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2025年7月の読書メーターまとめ

びぃごろ
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2025年7月に読んだ本
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2025年7月のお気に入られ登録
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  • みよっぴ

2025年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

びぃごろ
「本屋大賞のデビュー作を超える傑作」…帯の煽り文句が逆に読む気を失わせる…しかも厚い。ところがである、直木賞候補作をこれで完読し、京極さんが「選考委員9人が推す作品が分かれ、絞れ切れず『該当なし』に」という意味が理解できた。流石に3作同時受賞はできなかったのか。確かに粒ぞろいの上半期ノミネート作品。ハズレなしで一つに決められないのはむべなるかな。著者は三作目を現代日本に舞台を移し、インターネット社会が繋ぐ世界をブレイクショット〔車種名とビリヤードの最初の一突き〕にのせて鮮やかに読ませてくれた。スゴイや!
びぃごろ
2025/07/28 12:00

自動車期間工の本田昴は鈴木世玲奈が高円寺のライブハウスで出会う。SUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃。ラビリンズファンドの副社長霧山冬至が陥る狂騒。偽装修理に戸惑う板金工後藤友彦。二人の息子修悟と晴斗はサッカーユースチームで夢を語る。悪徳不動産会社の十村稔が嵌る罠、後藤晴斗は家族と夢の為、ボーイズバーから経済塾の講師に。一億経済塾の塾長志気和馬の正体。幕間の「アフリカのホワイトハウス」とエピローグ―移り変わる車の所有者と入り組んだ展開に人間の多様性も描く8つの「軌跡」を辿れ。

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2025年7月にナイスが最も多かったつぶやき

びぃごろ

2025年6月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:5896ページ ナイス数:588ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/258524/summary/monthly/2025/6

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2025年7月の感想・レビュー一覧
14

びぃごろ
好きの一方通行がいかに気持ち悪いかを見せつける連作短編。「流星と吐き気」千瀬と遥也。高校美術部の先輩後輩、交際2か月、15年ぶりの再会。ペルセウス座流星群を見るため友人の代打でHaRUKAを迎えに秋田空港に車を出す。「リビングデッドの叫び声」千瀬と理久斗。漫画垢で繋がる大2と高1、交際1年、万塔いくらの漫画主人公はどう見ても私。「種」理久斗と竜平。交際1年、漫画家と編集者。「消えない」竜平と愛由梨。レンタル彼女の日常を9年ぶりにLINEでよこす。「プラネタリウム」愛由梨と遥也、金沢での5日間。凄い輪だ。
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びぃごろ
「本屋大賞のデビュー作を超える傑作」…帯の煽り文句が逆に読む気を失わせる…しかも厚い。ところがである、直木賞候補作をこれで完読し、京極さんが「選考委員9人が推す作品が分かれ、絞れ切れず『該当なし』に」という意味が理解できた。流石に3作同時受賞はできなかったのか。確かに粒ぞろいの上半期ノミネート作品。ハズレなしで一つに決められないのはむべなるかな。著者は三作目を現代日本に舞台を移し、インターネット社会が繋ぐ世界をブレイクショット〔車種名とビリヤードの最初の一突き〕にのせて鮮やかに読ませてくれた。スゴイや!
びぃごろ
2025/07/28 12:00

自動車期間工の本田昴は鈴木世玲奈が高円寺のライブハウスで出会う。SUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃。ラビリンズファンドの副社長霧山冬至が陥る狂騒。偽装修理に戸惑う板金工後藤友彦。二人の息子修悟と晴斗はサッカーユースチームで夢を語る。悪徳不動産会社の十村稔が嵌る罠、後藤晴斗は家族と夢の為、ボーイズバーから経済塾の講師に。一億経済塾の塾長志気和馬の正体。幕間の「アフリカのホワイトハウス」とエピローグ―移り変わる車の所有者と入り組んだ展開に人間の多様性も描く8つの「軌跡」を辿れ。

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びぃごろ
豊臣秀次の切腹。妻妾子女も三条河原で斬殺されてから18年が経ち「三好孫七郎」が姿を現す…秀次の子を身籠ったまま、旅芸人一座の母が立ち去ったことで生を受け、6つのとき秀頼のそば近く仕える木村重成の家に預けられていたのだ。秀次から授けられた書付と脇差がその証…片桐且元と大野治長に命じられ、豊家に味方する牢人を募る旅に出るというストーリー。九度山の真田幸村。京都長宗我部盛親。大坂明石掃部。土佐毛利勝永。江戸福島正則。戦国を生き抜いた武人に会う度に成長し、亡き父の実像を知りたくなる。梟なる刺客も現れ…ラストも良し
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びぃごろ
2018年刊行。当世銀座探訪やカラーのラヂオ現場見学記などのすゞしろ日記風とUP版すゞしろ日記101~150回の二部構成。2016年は怒涛の忙しさ(締切ドミノ倒し)であったことが綴られる。顔や身体に肉が付いてきたことと老眼の兆しがあるとも。『自分の昔の作品が見えない』って。そーよ、本当に細かいんだから(笑)無理をせず今ある自分で表現していく様子に安堵する。2014年ではしをんとの対談もしていたのかー!岸本佐知子が『気になる部分』で書いた【国際きのこ会館】が133回で登場する!絵で見れて嬉しいわぁ。
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びぃごろ
常緑町に暮らす人たちにふと訪れる《いつもと違う瞬間》そこで軌道修正し、日常に戻せるか。あるいはこの三つの物語のような経験をするか。「場違いな客」ペットショップのアルバイト店員、篤は怪しげな客に応対する。数日後その客を見かけ後を付けてゆく…「スタンドプレイ」高校の数学教師、智子はスレンダーで長い髪をもつ。一部の生徒から侮辱的な罵りを受け、限界に達し…「占い師B」タロット占いと霊視を生業とする坂東イリス、思うように使えないが見える力を持つ私を弟子にして欲しいと秋津が現れて…何気ない生活の裏側を覗く三話。
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びぃごろ
刺客に襲われた帝を守って欲しいと茅乃に頼まれ、楠木党と吉野衆が集まるところから始まる下巻。北朝に付き戦いを失くすことを考える多聞丸だったが、南朝の第二代天皇後村上帝を救い、語り、その人を知った後には…。親から引き継いだ地位にとらわれず、自分がしたいこと成すべきことを心に定めている多聞丸。兵法も独自に進化させ仲間との結束も揺るぎない。強い!猛進快勝を続けるが、頁も残り僅かで、歴史は変えられないのにどういう終わり方かとやきもきするが、読者の気持ちを損ねることなく本を閉じさせてくれた。楠木正行、いい漢じゃった。
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びぃごろ
2013年刊。すゞしろ日記風徒然カラー文芸春秋や新聞各紙に掲載2009~13年。後半はUP版すゞしろ日記51~100回迄。月1回一頁なので2巻目で山口さんは44歳に。それでもまだまだ若い。何もなくてもむせるようになって心配…の記述もあるが、まだまだこれから先は長いぞ。「当世夫婦道行」で、化粧途中の奥さんを堀部安兵衛と言い(そのイラストが絶妙!)鬘を付けて着物を着たら、首がめり込んで浄瑠璃人形みたいと言い。このページ吹いたわ~1巻目で出演拒否を乗り越えてのコレ(笑)あと「スターウォーズ帝国兵半生之記」がイイ
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びぃごろ
足利尊氏を主人公にした『極楽征夷大将軍』で南北朝時代を読んだので入り込みやすい。今回は逆側から見る感じか。楠木正成の子、正行<多聞丸>が主人公、色の違いに敏感だ。弟の次郎は夜目が効く。三男鬼夜叉丸は嫡流が途絶えぬように4歳のとき父を弔う観心寺に入れられ、景正と名乗る。英傑の父を継ぎ、南朝を助けるよう再三呼び出しがかかるが、多聞丸の心は…父の遺言を明らかにし、楠木家のこれからを明かす。最古の悪党、金毘羅党に捕まった吉野衆の頭、灰左を助けるため敵陣に乗込んだり、高師直の罠にかかった弁内侍茅乃を助ける活躍場面有
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びぃごろ
前々から読みたいと思っていたものをようやっと!漫画だから文庫本なのかな~と思ってたらB5の大きさ。ホクホクページを捲るが…読めない…眼鏡かけてて読めないのは初めてだよオイ。実物は90×180なので問題ないだろうが写真で小さく掲載されたこれは諦めました残念。実物見たかったな~。東京都現代美術館に行けば見られるのか?裏側の若冲双六、楽しい♪後は問題なく読み進める。達筆の上、小さいので時間がかかる漫画(笑)それでも声出して笑って噴き出して、最高!著者2009年初版時40歳、元祖すゞしろ日記は2003年34歳。
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びぃごろ
ノンフィクション。新聞書評に「透析患者は緩和ケアが受けられずその終末期は苦しむ」とあり、驚いて手に取った。緩和ケアは、がん患者や重度の心不全患者にしか適用されない…死に向かう者の苦痛を取り除かない医療は拷問のようだ…語られない病院のブラックボックスに恐怖する。透析、腎移植、再び透析をした夫に付き添い、その生活と闘病の記録、そしてこれからの透析のあり方が提起される。これは読んでおくべき本だ。「週3回4時間欠かさず通い血液をろ過して入れ替える」という透析の知識が大いに上書きされ、目を開かされた。腹膜透析!
びぃごろ
2025/07/12 21:15

透析を始める前に手術でシャントを設置する。静脈と動脈を繋ぐ人工血管。シャントの過剰血流で心負荷や脳虚血が起こることがある。透析では「老廃物・毒素」のほかに排尿できない「水分」も除去する。平素から水分摂取を控え負担のないようにする。尿毒症の肺水腫はおぼれ死にするように苦しいらしい。腎不全の医療モデルは東北医科薬科大学病院の森教授と鹿児島松本医師と益満看護師。全国に広まれ~!

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びぃごろ
【新潮ミステリー大賞受賞】吸血鬼!と飛びついたものの、表紙の彼は主人公ではなく、吸血鬼の生態や苦悩が主題ではなかったよ。むーん。31年続いた銀翼戦争後の世界。生き残り、闇の中で生きる人たちを描く。会員制リストランテ「オンブレッロ」で人肉解体師として働く義足の男オズヴァルドは、棺桶から目を覚ましたルカに噛まれる。吸血鬼にならないためには行方不明の双子の妹、アンナの血が必要だという。ここで働かされている料理長と菓子職人に殺し屋の元王女が加わり、追いつ追われつ。闇医者フーとオズヴァルドの過去にうむうむ。
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びぃごろ
昔話シリーズとは一線を画した本作。読み易さはそのままに江戸川乱歩と杉原千畝の僅かな共通点「愛知五中・早稲田大学」でこの物語を紡ぎ出したとことに脱帽。6歳差があるので、同時期に学校に通っていたことはないのにも関わらずだ。人生が定まっていない時に出会い、その後の歩みにちょいちょい絡み、お互いを意識した関係がずっと続いていたなんてワクワクする以外ないでしょう。乱歩の作品は読んでいたがこんな人物だったの⁉と驚いた。そして二人の妻となった3人の女性は素晴らしすぎ。横溝正史と繋がりが深かったのね。戦後は松本清張等々!
パトラッシュ
2025/07/07 20:09

江戸川乱歩と杉原千畝は1935年の愛知五中同窓会で同席しています。私のつぶやきに写真をアップしたので、ご覧ください。

びぃごろ
2025/07/10 09:07

パトラッシュさん、よく見つけられましたね!怪人二十面相を発表する前年の同窓会ですね。爆発的な人気ではないにせよ、すでに小説家として名を馳せていたでしょうから、二人に何らかの会話があっただろうとワクワクします。

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びぃごろ
国際ブッカー賞にノミネートされた本作を読む。『古道具 中野商店』『七夜物語』が既読で、どちらの本も好ましかった記憶がある。これはまた違う読者対象に向けての作品のようだ。人類の行く末を描いているが、文章がふんわりとした空気を纏い『世界99』のようにグサグサと刺してこないので最後まで安心して読める。長編ながら14のタイトルを持ち、それぞれ独立して読んでもいいような詩的な物語でした。人間?でも違う?…不思議な世界に迷い込まされるが、最後にモヤモヤしていたもの全てが明らかにされ、最初に戻る…エンドレスじゃん(笑)
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びぃごろ
殺人事件は起きないが、これもミステリーなのか。『まほり』は日本だったが、今回は現代フランス…大丈夫か私…なかなかハードルが高い。主人公ジャンゴは新聞記者。移民問題、アパルトヘイト(人種隔離政策)、イスラムテロ(敬虔なイスラム教徒は苦々しく思う)などが語られる一方、祖父の遺品整理で、フランスの歴史も詳細に物語られ、蒙が開く!!祖父は歴史の教師だったが、ナチに味方したコラボと糾弾され、離婚し身を隠していたという。その家に残された20余りの黒檀の小箱から見つけた紙片の意味を西洋古典学を学ぶゾエの力を借り探る。
びぃごろ
2025/07/02 14:52

読むのに時間がかかったけど、未知の分野ばかりで、へぇそうなの?へぇ~と、感想が書ききれない(笑) キリスト教の聖歌はもちろん仏教の声明も、音楽に他ならないと思っていた。それぞれが信じる神に向かって声を合わせるー和声ハルモニアーは神を崇め、救いを求め、祈りを天に届けるように誕生した。対位法が音楽の言葉とは思いもしなかったし…もうビックリなことばかり。

びぃごろ
2025/07/02 14:55

歴史捏造者の奸策に翻弄され背信者として断罪された修道僧。対独協力者の汚名を負わされ売国奴として糾弾された教師。かつての仲間たちの苦境を素知らぬ顔で記事に書き立て口に糊する記者。「裏切り者」ではなかったよ。「電話帳」の存在がスゴイな。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/02(4858日経過)
記録初日
2009/01/05(6194日経過)
読んだ本
3242冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
1035389ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2835件(投稿率87.4%)
本棚
34棚
現住所
東京都
URL/ブログ
http://biigoromoss.blog.fc2.com/
自己紹介

本っていいですよね。
読書メーターに過去の記録を入力&登録は2012/9/3
今後は感想も入れていきます。

手元にない本が殆どなので、すぐに表紙を見られるのが嬉しい♪
本棚にお気に入りを並べられるのも!
新しく自分の部屋ができた感じです。

読みたい本は、まだ図書館予約をかけていないものや購入予定のもの。
積読本は、今まさに手元にあって私に「早く読んで~」とプレッシャーをかけているモノたち。

ますます本を読み進められそうです。
目が悪くなるのだけが心配w



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