サクッと読めるどんでん返しミステリ短編集。特に最初の「惨者面談」は、２回ひっくり返されて楽しめた。

ちょうど「少女都市からの呼び声」が上演されるので、予習を兼ねて読了。訳の分からない展開ながら、ひとつひとつのセリフが突き刺さる。カッコいい！

サクッと読めるどんでん返しミステリ短編集。特に最初の「惨者面談」は、２回ひっくり返されて楽しめた。

金利の勉強にと思って読んだら、実は税金から預貯金、年金などお金に関する「超」入門書。新しい発見はなかったが、語り口が面白く、さらっと読めた。

イメージした内容とは全く違う物語だった。女性同士のどろどろとした人間関係が随所に。それでもすっと読ませてしまう上手さに脱帽。希望の光が感じられるラストで良かった。

金利についての分かりやすい解説本。著者の類似本を読んでいたため読みやすかったが、実際の内容についてはすでに忘れてしまっている。もっと勉強しなくてはいけないなと実感。何度も読み返す必要あり。コロナ禍、ウクライナと現時点では最新の情報。

江戸、東京の水道のページに力が入っているなと思ったら、水道局勤務の著者ということで納得。都内の土地勘はある方だと思うが、それでも本書に出てくる地名は地図を確認しながらでないと捉えきれない。自分も江戸東京の変遷の中の砂粒の一つだなぁと実感。

怪しい住宅販売チラシの広告から、郊外の戸建て住宅の歴史を探る。我が家の近所に本書で取り上げられている業者の住宅があってビックリ。よく知っているあの土地も住宅営団の分譲だとは知らなかった。

途中感じた違和感は、こういうことだったのか。とにかく殺人者の汚名を着せられて逃げる主人公の苦悩とＳＮＳで煽られる大衆の恐ろしさが身につまされた。ただ真犯人の動機にリアリティがさほど感じられなかった。

西洋の怖い話。犬の自殺など知らなかった話もあり、楽しく読めた。他のシリーズよりも絵画の紹介は少ないが、衝撃だったのはルーベンスの「聖ユストゥスの奇跡」、切り落とされた首を抱える少年。「奇怪さや恐怖は美と同じほど魅力的な対象だからだ。」という中野さんの言葉に共感。

「2020年のロマンス詐欺」は既読。コロナ禍の中の青春小説。コロナ当初の状況がひりひりと感じられる。「五年目の受験詐欺」はそれぞれの家族の感じ方に共感でき、ラストの息子の清々しさに感激。「あの人のサロン詐欺」、こういう詐欺も成り立つ世界があるのかとびっくり。うまく落ち着いてよかった。

近代日本美術の通史を学ぼうと思ったら、かなりマニアックな論文。日本美術と海外の美術家との関連を明らかにしている。浮世絵が西洋から取り入れた遠近法が、再び西洋のマネの作品に再利用されているというジャポニスムの論点など面白かった。

不自然な帳尻合わせみたいなところがいくつかあって気になったが、それを圧倒する読後感。もどかしさばかりが募り、煽られ、突き放されるラスト。久々に心に突き刺さる本だった。

経済の勉強用に購入。分かりやすかった。2022年4月発行の本書の情報も今では古くなっている。なるほど経済は生き物だとつくづく感じる。

主人公は、事件の裏をうまく立ち回りちょこっと旨味を味わうダーティーな女性警察官。と思いきや、ラストの話ではもうぶっ飛んでしまうほどの役回りに驚愕。中に挟まれる警察官同士の結婚式の話には笑った。