クリスティがこんな大人の本質を見抜いたような作品を書いていたとは、いや寧ろ彼女の経験に裏打ちされた作品なのかな。孤独で救いのない読後感。

ケッチャムらしい暴力やグロは控えめ、犬の理不尽に〇された老人の復讐劇かと思いきや落ち着いた作品だったので拍子抜け、でも嫌いじゃないですこんな感じの作品。

大人が読む経済や資本主義の自己啓発本としては割と叩かれるのかなと思うんだが、中学高校生あたりが読むにはちょうどいい解像度だと思う。この少年ジャンプの打ち切り漫画みたいな展開だからこそ市場というものを分かりやすく説明できているのかなとも思う。私は良書だと思います。

クリスティがこんな大人の本質を見抜いたような作品を書いていたとは、いや寧ろ彼女の経験に裏打ちされた作品なのかな。孤独で救いのない読後感。