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2024年7月の読書メーターまとめ

羊山羊
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15
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感想・レビュー
15
ナイス
328ナイス

2024年7月に読んだ本
15

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

羊山羊
【言えたじゃねえか・・・】今回は話の規模は小さめ。だけど、鮫島の脱皮を真に見ることのできた、感動と変化の1冊でした。もう孤高の新宿鮫じゃないね、立派なボス鮫だよね。今回は、犯罪者集団「八石」の中での内ゲバに絡む連続殺人犯、「黒石」を追う。「黒石」はヒーローという視点で作中に登場し、鮫の捜査のかたわらで、八石のメンバーを丸く削った鈍器でひたすら殴り殺してゆく!一方で鮫島は、前巻で加わった阿坂課長と部下矢崎の元で、人への背中の預け方を模作していく。→
羊山羊
2024/07/19 06:20

今回はその、恐らく新宿鮫の中でもバディものとしてクライマックスなシーンが出てくる。矢崎に単独調査を諌められるシーンだ。バカマッポになっていたと、自身を自省する。(今まで言えなかったことが)言えたじゃねえか・・・。ってなってきて、ファンとしては本当に泪が滲み出てくる名シーンだ。しかもそれが胸の奥が焦がされる様な、アツいラストにつながる。今回は正直話の規模はそれ程大 きくなかったけれど、その分鮫島自身の変化に強いスポットライトが当たる1冊でした。徹頭徹尾鮫島回。

takayo
2024/12/08 15:40

「バカマッポになっていた」私もここのシーン、心に残りました。そうか、今までは口に出せなかったんですね。今までの作品と印象がなにか違うと感じていましたが、単独捜査から、仲間との関係性が生まれているからこそなんですね。羊山羊さんのレビューで、とても腑に落ちました。ありがとうございます。

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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

羊山羊

2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4672ページ ナイス数:407ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/305754/summary/monthly/2024/6 人生で最悪クラスの6月と半年間かもしれん。

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2024年7月の感想・レビュー一覧
15

羊山羊
【クレーマーへの対応を学べる1冊!】父の後を継ぎ、「竜胆」と呼ばれるお役目を継いだ菖子。そのお仕事は、「おかかとき」と呼ばれる化物をもてなして満足させること!化物は残酷なことが大好きで、人がバッタの脚をもぐかの様に人を痛めつける。果たして菖子こと竜胆は立派にお役目を果たせるのか!?という内容。カスな客だけ来る店の接客業か、邪悪すぎる「千と千尋の神隠し」といったノリで接客業従事者としては大変胃の痛い前半が続く。→
羊山羊
2024/07/30 06:18

一方で後半はその解決である、愛を主題とした物語が展開する。読んでいて印象深かったのは著者が信じてやまない「物語への信頼」がほとばしっていた所。何せネタバレできない1冊なので多くは書けないけど、辛い状況になってもくじけないでほしいと願う、著者の想いが幽玄な筆致で著されている。最後の展開はちょっと納得いかないこともあったけど、不完全な、ぐだぐだなまま終わるラストというのもそれはそれで本著らしいなと、そう思える1冊でした。

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羊山羊
只の所説書のはずながら、著者がうつ病の患者に対して、真摯に向き合ってきた事が伝わる1冊。本当にタダの解説書のハズなのに、不思議な温かさが筆致からにじみ出てくる。最近精神的な落ち込みに不安を感じて本を手に取ったけど、その優しさと真摯さあふれる筆致に目がうるんだ。普通なら及び腰になりがちな精神科へ行く気にさせてくれる1冊。
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羊山羊
今回は、コンラッドといういかにもな悪物魔術師とジェニファーらカザム魔法マネジメントとの対決!コンラッドが凄まじい陰謀をはりめぐらせて、その欲望の為に突き進む様はヴィランとして実に理想的なキャラクターで、物語をぐいぐい引っ張っていく。その権力欲といったら凄まじく、欲に溺れて暴走する シェイクスピアの「マクベス」を思い出した。今回印象的だったのはそんな人の欲望に巻き込まれてしまう生き物達だろうか。→
羊山羊
2024/07/30 06:15

ジェニファー視点の独白はとてもポップな筆致なのに、生命のあまりにも無機質な奪われ方はとても胸に残るし、日々そうやって踏みにじっている弱者が我々にもいるんじゃないかと ハッとさせられる、今回も、中々にハッとされられる1冊でした。

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羊山羊
読了。
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羊山羊
とってもスカッとする良質なノワールラノベでした。そうは言いつつも重すぎない、韓国映画の「エクストリーム・ジョブ」みたいな、 スッキリ爽快感とコメディ色のが強くて、でもアクションもしっかり楽しめるハイレベルな1冊。魔王都市という魔物がギャングして各エリアを統率する中で、実に眠たげに動く落ちこぼれ捜査官である人間、キード・マーロウとその相棒アルサリサの活躍が魅力的!
羊山羊
2024/07/25 06:15

ファンタジー世界という特徴ゆえ、操査が古風なハードボイルドみたく乱暴なのも読み味やスピード感に華をそえてくれる。ラノベらしいアップテンポさにワクワクした1冊でした。

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羊山羊
ラノベ×ワイドスクリーンプラバロックなハードSF!元々は2013年の初刊を復刊した1冊だけど、当時でラノベでのハードSFだと、確かに、中々大変だったんだろうなあと思わせる。「イリヤの空」あたりと同期ならまだワンチャンあったのかな。本を読んでいて思ったのは、ワイドスクリーンプラバロック的なハチャメチャと、ラノベ的ポップさとの相性のよさだ。結構なトンデモ展開でも、「まあ、ラノベでトンデモ展開ならアリか…」なんて自然な気持で没入させてくれた1冊。→
羊山羊
2024/07/25 06:14

ヌル香ちゃんがコメディも感動も全てかっさらっていく強キャラぶりに感激しながら読了。

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羊山羊
【言えたじゃねえか・・・】今回は話の規模は小さめ。だけど、鮫島の脱皮を真に見ることのできた、感動と変化の1冊でした。もう孤高の新宿鮫じゃないね、立派なボス鮫だよね。今回は、犯罪者集団「八石」の中での内ゲバに絡む連続殺人犯、「黒石」を追う。「黒石」はヒーローという視点で作中に登場し、鮫の捜査のかたわらで、八石のメンバーを丸く削った鈍器でひたすら殴り殺してゆく!一方で鮫島は、前巻で加わった阿坂課長と部下矢崎の元で、人への背中の預け方を模作していく。→
羊山羊
2024/07/19 06:20

今回はその、恐らく新宿鮫の中でもバディものとしてクライマックスなシーンが出てくる。矢崎に単独調査を諌められるシーンだ。バカマッポになっていたと、自身を自省する。(今まで言えなかったことが)言えたじゃねえか・・・。ってなってきて、ファンとしては本当に泪が滲み出てくる名シーンだ。しかもそれが胸の奥が焦がされる様な、アツいラストにつながる。今回は正直話の規模はそれ程大 きくなかったけれど、その分鮫島自身の変化に強いスポットライトが当たる1冊でした。徹頭徹尾鮫島回。

takayo
2024/12/08 15:40

「バカマッポになっていた」私もここのシーン、心に残りました。そうか、今までは口に出せなかったんですね。今までの作品と印象がなにか違うと感じていましたが、単独捜査から、仲間との関係性が生まれているからこそなんですね。羊山羊さんのレビューで、とても腑に落ちました。ありがとうございます。

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羊山羊
【17.5禁位】相手の弱点を見ぬく能力で女のコ達を尋問しちゃうゾ☆という内容のインモラルラノベ。性器の描写や性行為はギリッギリないので、まあToloveるよりはエロい位のエロさです。良かったのは主人公アレンの朴念仁ぶりと高級尋問官というお仕事へのひたむきぶりがとてもいい感じにマッチングして女のコに対して絶妙なポンコツさ加減を発揮していた所。女のコからの好意を無碍にするワケでもなく、しかし職務に忠実ということで女のコを仕事としてマゾ快楽に堕としていくのがとってもダンディである。→
羊山羊
2024/07/19 06:17

女のコ達も皆魅力的だけど、やはり場を引っ張る主人公がしっかりしてると読んでいて安心感がある。個人的に好きだったのは尻叩かれフェチで尻肉のむっちりした質感の描写が秀逸だったエルフィリアです。話はこじんまりしているものの、 まあまあ満足できました

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羊山羊
【ひょうたんから駒】あまりにも凶悪だ。高知県と愛媛県の間の山中にあるとある村で続いていた、子供の怪異による失踪事件。てんじ、とよばれる妖怪と村の人々の関係をめぐる連作。そりゃ確かに怪異も怖いけど、本著中で何より怖いのは人間。欲や恐怖によって認知が歪み本来ならば、無事にすむものがあっという間に取り返しのつかないものになっていく。先に読んだ「死国」に比べると舞台は似かよっているが、①土着の伝統との無理矢理な結び付けが薄いゆえに因習村要素が激辛。→
羊山羊
2024/07/19 06:16

よって 殺戮に一切の容赦がない!刊行時期前に、四国中央市と高知市で現実で地域おこし協力隊への因習村案件があったので、それも多少は影響してそう。あと、本著みたいな感じで、本当はちょっと変わり者なだけなのに、ひょんないざこざから周囲の認知が変わって腫れ物扱いされる内にマジで腫れ物になったり化生となった挙句周囲からうとまれる、全てにおいて救いようのない事例、結構ありますよね。ひょうたんから駒が出た挙句怪物になる奴 である。第1章ラストと最終の殺戮パートは凄絶にして絶句の一言。 二度と読みたくない傑作!

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羊山羊
四国に住んでいる者としては、四風の山中の田舎の解像度の高さにうならされる一方で、刊行時期ゆえだろうか、価値観の古さにちょっとモヤモヤした本。田舎ゆえの、皆が近隣の人間の家庭事情から恋愛汰多まで会話のネタにする、濃ゆい人間関係、隔絶されているがゆえ残っている風変わりな因習、湿り気のある山中の自然描写はとても再現度が高い。その中で、かつて神の住む谷と呼ばれた谷で亡くなった莎代里という女と幼馴染の元村民、比奈子と現村民文也のじっとりした人間関係が伝奇ホラー的な世界観でくり広げられていく。→
羊山羊
2024/07/14 06:11

四国という秘境の土着文化と昔ながらの人間関係を土台に、恋愛ホラーを仕立てました、といった感で、本土人から見た四国の山奥ってこんな感じなのか、と思うと視野の観点からは合点がいく。ただ、ちょっと流石に四国民への価値観が古いかな・・・作品自体が古いから仕方ないけど、という、期待値からは外れた不満が終始付きまとう1冊でした。

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羊山羊
首狩りロボットこと「チューバー」は更に勢力圏を増して地球に迫りくる。ここまで来て敵の目的が一切見えないのがめちゃくちゃ不穏で完全にホラー展開。本巻では本筋に大きな進展はナシ。続刊に期待。
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羊山羊
伊予小松藩という、現愛媛県西条市小松町という、山の麓にあった小藩の記録から当時の生活史を伺おうという試み。この小松藩、藩とは言えども今でいう町村レベルの小さな所で、城もなければ武士も数十人、海に面しているのもごくわずか。弱小を体言したかの様 な藩である。 そんな藩だけあって、実に胃の痛い運営が続けられていたことが知れる。私自身が東予に強い影響を受けている地域の出身なので、そういったことが知れるかと思ったけど分かりませんでした。どっちかというと、江戸時代のガチ田舎のリアルを知りたい人向け。
SOLCOM(いけひろ)
2024/07/14 08:40

8年ばかり西条市ひうち界隈に生息してました なるほど小松藩だけ生き残ったんですねぇ・・・

羊山羊
2024/07/14 21:39

西条市にお住まいだったのですね。水も美味しいし都会として発展している良い街ですが、いかんせん色んな交通インフラから外れた街でもあるんですよねー。

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羊山羊
色々とガガガで読んでいい重さじゃない!「泣きたい私は猫をかぶる」を思い出す。主人公磯原めだかが、バスタブに引きこもることで家族や現実から逃避しながらも、やがて突きつけられる現実に自分を変えていかざるを得ない、そんな物語。感情的な筆致、別離のタイミングの描き方と募る焦燥感、主人公磯原家を包むじんわりとした不穏が本著に辛い没入感を強いる。一方で、悲劇の量が多すぎる、というのはやや読中引っかかった。ここまでどん底に叩き込まなくても、十分に家族のテーマは描けたんじゃなかろうか、なんて疑問に思ってしまう。→
羊山羊
2024/07/04 07:08

また、「バスタブで暮らす」というタイトルで、ここまで直球に「主人公が家族に対してまとう殻」を表現しているのもちょっと直喩すぎてモヤモヤ。没入感ある1冊だったし、どっしり心には残ってくるけど、その分だけの主人公の回復と前進へのカタルシスに物足りなかった1冊 。

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羊山羊
最近他者と会話が続かなかったり、続いても他人への悪口になって要らんことを喋ってトラブルに発展することがよくありたまらなくなって読んでみた。ところが、読む前の本のセルフチェックでは、私はまあまあ雑談できる方らしい。細かい実践のコツもあるけど何より大事なのは「雑談は感情・気持のやりとり」「雑談は会話のラリー。ひたすら続くことが大事」というアドバイスだ。そして、それを成しえる為には、自分の感情がのせやすい自分ならではのエピソードをちゃんと持つことが大事なことに気付かされる。→
羊山羊
2024/07/04 07:07

自分視点で日々の出来事にしっかり感情を持って向き合い、雑談の為の引き出しをちゃんと作る努力をすることが、今の自分の雑談力を上げる一番の道だと思いました。本著の雑談tips 参考になるけど、「一緒にいて居心地が良い関係を築く」のが一番大事だなとそれとなく気付かされる1冊でもありまし た。

が「ナイス!」と言っています。
羊山羊
恋愛モンスター同士がようやく全力を出し超ご都合展開の中でひたすらエロいことをする だけといえばそうなんだけど、真樹クンの絶倫ぶりに首をひねっていたけれど、成程モンスターだったんですねという。ヒロイン、風華と翼沙と主人公樹が対等に渡りあえる相手と出会えたというある意味、剣豪の果たし合いみたいな1冊。そう思うとちょっと感動できるというか、アツい本である。また、双子というワンテーマを元に様々な立場の双子を書いたという鏡氏のシンプルなテーマ設定作品の土台作りに感心した1冊でありました。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/01/13(4428日経過)
記録初日
2012/10/14(4519日経過)
読んだ本
1533冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
510721ページ(1日平均113ページ)
感想・レビュー
1497件(投稿率97.7%)
本棚
9棚
性別
血液型
B型
職業
サービス業
現住所
香川県
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/camel0110
自己紹介


最近よく読むジャンルは、冒険小説、ライトノベル、海外文学、日本の明治〜昭和初期文学。

あと経済関係、政治哲学の人文書が多いです。

よろしくおねがいします。

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