ネタバレイタリアミステリはドナート・カッリージ以来。実に読みやすかった。今回はP分署に配属された落ちこぼれ刑事たちの紹介と今後シリーズの核になる偽装自殺（事件化されていない）のさわりという感じ。個性的なキャラと彼らが密かに抱える問題の方が薄味の謎解きよりも気になってしまう。魅惑的なキャラ造形はシリーズものの成功の礎だと思う。美味しい料理と恋愛はイタリア人にとって空気みたいなものなのか、常にそこにある。この辺りは英国ミステリと明確に異なっていて国ごとの違いが興味深い。恋愛において年齢とか既婚未婚とか気にしないのね。

ネタバレ落語家の人の「タバコはやめとこう。夢になっちゃいけねぇ」から最後のページまで涙が止まらず。人間が最後まで生き切ることの難しさと崇高さを感じた。この落語家の話はフラジャイルの中でもトップ3に入る（当社比）宮崎先生は何かやりたいことが見つかったようだけど岸先生と袂を分かつのかな。岸先生は宮崎先生に居てほしいだろうが、慶楼の熊先生が円の渡米を見送るようにきっと本人の希望を優先させる気がする。一人前に育てたら次は悲しくても笑顔で送り出す。親というのは立派なものだよ。岸先生の講演が色んな意味で楽しみ

ネタバレえっ？！ここで終わり？と何回もページを行ったり来たりしてしまった。結局殺されたのか犯人達と共にどこかへ消えたのか？主犯は自業自得とはいえ二度と会えないのだろうか...マリネッラはレティシア派なのだな、今後揉めそうだ。ロマーノは一旦距離を置いた方が良いし署長とオッタヴィアも泥沼になりそう。副署長の追っている偽装自殺がいつメインになるのか楽しみ。アラゴーナの良さを見抜くとは副署長の洞察力素晴らしいな。早くがんの治療を受けてほしいものだ。続きも近いうちに読まないと！

ネタバレ面白いし異様に読みやすい。ただ自分にとっては少し物足りない気がした。簡潔で読みやすいのは海外物の間口が広がるきっかけにもなるだろうが作中で起きている事柄と文体がそぐわない。重みが感じられない。キャラの造形も白雪などはまぁまぁな一方で張超が何故成功した人生を捨ててまで計画に加担しようと考えるに至ったかの心情の機微や逡巡等はあまり書かれていない。あの国でよくこんなの書けたな！と畏敬の念を持って読んでいたが現体制の対立陣営の失脚をモデルに書かれた話と解説で知って少し落胆。これで果たして社会派を名乗れるのか？

ネタバレイタリアミステリはドナート・カッリージ以来。実に読みやすかった。今回はP分署に配属された落ちこぼれ刑事たちの紹介と今後シリーズの核になる偽装自殺（事件化されていない）のさわりという感じ。個性的なキャラと彼らが密かに抱える問題の方が薄味の謎解きよりも気になってしまう。魅惑的なキャラ造形はシリーズものの成功の礎だと思う。美味しい料理と恋愛はイタリア人にとって空気みたいなものなのか、常にそこにある。この辺りは英国ミステリと明確に異なっていて国ごとの違いが興味深い。恋愛において年齢とか既婚未婚とか気にしないのね。