小説家を題材にした話って、どうしても著者本人の気持ちや背景が入ってくるから、なかなか書きづらかったのではと要らぬ心配をしてしまった。今野さんは0.1%に入ってるのだろう。流れるような会話とリズムでアッという間に読了。梅林とはいい酒を飲んでほしいが、伊丹を誘うあたりが竜崎の優しさ。阿久津、やっぱり底が知れない…

物事を俯瞰的に見通し、最短距離で明快な解を求め続け、隠蔽捜査の竜崎を彷彿とさせる小野友五郎。ジョン万次郎らと共に初の太平洋横断から幕末の混乱期を支えた一人として激動の人生。物事は引き算ではなく足し算…今でも通用するいい言葉だ。それにしても勝海舟や福澤諭吉の世渡りのうまさにちょっとムカついた。視点を変えるとこういう人物なのだなと。

癒やしの焚き火が、下界の嫌なこと全てを洗い流してくれる、いいね。たまに一人でしずかなところでゆっくりしたいという気持ちは分かる。

小説家を題材にした話って、どうしても著者本人の気持ちや背景が入ってくるから、なかなか書きづらかったのではと要らぬ心配をしてしまった。今野さんは0.1%に入ってるのだろう。流れるような会話とリズムでアッという間に読了。梅林とはいい酒を飲んでほしいが、伊丹を誘うあたりが竜崎の優しさ。阿久津、やっぱり底が知れない…

冒頭の１章は、作者お得意のノワール小説かと思いきや、人間の心を癒す能力をはじめとした犬がもつ不思議な能力が興味深かった。ほとんどペットと関わったことがないのだが、少しだけ飼いたくなる…