村のおばけ」シリーズ4。七つ子が生まれてその世話にてんてこ舞いの小鬼のゴブリン夫婦。赤ちゃんながら個性豊かな七人に振り回されっぱなし。ほとほと疲れ果てて、月に一度でいいからベビーシッターを募集しました。運よくきてくれたのは、なんだか暗い雰囲気の女性でしたが、夫婦で外出できる喜びが勝って、預けます。シッターの正体はドラキュラでした!おいしい血にありつけると思いきや、七人の赤ちゃんにこれまた振り回されててんてこ舞い。おまけに二人いなくなる!よもやの魔女のオバタンの助っ人がグッジョブでした!
が「ナイス!」と言っています。
遠い日
シリーズ5。魔石の持つ侮りがたい力。石と人との間の拮抗のバランスが崩れた時、人は人生を狂わせる。共鳴しすぎて当たり前の物事が見えなくなるからだ。クンツァイトの人を操るかのごとき怨念、スモーキークォーツのまるで人格を持ったかのような遍歴、ガーネットの怪しげな血の色、 これまでより一層ぞわぞわしながら読みました。魔石館のオーナーのことばは石たちには届かず、虚しく響くばかり。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/06/17(5428日経過)
記録初日
2004/01/04(7419日経過)
読んだ本
37062冊(1日平均5.00冊)
読んだページ
2576793ページ(1日平均347ページ)
感想・レビュー
37050件(投稿率100.0%)
本棚
98棚
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