後半、グングンと引き込まれた。その世界にかかわっている人しか分からないゾーンに入ってしまう体験。主人公が武道の達人ってところがミソかなと思った。

女性起業家のサクセスストーリー。まさに風を感じるようなスピード感のある語り口で少々出来過ぎの感もあるが、素直に感激した。思わず通販でコルコル頼んでしまった。楽しみ！

名建築というのでそれぞれの寺院の建築の解説本かと思ったら、単なるガイドブックのような感じだった。はじめて知るお寺もあったので、出かけてみたくはなった。

表題作「失はれる物語」は辛く切ない愛の話。この結末で良かったのかどうか考えてしまった。「Calling You」はよくあるタイプのＳＦ的ミステリだがこの手の話は好み。「手を握る泥棒の物語」はコメディタイプのミステリで楽しく読めた。「マリアの指」の結末も悲しかった。

先般の能登半島地震でお墓が倒れたとのニュースを聞き、ずっと積読本だったものをやっと手に取った。強烈な優越感と劣等感が入り混じった性格。こうやって他者の目で眺めているのはとても面白いが、身近に関わる人だったら嫌だなぁ。

大型本で印刷も美しく眺めているだけで楽しい。読んでいるうちに奇想と普通の違いは何か？という疑問をふつふつと感じた。写実ではないものはすべて奇想？

冒頭の「水晶の夜、翡翠の朝」が面白かった。全寮制の学校での事件。理瀬シリーズって何だか忘れているので、もう一度読み直そう。「冷凍みかん」も絶品。星新一のＳＦのような作品。そのほか？？？の作品もあったが楽しめた。W.Mの「朝日のようにさわやかに」を聞いてみたい。

因習にとらわれた離島の中での残虐な殺人事件。これだけの事件が起きているのに表ざたにならないなんて？登場人物が多すぎて混乱。二転三転する犯人像。何とか最後までたどり着きました。

板橋区立美術館で開かれている「シュルレアリスムと日本展」を見たばかりなのでその復習にと読んだ本。古賀春江、福沢一郎らシュルレアリスム初期の画家たちがいかに日本でシュルレアリスム絵画に取り組んだかを紹介。とにかく彼らの絵に描かれている（コラージュされている）題材の元の素材を当時の世界中の雑誌や書籍などから探してくるのは並大抵の苦労ではないと研究者の努力に感服した。

後半、グングンと引き込まれた。その世界にかかわっている人しか分からないゾーンに入ってしまう体験。主人公が武道の達人ってところがミソかなと思った。

この表紙、もう何度も出かけている庭園美術館だと気づかなかったのは建築ファンとは言えないなとガッカリ。特に室内の写真の美しさ。このように写真を撮ればいいのかと見本にして頑張ってみます。2022年9月時点の情報ですが、すでに現存していない建物もあって残念です。

ダムに沈んだ隠れキリシタンの村。伝奇ホラーかと思ったら、実は○○○〇者のお話。どんでん返しもこれでは、ちょっとがっかり。一癖も二癖もある登場人物たちの今後はどうなるのか？もやもや感が残る終わり方。