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2025年1月の読書メーターまとめ

更紗蝦
読んだ本
58
読んだページ
7353ページ
感想・レビュー
58
ナイス
1599ナイス

2025年1月に読んだ本
58

2025年1月のお気に入り登録
2

  • 黒胡麻
  • マイヒロ

2025年1月のお気に入られ登録
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2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

更紗蝦
ネタバレ「植物としての木」の情報だけでなく、「表象としての木」「木のある生活の歴史」「木にまつわる物語や伝承」「資源としての木の活用法」など、あやゆる側面から解説しています。図版がとても美しいので、ただ眺めるだけでも十分楽しめますが、全ページに新しい発見があると言っても過言ではないくらい内容が充実しているので、読み込むことで、よりワクワク感が得られます。著者がフランス人なのでフランス関係の情報が多いですが、日本絡みだと盆栽が大きく取り扱われています。265pに植物学者の宮脇昭氏のお名前があるのには驚きました。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

更紗蝦

2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:44冊 読んだページ数:3220ページ ナイス数:1222ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/247008/summary/monthly/2024/12

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2025年1月の感想・レビュー一覧
58

更紗蝦
ネタバレ本編の『北斗の拳』は少年漫画離れした内容でしたが(その少年漫画離れっぷりが人気の理由の一つだったわけですが)、この外伝はめちゃくちゃ少年漫画らしい内容になっています。「少年漫画らしくない作品」の「ザコではないけどラスボス格というわけでもない敵役」を主人公にした外伝を、こんなにまで「少年漫画らしい少年漫画」にできるという意外性に、「漫画という表現形態の持つ可能性」を感じると共に、「やっぱり『北斗の拳』って、少年漫画というジャンルからは、はみ出しすぎていたよなぁ」という思いを新たにしました。
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更紗蝦
ネタバレ杳介は真耶に「全てを忘れてやり直す?――そうやり直すんだもう一度 君のかあさんととうさんが全てを忘れて一人の女と男として愛しあったように」と言っていますが、貴夜子とケニーが「全てを忘れて一人の女と男として愛しあった」結果が悲劇を生んでいるわけですから、何の慰めにもなっておらず、真耶が杳介を選ばないという判断は、納得できます。(完全にとばっちりで、2巻で死ぬはめになった杳介の恋人のかおるは、気の毒すぎますが…。)同時収録の『ジャッカルの爪』と『獣の香り』は、『イノセント』とは無関係の短編です。
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更紗蝦
ネタバレヴィンセントから言われて初めて、真耶は自分が双子だったと知り、本心から驚いた表情をしていますが、1巻では真耶は杳介に向かって「真乃は死んだ双子の妹」だと嘘をついていたけですから、「偶然にも、自分が双子だとは知らずに、双子だと嘘をついていた」というわけですね…。(ややこしい)
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更紗蝦
ネタバレマフィアのボスのマラッチが、かつて「ここ(=女性器)で男をあやつりきったとき おまえは本物の女になるだろう 本物の女になれるだろう」と言って性技と殺しの技を仕込んだ女(=真耶)に、性交中に殺されてしまった…という状況は、「自らが仕込んだ性技に夢中になって油断して殺された」ということですから、随分と皮肉な話です。前巻の冒頭に登場した双子の嬰児のうちの一人が真耶だというのは確かなようですが、では、もう一人の嬰児は…? 前巻で真耶が「真乃は死んだ双子の妹」と言っていましたが、実際には「真耶=真乃」でしたし…。
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更紗蝦
ネタバレ初出が不明ですが、女子高校生の制服の描き方からすると、80年代の作品かと思われます。芸能人が双子を内密出産し、その双子の父親はマネージャーも知らない…という出だしは、まるでのちの『推しの子』のようですが、その後の展開は全く違います。謎の女の殺しの現場を偶然見てしまったジャーナリストが、その女を追う…という内容なので、正統派のサスペンスですが、エロティックな要素がかなりあり、絵柄は多少レディコミっぽさがあれど、雰囲気的には結構ハードボイルドです。
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更紗蝦
ネタバレ3巻まで出たところで執筆がストップしている菊地秀行先生の『ウエスタン武芸帳』の1巻にあたる部分のコミカライズです。(掲載は平成3年の「ハロウィン」。)JET先生の、濃くて迫力のある絵柄が、世界観に凄くマッチしていて、主人公の沖田総司は、原作よりは狂気が薄まり、代わりに色気が増しています。沖田総司が追っている坂本龍馬は、原作では捉えどころのない雰囲気でしたが、ものすごく存在感のあるキャラとして描かれているので、準主役であるかのような風格があります。できれば、JET先生の描く巨大蠍と恐竜が見たかったです…。
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更紗蝦
ネタバレ表紙のイラストを見て、マイクル・クライトンの初監督映画の『ウエストワールド』のオマージュを期待してしまいましたが、そういった描写は特にありませんでした。あとがきによると、【このウエスタン武芸帳シリーズは、全分量の半分を世界構築の描写に費やさなければならないのです。それには厖大な資料の読破と解釈が必要になります。そのための時間が、いま、私にはとれません。で、決心しました。「ウエスタン武芸帳」は、しばらく休ませていただきます。】…とのことです。
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更紗蝦
ネタバレジョナスは、父親に逆らえないことを理由にして、リーナを花嫁としては迎えずに「愛人としてなら城に居てもいい」などと言ってしまうような恋愛観の男ですが、「リーナが自分の命を救ってくれたこと」に関しては心底恩を感じており、「正体を知ったら殺すことになってしまうから、正体を知らないように努力する」という、ある種の“義理堅さ”があり、更に、「城で生きていく覚悟がないのなら島に帰ったほうがリーナのため」だと考えているところには、ある種の“優しさ”があるのですが、肝心のリーナはジョナスのそういう面は知る由もありません。
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更紗蝦
ネタバレ廓の理不尽さとは別次元の理不尽さで七緒を追い詰める春の行動原理が、「生き残るためには仕方がない」という(ある種の)“合理性”からきているのではなく、徹頭徹尾、“認知の歪み”からきているので、物語の背景は深刻であるにも関わらず、「イラッとする芸風のお笑い芸人によるコント」を見ているかのような感覚に陥ります。
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更紗蝦
筋肉がどのように連動しているのかが、シンプルなイラストで表現されていて、ものすごく分かりやすいです。リアルな解剖学の図ではないからこその良さが出ている本です。
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更紗蝦
ネタバレアンナとオリヴァーが一目惚れするところから話が始まっているので、「相手のどこを好きなのか」「何故好きなのか」をすっとばしてしまっており、アンナがオリヴァーにどんなにモラハラをかまされようが未練を断ち切れない心理が、「だって好きなんだから仕方ない」程度に単純化されてしまっています。2人がよりを戻せた要因が、結局のところは「身体の相性が抜群」かつ「子供ができたから」なので、つまるところ、邦題となっている『幸福の秘訣』とは、「性欲」と「子供を所有したいという欲」ということになってしまっています。
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更紗蝦
「手指ほぐしがどうして全身の不調に効くのか」の理屈が、すごく分かりやすかったです。手は“第2の脳”と言われるほど神経が多く集まっており、手を刺激すると、刺激を受けたポイントからの信号を脳が受け取り、受け取った脳は対応するところに「修復しなさい」という指令を送るのだそうで、つまりは手は、「離れた場所から操作可能なリモコン」になり得るのだそうです。
更紗蝦
2025/01/26 00:22

著者は鍼灸師なのですが、患者が息を吐いている時に鍼を打つのだそうで、その理由は、「筋肉は息を吸うときに硬くなり、吐くときにゆるむ」という特徴があるからだそうです。(24p) …ということは、注射や点滴の針を打つタイミングの時は、息を吐いていた方が、痛みは少ないということに…?

更紗蝦
2025/01/26 00:33

握力は全身の筋肉量を反映しているのだそうで、普段の手の動きとは正反対の方向に動かす(つまりストレッチする)手指筋運動をすると、全身の筋肉量の低下を防ぐ効果が期待できるそうです。(34~37p) 以前、手のひら側の指の付け根にガングリオンができてしまったことがあるので、予防のために定期的に手をストレッチしてはいたのですが、全身に良い効果があるのだとしたら、ちょっと嬉しいです。

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更紗蝦
ネタバレこの作品のタイトルに、「関係」を意味する「コネクション」という言葉が使われている意味が分かり、「ああそうか。作者が表現したいのは、一言では説明できない、人間と人間の“繋がり”なんだ。一言では説明できない間柄だからこそ、“物語”が必要なんだ」…と思いました。同時収録は、レオとアンゲリカの出会いを描いた『黒衣のランデヴー-Rendezvous in Black-』。
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更紗蝦
ネタバレ「新人映画監督が不運に見舞われるドタバタコメディかな?」…と思ったの束の間、「マフィアに雇われている殺し屋のロマンティックコメディ」的な流れが出てきて、あれよあれよでクライムサスペンスに突入していくので、かなり色んな要素が盛り込まれいて、サービス満点な作品です。
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更紗蝦
ネタバレお妖が佐治の子供を身ごもったことが契機となって、佐治は店を持って料理人として身を立てることとなり、お妖と2人(東火も入れて3人?)で幽霊めしやの「うらめしや」を開店し、話が一区切りついたような形になります。(ちなみに、この巻から初出情報が載っています。第22話は「jourすてきな主婦たち」'04年3月号、第23話は「jourすてきな主婦たち」'04年8月号、第24話は「ミステリーJour」'04年9月号。)
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更紗蝦
ネタバレ第19話は、「鶴の恩返し」と「天女の羽衣」が無理なく融合した内容になっていて、魔木子先生のストーリーテリングの上手さに唸らされます。第20話は佐治の過去が明かされていますが、息子(=佐治)を捨てた母親を「許す/許さない」の方向性では話をまとめず、「命の尊さ」と「命を生み出す女という存在」へのリスペクトに溢れていて、「最低の女・最低の母親」である問題とは分けているところが、とても良かったです。
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更紗蝦
ネタバレ「ひもじい」という言葉が昔からすごく苦手なので、第16話は読んでいて辛かったです。同じ「空腹」を表す言葉であっても、「おなかペコペコ」の場合は、時間がくれば食事にありつける安心感みたいなものがありますが、「ひもじい」の場合だと、その空腹感が解消される見通しがないという絶望感があり、この言葉の持つ強固な「負のイメージ」に苦しくなります。おそらく、飢えの歴史がDNAに染みついていているということなのでしょうけれど…。
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更紗蝦
ネタバレ第14話は、とある少年の「疑似的な母親」となったお妖に対して、佐治と東火が嬉しそうに「疑似的な父親」になろうとして立候補しているところに、微笑ましさを感じました。元々この2人にはお妖に対する下心があるとはいえ、それだけを理由に見も知らない子供の父親役に嬉々として名乗りを上げるわけがなく、この2人の行動にはお妖に「自分の血を引く子供を産ませたい」という欲望が希薄であるという心理的な背景(子作りよりもまず、「お妖の心」を手に入れたいという欲望が優先)があり、それが読者には自明であることが重要なんですよね。
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更紗蝦
農家の雑誌『現代農業』などの記事を再編集した本なので、素人が読むにはややマニアックな内容ですが、「なぜ自分で酒を作ってはいけないの?」(38~41p)は、めちゃくちゃ勉強になりました。明治時代の猛烈な酒税の引き上げに酒造業者が大反対したことへの対抗策として、政府が「自家醸造を全面的に禁止して、商品としての酒を買わざるをえないようにするので、増税を受け入れよ」と迫り、業者側に妥協させたことが、自家醸造禁止の理由なのだそうです。私はてっきり、アル中予防かと思っていました…。
更紗蝦
2025/01/23 00:08

「なぜ自分で酒を作ってはいけないの?」の項目は勉強になったので、読んで良かったとは思いますが、元々の雑誌が一般人向けのものではないため、自らのマニアックぶりに陶酔している「おたくしぐさ」を好意的に紹介してしまっているページが多いのが、少々鼻につきました。特に、13pは、「もふもふ」という表現を使いすぎていて、「こうじへの偏愛ぶり」=「萌えアピール」がうざいです。

更紗蝦
2025/01/23 00:16

身内にアスペルギルス症の患者がいるので、20pの、【「甘酒をつくり続けたらスギ花粉症が治ったのよ」(略)飲むだけでなく、仕込むときに空気中のこうじを吸い込むのがいいんだそうです。】という記述には、大変申し訳ないのですけど、読んでいてウェッとなってしまいました。人によってはアレルギーの原因となるので、必ずしもこうじ菌は、人類にとって有用なだけではないです…。

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更紗蝦
ネタバレ第12話は、「女の幸せ」を男が定義してしまい、そして、そうやって勝手に決められた定義に苦しめられた女自身が、その苦しみを他の女に転嫁してしまうという、「家父長制の構造的な害悪さ」が描かれていて、心に残りました。第11話で、東火が猫の言葉を通訳しているシーンには、「なんだかポケモンのニャースみたいだなぁ…」と思ってしまいました。(東火がニャースだとしたら、お妖はムサシ、佐治はコジロウ…?)
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更紗蝦
ネタバレ第9話を読むと、お妖は怪異を起こす存在を「消滅」させることは望んではいないということが、よく分かります。お妖の立ち位置を「怪異バスター」とか「怪異ハンター」にした方が、設定としては分かりやすかったはずですが、敢えて「万(よろず)相談に乗り候」という表現をしている(第1話の扉絵)ところに、「退治すること」を話の落としどころにはしないという、魔木子先生のこだわりを感じます。
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更紗蝦
ネタバレお妖の呪文で東火が激しい頭痛に苦しんでいるシーンには、三蔵法師と孫悟空を連想しましたが、東火が稲荷ずしを頬張っている姿には、猪八戒っぽさを感じさせる面もあるような…? 佐治が食事作りをこなすようになったことで、お妖の飲のんだくれぶりが明らかに改善されているのが、何気に微笑ましいです。
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更紗蝦
ネタバレ底本は2008年2年21日第3刷発行のコミックス。人並外れた霊力を持ち、江戸を騒がす物の怪や不思議事の相談に乗ることを生業としている「うらめしやのお妖」を主人公とする怪異譚です。第1話で、チンピラの「疾風の佐治」と出会い、行動を共にするようになるので、バディもの要素がありますが、第3話で稲荷神の眷属の一人である「東火」が仲間に加わるので、トリオっぽい雰囲気もあります。(…とはいえ、東火はサブキャラ感が強めですが…。)
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更紗蝦
ネタバレ風遥と美華の目的が、薄っすらとではありますが、徐々に匂わされてきました。阿倍仲麻呂が登場する第4話で、官妓であるヒロインの同僚から「ネチっこい」とか「ムッツリスケベ」とか言われている僧侶は、玄昉のことでしょうか?
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更紗蝦
ネタバレ【凄まじく大きな――三メートルはある大魚だ。】という記述に、「おっ!ダンクルオステウスかな?」と思ったら、“サーベル・フィッシュ”という、サーベル・タイガーの魚バージョンのクリーチャーでした。前巻同様、あとがきで「西部劇映画への愛」が熱く語られているのですが、このあとがきを読んでようやく、ヒロインの小夜のキャラクター性は、「菊地先生が感銘を受けてきた西部劇のエキス」の一部なのだと分かりました。私は西部劇をほとんど観たことがないので、小夜の描写から「西部劇のヒロインあるある」を全く読み取れていませんでした。
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更紗蝦
著者曰く、一か所のツボ刺激より、二か所の同時刺激のほうがより効果的なのだそうで、手と足のダブル刺激は一か所のみの刺激より5倍以上もの効果が得られるとのことです。不調別に、手と足のツボを左右見開きで掲載している(左ページが足、右ページが手)ので、すごく分かりやすいですし、実践しやすい構成になっています。
更紗蝦
2025/01/18 23:04

それにしても、この手の本は、どうして、「ED」とか「性欲減退」に効くツボは紹介しても、性欲を抑えるツボは載っていないのでしょうか…。そんなツボはないということなのかもしれませんが、本来は、社会生活を送る上では、「性欲を抑える必要性」の方がずっと重要なはずです。それなのに、「セクハラや性犯罪を未然に防ぐために、いかに性欲を抑えるか」という考え方が、セフルケア関連の本に微塵も見られないのは、一体どういうことなのでしょうか…。

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更紗蝦
ネタバレレオン弟のクリストファーは、D伯爵と同じように、ペットたちを人間として“視る”ことができ、また、言葉に頼らずにペットたち心を通わすことができますが、どうやらその能力はトラウマにより声を発することができなくなったことと関係しているようで、トラウマの回復と引き換えに失われる能力であろうことが示唆されています。D伯爵には何でも器用にこなしそうなイメージがあったので、第3話の「Darling」でトリマーの才能がないことが露呈したのは意外でした。
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更紗蝦
ネタバレこの作品が、「ペットが擬人化して描かれる世界観」であることにすっかりミスリードされ、第1話の『Digital』の“謎の女”の正体には、普通に騙されてしまいました。第3話の、「吸血鬼の捜査にFBIが!?」「「Xファイルか⁉」というセリフには、時代を感じます。底本のコミックスが発行された1996年当時、すごく流行っていたんですよね。
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更紗蝦
ネタバレ鉄砲を活用した戦とはどんなものなのかが、かなり丁寧に描かれており、特に、鉄砲を撃つ前の段階の「手間」というものが、理解しやすい演出となっています。前巻同様、この巻でも、やはり、一番親近感が持てるキャラは秀吉なのですが、荒木村重と明智光秀が信長を裏切る心理には読んでいてとても納得感があるので、この2人にも共感しやすいです。信長の妹のお市が全く登場しないのは意外でした。
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更紗蝦
ネタバレ準主人公のような位置づけになっているセバスチャンという宣教師が、女性を好きになって破門されるわ、空腹に耐えきれずに盗みを働くわで、かなりダメな人物なのですが、宣教師として「はみ出し者」であるゆえに、武人として「はみ出し者」である信長とは妙に心理的距離間が近く、このセバスチャンの目を通した信長像が、多めの比重で描かれています。…とはいえ、読者目線だと、親近感が持てるキャラは秀吉であり、裏表がなく、まっすぐな性格のキャラクター性となっています。
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更紗蝦
ネタバレ『信長公記』を書き記した太田牛一の目線というものをかなり意識したコミカライズです。元々、記録的な側面が強く、「物語」として書かれているわけではないという背景があるため、コミカライズするにあたり、「ネーム」というより、ほぼ「絵コンテ」と言っていい表現技法を採っています。
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更紗蝦
ネタバレ『若衆しぐれ』『元禄花見踊り』『さむらい雪化粧』が収録されています。どの話も、「赤穂事件そのものの悲劇性」ではなく「赤穂事件の余波で生じた悲劇」を描いているので、討ち入りにはほとんどスポットが当たっていません。上巻同様、ラブロマンス要素がかなり強めです。
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更紗蝦
ネタバレ『紅だすき素浪人』(全3話)が収録されています。中山(堀部)安兵衛と清水一学の宿縁がテーマとなっていますが、安兵衛のラブロマンス要素の比重がかなり大きいです。吉良上野介は、「赤穂藩の関係者から見ればとんだモラハラじじい」である一方で、「家臣や三河国の領民から見れば善政を行う徳の高い人物」であるという、二面性のある人物として描かれているので、「勧善懲悪」の方向性の物語にはなっていません。
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更紗蝦
ネタバレ初出は2013年3月に新装刊された「夢幻燈」vol.1。ちょうど『魔入りました!入間くん』の17巻を読んだばかりだったので、あまりにも印象が薄すぎて誰からも顔を覚えてもらえない西川F美は、「実は人間界で修行をしているプルソン家の悪魔なのでは!?」と思ってしまいました。
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更紗蝦
ネタバレ初出は2013年6月に発行された「夢幻燈」vol.2。奥付で「発行所 株式会社ハーレクイン」と書いてあるのを見て、「えっ!?ハーレクイン!?」と驚いてしまいました。最初に読んだ時は、主人公の母親の“告白”は全て真実だと解釈したのですが、主人公の母親を「もしもハーレクインの主人公だったら…」と想像しながら読み直し、千田とは肉体関係はなかったという告白は実は娘を慮っての嘘で、実際には(少なくとも一回は)ベッドで燃え上がったのではないか…という解釈になりました。この母親なら、シレッと嘘をつきますよね、きっと…。
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更紗蝦
ネタバレ「植物としての木」の情報だけでなく、「表象としての木」「木のある生活の歴史」「木にまつわる物語や伝承」「資源としての木の活用法」など、あやゆる側面から解説しています。図版がとても美しいので、ただ眺めるだけでも十分楽しめますが、全ページに新しい発見があると言っても過言ではないくらい内容が充実しているので、読み込むことで、よりワクワク感が得られます。著者がフランス人なのでフランス関係の情報が多いですが、日本絡みだと盆栽が大きく取り扱われています。265pに植物学者の宮脇昭氏のお名前があるのには驚きました。
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更紗蝦
楽譜に書かれている指番号が、1が親指を表し、2から5までは人差し指から小指までを表しているのは、昔からずっと一貫してそう決められていたのだとばかり思い込んでいたので、歴史的な変遷があったと知って驚きました。「両手の親指を0や+で表して人差し指から小指に1から4を当てる」「左手の親指を5にして小指を1にする」「左手の小指を1として親指に5,右手の親指を6にして小指を10」「1と3の指を重ねて弾くのを6,4と5の指を重ねて弾くのを7,親指で複数の鍵盤を押さえて弾くのを8」…などの表記があったのだそうです。
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更紗蝦
ネタバレ紙のコミックスの出版は1986年。新選組の志士としての沖田総司の苦悩が描かれていますが、時代的・社会的な背景の方にはさほどスポットは当たっておらず、芹沢鴨という個人がやらかすアルハラ・モラハラ・セクハラへの憤りが強めに描かれており、また、ラブロマンス要素がかなり大きな比重を占めているので、私のように、元々新選組という題材が苦手な読者でも、かなり読みやすい内容になっています。雑な言い方をしてしまえば、沖田総司はマザコンとシスコンを抱えた人物像なのですが、それが全く気持ち悪く感じないところが凄いと思いました。
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更紗蝦
ネタバレ1986年に刊行されたソノラマ文庫版に加筆・修正をした電子書籍版です。明治維新が起きていないパラレルワールドで、沖田総司が坂本竜馬を追ってアメリカに渡る…という内容なのですが、一般的には純朴に描かれがちな沖田総司がとんでもない傍若無人な人物像になっており、土方歳三は鬼呼ばわりはされずに「半分殺人狂の気がある総司よりは数等人間らしい」と説明されています。バトル描写は山田風太郎作品っぽさがありますが、恐竜と巨大蠍が跋扈するアメリカの大平原地帯は、まるでハリーハウゼンの映画のようです。
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更紗蝦
ネタバレ米原先生の描くマッチョな女性キャラが好きなので、キャプテングローリーも好きなタイプではあるのですけど、将来の自分の面倒を見てもらうことを期待して子供を産み続けているという設定には、モヤモヤせざるを得ませんでした。親子ほど年齢が離れていると思われる若い夫がいるのですから、介護をしてもらうことを期待するのであれば、子供よりも、まずはその夫なのでは…?
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更紗蝦
「基本の作り方」のページ(12~17p、54~59p)が、初心者にも分かりやすいように配慮されており、工程をできる限り細かく分け、それぞれに写真と説明文を付けています。しっかりとレシピ本を読み込む人向きの内容なので、逆に、レシピ本を読み込むのが苦手な人(動画を見る方が向いている人とか)は、かえって分かりにくいかもしれません。スコーンのレシピはフードプロセッサーを使うことが前提になっていますが、使わない方法も載せています。(56p右上。)
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更紗蝦
ネタバレレシピは参考になるものの、発酵食を手作りするメリットを挙げるにあたり、2pの前書きで【旨味調味料も、お砂糖も、〇〇の素とか、△△のたれなんかも、まったく不要になるので、冷蔵庫もすっきり、さっぱりしてきます。】と書いてしまったのは余計でした。どう考えても市販の調味料の方がスペースを取りません。5pに、【「甘酒」のもつ自然な甘みとコクでレシピの幅を広げています。お菓子や外食など、砂糖の捕りすぎが気になる人にもぴったりの献立になっています。】と書いてありますが、糖質やカロリーのデータは明示していません。
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更紗蝦
ネタバレ鈴木を「懸命にカウンセリングマインドを持とうと奮闘する教師」として描きたいという作者の意気込みは伝わってくるものの、そもそも鈴木自身がカウンセリングを必要とするキャラになってしまっているので、物語として破綻しています。鈴木は自分で自分を「小川病」とまで言っているにも関わらず、「カウンセリングが必要」という方向性の思考には決してなりません。仮にこの作品が「教師に向いてない人物が教師になってしまった悲喜劇」を描いているのなら、これはこれでいいと思いますが、明らかに作者は鈴木を「教師向きの人物」扱いしています。
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更紗蝦
ネタバレヨレンタがコルベに対して「裏切られた」とか「利用された」と思っているかのような演出になっていますが、魔女狩りが「現実の恐怖」である前提の世界観である以上、コルベは「言っていることもやっていることも筋が通ってしまっている」のであり、少なくともこの巻においては「まぎれもない紳士」です。むしろ、「魔女狩り上等!いつでも死ぬ覚悟はできとるわコラァ!」という心意気も持たずに功名心を満足させたがっているヨレンタの思考の「お花畑ぶり」をクローズアップし、「女の中で特別扱いされている差別性」をこそ描くべきだったのでは…?
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更紗蝦
ネタバレ初出は2005年の「漫画アクション」。テーマの目のつけどころはとても良いのに、主人公の(ひいては作者の)思考に歪みがあるため、話の落としどころが明後日の方向を向いてしまっており、とても惜しい作品です。『げりみそ』は「マナーの問題」と「作法の問題」をごっちゃにしていますし、『酢豚』は「なぜ給食の酢豚は嫌われる傾向にあるのか」という分析が微塵もなく、『教育的指導』は「グルーミング」と「性依存症」の観点が抜け落ちています。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレお餅に火を通す方法として「焼く」「ゆでる」「蒸す」「揚げる」の4パターンが載っており、中でも「蒸す」が本書のアピールポイントとなっています。前書きに、【カメラマンの竹内氏から蒸す話を聞いたときは打ち合わせを早々に切り上げ、すっ飛んで帰りたい気持ちになったくらい、それはそれは魅力的な餅調理。】(2p)…とあるのですが、では、そのカメラマンの竹内(章雄)氏は、一体どういう経緯で「(角餅を)蒸す」という調理法を知ったのでしょうか? それが当たり前の家庭で育ったのでしょうか? そこのところが、少々気になりました。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ初出は昭和57年の「花とゆめ」。雑誌掲載時にリアタイムで読んでいたので、約40年ぶりの再読です。主人公であるアムカは魔界の王子(15人兄弟の末子)であり、人間界にやってきて人間になる努力をしているので、35年後に週刊少年チャンピオンで連載が始まった西修先生の『魔入りました!入間くん』とは真逆のシチュエーションです。かなりはっきり内容を覚えていたのに、なぜか主要登場人物の一人であるはずの恵子だけは記憶から抜け落ちていたので、よほど当時の自分にとってはウザキャラだったようです。(再読でもウザく感じました…。)
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ「ある人の才能が活かされない(あるいは注目されない)のはもったいない」という考え方は、私は「傲慢なもったいない精神」だと思っているので、プルソンが“そういう扱われ方”になってしまったら嫌だなぁ…と思いながら読み進めましたが、杞憂だったのでホッとしました。「僕のワガママだけど! ただ君の音をっ みんなに聞いてほしいって思っちゃった!!!」「僕はっ みんなに褒められてるキミが見たい‼」…という入間のセリフには、「他人の才能を“有効活用”させてあげよう」という「二段構えの厚かましさ」は皆無です。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレポーランドのピアニストのハニャ・ラニのニューアルバム『ノスタルジア』に関する記事があるのが嬉しいです。前年のアルバム『Ghosts』の楽曲を母国ポーランドでのコンサートで再現した模様を記録したライヴ盤だそうです。15号連続で登場している中国のボーイズ・グループ「Produce Pandas(熊猫堂)」のインタビューには、ブラック・ビスケッツの「Timing」をカバーした関係で、この曲へのコメントがあるのですが、ビビアン・スーの知名度は高いのに「Timing」の知名度が低いことが意外でした。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ「親友に明かせない秘密」を抱えていることへの心のわだかまりの問題を、入間は先送りしてしまいましたが、バールとキリヲとオチョには知られてしまうことに…。入間に対するキリヲの欲望が、単純な「食欲」ではなく、歪んだ征服欲とセットになっているところには、『東京喰種』の月山を思い出しました。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレナフラがだんだんポケモン的な存在に見えてきました。(ベトベターの特性を持っているピカチュウ、みたいな…。)
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ入間の行動原理が「自分の居場所を守る」=「魔界で生きる」ということで、しっかり固まったということは、つまりは、この作品の終着点は「元の世界に帰る」ではないことを示唆しています。最終的には、いったいどういう風にオチがつくことになるのか、ものすごく気になります。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレドロドロ兄弟と、アスモデウス・アリス&サブノック・サブロが、勘違いで対立しているシチュエーションには、アンジャッシュの勘違いコントを思い出してしまいました。お笑いのコントに例えるなら、イクス・エリザベッタの「魔性の女」ぶりに男衆が翻弄されるシチュエーションは、Wエンジンの「惚れてまうやろー!」「気をつけなはれや!」に相当するでしょうか…?
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ漫画作品を読んでいて、「修行で師匠からねちねちいびられる」というシチュエーションが出てくると、「話の引き延ばし感」にイライラしてしまうことが多いのですが、この作品の場合は、物語の背景として「主人公以外は全員悪魔」というのがあるので、ねちねちしたいびりに必然性があり、多少テンポが悪くても、納得して読み進められます。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレクララの“お眠りの儀式”は、育児で苦しんでいる人間にとっては、めちゃくちゃ羨ましい特技です。(悪魔として評価されるには、不眠にして苦しませるとか、悪夢を見せるとかしいといけないのでしょうけど…。)「サバト」の解釈の“健全さ”は、すごくこの漫画らしくて、笑ってしまいました。
が「ナイス!」と言っています。
更紗蝦
ネタバレ「恒星・惑星・衛星・連星」という言葉の説明をするページがあるところに、低年齢層とSF慣れしていない読者への配慮を感じます。『じこけんお空間』というあとがきページに、「私はアニメマニアではありません(略)アニメ科も出たし黎明期のアニメはぜんぶ見てたし…でもマニアじゃないよー」と書いてありますが、当時(昭和57年)はまだ「オタク」という概念がなかったということを念頭に置かないと、佐々木先生が一体何を訴えているのか、今となってはニュアンスが伝わりにくいです。同時収録は『2次元チョモコモ』『おばあちゃんの人形』。
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更紗蝦
ネタバレ初出は「週刊少女コミック」昭和55年5月30日増刊号ですが、2話目からの掲載誌は「コロネット」です。タイトルから、なんとなく手塚治虫の『W3(ワンダースリー)』のような作風なのかと思いきや、動物モチーフは半人半豹のヒュウだけで、SFとしてのジャンルは「宇宙漂流モノ」でした。身体をサイボーグ化され過去の記憶が欠落しているCA38と、身体は生身でも脳はコンピュータ(宇宙船のモジュール?)でできているナダには、なんとなく『オズの魔法使い』のブリキの木こりとカカシを彷彿させます。
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更紗蝦
ネタバレ初出の記載がありませんが、絵と内容の雰囲気からすると、発表は70年代後半あたりでしょうか? ラブロマンス要素のある作品ではありますが、テーマは「愛」よりも「誇り」の方が圧倒的に比重が大きく、人間の登場人物であるアリ、ロレイン、スティーヴンの3人の誇りに加えて、アラブ種の馬であるギャビダンの誇りが物語の骨子となっています。ロレインとスティーブンの誇りは「対等な人間関係」を求めているところから来ていますが、アリの誇りは「誇り高いギャビダンという名馬の世話をする役目を負っていること」から来ています。
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読書データ

プロフィール

登録日
2012/07/30(4585日経過)
記録初日
2011/02/18(5113日経過)
読んだ本
7531冊(1日平均1.47冊)
読んだページ
1131608ページ(1日平均221ページ)
感想・レビュー
7312件(投稿率97.1%)
本棚
50棚
性別
年齢
52歳
血液型
O型
職業
主婦
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

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