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2024年5月の読書メーターまとめ

A.T
読んだ本
9
読んだページ
2174ページ
感想・レビュー
8
ナイス
435ナイス

2024年5月に読んだ本
9

2024年5月のお気に入り登録
3

  • さゆ
  • 中玉ケビン砂糖
  • 梅子

2024年5月のお気に入られ登録
3

  • さゆ
  • 中玉ケビン砂糖
  • 梅子

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

A.T
一方からは見えるようで他方からは見えなくなっている… そんな感覚をタイトルにしたものか。緯度が高く、日差しの角度がずっと低いイギリスは、昼間、ふっと気がついたら陽がずいぶん影っていた… ということがよくあって…暗闇から明るみを見るときの幻惑からの幻視も多い気がする。未知の世界、歴史ある旧家へ一人、放り込まれた孤独感、周り全員が何を考えているかわからない怖さ…といえば「レベッカ」「シャイニング」を想起。はっきり見えない、わからない、ご想像にお任せ設定が多く、いく通りにも読める。あの子たちは天使か悪魔か…
A.T
2024/05/06 11:50

アマプラで公開中のBBCドラマ版では… えー!そっちかぁ⁉︎ 納得できない展開へ。一方で、ドラマ化で掘り下げられたシーンもありました。例えば、家庭教師の生家「父は田舎牧師」の設定は読み飛ばしていたが、実はしっかりストーリーに根ざしていた、とか。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

A.T

神奈川近代文学館「帰ってきた橋本治展」に合わせて、先月は「人工島戦記」を。全共闘世代をテーマで何度目かの未完作だったと知りました。肯定できないが否定もできない、ジレンマなのか…2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:2049ページ ナイス数:219ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/279835/summary/monthly/2024/4

神奈川近代文学館「帰ってきた橋本治展」に合わせて、先月は「人工島戦記」を。全共闘世代をテーマで何度目かの未完作だったと知りました。肯定できないが否定もできない、ジレンマなのか…2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:2049ページ ナイス数:219ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/279835/summary/monthly/2024/4
A.T
2024/05/03 23:11

橋爪大三郎氏の橋本治講演会の受講は6年前のゲンロンカフェと合わせて2度目。今回はより一層 全共闘の時代にフィーチャーした講演内容でしたが… 同期世代ならではの仲間意識なのか、批判的なコメントゼロ。橋本治も橋爪大三郎もダメならだれが批評できるのか…

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
8

A.T
柳澤健「ぼくらのふしぎな橋本治」連載第二回「全共闘」、第三回「かぶき者」の2編を収載。この連載があと何回なのかはわからないが、早々に本丸がきた。これまでも橋本治は東大に入学後、全共闘に参加せず、その間は歌舞伎座に通い詰めていたと述べてきた(よくない文章ドク本)。その詳しい観劇の内容が取材され、同時にあの「とめてくれるな おっかさん 背中のいちょうが泣いている」の駒場祭ポスターデザインと結びつく運びに。そもそも全共闘が何かもわからなくなっている今、納得できる説明が読めたことに感謝。
A.T
2024/05/19 19:15

共産党と民青と全共闘とソ連とトロツキーと中国と文化大革命と毛沢東とフランスの5月革命と…ベトナム戦争とタテカンと…とにかく全部が丸っとまとめ。前回登場したPANTA氏もつながっている。そして、最後に歌舞伎というヒネリが効いたところが橋本治の「ふしぎな」ところ。第四回も楽しみ。

が「ナイス!」と言っています。
A.T
「帰ってきた橋本治展」(神奈川近代文学館)の講演 橋爪大三郎氏「橋本治という時代」の質疑応答には評論家中俣暁生氏も挙手されるなど、橋本治を取り巻く面々が揃って現れた興味深い会でした。そのなかに、柳澤健氏もおられたのでした。さておき、小説宝石に今年1月から柳澤氏の新連載「ぼくらのふしぎな橋本治」を見つけ、早速読むことに。。。今回はロックバンド「頭脳警察」の「PANTA」について。
A.T
2024/05/19 16:27

PANTA氏の曲「マーラーズ・パーラー」の歌詞に寄せる橋本治の批評、橋本治とPANTAの共作「悲しみよようこそ」、転じてPANTAにとっての橋本治、宮沢賢治論へと向かう。橋本治の研究者 柳澤氏による「橋本治」っぽい思わぬ方向へのヒモつけがされそうな連載のスタート。

A.T
2024/05/19 16:51

「帰ってきた橋本治展」での柳澤健氏は橋本治と出会った頃の面影を残す、ヤンチャ&オシャレな風貌でした。対する橋爪大三郎氏の応答がどうにも要領得ず… 現代における全共闘が橋本治にしても未完になるしかない、現代との反故、断絶を思わずにはおれませんでした。

が「ナイス!」と言っています。
A.T
「千羽鶴(1949)」の翌年連載。終戦後の日本をリアルタイムで描いたものだろうか。「舞姫」は、日本舞踊でなくバレエに勤しむ母娘の二人のドラマで、「東京にバレエ教習所が600、大阪に400」の数に驚く。防空頭巾にモンペの戦時下からトゥ・シュウズのバレリイナへの反転。母も娘もモンペ時代からバレエを密かに続けていたのだろうか。そうでないと40才母、18才娘が教習所で教える身にはなれない。詳かにされないことはまだあるだろう。川端康成の小説は、書かれていないことをも読み込むミステリー染みた態度が求められるのだろう。
A.T
2024/05/15 23:25

また、面白いのは劇中のバレエシーンは教室で踊る「白鳥の湖」「プロメテの火」、ニジンスキイ「ペトルウシュカ」へのエキゾチズム、バレエといえば革命下のソ連で牛車で生まれたタマアラ・トマノワの話、日本の現代バレエ「長崎の絵踏」…など散りばめられたエピソード。これは、初めて一般誌(朝日新聞)に掲載、紹介されたバレエの世界なのかもしれない。本当にサラッと描かれているが、バレエ世界全体をイメージできるような、堪能できる書き方になっていて、さすが文豪の筆なのだ。

が「ナイス!」と言っています。
A.T
表題作「…帆掛船」って、正義の、じゃなくて性技の、アレか……。今回の愛のアンソロジーのオチは下世話なところへ向かう。人間関係の要が性関係だった頃の(そんな時代ってあったの?)(あったっぽいな)(え、ウソ…)、治ちゃんのお伽話「愛のアンソロジー」シリーズ?2冊目。
が「ナイス!」と言っています。
A.T
愛のアンソロジー。4作それぞれ奇跡なのか魔法なのかが、ささくれたわたしの心を和ませてくれた。どの愛も素敵だけど…イチオシは「愛の牡丹雪」かな。とてもとても優しく、触れあってゆくシーンの重なりが降りつもる牡丹雪のようで。レズビアンの恋物語なんだけど、ちょっとエロもあるんだけど、傷つけあわない優しさにキュンとします。ま、どの「愛」もちょっと変わってる難しい人間関係なんだけど、愛にはそれが越えられるっていう素敵な話です。
A.T
2024/05/10 00:17

当時、人気のアーティスト 高野文子・しりあがり寿・奥村靫正・吉田秋生の挿し絵入りも嬉しい。

が「ナイス!」と言っています。
A.T
20世紀も終わりころになって「19世紀に根っこがある教養文化」を引きずっている中、「広告」はそもそも大衆向けから始まったから20世紀文化だっていう「広告批評」掲載のエッセイから始まる清濁併呑本。早稲田文学掲載の「久生十蘭文学」を語る真面目な文学批評が良かった。男女のすれ違い、〝簡単な愛の論理”を踏み外した男の物語「奥の海」について。愚鈍に純愛を守れば女が愛してくれるものではないのが、人生の辛さだよ…と。人間失格で女の愛を得る男もいれば、だ。
A.T
2024/05/06 22:22

草笛光子さんインタビューもいい。市川崑「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」「獄門島」「女王蜂」の横溝正史シリーズ全部に出演してたんだな。うっかりしてた。それぞれに市川監督が「いつもひとつヒントをくださる」と。「だらしなくて趣味の悪い着物を着る女」「きつい、強い女」「ドロドロした女」…。あと、「暴力も言語だ」っていう主張。人間の身体行動そのものが「言語」で、暴力で何を叫んでいるのか、それはただひとつ「コミュニケーションが欠けている!」という主張というのも良い。良い。こんな話、本でなかなか読めない。

が「ナイス!」と言っています。
A.T
一方からは見えるようで他方からは見えなくなっている… そんな感覚をタイトルにしたものか。緯度が高く、日差しの角度がずっと低いイギリスは、昼間、ふっと気がついたら陽がずいぶん影っていた… ということがよくあって…暗闇から明るみを見るときの幻惑からの幻視も多い気がする。未知の世界、歴史ある旧家へ一人、放り込まれた孤独感、周り全員が何を考えているかわからない怖さ…といえば「レベッカ」「シャイニング」を想起。はっきり見えない、わからない、ご想像にお任せ設定が多く、いく通りにも読める。あの子たちは天使か悪魔か…
A.T
2024/05/06 11:50

アマプラで公開中のBBCドラマ版では… えー!そっちかぁ⁉︎ 納得できない展開へ。一方で、ドラマ化で掘り下げられたシーンもありました。例えば、家庭教師の生家「父は田舎牧師」の設定は読み飛ばしていたが、実はしっかりストーリーに根ざしていた、とか。

が「ナイス!」と言っています。
A.T
19世紀、今よりずっと身分差がわかりやすかった時代の男女の駆け引き物語「モーヴ夫人」「五十男の日記」。小説の話者は男性側なのだが、ジェイムス自身の視点とのズレが次第に現れてくる。義はどちらに?何をハッピーエンドと呼ぶのか?ここでは恋愛や結婚の成就がポイントになっているが、あらゆる現実の人間関係に置き換えて「勝ち組」「負け組」にゴールを設定しても成り立つ心理小説だろう。
A.T
2024/05/05 13:29

以前読んだ「テヘランでロリータを読む」作中の英文学の講義に登場したヘンリー・ジェイムス。イラン・イラク戦争の戦時下、イラン革命後の女性迫害の中で読む「デイジー・ミラー」「ワシントン・スクエア」の部分と照らし合わしてみた。

A.T
2024/05/05 13:29

。「…われらがヒロインは成長のためにきわめて大きな犠牲をはらう。…彼女は父親にも求婚者にも確かに一種の復讐をはたす…彼らに屈服するのを拒否するのである。最後に彼女は勝利を手にする。ただし、それを勝利と呼べればの話である…彼らの報酬は「幸せ」ではないー「幸せ」はオースティンの小説の中心となる言葉だが、ジェイムスの世界では…獲得するのは自尊心である…」

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/11/03(4246日経過)
記録初日
2012/11/04(4245日経過)
読んだ本
654冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
194343ページ(1日平均45ページ)
感想・レビュー
544件(投稿率83.2%)
本棚
1棚
現住所
東京都
自己紹介

読書傾向は4方向くらいに分類されるみたいです。ほぼ通勤の友ですので積読本が消化できない傾向ですがー。
① ザックリ、映画鑑賞の副読本
② ザックリ、美術関連書
③ ザックリ、旅行関連書
④ ザックリ、21世紀に生きるための教養文学

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