読書メーター KADOKAWA Group

2024年8月の読書メーターまとめ

更紗蝦
読んだ本
70
読んだページ
10868ページ
感想・レビュー
67
ナイス
1746ナイス

2024年8月に読んだ本
70

2024年8月のお気に入り登録
1

  • あ

2024年8月のお気に入られ登録
1

  • あ

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

更紗蝦
ネタバレ著者は、授業中に教科書に描き込んだ落書き的なものと、ダリやピカソがやったパロディ技法をひっくるめて、「パロディスム」と命名していますが、両者を一緒くたにするのは無理があるでしょう。なぜなら、前者は大抵は「ウケ」を狙ってやっていることであり、そこには笑わない人を「冗談が通じない奴」として非難するという“圧力”が潜在しており、その“圧力”は権力構造を維持・強化させる機能を持ちますが、後者は「権威に対する批判」あるいは「権威バイアスに惑わされている鑑賞者の目を覚まさせること」を目的としています。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

更紗蝦

2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:65冊 読んだページ数:10713ページ ナイス数:1636ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/247008/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
67

更紗蝦
ネタバレ『コンピューター・ヒーロー』というタイトルは、天才プログラマーとか天才ハッカーを意味しているのではなく、「コンピューターと直結したパワードスーツを着てスーパーマンになる男子学生」を意味しています。スーパーマン化する前(つまり素の状態)は、眼鏡をかけたカメラオタクなのですが、それなりにイケている設定になっているところに、時代を感じます。(紙のコミックスが出版されたのは1983年。ちなみに、1982年に出版されたあさぎり夕先生の『こっちむいてラブ!』でも、眼鏡のカメラオタクの男性キャラはイケている設定です。)
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更紗蝦
江戸時代に刊行されたレシピ本である『豆腐百珍』『豆腐百珍続篇』『豆腐百珍餘録(豆華集)』『鯛百珍料理秘密箱』『万宝料理秘密箱前編・抄(玉子百珍)』『柚珍秘密箱』『甘藷百珍』『海鰻百珍』『蒟蒻百珍』を、原文に近い状態で収録しています。『豆腐百珍』~『柚珍秘密箱』の刊行は天明の時代なので、天明といえば真っ先に思い浮かぶのが「飢饉」だった自分には驚きでした。たがわ靖之先生の『包丁無宿』11巻に出てくる「黄身返しの玉子」が気ずっとになっていたのですが、135ページ載っているのを確認できたのですっきりしました。
更紗蝦
2024/08/31 22:28

黄味返し卵の仕方  一、地たまごの.新しきを.針にて.頭の方へ.一寸ばかり穴をあけ.扨能糠味噌へ.三日ほど漬おきて.取いだしよく水にて洗ひ.煎貫きにすれば.中の黄味が.外へなり.白味が.中へ入ル.是を黄味返しといふ.遣い方は.前に同し。

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更紗蝦
ネタバレ普通の動物図鑑としても充分楽しめる内容ですが、普通だったらありえない(わざわざ争う理由がない)動物同士を戦わせたらどちらが強いのかを4コマで表した「もしもバトル」が、想像力を掻き立てられます。「ウサギとカメの昔話対決」と題した「アルダブラゾウガメとアナウサギの対決」は、百年がかりでカメが勝っていて、「なるほどそういう解釈できたか…」と思いました。「コヨーテとロードランナーの対決」は、おそらく『ルーニー・テューンズ 』を意識したマッチングだと思われます。(アニメ同様、ロードランナーが勝利。)
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更紗蝦
ネタバレSF要素、オカルト要素、ファンタジー要素、バトル要素に関しては自分好みですし、絵も上手いと思うものの、「萌え」を意識した描写になっている割には女の子のキャラが絶妙に可愛くないですし、楽屋オチやセルフツッコミを狙った枠外の手書きメッセージが完全にスベッていて、80年代のサブカル漫画臭がキツイです。
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更紗蝦
ネタバレ著者は、授業中に教科書に描き込んだ落書き的なものと、ダリやピカソがやったパロディ技法をひっくるめて、「パロディスム」と命名していますが、両者を一緒くたにするのは無理があるでしょう。なぜなら、前者は大抵は「ウケ」を狙ってやっていることであり、そこには笑わない人を「冗談が通じない奴」として非難するという“圧力”が潜在しており、その“圧力”は権力構造を維持・強化させる機能を持ちますが、後者は「権威に対する批判」あるいは「権威バイアスに惑わされている鑑賞者の目を覚まさせること」を目的としています。
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更紗蝦
ネタバレ第七話『初鰹』に「瀬戸大橋も開通したことだし」というセリフが出てくるということは、この回が描かれた時期は1988年であり、世はバブル景気のまっさかりのはずなのですが、暮の視点を通して描かれる日本社会は一貫して不景気で、つまりは「流れの板前」=「雇用の調整弁として便利に使い捨てされる存在」=「非正規雇用」という立場の者にとっては、バブル景気は他人事だったということになります。この作品は、料理漫画・勝負漫画としての面白さだけでなく、「非正規雇用の悲哀」もテーマに含んでいることも、再評価されるべきでしょう。
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更紗蝦
ネタバレ「大御所ご当地丼」「ネオご当地丼」「創作ご当地丼」「海外ご当地丼」にカテゴリ分けされて丼もののレシピが紹介されています。私の中では、鹿児島の「奄美の鶏飯」は「大御所ご当地丼」の認識だったので、「ネオご当地丼」扱いなのは意外に感じられました。出版は2012年なので、ここ十数年ですっかり定着したということになります。逆に、あまり定着しなかったものももちろんあり、中には、「こんなのもあったね~」どころか「こんなのあったっけ?」というものもあります。(東京の創作ご当地丼として紹介されている「ラーメン丼」とか…。)
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更紗蝦
ネタバレ前巻では赤穂事件の片鱗は見えませんでしたが、この巻は松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介に切りつけるシーンから始まります。浅野と吉良の諍いに赤穂の塩田が絡んでいるという設定が、土山しげる先生の『忠臣蔵』と同じだなぁ…と思ったら、原作者は両方とも久保田千太郎先生でした。『森一族』は、『忠臣蔵』の前日譚と後日譚の両方を担っており、それぞれが補完し合う形になっています。
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更紗蝦
ネタバレ初出は1995年の『ビッグゴールド』。「生類憐れみの令」に翻弄される津山藩の苦難を、武門の誉れ高い森家の一人である森長直視点で描いています。赤穂藩の大石内蔵助が、長直とは「同じ師(山鹿素行)から軍学を学んだ仲」という間柄で登場しており(同窓生という感じ?)、長直にとっては「良きアドバイザー」および「一緒に憂さ晴らしをしてくれる悪友」といった感じの存在です。サブタイトルは『もうひとつの忠臣蔵』ですが、この巻ではまだ、赤穂事件の片鱗は見えません。
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更紗蝦
ネタバレ翻訳は森林太郎(森鴎外)。底本は『鴎外選集 第十五巻』(岩波書店)1980(昭和55)年1月22日第1刷発行、初出は明治45年5~6月『新日本』二ノ五ー六。ロシア人のイワンが、ドイツ人が見世物にしていた鰐に飲み込まれてしまうというシチュエーションだけ見ると、かなり猟奇ホラー的なのですが、イワンが生きていると判明した後はドタバタ系の不条理劇になるので、「スラップスティック・コメディ」として読むことが可能です。
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更紗蝦
ネタバレ第六話『絵描き板長』に登場している、絵描きになりたがっている板長さんは、向いているのは「絵描き」ではなく「ドールハウス作家」なのでは…。
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更紗蝦
ネタバレ綾と三輪の「殺し合う理由なんてないのに、殺し合わねばならない宿命にある二人の少女」という関係性には、『スケバン刑事』のサキと火喰鳥を思い出しました。(蛇使いであるところは海槌麗巳っぽさがありますが…。)終盤の綾の変身後の姿には、おそらくはワルキューレのイメージがあると思われますが、武器が剣になってしまっているせいで、せっかくの「鞭使い」の設定が活かされていないのが残念でした。『ロード・オブ・ザ・リング』のバルログばりの、迫力のある鞭アクションが見たかったです…。
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更紗蝦
ネタバレ綾が「じっとしてられない」という理由で大した作戦もなしに敵地に行く直情型のキャラであることにイライラしながら読んでいましたが、逃亡劇に突入して「アクションもの」としての面白さが出て来てからは、ひとりよがりな行動を取らなくなるので、ストレスがかなり減りました。綾・朗・不破の3人がフェリーの中で出会った埼玉紫城高校体操部の面々は、ひたか先生の他作品のキャラでしょうか?
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更紗蝦
ネタバレ小学生の時、クラスメイトにひたか良のファンの子がいて、この『飛翔伝説』のコミックスを回し読みしたことを懐かしく思い出しながら再読しました。主人公の綾が「鞭使いの女子高生」だという設定は、昔はものすごくかっこよく感じたのですが、今となってはツッコミどころに…。祖父が綾に鞭を教えたのは、「翔一族の巫女としての試練を乗り越えられるように」という想いを込めてのことだと思い込んでいたのですが、翔一族の事など全く知らない設定でした。もしかしたら、ご先祖の中に岡っ引きの人がいて、捕縄術を細々と受け継いで来ていたとか…?
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更紗蝦
ネタバレ黒包丁のボスの味衛門が和木と歌川を敵対視している理由が判明しますが、本来なら面と向かって味衛門をどなり散らした室田味楽を恨むべきなのに、「味楽を呼んだ人間」を恨む(味衛門は和十と歌川が結託して自分を嵌めたと決めつけています)だなんて、ただ単に「権威に逆らえない男」でしかないです。
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更紗蝦
ネタバレ4人の強盗犯が屋敷に押し入って好き勝手やっているうちは、クライムサスペンスの雰囲気なのですが、その屋敷の主人が実はシリアルキラーだと判明したところから、サイコホラーの様相を帯びてきます。
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更紗蝦
ネタバレ小此木マリオが「キリコさんが…生きてたの!?」と驚いていますが、私はむしろ、マリオのその勘違いの方に驚きましたし、キリコの父親の情報にはもっと驚きました。キリコの母親に関しては、「存在している」ということだけは明らかにされていたものの、父親は生きているのか死んでいるのかサッパリ分らなかったので、こういう形で生存が明かされるとは、思ってもみませんでした。キリコは自分の息子に「五番町飯店の経営」と「赤ちゃんの世話」をさせる気満々ですが、自分の母親を頼れない事情が何かあるのでしょうか?
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更紗蝦
ネタバレ黒包丁は、黒田味衛門が、和木茂十はもとより料理会全体に復讐する目的で作った集団だということが判明。てっきり江戸時代の頃から存在している組織だとばかり思っていたのですが、戦後だったとは…。
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更紗蝦
ネタバレジャンJr.は、大谷日堂の人間性は信用していなくても、「神の舌」に関しては信用しており、日堂の用意した極上の素材をきちんと活かせているので、この2人が手を組めば料理界では無敵ということになるのですけど、プラスの磁石同士が反発し合うような感じで、ゲスい人間性が反発し合っているので、相容れないんですよねぇ…。「水蓮と木琴は姉弟」という設定が、もったいぶっていた割にはストーリーに活かされないまま敗退してしまっているのが、少々残念です。姉弟ならではの因縁のエピソードを期待していたのですが…。
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更紗蝦
『石晶の森』『蒼晶律』『想刻』『トーランドットの錬金術師』『AFTER THE HEAT』『OXID MUSICー酸化した音楽―』『パラダイスドラゴン』が収録されています。(『石晶の森』~『想刻』はイラスト。)初出は不明ですが、『トーランドットの錬金術師』の2話目の最後のコマに「1984.12.9.AM11:13了」の記載があります。『AFTER~』と『OXID~』は、無機的・装飾的な感じが徹底していて好きなのですが、『トーランドット~』と『パラダイス~』は、80年代ロリの“萌え”があざとく感じられます。
更紗蝦
2024/08/24 23:11

電子書籍版を『スキマ』にて読了。

更紗蝦
2024/08/24 23:11

加藤洋之+後藤啓介コンビの漫画作品というと、『C-LIVE』というアンソロジーに収録されていた『リコシェ』が印象に残っているのですが、残念ながら、この本には収録されていませんでした。

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更紗蝦
ネタバレ初出は不明。横書きで描かれているので、海外向けに描かれたか、もしくは、横書き左閉じの雑誌に掲載されていたのでしょうか? 古代インド(インダス文明が興る前)を舞台に、人類と象の戦いを描いているのですが、人類と象との間で会話が成立しているので、どことなく神話とか民話のような雰囲気があります。人間が大地を征服し、象を使役するようになる“未来”をオチとし、「象が再び人間と争うことはなくなり――平和になった――」という言葉で締めくくっているのですが、皮肉を込めているのかいないのかは、いまいちよく分かりません。
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更紗蝦
ネタバレ第七話『花見酒』の、「朝鮮特需の頃は山岸さんも羽振りがよかったものだが…」「プッ古いねえ三十年前以上も前の話だ」「円高時代ですしね 昔ながらのスプーンやフォークの輸出じゃ韓国や台湾にたちうちできないよ 人件費だってむこうはタダみたいに安いっていうからね」という会話に、時代を感じます。
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更紗蝦
ネタバレ城の攻防戦の戦略性の中で、「死体をどうするか」という問題がかなり重視されているのが特徴的で、味方の死体の場合は家族が「弔い」を目的に埋葬していますが、趙兵の死体の場合は「腐敗を遅らせて疫病の発生を防ぐ」という合理的判断から土に埋めており、攻防戦の手段として“有効活用”される場合もあります。
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更紗蝦
ネタバレ初出は1992年の『ビッグコミック』。燕の小さな梁城を趙の一万五千の兵から守るために、たった一人で駆け付けた革離が、ハゲでヒゲ面でメタボ気味でボロを纏っていても、最高にカッコイイです。革離は個人としての戦闘能力はもちろん高いのですが、城を守るにあたって一番発揮されているのは「マネジメント能力」であり、それゆえに、この作品は、「個人の戦闘能力」に描写が偏りがちな一般的な戦国コンテンツとは一線を画しています。
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更紗蝦
72~73ページで紹介されているアジア野菜は、「青パパイヤ」「ガパオ(ホーリーバジル)」「クウシンサイ」「バタフライピー」は知っていましたが、「ホラパー」「パッカナー」「パクチーファラン」は初めて知りました。16ページの『天然色の琥珀糖』は、「曇りガラス状になるまで3日~1週間乾かす、急ぐ場合は、50℃に温めたオーブンで2時間ほど乾かす。」とありますが、もし、乾かすのに失敗したら、カビがはえてしまうのでしょうか?
たまきら
2024/08/23 22:28

じめじめの我が家ではフルーツポマンダー、市販の物を飾ってもカビました!

更紗蝦
2024/08/23 22:31

我が家はエアプランツも枯れました~(T_T)

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更紗蝦
ネタバレ第一話『変幻逆さ包丁』に、「体質的に女は男に比べて手の温度が高いから手先でナマものを扱う板前には向かない」という迷信が描かれていて(もちろん否定的に)、あまりの屁理屈ぶりにドン引きしました。その理屈でいけば、「女性は冷え性が多いのだから、むしろ板前に向いている」ということになるのですが…。
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更紗蝦
元々私は地理への興味が薄いので、歴史モノの小説や漫画を地理的な情報と関連付けて読み込むのが苦手なのですが、この本は万葉集の時代の「人物」と「地理」と「歌の内容」を関連付けて説明しているので、この時代を扱ったの歴史小説や漫画を読む際の副読本として役に立ちます。
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更紗蝦
ネタバレ小此木マリオの母親がセレーヌ楊(正確にはセレーヌ小此木)なのは予想済みでしたが、小此木タカオが鉄拳制裁を肯定する育児方針であるのに対し、ジャンは(タカオ曰く)「殴らない」というのが意外でした。(自分自身が祖父の階一郎から暴力を振るわれていたため…?)黄蘭青が登場し、五番町陸十は「山下資金」、秋山階一郎とその妻の桃明輝は「百蘭王一族の財宝」を大戦中の中国で盗んでいたことが暴露され、クライムサスペンスっぽい要素が出て来ました。
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更紗蝦
この本で紹介している「戦争漫画」は、1930年代に日本に出現し、その頃の少年少女たちを熱狂させ、数年後に消えてしまった<まぼろしの漫画>であり、具体的にいえば、田河水泡の『のらくろ』や阪本牙城の『タンク・タンクロー』などの系統の作品郡です。読んでいて思ったのは、こういった 作品群の読者層には、作品の世界観に没入するタイプだけでなく、「絵を描いて食べていける人」(=作者)に憧れるタイプも相当数いたのでは…ということでした。後者のタイプだと、作品のメッセージ性や娯楽性よりも、作画の技法を重視するでしょう。
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更紗蝦
ネタバレ暮流助をモデルとしたお芝居(タイトルは『包丁修行仁義旅』)が「劇中劇」として出てくるのですが、「包丁一本サラシに巻いて 流れ板 日暮流太郎の修行旅……」という内容なので、“本編”よりも露骨に『月の法善寺横町』テイストです。
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更紗蝦
ネタバレジャンJr.をこき下ろして嘲笑う方法として、「それでも五番町キリコの息子か 恥を知れッッ」という風に、母親の名前を持ち出すあたり、大谷はジャンJr.を傷つけるには何が一番効果的か直感的に分っているということなので、ある種の「人を見る目」は一応はあるのですけど、千年のように手抜き経営をするような人物に店を任せているわけですから、「オーナーシップがあるかどうか」を見極める観察力はないんですよねぇ…。
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更紗蝦
ネタバレ女性キャラが更衣室で着替えているシーンで下着の品評会が(なぜか)始まるのは、漫画ではよくある演出ですが、男性キャラまでもが品評会をしている(しかも、描写に一番気合いが入っているのは、小此木マリオのパンツ)のが、ちょっと可笑しかったです。大谷一族の料理人がお揃いのパンツをはいているのは、仲が良すぎるだけなのか、大谷日堂から“支給”されているのか…。河原料理学校の河原裕司のような、前作の噛ませキャラが再登場しているのは読んでいて楽しいですが、一番の噛ませキャラだった望月は、どこでどうしているのでしょうか…。
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更紗蝦
ネタバレ白身と黄身が入れ替わるという“黄身返しの玉子”が、「天明五年筆者不明ながら『萬寶料理秘密箱』に書き記されている秘術」として登場しているのですが、てっきり民明書房ネタ風のはったり設定かと思いきや、ちゃんと実在する本で、“黄身返しの玉子”も再現可能だということをWikipediaで知って驚きました。『包丁無宿』連載時はまだ再現されていなかったので、暮が200年ぶりに再現したというストーリーになっていますが、現実では1998年に京都女子大学の八田一氏によって再現されたそうです。
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更紗蝦
ネタバレ県庁の水産課で「漁業調整」といわれる水産行政の仕事に携わった経験を活かし、漁業法令に基づく「漁業の仕組み」をQ&A形式で解説している本です。かなり噛み砕いているのでとても分かりやすいのですが、Q&Aを「神奈川県庁水産課の職員」と「水産課にやってきた一般人」との会話として設定するにあたり、一般人をカスハラ気味に表現しているところが、非常に嫌みったらしいです。「カスハラあるある」を披露して読者の同情を求めたいのなら、そういうコンセプトの本を別に作るべきでしょう。この本のテーマにはそぐわないです。
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更紗蝦
ネタバレ「若い衆のかつぐミコシの上で料理を造る」という「潮祭り」があまりに危険すぎて、いくら料理勝負漫画とはいえ、舞台設定がトンデモすぎるのでは…と思いつつも、「その昔伊予水軍が波の荒い船上で料理を造ったという故事にならい始まった」という“由来”に妙に説得力があり、「そういう行事もアリかも…」と、ちょっと思ってしまいました。…でも、和木の「刃は人を殺めるも同じぞ!!」という教えを考えれば、「ミコシの上で料理」は、やっぱりダメですよね…。包丁を落としたら、ミコシを担いでいる人をケガさせてしまう可能性があるので…。
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更紗蝦
ネタバレ【明日の夜は何国の誰かながむらん なれし御城に残す月影】という和歌が、「死んでいった者たちの無念」とか「自分の力が及ばなかったことの悔しさ」とか「この国の行く末への不安」とかを込めて詠ったという解釈ではなく、「土方歳三への想い」を込めて詠ったという解釈になっているため、山本八重が完全に「恋愛脳キャラ」になってしまっていることに残念感が…。「土方に誉めてほしいから頑張ってきた」だなんて、「戦うキャラ」としての器が小さすぎます…。
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更紗蝦
ネタバレニセ暮流助が登場する話は、【ホンモノの暮流助】が【ニセモノの暮流助】に会いに行ったら【ホンモノの暮流助】の方が「人の名前を呼び捨てにする生意気な野郎」と思われてしまったり(自分の名前を自分で言っただけなのに…)、【ニセモノの暮流助】の料理勝負を【ホンモノの暮流助】が助板としてサポートして勝たせてあげたり…等のシチュエーションが、皮肉が効いていて楽しかったです。
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更紗蝦
ネタバレいくら審査員の中に、暮にとって憎き存在である料理評論エッセイストの山上益次郎がいるからといって、料理を作り終わった時に言うセリフが「喰らえーっ これが“桐の家”の味だーっ!!」なのは、無礼が過ぎるのでは…。山上だけに関していえば、「喰らえ」と言われても仕方がないクズい評論家ですけれど、他の審査員はまっとうな「食通」だというのに…。
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更紗蝦
ネタバレかつて土方に「おめぇは賊だ 武士じゃねェ ぜいぜい『武士の恥』だけを背負って生きろ」と言われ、「池田屋事件の顛末を語らせられる役目」を負わされてしまうという屈辱を受けた百村発蔵が、体を張って板垣退助を土方の剣から庇ったことで、土方から「おめえは武士だ」と“再評価”され、憑き物が落ちたような清々しい顔になっていますが、完全に土方からマッチポンプをやられていますし、おまけに自分の屈辱感を土方に利用されて陽動作戦をまんまと成功させてしまった自覚がなさそうなので、「そういうとこだよ、百村…」と思ってしまいました。
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更紗蝦
特集『第5回高松国際ピアノコンクール』は、Yamaha、KAWAI、Ateinway&Sons、Bösendorferの4チームのピアノレポートがあり、「どこで調律されて運ばれてきたのか」「何に注意して調律をしているのか」「どのようなコンセプトのピアノなのか」等が分かり、面白かったです。(ちなみに、このコンテストではBösendorferはコンテスタントに選ばれていませんが、弾ける機会が他の3社と比べて圧倒的に少ないので、コンテスタントたちは弾きなじんだピアノを選んだ…という事情があるそうです。)
更紗蝦
2024/08/14 22:54

近場のホールにはベーゼンドルファーが置いてあって、娘が通っていたピアノ教室の発表会がそこで開かれたことがあるのですが、ピアノの先生が「ベーゼンドルファーを弾ける機会はめったにないんですよ!!」と力説していたことを思い出しました。

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更紗蝦
ネタバレ「ルールを守る“お行儀の良さ”ありきの対戦」のシーンがくどすぎますし、その上、「全力を出すことの素晴らしさ」をアピールしすぎるため、「この学校はアスリートを育成したいのか?」としか思えません。戦うモチベーションが「弱者を守るため」でも「平和を維持するため」でも「悪行が許せない」でもないのだとしたら、「ヒーローの矜持」は一体どこにあるというのでしょうか…。少なくとも、出久は「助けを求める者の存在」が行動原理の一つではありますが、現状では「劣等感の払拭」を優先させてしまっているように見えます。
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更紗蝦
ネタバレ女の料理人が料理勝負をしている時、野次馬が口笛を吹いたり性的な目線で値踏みをするようなセリフを言ったりしている(「見れば見る程色っぽいぜ」「えろうべっぴんやないけ」等)のは、いわゆる「キャットコーリング」と呼ばれるハラスメント行為であり、かなり直球の女性蔑視なので、読んでいてモヤモヤ…。連載当時は殊更に女性蔑視だという認識は持たずに、「“女だてら”に男と勝負しようとするキャラが登場した時のお約束描写」程度の感覚でこういう描写を入れたのは分るものの、“女だてら”という概念も大概なんですよね…。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ第一話『怨霊の島』は、ホラー要素があるので、かなり異色です。第三話の『因縁の黒包丁』は、ひょっとしたら、『仮面ライダーカブト』の黒包丁回のインスパイア元…?
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ作中の世界では、「個性婚」が「倫理観の欠落した全時代的発想」として問題視されている設定になっているのですが、もし、優生思想的な面が問題視されて「非倫理的」「前時代的」と批判されているのだとしたら、出久のような「無個性の子供」が差別される現状をこそどうにかすべきであるのに、そこはスルーして、「結婚観」の方だけ問題視されているという設定なのは、どうにも納得できません。(おそらく、「個性婚問題」が後付け設定だから、こういうちぐはぐさが出てしまったのでしょうけれど…。)
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ第二話『桐の家の味』で、「小説というモノは所詮つくりごと ウソを如何にもっともらしく見せるかが大事なんでね」と語っている滝川という作家は、おそらくは、たがわ先生が自らをパロディ化したキャラであり、セリフも御自身の漫画テクニックをそのまま表していると思われます。第六話『封じ手破り』に出てくる「室町時代 料理の祖と謳われたかの志垣魚堂が…」という民明書房ネタ風の演出には、フフッとなってしまいました。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
【祝!『ショパン』生誕40年】という記事を読んで、この雑誌は『フライデー』よりも一年早く創刊されたと知り、「そんなに昔からあった雑誌だったんだ!」と驚きました。『ショパン』創刊直後に、『フライデー』の創刊準備編集室から、「ピアノの面白情報はフライデーまで」と書かれたハガキが編集部に届いたとのことなので、きっと、あらゆる雑誌に、アプローチをかけていたのでしょう。
更紗蝦
2024/08/10 00:06

他にも、海外在住の日本人ピアニストから「フランスのピアノ事情を書かせてください」「現地の音楽祭を取材して送ります」というエアメールが来たり、何人かのカメラマンが「ピアニストを撮らせてください」と訪ねてきたりしたというエピソードが紹介されているので、創刊当時は、「読者側の需要」よりも、「情報発信者側の需要」の方が高かったようです。「ちょっといい話」風のノリで紹介されてはいますけど、ピアニストとしてだけでは生活が苦しくて、音楽ライターとして収入を得ようとしていたということですよね、おそらくは…。

が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレこの作品の「学園モノ」としての世界観が、明らかに日本の学校制度がベースになっていることに、違和感が…。特に「クラス分け」制度には、メリットが何一つ感じられず、とても非合理的なので、アメリカの学校制度をベースにした方が良かったのではないでしょうか? それだと読者が共感しにくいと判断したのかもしれませんが、描かれている「ヒーロー観」はアメコミ的なのに、「学園モノとしてのお約束」の描写はバリバリに日本的なのは、どうにも食い合わせが悪いように感じてしまいます。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ第二話『未練菊』に登場する菊職人は、落ち込んでいようが、嬉しかろうが、結局は酒グセが悪いので、要はただの酒乱なのでは…。いくら菊職人としては優秀だとしても、こんな男を結婚相手に選んだセツコには、「考え直せ」としか思えないです…。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
巨大システムの暴走によって起こった巨大事故のケースを50余り紹介していますが、それぞれの事例を独立した章としては扱わずに、ゆるやかに内容を繋げて網の目のような構成にしているので、微妙に読みにくさがあるのですが、事故が起きるメカニズムと人的・組織的原因を探るという目的には適っていると感じます。原書の出版は2001年、日本語版の出版は2006年であり、福島第一原子力発電所で原子力事故が起きる前なので、1999年の東海村JCO臨界事故の説明には、「こともあろうに日本で」という表現が見られます。(320p)
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ飯田の「真面目さ」がきちんと評価されているのが、何よりです。飯田の「真面目さ」を目の当たりにしてプゲラしかかっている麗日からは、内心では飯田を舐めていることが窺い知れるのですが、爆豪が他者を(特に出久を)舐めてかかっているのが自覚的であるのと違い、麗日が飯田を舐めてかかっているのは無自覚なので、かえってたちが悪いような気がします。他者を舐めてかかるにしても、爆豪の場合は「全力で」舐めてかかっているので、その無駄な「全力ぶり」が、出久にとっては「爆豪のリスペクトすべき面」の一つでもあるのでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレジャンルとしては「伝奇ホラー」+「学園モノ」ですが、かなり大味な内容で、日本神話ネタの扱いの中途半端さが、かなりもったいないです。古墳の中にあった御影石を主人公たちが持ち出したことが事の発端となっていますが、そこに御影石があることを知っていながら敵キャラの伊那が手をつけていなかったのは、手をつけられない何らかの理由があった(おそらくは古墳には「封印」の役目があった?)はずなのに、その理由は明かされていませんし、御影石とは結局何なのかも明かされずに「光と闇の戦いは始まったばかりだエンド」です。(打ち切り?)
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ第3話『盗っ人稼業』は、「自分の腕を磨くことで精一杯のうちは、他人に教えている場合じゃない」とか、「ラクに教わるより苦労して覚えた方が身につく」とかの理屈は、納得できる部分はあるものの、熊田が仕事中に酒をかっくらっていていい理由にはなりませんよね…。仕事中に酒をかっくらっているのは、どう考えても「無駄な時間の過ごし方」なわけで、そんな「無駄な時間の過ごし方」をするくらいなら、若手に技術向上のヒントくらい出すべきでしょう…。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレみっちりと写真が掲載されているので、ただ眺めるだけでも楽しいのですが、説明文もかなり力が入っていて、例えば、変身ポーズの写真なら、ストロンガーの場合は【両腕のコイルアームを接触させて体内の電気をスパークさせ、ストロンガーに変身。】、Jの場合なら【瀬川が右手でJの形を作りながら変身ポーズをとると、ベルトのJスピリッツからJパワーが放出され、仮面ライダーJの姿になる。】…という具合に、「ポージング」と「変身の理屈」の両方を説明しています。(全ての説明文がここまで詳細というわけではありませんが…。)
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ「地息の鯛」は、味を落とさずに数をこなす料理として描かれていますが、アウトドア料理としての側面もありますね。
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更紗蝦
ネタバレ先に土山しげる先生の『包丁無宿勝負旅』を読んだのですが、そちらだと暮流助は「うっすらと語られるだけのミステリアスな存在」で、人物像がすごく気になったので、『包丁無宿』の方も読んでみました。主人公の立場が「流れの板前」であり、晒を巻いた包丁を持ち歩いているのは、両作品とも共通しているのですが、『包丁無宿』は演歌の『月の法善寺横町』そのまんまの世界観であるのに対し、『勝負旅』には演歌テイストはありません。『勝負旅』の主人公の柳葉武蔵には女っ気がなかったので、暮流助の過去には色恋沙汰が絡んでいるのが意外でした。
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更紗蝦
ネタバレ「恒久の平和のため」「ランカスターの安寧のため」「王たるヘンリーのため」という“大義名分”から自分を解き放ち、ウィリアムを追いかけて愛を告げるマーガレットが最高に可愛いのですが、表情は「恋する乙女」であっても、心の中では「ひとりで闘う覚悟」を決めており、「ラブストーリーの甘さ」と「政治的野心の生臭さ」が渾然となった最終巻でした。同時収録は『白いの外伝Ⅴ』『白いの外伝Ⅵ』。
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更紗蝦
ネタバレ初出は平成26年(2014年)の『週刊少年ジャンプ』。世界総人口の8割が何らかの“特異体質”である超人社会を舞台に、生まれつき「無個性」(=“特異体質”ではない)の主人公・緑谷出久が、「後天的に身に付けた特殊な能力」と「ヒーローとしての心意気」で試練を乗り越えていく成長物語です。「マイノリティとしての辛さ」が描かれている作品ですが、作風はポップです。一つ気になるのは、出久の父親の存在感が薄すぎる点です。出久は、母親に「君はヒーローになれる」と言ってほしかったとのことですが、その役目は父親でも良いのでは…?
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更紗蝦
ネタバレ「強力かつ繊細な指力」による指圧で腰痛を一瞬にして治せるシコルスキーは、北斗神拳との相性が良さそうだなぁと思いました。アミバと是非絡んでほしいです。
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更紗蝦
ネタバレ宴の酒甕に附子を混入させるだなんて、順子は狙って「無差別殺人事件」を起こそうとしていたということになりますが、実行行為をさせていた侍女には「思いやり」を見せているということは、良心を完全に失ってはいないんですよね…。中庸は、順子の駒としては中途半端だったがゆえに、結果的に立場だけは「守ってもらえた」わけですが、プライドはズタボロなので、いっそ、侍女のように全てを理解した上で順子に加担していた方が、気持ちの上では楽だったでしょうね…。そこまで順子に信用されていないし、肝が据わった男でもないですけれど…。
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更紗蝦
ネタバレ前巻に登場した小泉という警察官(ガイアの隣の部屋の住人)は、国際指名手配犯であるシコルスキーに向かって「一歩踏み出した」だけで満足していましたが、園田警視正は過度にアルコールを摂取している状態であってもシコルスキーを目にすれば「仕事モード」に入って全力で逮捕しようとしているので、「さすがに格が違うなぁ…」と思いました。
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更紗蝦
ネタバレガーレンがつい「クセ」で掘ってしまった穴が、ちゃんと有効活用されているのは何よりですが、トイレのたびに梯子を登ってガイアの部屋まで行かないといけないのが難点ですね。あと、雨が降ったら雨水が溜まるのではないかという懸念もあります。(雨が降らなくても、地下水が染み出てきそうですが…。)
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更紗蝦
ネタバレ私はスケートはできても将棋はできないので、スケート回では「龍さんに勝った…!」という気持ちになり、将棋回では「雅に負けた…!」という気持ちになりました。
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更紗蝦
日本酒は、味よりもラベルの方が気になるので、ラベルや瓶が綺麗に見えるように掲載しているのが嬉しいです。
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更紗蝦
「これでもう迷わない!(かも)おいしい“迷宮(ラビリンス)”東京駅マップ」は、地上の地図と地下の地図を見開きで左右に掲載することで、地上と地下の位置関係を分かりやすくしているのがとても良いです。
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更紗蝦
ネタバレ<華麗なる兄弟たち>シリーズのⅠです。『永遠のジンクス』という邦題から、てっきり、登場人物が迷信深くて、やたらに縁起を担ごうするのかと思いきや、そっちの意味ではなく、ヒロインの通称が「ジュリエット・ニクソン」をもじって「ジンクス」なだけでした。ちなみに、原題は『Prince's Passion』です。
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更紗蝦
ネタバレ舞台となっている「セーシェル諸島プララン島」が、とても魅力的に描かれています。ねっとりとした猛暑日が続くタイミングで読んだので、快適そうに過ごしている登場人物たちを羨ましく思いました。日本人にとっては、もはや「南の島」は「避暑地」ですね…。
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更紗蝦
ネタバレ「妹を正気に戻すこと」が、貴族を拷問にかけて殺すことの理由付けになっているのは、明らかに筋が通らないのですが、その「筋の通らなさ」が、サン=ジュストが狂気に陥っているゆえなのか、それとも、妹をダシにして自らのサディズムを正当化したいだけなのか、いまいち判然としないことにモヤモヤします。物語としてのノリは「仕置き人」風ですが、「復讐の代行人」のスタンスであるのなら徹底的に「弱者へ寄り添うキャラ」にしないといけないのに、「妹を愛している自分の気持ちが大事」という“自己愛”が先行してしまっているように見えます。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/07/30(4534日経過)
記録初日
2011/02/18(5062日経過)
読んだ本
7428冊(1日平均1.47冊)
読んだページ
1116642ページ(1日平均220ページ)
感想・レビュー
7209件(投稿率97.1%)
本棚
50棚
性別
年齢
52歳
血液型
O型
職業
主婦
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

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