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2024年2月の読書メーターまとめ

寝落ち6段
読んだ本
10
読んだページ
2632ページ
感想・レビュー
10
ナイス
236ナイス

2024年2月に読んだ本
10

2024年2月のお気に入り登録
1

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2024年2月のお気に入られ登録
1

  • もえ

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

寝落ち6段
雁擬きという雁の肉に模した精進料理があるし、「大造じいさんとガン」という童話もある。雁は、石を投げれば当たるほど普遍的なものだったとしよう。石が当たるのは事故であり、自分ではどうしようもないことだ。お玉の境遇は、困窮が故にどうしようないものかもしれない。金で身を売ったと言えないこともない。石が当たった雁は、どうすることもできずに、捕らえられてしまう。自分の未来は、簡単に強者に握られてしまう。環境が悪いのか、そうするしかないと決めたお玉が悪いのか。それとも、踏み出そうとしないのが悪いのか。
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

寝落ち6段

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:4585ページ ナイス数:271ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/263421/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
10

寝落ち6段
実際の出走表やレース映像と比較して読む。初っ端から凱旋門賞から入る。本当のローレルは凱旋門賞の手前のフォア賞で終わっている。ローレルのIFを描くのか、それともフォア賞で終えるのか。新馬戦も遅く、G1タイトルを取るまで、ナリタブライアンに勝つまでがとても遠い、負けても走り続けたローレル。90年代半ばなので、小学生だった私は実際をみていない。だけど、ローレルの雄姿は知っている。先日、久しぶりにサクラ冠が重賞を制した。サクラ冠栄光の90年代。漫画として、リアルタイムでサクラローレルを追える。続きが楽しみだ。
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寝落ち6段
五重塔を建てる。親分の源太は、自分が親分であろうとし、気前よく、懐が深いように振舞った。譲歩した際の十兵衛の拒絶にもそれを飲み込んで、源太は乗り越えた。それに対して主人公・十兵衛の頑固な態度。腕は確かだが、愚鈍でのっそりしている。しかし、自分を曲げない、頑固ともとれるし執念ともとれる五重塔への夢。十兵衛の周囲の人物を鮮やかに描くことで、より十兵衛の社会に馴染まない性格を描く。しかし、そんな十兵衛と真逆の源太だからこそ嵐に負けない塔を完成させることができた。両者が利己主義ではないからできたのである。
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寝落ち6段
ネタバレご存じ通り、「M」は相当まずい代物である。事件の動機となり、興味本位で手に入ってしまう。近年でも多くの検挙がある。害はない、と言う人がいるけれども、「止められない」「高額でも手に入れたい」「そのために他を犠牲に」となるぐらい有害なのである。御覧の通り、Mが無いと頭が働かないとか言う。しかし、得たら情緒が失われ、興味が狭まり、自分のことばかりを考えてしまう。Mの害は依存性や脳の低下など健康だけではなく、社会性への害なのだ。まさにMの有害性を体現した探偵像に、とても皮肉が込められていると感じた。
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寝落ち6段
仮令、それが虚偽だろうが事実だろうが、名誉毀損が成立する。だが、この名誉毀損というは、何を基準にするのかが難しい。社会的評価はどのように判断するんだろう、名誉に対する損害賠償とはどのように決められるのだろう、様々な疑問がよぎる。これまでの名誉毀損裁判を実例に、歴史を辿る。納得できることもあれば、まだ不備もある。近年では、不特定多数のインターネットによる誹謗中傷、流言飛語もある。どう司法は対応するのだろう。著者がメディアの人間なので、メディア寄りの立場にあるのは仕方ない。
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寝落ち6段
戦後、皇国史観から脱却するために、天皇がいなかった時代を調べることで発展した日本の考古学。しかし、いつしか旧石器時代前期が日本にもある「かもしれない」が「べきだ」に変わっていった。新発見は学会を興奮させ、集団陶酔ともいうべき熱狂にさせる。功名心にかられた一研究者が石器の捏造に手を出したとき、盲目的に喜んだ学会全体の罪。捏造という指摘も大勢で封殺した罪。学閥によって凝り固まった意識でやっていた罪。様々な問題点が明らかになった。これは日本考古学だけに言えることではない。人は理想に目が眩みやすい。
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寝落ち6段
個人の寄付により活動をしている「国境なき医師団」。憲章に書かれている理念を絶対に崩してはいけないという高潔さ。命の最前線にいるからこその言葉。崇高な使命を達成するための苦労が描かれている。今、この時間に、その人の責めに帰すことができない理由で死にそうな人がいる。それは社会構造だったり、環境だったりする。目の前の命を救うだけではなく、救わねばならぬ状況を打開したいという志を初めて知った。いつかは、国境なき医師団が役割を終える日が来るのだろうか。
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寝落ち6段
「わが国の文化の考察は結局わが国の自然の考察に帰って行かなくてはならぬ」旧都奈良の古刹を巡り、建物や仏像などから遥か昔の日本を思いやる。今より自然の中で生き、自然を敬い、自然を畏れた人々は、遥か天竺から伝わった仏教に幸せを託した。そこで作られた芸術的だと言われる仏像や寺は、そんな人々の願いを受ける存在だった。和辻哲郎の豊富な造詣と感性で語られる仏教芸術で、改めて仏教文化の価値を考えさせられる。私たちはそういう基盤の上で生きている、だが、その感覚を私たちは忘れてしまう。
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寝落ち6段
人種に差異はあるが、優劣はない。優劣は個人同士のある部分を比べた時にだけで明瞭になるもの。人種、民族同士で侮蔑し合い殺し合った第二次大戦。あたかも人種民族が崇高であるように喧伝し、無教養な差別で相手を下に置く。そんな中で書かれた本書は、科学と普遍的な知識をもって人種差別の無意味さを丁寧に説いていく。今もまだ潰えることのない人種差別。この解決には、これからも相当な時間を要するに違いない。なぜなら、人種差別が社会構造の一部になっているからだ。こんな当たり前のことがまだわからないのかという、差別の根深さを思う。
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寝落ち6段
カラスとは何者か。人間社会に溶け込み、とても身近にいるカラス。不吉と言われることもあれば、八咫烏のように縁起物になることもある。そんなカラスをどれだけ知っているのだろうか。まさに、カラスの教科書。人間社会がカラス社会に侵攻しているんだろうなという印象を受けた。結構、餌探しの話に大きく紙面を割いていた。そこで、ごみ漁りの様子を事細かに描写しているが、カラスの賢さだけではない。身近な生き物だからこそ、我々は知った方がよいと思った。翻って、我々の生き方を見直すきっかけになるのかもしれない。烏はかわいい。
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寝落ち6段
雁擬きという雁の肉に模した精進料理があるし、「大造じいさんとガン」という童話もある。雁は、石を投げれば当たるほど普遍的なものだったとしよう。石が当たるのは事故であり、自分ではどうしようもないことだ。お玉の境遇は、困窮が故にどうしようないものかもしれない。金で身を売ったと言えないこともない。石が当たった雁は、どうすることもできずに、捕らえられてしまう。自分の未来は、簡単に強者に握られてしまう。環境が悪いのか、そうするしかないと決めたお玉が悪いのか。それとも、踏み出そうとしないのが悪いのか。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/16(4309日経過)
記録初日
2012/04/02(4476日経過)
読んだ本
1605冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
454665ページ(1日平均101ページ)
感想・レビュー
1546件(投稿率96.3%)
本棚
55棚
性別
年齢
36歳
現住所
愛知県
自己紹介

 ナイスやお気に入り、ありがとうございます。

 小4の頃に出会った「ファーブル昆虫記」
 連日、学校の図書室に通った。これが私の読書歴の原点。
 中学生の頃は、江戸川乱歩や横溝正史、アガサ・クリスティーといったミステリーを読み耽った。
 高校生では、滝沢馬琴「南総里見八犬伝」で古典の力を思い知った。
 大学生では、ロマン・ローランや島崎藤村、トルストイ等に触れた。
 社会人になって、ジャンルを問わず手に取るようになった。

 読書は、楽しい。

 読書メーターは、地域、年齢、職業問わず、多くの人の多くの感想を拝見でき、時には驚き、感銘することのできる場だと思います。大変楽しいし、為になります。
 感想は極力書くことにしています。255字制限を守って、書くことにしています。とりとめのないものです。

 これからも続けていき、多くの世界を知り、自分の世界を豊かなものにしていきたい。そして、誰か一人でも読書の良さに触れてくれるようになればとも思います。

「人生で影響を受けた本100冊」というイベントに参加中
https://bookmeter.com/events/7335
私自身の「人生で影響を受けた本100冊」をまとめようと思います。
https://bookmeter.com/users/263421/bookcases/11547506?sort=book_count&order=desc
 まだ未登録の本があったり、幼少期の本もあったりするので、蔵書をまとめつつ、本棚に登録していこうと思っています。
シリーズ物は初巻のみの登録です。

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