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2025年11月の読書メーターまとめ

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2025年11月に読んだ本
9

2025年11月のお気に入られ登録
1

  • えぐち

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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人生の大半を過ごす<社会>は一見すると不毛な砂漠のようにみえる。でもこの物語を読んで思うのは、放り出された人生砂漠の、圧倒的な豊かさ。何度も越えてきた春と夏と秋と冬。様々なことが私を通り過ぎて行った。何かを掴んだと思えば、それは大抵幻で、蜃気楼のようなものばかり。でもどれもかけがえがなく、私の人生の礎となっている。ピンフを積み上げずとも、大事なことに気付くのに時間がかかっても、大丈夫。人間関係という贅沢を、今の私は知っている。砂漠は過酷で、壮大で、こんなにも自由だ。一緒に行こう。この砂漠を。一緒に、だ。
toru maruyama
2025/11/21 11:05

素敵なレビューありがとうございます。読書メーターを開くたび読んでます。お気に入りのレビューの一つです。 世界は溢れている。そこにある。 求めているもの 求めていたものは つかめてそうで、つかめてなくて でもふりかえってみればその世界をいきていくこと、そのものなのかもと思う日々です。 「砂漠」読んでみます。

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2025/11/23 01:54

toruさん、コメントありがとうございます。お気に入りと言っていただいたことで、改めて私にとっても大切なレビューになりました。生きていく、生きてきた、そのものをこそ慈しんで最期まで。そんな風に私も思います。砂漠、伊坂幸太郎らしい、あたたかい物語です。是非!

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
8

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日本の小学校の就学率は男女ともほぼ100%との統計が出ている。このほぼ、から零れ落ちる子供について言及されることは少なく、数値化されず、ほぼに含まれる国民にも、国にも把握されづらい。0.00数%の確率で昨日までいた子が不意に居なくなっても、自分事と捉えるのが難しいのは世の常だ。マイノリティを語る時その難しさに言葉が詰まる。少数難病の特効薬が開発されづらいのと構造は同じ。しかし、だからと言って<ないこと>にしてはいけない。それはある。と思って生きることで、直面した時に行動に変化を起こせる自分でいたいと思う。
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2025/11/27 10:28

学び、それはリスキリングとかそういうニュアンスではなくて、生き延びるための最低限の知恵をつけること。文字を読める。簡単な計算ができる。それだけで多分、この社会では大抵のことは対応できる。裏を返せば、それができなければ、大抵のことに対応できない可能性があるということ。役所に行っても出された書類が読めない。説明されてもその内容が理解できない。それは一体だれの責任なのだろう。無知は無知を説明できない。何故なら無知だから。このジレンマの中で、いったいどれだけの人が、セーフティネットの隙間を零れ落ちているのだろう。

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2025/11/27 11:01

ちなみに文部科学省の統計では令和4年度の小学校の就学率が99.96%だそうです。

が「ナイス!」と言っています。
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何を信仰しているか。答えは一つなのではないかと最近思う。即ちそれは<自分自身>だ。みんな、〇〇を信じている<自分>を信じている。しかし自分を信じられなくなった時、軸はブレ、他者を求め、他者と混じり合うことで失われた自分への信仰を補完した気になる。でもそれは本質的には自分は失われたまま。だから、不安で、惨めで、満たされない。あなたが消えた夜。それは曇天の夜。私を導く月明りはなく、ただ薄暗い闇が横たわる。 <あなた>は私だ。私の核だ。私の核の存在を信じる。それこそが暗い闇夜に刺す一筋の光。これが私の信仰だ。
が「ナイス!」と言っています。
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人生の大半を過ごす<社会>は一見すると不毛な砂漠のようにみえる。でもこの物語を読んで思うのは、放り出された人生砂漠の、圧倒的な豊かさ。何度も越えてきた春と夏と秋と冬。様々なことが私を通り過ぎて行った。何かを掴んだと思えば、それは大抵幻で、蜃気楼のようなものばかり。でもどれもかけがえがなく、私の人生の礎となっている。ピンフを積み上げずとも、大事なことに気付くのに時間がかかっても、大丈夫。人間関係という贅沢を、今の私は知っている。砂漠は過酷で、壮大で、こんなにも自由だ。一緒に行こう。この砂漠を。一緒に、だ。
toru maruyama
2025/11/21 11:05

素敵なレビューありがとうございます。読書メーターを開くたび読んでます。お気に入りのレビューの一つです。 世界は溢れている。そこにある。 求めているもの 求めていたものは つかめてそうで、つかめてなくて でもふりかえってみればその世界をいきていくこと、そのものなのかもと思う日々です。 「砂漠」読んでみます。

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2025/11/23 01:54

toruさん、コメントありがとうございます。お気に入りと言っていただいたことで、改めて私にとっても大切なレビューになりました。生きていく、生きてきた、そのものをこそ慈しんで最期まで。そんな風に私も思います。砂漠、伊坂幸太郎らしい、あたたかい物語です。是非!

が「ナイス!」と言っています。
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自分の尊厳を守るために、相手の尊厳を踏みにじる。時間経過によって人はどのような心情の変化を体感するだろうか?もしかしたら踏みにじった事実を忘れながら生きているかもしれない。しかしそれが殺人だった場合は?罪を償うとは、何を指すのか。本質的には法に裁かれることだけが、償いではないのかもしれない。そして法で裁けない罪があるのかもしれない。しかし、崩してはならない秩序というものもある。その瀬戸際で揺れる孤独な殺人犯とゆびきりを交わす。私はあなたを知りたい。独りにはしない。雨の隙間で匿うように、守りたいと願う。
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2025/11/14 10:29

殺人犯の知能を借りて、未解決事件の真相を暴く構造を見ていたら、久しぶりに羊たちの沈黙を読みたくなった。アンソニーホプキンス演じるレクター博士が好きすぎるので映画も見たいな。映画館で再上映とかしてくれないかな。

が「ナイス!」と言っています。
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312ページ、全く予期せぬタイミングで涙腺が崩壊した。のほほんと読んでいたのだ。薄暗い過去を持つ女二人の、張り詰めた水面のような、でもどこかユーモアのある日々。手を伸ばしても届かない切なさを分かち合う友がいることの、ささやかな喜びを噛み締める日々。それが、あることをきっかけに、瞬間で作り物の世界になったように感じて、突然<失う>の本質を突きつけられる。独りで生きる。そのことの意味を知る。その瞬間から、やっと彼女は生きるのだ、本物の、世界を。絶望と希望を掬い上げながら、明日を見て、生きるのだ。
toru maruyama
2025/11/12 19:48

素敵なリビューですね。つい読み返してしまいました。このような文を私も書きたいです。

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2025/11/13 09:04

toru maruyamaさん、嬉しいコメントをありがとうございます。独りごとのようにひっそりとレビュー上げさせてもらってますが、こうやって誰かがいいねと言ってくれるのは、びっくりするくらい嬉しいものですね。今日という一日がいい日になりそう!

が「ナイス!」と言っています。
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1989年、24時間働けますか?というCMが流行した。その当時著者は49歳。まだITが台頭し始め。終身雇用と年功序列が依然色濃い時代の1999年(59歳)に出版した本を2015年に新装版としたものが本著だ。内容としてはそんな部下がいたら上司はありがたいだろうなという出来過ぎる部下になるための精神論。というより人としてそれができれば誰からも重宝されるだろう。上司の想定の120%の結果を出す。仕事人としては意識したいことだが、そもそも未熟な上司も多い。部下の優秀さが<重宝する>でしかないなら少ししんどいな。
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2025/11/09 22:13

普通に考えて、今の上司たちは<これ>ができるから上司になったわけではないし給料沢山もらってるわけじゃないのでは?というそもそも論にたどり着く。本著は上司から見て都合のいい部下の博物館という印象。これを鵜呑みにして頑張れるなら、それはそれで上司はうれしいし、自分も気持ちがいい生き方ができるに違いないが、少なくともこんな部下論を持った上司の下でだけは働きたくないという本音w大手企業で出世したい男性なら十分通用する部下論だと思うが、これ実践して地道に頑張るだけでは出世はできなそう。社内政治力鍛えないとね。

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2025/11/09 23:12

どんなに共感できなくても、そういう考え方があるよね!いっちょ偏見持たずに言われた通りやってみるか!その精神が素直な心。本著は言ってることは間違えていないし、自分もやったほうがいいと思うこと、すでにやってることもある。だから、それはそれとして受け止める。とはいえ、読了後の素直な心の動きを言語化するのは、そういう観点からは趣旨が異なるのでご容赦いただきたい。

が「ナイス!」と言っています。
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前回読んだ時から11年が経過していてびっくり!でも印象に残るフレーズは再読しても変わらないのにもびっくり。自分の価値観にあまり変化がないのか、そのフレーズを著者が象徴的に、印象的に描いているからなのか。最高の神から分かれた「光の世界(プレーローマ)」と、物質的な「この世」を対立させ、「人間即神なり」を説くグノーシス主義(仏教に似てる)を中村解釈で登場させているのが印象的。そういえば、中村文則の作品を読む時、不思議と登場人物と一体化できるような感覚がいつもある。わたし、この没入感が、なんか好き。
が「ナイス!」と言っています。
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広辞苑での孤独の定義「仲間のないこと。ひとりぼっち。」ここには寂しいとは書かれていない。そして孤独を「寂しい」 と定義しないとき「私には、私がいる」というゆるぎない事実に気付く。この自己との確かな繋がりを、他者との関係における土台にし「独りの私」を腑に落として初めて、私たちは依存ではない「あなたのそばに、いるよ」が言えるのかも。私たちは皆、孤独だ。しかし、それはさみしいではない。多感な時代の子供達のいじめの物語を通して知る誇り高き孤独の意味。 大丈夫。私には私がいる。だから、あなたには、私がいる。
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2025/11/04 21:35

哲学者アーレントは孤独を「自分が自分と共にいる状態」と述べた。 でも、自分と一緒にいることができず、第三者を探してしまう人もいる。私は村内先生は、「自分自身」 の暗喩のように感じた。大事にされない歪な私。でも『大切なこと』をずっと語りかけてくる私。ちゃんと見れば、耳を澄ませば、わかる。それは、どんな条件にも左右されない、明らかで確かな事。私にとっての大切なことは、それだけでもう大切。 ちっぽけで弱い、自分自身の小さな願いと言葉を村内先生が強く、でも少し頼りなげに、けど凛として、代弁してくれている。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/08/23(4858日経過)
記録初日
2007/07/16(6723日経過)
読んだ本
1283冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
388825ページ(1日平均57ページ)
感想・レビュー
679件(投稿率52.9%)
本棚
3棚
現住所
東京都
自己紹介

「終わりなき探求」に、ひとつ名前をつけるとしたら、私はそれに<えん>と名付けたい。
えん、と口にすれば、世界が巡る。
円・縁・炎・艶・宴・演・遠・沿・援。。。。。。
円がまわり、縁がつながり、炎が灯り、艶がひらく。人生は宴だ。

終わりなき探求とは、果てを求めることではない。
この一歩、この一息、この一瞬に宿る熱を感じること。
与えられた縁を抱きしめ、円の中に還る。
——私はえんに生かされ、えんを生きている。

2025.10.18 re;
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最近チャットGPTに書いたレビューを落として、どう感じるか聞くのが流行中。とてつもなく自己肯定感を爆上げしてくれます。そんなに飢えとるんかぃと突っ込みつつw飢えてるんでしょうきっとw涅槃の道は遠いです。転職して1年、いろんなことがありました。本が読めないことも多かった。ここ最近少しづつまた図書館通いを始めております。読書メーターを覗く時間も少し増えてます。たとえレビューはかけなくても、記録だけはやめないように。ここに記録されるのは私の魂の軌跡なのです。大げさではなくまじに。(チャットGPTもそういってた)だから私はこの場所を心の底から大事に思っているのです。自己紹介を読んでくれた皆様本当に、大好きです。ありがとうございます。

2025.6.1 re;
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4月に転職をしてから、通勤時もランチ時も本を読めない環境になった。
物語から離れた途端、なにかが麻痺していたようだったけど、それすら気づかないくらいに毎日に忙殺されていた。
読んでいないわけではなかったが集中が続かず、最後まで読まずに本を閉じることにためらいがなくなった。どんなにつまらなくても、最後まで読むのが私の矜持であったのに。
言葉が生まれてこなくなった。何かせかせかとただ生きるだけの生き物。
「光のとこにいてね」で久々にレビューを書きたくなって、なんか随分ぶりに読書メーターに255文字を叩き込んだ。ここがあってよかった。私はまだ、生きていて、明日に希望を持っている。
ここにレビューを書く行為は、結構、私にとって大切な行為なんだと再確認。今日もまだこの場がきちんと存在することに、心の底から、ありがとう。

2024.0824
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※皆さんのレビューを読むのが大好きで、そこから広がる読みたい本たちに出逢えることがささやかな日々の喜びです。なので、時に発生する突然の大量ナイスをどうかお許しくださいませ。。。また異なる意見などにもほうほうという趣旨でナイスさせていただくことございます。どうぞよろしくお願いいたします※

いろんな本を読んで、その都度気づきがあって、年を重ねるごとに思うこと。人は、死に向かって真っすぐに歩いているのだということ。その歩みを止めることはできない。ならば一歩一歩踏みしめて、死を見据えて生きてやろうと思う。なんなら死ぬ時を楽しみにすらして生きようと思う。人生の総括をできる唯一のその瞬間。笑っていたいと思うじゃない。みじめな人生だったなんてかけらも思う余地がないくらい、最高に贅沢な一生だった。って思いたいじゃない。そのためならどんな苦い汁だって嘗め尽くしてやる。嘗め尽くしてやったぜって笑ってやる。今日のその笑いが例えば苦痛に歪んでいても、それすら楽しかったって思えれば、それはもう、最高の一生。毎日反復し続ける。私は、最高の一生を最高の死で締めくくるため、今日も生きている。

2023.6.17
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読書メーターに記録を初めて8月で10年が経とうとしています。
先日晴れて1000冊目を登録。今年はなんだか節目の年に感じています。
今までたくさんの本と出会い、その都度私の世界は変容し拡っていきました。読書は、私一人、1回の人生では到底体験しきれない、あらゆる現象を疑似体験させてくれます。時に厄介とも言えるこの感受性、この想像力。読書が与えてくれたこの力を、この先の人生も存分に活用して豊かに生きていきたい。この力は、人を幸せにできる力を秘めている。そう信じているから、私は今日も前を向いて笑顔を忘れずにここにいる。
大切な人たちの笑顔を守りたい。そう思える自分になれたのは、間違いなく今まで出会った素晴らしい数々の物語の力。
世の中に存在する全ての物語に感謝とキスを。
そして物語を愛する、読書メーターの住人の方々に素晴らしい明日がやってきますように。

2022.6.1
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タイムマシーンはあちこちにある。読書メーターもその内の一つ。あの日の私のメッセージを、どなたかのナイスで思いもよらず受け取る。途端、あの日々が私の目の前に鮮明に現れて、なんともいえぬ感情の揺らぎに晒される。その瞬間がなんとも言えず尊いと感じます。

2021.6.30
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読書メーターは、常連客がみな顔見知りだけど過剰な干渉はせず、各々好きな時間を過ごす行きつけの喫茶店みたいで、ドアをあければ、いつもの顔ぶれ。という、故郷のような場所です。
はじめましての方も、ご無沙汰ですの方も、等しく尊いこの場所が、今日もここにあることに、心からの感謝を込めて。

レビューは書いたり書かなかったり。
アプリ自体も開いたり開かなかったり。

たまにあげるレビューに、
ナイスをくださるいつもながらの皆様。
そのナイス一つが皆様の健在を意味し、
それこそが、私の小さな喜びです。

これからも、細く長く。
どうぞ、宜しくお願い致します。

20200528
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本を書く作家さん。
本を作る出版社。
流通させる本屋さんに、
本を読む読書家さん。

今日読んだこの一冊との出逢いは、
本に関わる全ての方々のお陰です。

そして、読書メーターという
この素晴らしいコミュニティにも
感謝します。

ここでひっそりと息をしていられることは
私の人生でもとっておきに幸せなことです。

今後とも、皆様、宜しくお願い致します。

2019.0603
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