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2024年9月の読書メーターまとめ

SOHSA
読んだ本
10
読んだページ
2945ページ
感想・レビュー
10
ナイス
791ナイス

2024年9月に読んだ本
10

2024年9月のお気に入り登録
4

  • 新田新一
  • てん子(^_-)
  • マツさん
  • ぱぴはり

2024年9月のお気に入られ登録
6

  • 新田新一
  • たんたん
  • てん子(^_-)
  • ゴリ人
  • マツさん
  • ぱぴはり

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

SOHSA
《図書館本》前作から更に主人公成瀬のキャラがパワーアップしていて面白い。成瀬の天才肌に磨きがかかり、他の人間を楽々超越する。また、成瀬の周囲に集まる人物たちは成瀬に負けず劣らず個性的で魅力がある。そうした人びとを引き寄せるのもまた成瀬ならではだ。作者の読み手を物語の中に引き込む力強さは半端ない。まさに笑いあり涙ありの最高のエンタメ作品。読み始めたらあっという間に最後まで読み終えてしまった。脱帽。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
10

SOHSA
《kindle unlimited》NHK大河ドラマ「光る君へ」の関連で手にとった。紫式部の生きた時代、後宮の様子、貴族の暮らし等々が生き生きと感じられた。紫式部についてはとかく清少納言とのライバル関係が取り沙汰されることが多いが、女房として仕えた期間には10年ほどの差があり、紫式部の心情としてはそうであったとしても実際には両雄相見える状況はほぼなかっただろうことがよくわかった。千年昔の平安貴族と後宮の景色が彩りやかに眼前に蘇った。ドラマを見る時の良き助けにもなった。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《購入本》普段はほとんど何も起こらない、或いは起こり始める刹那で物語が終わることの多い印象の片岡小説だが、この『ボーイフレンド・ジャケット』は普段とは違うラストシーンが素晴らしい。片岡作品には珍しく、読み手を驚かせる伏線回収が用意されている。読み手はその仕掛けに見事にやられてしまう。だがやはりそこで物語は終わらず、新たな始まりを感じさせる余韻に包まれたラストは片岡作品の真骨頂だ。主人公と同様に読み手もまさに「これは小説だ」と叫ばずにはいられない。H3.4初版。今では角川文庫赤背表紙も入手が難しくなった。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《図書館本》一言では言い表すことのできない読後感。思春期の心理、心と体の成長のギャップ、妊娠と不妊、特別養子縁組制度、ワーキングプア、不知と無知、そして生きるということ。何が正解でどうすればよかったのか、いくら反芻しても容易に答えは出ない。確かに自分の人生はその時どきの自らの選択の結果ではあるけれど進んで選択したのではなく他に選択の余地のない選択もおそらくある。でもその始末をひとは全て負わなければならないのか。「朝が来た」ではなく「朝が来る」というところに作者の願いと希望が込められているのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《購入本》夏の終わりに読むのにぴったりの一冊だった。全部で5つの短編が納められていた。どれもそれぞれに片岡義男らしい秀逸な作品だった。それぞれのタイトルも素敵だ。初版は平成3年。角川文庫の赤表紙の終わりのほうの作品だろうか。片岡作品に登場する女性はどれもみな健康的でかつ美しい。それぞれに確固とした自分自身を持っていてぶれることがない。今でこそそうした女性は珍しくなくなったが、30年以上も前にそうした女性を描いていた片岡はやはり素晴らしい。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《図書館本》2024年読書感想文高校の部課題図書。定時制高校科学部を舞台にしたこの作品は単なる学園物青春小説では全くなかった。作者は社会の問題を凝縮して読み手に提示し、それでもなお厳然と希望はあると語りかける。本来、国籍、性別、年齢、学歴、経済格差などの違いは差別の要素ではないはずが現実はその根源となっている。本作の登場人物たちも然り。だが彼らは苦悩しながらも果敢に挑戦し続ける。なるほど、こうした物語を高校生が読み、考え、希望を持ってほしいということか。それが課題図書としての選抜理由ということか。(→)
SOHSA
2024/09/18 07:08

(→)だが一方で彼らが努力の末に手にしたものは、やはり競争の中での栄誉であり、ある意味、勝者のワッペンではなかろうか。どんなバックボーンを持つ者でも成功のチャンスはあるというのは紛れもない希望ではあるけれど、そうした競争や勝者の論理とは違う社会であってほしいようにも思う。

が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle unlimited》またもや胸を掴まれた作品だった。瀬尾作品にはいつもすっかりやられてしまう。主人公大田くんの鈴香を見守る目線はまさに親そのものだ。読み手自身が経験した、幼い我が子に翻弄され悪戦苦闘しながらも目が離せなかった遠い昔の日々を思い起こさせてくれた。今思えばあの時期は確かに幸せな日々だった。ラストシーンでの鈴香が大田くんに向けて言った「ばんばってー」は秀逸。胸に滲みた。これから大田くんはどのような人生を歩んでいくのだろうか。きっと明るい未来が待っていると信じたい。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《図書館本》前作で語られなかった櫂の周りの人々の人生を櫂との関わりを含めて穏やかに描いていく。どの人生も自らの選択の結果ではあるけれど最初から選択し得ない選択肢はやはりある。誰もが皆、悩みながら間違いながら選択を続けるほかない。常に冷静で理性的であるように見えた北原先生も、ずっと櫂を見続けていた暁海も、その他の人々も。それぞれのその時々の選択の是非はやはり誰にもわからない。前作で回収されなかったいくつかの伏線が本作で綺麗に回収された。ハッピーエンドではないかもしれないがそれぞれに光が見えたようで良かった。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《kindle unlimited》大河ドラマ「光る君へ」に和泉式部が登場したことから興味を持ち本書を手にとった。段落ごとの現代語訳、原文、寸評で構成され読みやすくわかりやすかった。和泉式部という人の一面が本書から見えたように思う。機会あれば腰を据えて「和泉式部日記」の原文と向き合ってみたい。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《図書館本》津村作品初読。この小説には多くのひとの人生が描かれている。理佐、律、その母、浪子・守夫妻、杉子、藤沢先生、聡、研司、その他沢山の人たちの人生が。なおかつそれは40年もの長い時間にわたって。そして傍らで常に見守るネネも。読後、自らの来し方を振り返るとき、人生はまさにここに描かれているように淡々と佇んでいた。どこか遠く遥か彼方の出来事のように穏やかでありながら、だがしかし、それは確かに自身が経験した激しく厳しかった日々そのものとして。過去はときに辛く苦しく、だがやはり今ではどれも穏やかで懐かしい。
が「ナイス!」と言っています。
SOHSA
《図書館本》前作から更に主人公成瀬のキャラがパワーアップしていて面白い。成瀬の天才肌に磨きがかかり、他の人間を楽々超越する。また、成瀬の周囲に集まる人物たちは成瀬に負けず劣らず個性的で魅力がある。そうした人びとを引き寄せるのもまた成瀬ならではだ。作者の読み手を物語の中に引き込む力強さは半端ない。まさに笑いあり涙ありの最高のエンタメ作品。読み始めたらあっという間に最後まで読み終えてしまった。脱帽。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/06(4467日経過)
記録初日
2011/04/25(4967日経過)
読んだ本
1547冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
395828ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
1478件(投稿率95.5%)
本棚
39棚
性別
血液型
O型
現住所
千葉県
外部サイト
URL/ブログ
http://sohsa.hatenablog.com/
自己紹介

(2019.1自己紹介一部更新)

好きなものは本と音楽とコーヒーと空、少しの英語

古典、現代物、日本文学、海外小説、学術書、専門書、ビジネス書、漫画、文庫本、単行本、新書、ペーパーバック、基本的に何でも好き嫌いなく読みます。
一冊の読んだ本からのつながりで、新たな本へと興味が連鎖していく感覚が、未知の世界が拓けていくようで、まさに読書の醍醐味だと感じています。

基本的には図書館派です。
近くに静かな公立図書館が2館、車で15分程度のところにやや大きめの県立図書館が1館あり、これら図書館巡りをしながら、目についた本やあらかじめ目星をつけていた本を借りてきて読んでいます。
こうして読んだ本のうち、是非、手元に置いて繰り返し読みたいと思われる本は、書店やネットで購入します。
また、図書館に置いていない本で読んでみたいと思う本は、ブックオフやアマゾンで中古本を購入して読んでみます。
作家側から見れば、好ましくない読者かもしれません(笑)。
KindlePaperwhite持ちで、紙の本に加えて電子書籍も利用するようになりました。特に洋書を安く入手するのにとても役立っています。
読んだ本の感想は基本的にはアップすることにしていますが、ネタバレにならないようストーリー自体にはなるべく触れないように気をつけています。

好きな小説家は
■原田マハ ■村上春樹
■村山由佳 ■梨木香歩
■小川洋子 ■マルセル・プルースト
■ジュンパ・ラヒリ ■ポール・オースター
等々、思想哲学系では
■熊野純彦 ■栗本慎一郎
■木田元 ■永井均
■ウィトゲンシュタイン ■ハイデガー
■東浩紀 ■内田樹
■藤田一照
等です。 

コミックも、
 ■大島弓子 ■山岸涼子
 ■萩尾望都 ■三原順
 ■村上もとか
など各氏の昔の作品が好きです。

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これからもじっくりと読書を続けていきたいと思っています。
お気軽にコメントやお気に入りに加えて頂けると嬉しいです。

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