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2025年9月の読書メーターまとめ

びぃごろ
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2025年9月に読んだ本
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2025年9月のお気に入られ登録
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  • もちこ
  • ひろし
  • つんどくちゃん
  • しゃーく

2025年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

びぃごろ
『やさしい猫』は入管の厳しさに目がいったが、この本は中学2年生の桐乃とヒュウ、思春期の二人に視点を置いた物語だ。多国籍の人が暮らす郊外の団地を舞台に、1学期から夏休みまでの出来事が綴られる。二人を苦める孤独…学校でのいじめや無視、親の無関心は切実な問題だ。勉強や家事ができても中学生は十分に子どもだ、親に認めて貰うのが一番の薬だし栄養になる。日本人とベトナム人(三世だが日本語が不得手)の子どもが感じた偏見と恐怖、過去の歴史と現在の問題をストレートに伝え一気読み。桐乃とヒュウが一夏を過ごし大きく成長する。
びぃごろ
2025/09/18 13:50

『どう生きようと、おまえの人生はおまえのものだ。誰のものでもない。それがどんな人生でも自分の人生を愛し、生きるんだ』祖父の言葉が響く時に再び会えてよかった。

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2025年9月にナイスが最も多かったつぶやき

びぃごろ

2025年8月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:4885ページ ナイス数:578ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/258524/summary/monthly/2025/8

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2025年9月の感想・レビュー一覧
24

びぃごろ
全国各地の酒場を編集者と巡り、これで怖い話を作ろうじゃないかという企画で生まれた短編13本とおまけの1編。『風を除ける』代打橋の沖縄タウンが舞台。一度も会ったことのないおばさんから鈴が送られてくる。離さず持ち、鈴が鳴ったら風を除けて隠れるようにと。鈴の中には何も入っていないのにチリンと鳴ったとき…ユタの力で禍を避けられたらスゴイ 『笑うカピタン』出島のお土産ナイフレストが絵の中に…怖カワイイ話『アトランダムな神様』新世界と曽根崎『空飛ぶ梅』菅原道真どちらも文楽の素材だから好き。
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びぃごろ
台湾功夫式でお茶を楽しむお店「鎌倉茶藝館」日本茶、紅茶も備えてます。これが北鎌倉、浄智寺と源氏山公園の間の谷戸にあるという。苔散策で歩いた道筋じゃないですか~景色がありありと浮かびます。舞台となる場所はいいのだが、48歳の未亡人、相生美紀の物語が生々しく、しかし夢物語のようで…ないなーと。実際あるのかもしれんが。をんなではなく菩薩の道を選択した身としては「そうですか」としか言いようがない。着物と和装小物を作る勤務先が倒産、その後のアルバイト先も閉店し鬱々と死を思ってからの急展開。すわ妊娠⁉が更年期には苦笑
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びぃごろ
2004年刊 直木賞受賞作。35歳の主婦、田村小夜子が3歳のあかりを預けて求人面接に行った小さな旅行会社の社長、楢橋葵は同じ大学出身で同い年だった。立場や性格が全く違う二人だが急接近し、新事業成功に力を注ぐ。あっけらかんとサバサバした葵だが「私たちってひとりぼっち恐怖症じゃなかった?友達がいないのは暗い子、暗い子はいけない子と思わされて」と語る。葵がナナコと過ごした高校時代と小夜子語りの現在が交互に綴られる。過去話は小夜子かと錯覚するほど。親密な二人の亀裂若い頃はどうにもできなかったが、今なら選択できる。
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びぃごろ
こちらも立川のPLAY!MUSEUMで開催されている「大どろぼうの家」で読む。薄い冊子のような形態で本屋さんで見つけるのは大変そう。絵本コーナーにはないだろう、イラストエッセイといった感じだ。この美術館は体験型で子どもも楽しめる仕掛けがある。作品、展示物には触ってはいけないが、飾られている本はどれを読んでも構わない。図鑑、小説、児童書、漫画いろんな本があって楽しい。この「大どろぼうの家」は明日28日まで。その後、全国行脚となる様子。
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びぃごろ
立川のPLAY!MUSEUMで開催されている「大どろぼうの家」で読む。『トリコロールの廊下』がヨシタケシンスケのコーナーだ。『まだ大どろぼうになっつていないあなたへ』の原画が飾られ、既刊本が揃っており、椅子に座って読書が可能。この本は知らなかった。ホクホクしてページを捲る。本人の自画像も若い感じ(笑)
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びぃごろ
小さい頃から目が悪かったほむほむ(小1から眼鏡)家系的にも目が弱いからと眼科には定期的に通っていたという。将来緑内障になる可能性があると医師から言われ、会社の人間ドックで緑内障の疑いあり→眼科で診断確定されたのが42歳。それから20年を経た今、幼い頃からの病を中心にした語りを編集さんが文章にまとめた本である。いつものエッセイのように読めるが、治らない病気との向き合い方や心の変化など、身体的なことが中心となっている。眼科の主治医後藤克博先生と精神科医の春日武彦先生との対談。目にまつわる短歌もあり。
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びぃごろ
大人気の刑事ドラマ「左右田警部補」で主演の雪宗衛が、最終回放送直前に妻の殺害容疑で逮捕されたのは1995年。自白から一転無罪を主張し、記者会見で自分の事件もドラマのごとく鮮やかな推理を見せつけたのだった。第一審では有罪判決だったが、動かぬ証拠が見つかり2008年逆転無罪が確定する。犯人は連続殺人鬼「流星4号」であると主張し、犯人も名指しする。それから17年…犯人は死刑執行されたが再び「流星4号」の犯行声明文を残した殺人事件が起こる。作家風見創が幼馴染の記者小田島と過去を探りこの事件を本にする指向である。
びぃごろ
2025/09/24 12:17

俳優と作家、二人の探偵が登場するので収まり悪く感じるのは私だけか。そしてどちらも自分の過去を振り返るシーンがあるので、同時に2本立てを見ているような感じだった。小田島の不在は心に穴が開いてしまったよ(泣)

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びぃごろ
どうしてこう次々とカラーの違うものを出せるのか。唸ってしまうよ、岩井さん「お仕事青春小説」の本作は、大手企業から内定を得て順風満帆の黒川虎太郎が、ステージⅣの悪性リンパ腫を宣告される。云われるがままの抗がん剤治中(治る確約のない治療の苦しさ辛さは恐ろしい…)に読んだ『生きるための起業』と癌サバイバーが語る動画を観て力を得る。「絶対死なない、生きることを考えろ」と闘病中の起業を後押しした、同級生の白井博と二人の会社「サバイバーズ」を発足する。多重下請けを失くすシステムを作るのだ!失敗しながら仲間を増やして…
びぃごろ
2025/09/20 20:13

ベンチャー企業、社会にでた部活動のようだ。部活動が人生でずっと続けていけたら大変でもそりゃ楽しいと思うよ。

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びぃごろ
『やさしい猫』は入管の厳しさに目がいったが、この本は中学2年生の桐乃とヒュウ、思春期の二人に視点を置いた物語だ。多国籍の人が暮らす郊外の団地を舞台に、1学期から夏休みまでの出来事が綴られる。二人を苦める孤独…学校でのいじめや無視、親の無関心は切実な問題だ。勉強や家事ができても中学生は十分に子どもだ、親に認めて貰うのが一番の薬だし栄養になる。日本人とベトナム人(三世だが日本語が不得手)の子どもが感じた偏見と恐怖、過去の歴史と現在の問題をストレートに伝え一気読み。桐乃とヒュウが一夏を過ごし大きく成長する。
びぃごろ
2025/09/18 13:50

『どう生きようと、おまえの人生はおまえのものだ。誰のものでもない。それがどんな人生でも自分の人生を愛し、生きるんだ』祖父の言葉が響く時に再び会えてよかった。

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びぃごろ
2024.3~25.4のエッセイ。ヨーロッパ企画で鴨川ホルモー舞台化されてたのかぁ。モリミーと上田氏3人のライングループ名は『フィクション永久機関』なるほど。中学時代、千日前でカツアゲされリーダーが黒門市場に自転車を進めるのを見て、ギアを美しく切り替え加速し、風となって国立文楽劇場前の道路を失踪した!これが昭和天皇が崩御した日。東京在住の私がイメージできる数少ない大坂の風景だ。10年前実家と津村記久子さんの当時住んでいた家が近く食事をしたとな「早生まれの甘え」憧れのChageと「のいた会」そして作詞。
びぃごろ
2025/09/16 22:19

一番驚いたのは『みをつくし戦隊メトレンジャー完全版』と『V3』の2冊は万筆舎が出版。これ、マキメンがやってたのか!! 凝り性なんだな。ピアノもひょうたんもそうだと思う。大坂限定で販売と聞いていたからこりゃ手に入らないと諦めていたけれど、秋に入手できるやもしれん。販売店を確認し、在庫も確認し、大いなる大坂土産となりますように。

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びぃごろ
かつて手に取った京極作品は、漢字遣いに馴染めず内容よりも疲れる…と本を閉じ幾年月。だがこの本は違う!主人公二人のキャラクターが良い。連作短編8本。隠居の父が所有する藤左衛門長屋を差配をする藤介が「藤介、藤さん、藤介さん」から「差配さん」になるまでの話。大きく関わるのが、殆ど家の中で過ごす本草学者の久瀬棠庵。安楽椅子探偵宜しく理詰めで謎を解く。棠庵は言う自分は虫に喰われて彼方此方穴が開いて、色が変わった病葉だと。そして藤介もあんたより欠けが多い病葉だと。ただ欠けているところが違うのさと。巧いこと云うわ~!
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びぃごろ
ゆったり派の編集さんセレクト【うつぶせ編】こちらは1頁に1つで読み易く、ストレートに伝わる弱音の数々。『あの頃の俺はどうかしてた。だから今の俺もたぶん、どうかしてる』自分を疑うのも大事。『未来の自分をあまり信用してないし、今の自分も、おそらく未來の自分に信用されてない』(笑)『てやんでえ 寝らんねえ』年とると『考え中 休憩中 後悔中』←同じ絵『ハゲは見ている。ハゲを見ている』『会社を辞めたら、会社を辞めたがることができなくなっちゃうじゃないですか』『言いたいことは特にない。言いたくないことはたくさんある』
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びぃごろ
文庫本。2人の編集さんがそれぞれ選んだ「弱音&スケッチ」を2冊同時刊行。こちらの【あおむけ編】は、ぎっちり派の編集さんのセレクトだそう。わさわさとたっぷりイラストであります。ヨシタケシンスケ展の膨大なイラスト群を思い出す。ベスト3は『ボクが休まなくて誰が休むんだ』『おしゃれなのかそうじゃないのか、いい人なのかそうじゃないのか、やる気があるのかそうじゃないのか。どっちにも見えて欲しい。どっちかわかんない人でありたい』『ウルトラ更年期』
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びぃごろ
ブルーが基調の絵本は、どろぼう指南書。B6変型。フランス語訳が付いており、それだけでルパンの匂い~『ただのどろぼうと大どろぼうの違い』を説く。 PLAY! MUSEUM(東京・⽴川)2025.9.28まで開催の【大どろぼうの家】から派生した物語。没入体験型の展覧会まだ、間に合う!その後は福井と京都を巡回するようだ。TVのニュースコーナーで取り上げられていて面白そうと思ったんだ。夏休みも終わって平日なら空いているかも。
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びぃごろ
5年生の僕が、みんなから「神さま」と呼ばれる水谷くんと一緒に過ごし、困りごとや疑問を解決するさまを間近で見て感じたこと。「春」捨て猫にあげる牛乳を貰いにおじいちゃんの家に行き、形見の桜の塩漬けを床にこぼしてしまう僕、さてどうする。「夏」絵の上手な川上さんが、お父さんをパチンコ店から出禁となるようにしたいと水谷くんに相談する、その本当の理由とは。「秋」運動会騎馬戦で必勝作戦を披露する、その裏には。「冬」お父さんに殺された川上さんの呪いがかかった本が図書室にあるという。エピローグは答え合わせ読み易いミステリー
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びぃごろ
【御用人シリーズ⑫】新シリーズ第1巻。京都から舞台は東京に。天眼を持つ高校2年生の桐堂院桜士朗が主人公。桐堂神社の次男で天眼の持ち主。大国主神の幼い頃からの英才教育で神様オタクになっている←良彦とは正反対(笑) 御用人になりたくて仕方がないのだが、病弱で体力がなく友達もいない。果たして神様の御用聞きが務まるのか。有給休暇中に幼い桜士朗と出会い、保護者として見守る青藍は三峰の眷属神、白狼(モフモフのシェパードにしかみえない)まずは見習いとしてと「宣之言書」の代りに「手習書」が大国主神から与えられ、頑張る桜。
びぃごろ
2025/09/11 23:44

一柱立川市「金色姫命」養蚕の神。神使として小粒を認める。二柱滋賀県「正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神」改名したい。〔日本の神様おもしろかるた〕で桜士朗と勝負。三柱愛知県「鹿屋野比売神」漬物の神。倭建命に毎年献上、かりもりは白瓜の仲間でシロウリの学名は、conomon香の物は神の物。四柱浅草「檜前武成命」三社祭は浅草寺の聖観世音菩薩像を見出した三人が神様になっての三柱、三社なのね!なるほど。兄の檜前浜成命、土師真中知命の子孫は浅草神社の宮司さん。

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びぃごろ
2012年初版。新井素子さん、実は初めましてです。あとがきが3つも付いていてご本人のあれこれが知れて嬉しい。そしてくまのぬいぐるみ~!小4の成美が主人公、父と母が交通事故で亡くなり、一人残された葬儀場面から物語が始まる。いつでもどこでもくますけが離せない成美は(勿論学校にも連れていく)学校では虐められ、両親からは離婚の火種の「おかしい子」としてもてあまされていた。くますけだけが味方だ。そこにママの親友裕子さんが手を差し伸べてくれて…。くますけの声が聞こえる成美は強い。みみこの声が聞こえなくなった私は弱い。
びぃごろ
2025/09/10 17:49

私のくまのぬいぐるみ「みみこ」は、母の棺に入れました。先にあちらの世界に行って待っててくれるように。 裕子にはなんなんがいた、強い! みうらじゅんが「ゆるきゃら」を作ったように新井素子が「ぬい」にかんする言葉を作ったとはー!

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びぃごろ
『ないものあります』ではモノについて、こちらはヒトです。18名。人物写真が効いている。それに付随するモノの写真も相変わらずこじゃれてます。それぞれ8頁で完結。読み進め「冷水塔守」に小川洋子さんっ!と思わず突っ込んでしまいました。最期にはモデルになった方々の紹介があるので2度楽しめる仕掛けです。「沈黙先生」良いです。「警鐘人」もいたらいいなぁ、フジモトマサルさんでした!この二人は実際身近な案件で、いてもいいんじゃないかと思ってしまう。「二代目アイロンマスター」最相葉月さんはお名前だけ存じ上げてました。
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びぃごろ
広重と国芳は同い年だったか。武士の長男ー徳太郎、町人の次男ー孫三郎として生まれた二人が、どのように技量を身に付け、絵師となるか。世間に認められるまでの苦労苦難をお栄を絡ませて読ませる。北斎の娘お栄は『眩』広重は『広重ぶるう』で主人公として読んでいたが、国芳が主体となったものは初めてだ。11歳の1年間(お栄は5歳年上か?)北斎に憧れる2人が、孫三郎の家の2階でお栄を介して北斎の技法を学び、一緒に絵を描いていた時間が小説の核にもなる。その後孫三郎は豊国の弟子に、徳太郎は豊広の弟子に。後年北斎と互角に渡り合う!
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びぃごろ
『嘘と隣人』の主人公41歳の平良正太郎に会う。強行犯係だが上司の指示に従わなかったことで閑職に追いやられている。進展が見えない2年前に起きた殺人事件だ。学習支援塾を営む戸川が殺され、被疑者は元生徒の阿久津弦35歳。監視カメラには警察署前まで来て引き返した映像が残る。繰り返し関係者を当り手掛かりを探る平良と小6でバスケのクラブチームに入っている仲村桜介。実業団でバスケ選手だった父を持つ橋本波留。阿久津弦と同級生の長尾豊子。この3人のパートで構成。「いろんなものを見て、しまっておけよ」最期の道標は正しい。
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びぃごろ
いやはやこれは!莫大な遺産を譲り受けたミステリー好きの彩莉が、祖父母の残した孤島の別荘をリフォーム。ここでクローズドサークルの連続殺人をする計画を立てる。協力者葵の頭脳も加わり、ミステリー好きの3人と刑事、霊能者のゲストを招いていよいよ実行!と物語は始まる。彩莉の筋書きがまず明らかにされるので、そう難しいことはないだろうと読み進めたが、予定通りじゃない連続殺人が起こっていき、一体犯人は?と考えさせられる。勿論ちゃんと犯人はいるが、えっ!と初めに戻って読み返し、さらに「なにぃ~お前たち」と(笑)
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びぃごろ
『その本は』に続く共同作品。楽しい(≧∇≦)本の復元依頼シートに書かれた断片から物語を紡ぎ出す。これらに記入した村人は、ポプラ社の編集さんたちなのかしらん。未復元のネタも相当数あり。タイトル、書き出し、最後の一文、その他と四つのパターンがあるが、想像を膨らませるのも楽しいゲームだ。大喜利もできるね。それぞれのマイベストは、ヨシタケ書き出し「子供がつくった泥だんごがこんなにも硬くなることを誰も予想していなかった。」又吉「その本は主人公が本が好きでした。これってどんな本でした?」
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びぃごろ
日本の女性科学者の草分け、猿橋勝子を描く。長編で彼女の一生を追えた。高校卒業後、就職するが東京女子医専を受験。憧れの創設者吉岡彌生に失望し、新規開校の帝国女子理専物理学科(現東邦大学)に進む。実習先が中央気象台の三宅泰雄になったことで彼女の人生が決まる「実験を労働にするか研究にするかはあなた次第」意味を理解し目標を定め地道な作業を繰り返す勝子。広島で被爆した典子の話は『13月のカレンダー』と同じ。「原子爆弾をこの世にもたらした罪を償うために、科学者として今後の使われ方に責任を負う」と三宅。この二人はスゴイ
びぃごろ
2025/09/03 23:23

杉並区馬橋の陸軍気象部の荒廃した施設と無秩序ぶりを立て直し、気象化学研究室を昭和21年4月に発足。海水とプランクトンの放射能測定を担当。第五福竜丸の船員が持ち帰った「死の灰」の分析も行う。この気象研が1980年6月まで現在の馬橋公園にあったと!その年の4月に定年退官した猿橋勝子!身近な場所すぎて慄く。そこで降水採取器から雨水を採取し、水爆実験による放射能を調べていた…「水爆の破壊力は原爆の比ではない上に極めて多量の放射性物質を生じる。科学を人間の殺戮と文明の破壊に使わせてはいけない」と世界大会で演説。

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びぃごろ
広島に落とされた原爆。14歳で勤労動員に出た服部義夫と小1の新川喜代がそれを見にした光景から物語が始まる。被爆し原爆症に悩まされる日々、病気がうつると白い目で見られ、子どもに障害がでると結婚を忌避される。理不尽なめに遭い、被爆者が負うものは身体の不調だけでなく心因性のものも大きい。「サバイバースギルト」という言葉を知った。主人公はバイオ技術の研究職をしていた侑平。子どもの頃に遊びに行っていた松山の祖父母の家を処分すると父から連絡が入り、仕事を辞めた今、15年ぶりに訪れて祖父母の過去を辿り奇跡を体験するのだ
びぃごろ
2025/09/02 20:34

子どもが病気になり自分の被爆のせいだと謝る母に「なんで謝るんや、母さんは怒るべきなんや。原爆の犠牲者やのに、頭を下げて縮こまって生きていくなんて間違ってる」という言葉が生きる糧になった喜代。侑平の祖母、寿賀子とは幼馴染。寿賀子の兄と服部義夫が同級生。戦争ものは映画もアニメも見るのを避けてしまうが、小説なら接することができる。読めてよかった。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/02(4853日経過)
記録初日
2009/01/05(6189日経過)
読んだ本
3239冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
1034485ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2832件(投稿率87.4%)
本棚
34棚
現住所
東京都
URL/ブログ
http://biigoromoss.blog.fc2.com/
自己紹介

本っていいですよね。
読書メーターに過去の記録を入力&登録は2012/9/3
今後は感想も入れていきます。

手元にない本が殆どなので、すぐに表紙を見られるのが嬉しい♪
本棚にお気に入りを並べられるのも!
新しく自分の部屋ができた感じです。

読みたい本は、まだ図書館予約をかけていないものや購入予定のもの。
積読本は、今まさに手元にあって私に「早く読んで~」とプレッシャーをかけているモノたち。

ますます本を読み進められそうです。
目が悪くなるのだけが心配w



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