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2024年5月の読書メーターまとめ

buchi
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2024年5月に読んだ本
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2024年5月のお気に入られ登録
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  • TN
  • maaaaay22
  • まったりなさん
  • W-G
  • kyk_chocole
  • アリスとアニー

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

buchi
江戸人情の温か〜いお話。質の良い落語を聴いてるようだった。芝居小屋の面々の『来し方』にはウルウルさせられる人も。それ故皆温かい。文中に『仇討ち』は何度も出てくるけど題名が『あだ討ち』なのは終盤まで気付かなかった。『徒』あだ【何の役にも立たない。むだ】。菊之助の葛藤を意味の無い、無駄なものだと討ち捨てつつ『仇討ち』を成就させる。うむ洒落が効いている。仇討ち制度は『武家の当主が殺害された場合、その嫡子が敵討ちしなければ、家名の継承が許されないとする』こんなことまで規定していたようです。菊之助の苦悩にも納得。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

buchi

本を読み始めて知った日本語シリーズ『ひとりごつ』『かかずらわる』に続く第3弾は 『来し方』。続けて読んだ『木挽町のあだ討ち』と『神去なあなあ日常』の両方に出て来てビビった!みんな知ってる一般的な言葉なの?

Yuu I
2024/05/24 17:05

来し方(きしかた)と読んでましたが、(こしかた)とも読むんですね。知らなかった。「こしかた」だと、過去ではなくこっち(これから)のような気がする。

buchi
2024/05/24 18:13

現代では(こしかた)が一般的みたいですよね。うろ覚えですが『木挽町のあだ討ち』では(きしかた)とルビが振ってあったような…。なので昔は(きしかた)、今は(こしかた)と勝手に解釈しちゃいました。ちなみに『神去』では繁ばあちゃんが放った言葉で、ルビは無かったと思います。やっぱ本読む人は知ってるんだなぁー

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2024年5月の感想・レビュー一覧
13

buchi
不老の身体を得る代わりに100年後には死ななくてないけない。そんな世の中になったら何が起こるか?というSF。面白い!良く考えてあるなー。現在においても人間は長生きし過ぎだと思う。寿命は50年くらいでいいんじゃないか?生物の設計図とも言えるDNAを解析すると人間の寿命はおよそ38年ということらしい。寿命が長いか短いかというのは言わば運で自分ではどうにもならない。でもその生きた時間を有意義なものにできるか否かはかろうじて自分が関われる。まぁどんな結末が待っているのか分からないが下巻と自分の残りの人生に期待!
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buchi
読み始めて最初は引き込まれた。比較的旬を過ぎた小説を読むことが多いので、コロナ真っ盛りの話でなんだか妙にリアルに感じてしまった。「ADHD」「発達性読み書き障害」色んな障害が知られるようになって、それをカミングアウトして足りない所を皆で補い合う、それが理想の世の中なんでしょうが果たしてそんなにうまく行くか?品川さんの「知られたくなくて隠していた」という言葉が現状。広い視野で世の中を見ても『違いを認めて許容し合う』なんてことに逆行していってる気もする。だからせめて自分の身の回りだけでもそう有りたいとも思う。
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buchi
今まで全然興味が無かったのに何故か最近浮世絵がマイブーム。富士山県人としては富士山はそこにあるのが当たり前すぎてあまり有難味も無いんだけど北斎の『富嶽三十六景』は全て観てみたくなった。その内の1枚がそこそこ近所の風景で、そこには何やら小屋のようなものが描かれていた。ググってみるとそれは池のほとりに建つ祠だった。で、気になってさらにググってみたらなんと、今も現存して、自分でも見たことがある祠だった!浮世絵と現実が一気に結びつくこの快感!今度改めて訪問してみよう。図柄は多くてキレイだけど全てに解説が欲しかった
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buchi
読友さん達からオススメしてもらった1冊。最近『巨木巡り』をしている。樹齢は軒並み数百年。動かないけど『生物感』がすごい。木は誰にも見られることのない山奥でも繰り返し、咲いて、実を付け、散って、また芽吹く。山や森は『場所』じゃなくてそれ自体がひと塊の生物とも言える。数年前近所の小さな森が道路拡張の為に全て伐採された。人間の暮らしをちょっと便利にするためだけに、何十年も掛けて育ったであろう森が無くなった。愕然した。きっと後悔するのは分かってるのに止まらない。今ある神去村のようなところが残り続けますように。
buchi
2024/05/24 00:36

多分みんな同じ事思ってるハズ!ヨキがケータイのバッテリーを自然の中に捨てる描写は納得がいかない!w

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buchi
読みにくかったり、解りにくい所が多々あって、つっかえつっかえして読んだ。だから面白くないとか残念という事は全くなくて、姉妹の人生をとつとつと語るストーリーを味わい深くした気がする。北澤平祐さんの素朴なイラストもこの作品の世界観にマッチしていて、こんなにイラストが多い小説は初めてだったけど楽しかった。1話1話の間が10年。話が変わるたびその間の姉妹の人生の変化が気になって仕方なかった。人は他人に親切に生きることで人生が豊かになる。『情けは人の為ならず』こんな時代に久しぶりに思い出した。僕は全然出来てないなぁ
buchi
2024/05/21 09:50

圧倒的にネネがステキ。この調子で50年も一緒にいたら亡くなった時の衝撃は自分にとっても大きいだろうなと後半はハラハラしながら読んだ。いずれは避けられないことだけど。全てがいい想い出になるように生きれればなぁ。

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buchi
図書館にてパラパラザックリと。文庫本サイズの画集。北斎が描いてきた富士山『富嶽三十六景』や『富嶽百景』を小さいサイズながら網羅している。富嶽百景に『宝永山出現』という絵がある。宝永山の爆発が人々を襲う辛い絵柄だけど、面白いのはそれまで浮世絵の富士山はスラッとしたどこか異世界の山の様だったのが、それ以降現代に馴染みのある宝永山がある富士山になったこと(方角によって)。ああこの時代に宝永山が出来たんだなぁとしみじみ思う。小さいのに分厚くて少々読みづらいのが難点。昔持ってた『ウルトラ怪獣大百科』みたいw
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buchi
江戸人情の温か〜いお話。質の良い落語を聴いてるようだった。芝居小屋の面々の『来し方』にはウルウルさせられる人も。それ故皆温かい。文中に『仇討ち』は何度も出てくるけど題名が『あだ討ち』なのは終盤まで気付かなかった。『徒』あだ【何の役にも立たない。むだ】。菊之助の葛藤を意味の無い、無駄なものだと討ち捨てつつ『仇討ち』を成就させる。うむ洒落が効いている。仇討ち制度は『武家の当主が殺害された場合、その嫡子が敵討ちしなければ、家名の継承が許されないとする』こんなことまで規定していたようです。菊之助の苦悩にも納得。
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buchi
え?今頃ですか?ハイスミマセン『鹿』は読みましたがこっちは初読みです。いつ読もうが面白いものは面白い!揺るぎない名作になってしまった国産異世界ファンタジー。話の筋はとってもシンプルなのに思わずのめり込んでしまうのは自然への畏敬と敬意を込める上橋さんの作風と心地良い文章のおかげですね。『鹿』同様この世界観は日本人には馴染が良いのかも知れません。ここからたっぷり続編が続くので暫く私の読書人生安泰ですw。文庫で読んだのですがあとがきによると元は児童文学だったとのことで、子供より大人が夢中になっちゃう作品ですね。
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
2024/05/16 00:50

日本人の心に響く自然の描写と、ファンタジーの世界観が見事に融合していて没入感がありました。物語の筋書きこそ、シンプルですが、上橋さんの文章力と世界観の深さが際立っていました。

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buchi
冠がたくさん付いた作品だったので楽しみで期待して読み始めた。が、◯ンビが出てきたところでガッカリだった。全て読み終えてみれば、凝ったトリックと意外性を組み合わせた斬新な作品なんだと思う。にしてもこれが傑作ミステリーだと言われると自分はミステリーとの相性が悪いんだろうな。小説読書歴が短くてましてや本格ミステリーをロクに読んだことがない自分にはこの面白さを理解するには修行が必要だと思われる。精進します。映画が公開されたのとコロナパンデミックの時期が近いと思うけど当時予言的なことで話題にならなかったのかなぁ?w
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buchi
1巻の終りがあんなんだから思わず読み始めてしまった2巻。そして翠富士ばりの肩透かしを食らいつつ、また罠にハマる。今度は栞子さんの御母上の話題で次巻に引っ張り込むらしいです。今回も沢山の本が出てきました。いちいちメモに書き出しながらいつか読んでやろうと思うのですが、シーズン1が7巻、シーズン2が4巻で現在進行形とまぁまぁのボリュームが待ち受けています。いつか書き出したそのメモを見返して遠い目をするのでしょう。ホントに軽くサクサク読めるので何かの合間にこなしていきたいシリーズではあります。
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buchi
以前にドラマ版を観て内容は知っていたにも関わらず心が揺さぶられた。素晴らしかった。電子書籍で読み始めたけど最後は紙媒体で読みたくて図書館で借りた。時に生きてる事の意味がボヤけることがあるけれどその度に読み返したい。数カ所、雰囲気にそぐわないと感じる下ネタ表現があって、必要があるのかな?と思ったけど、性と生は切り離せない。これが『生きてる者の生々しさ』を強調してるとも感じた。とにかく素晴らしかった。下世話な話だがライオンの家に入居するのいくら掛かるんだろう?サービスの質を落とさず国営で全国に作って欲しい。
buchi
2024/05/07 22:17

ワンコ好きとしては六花の存在が堪らないですね。今まで数頭のワンコを見送って来たけれど見送られる側になる事は考えた事も無かった。六花にとってみると大切にしてくれた人を2回も失うというのは相当辛いかも知れない。やっぱワンコより先に死んじゃダメだな。

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buchi
予備知識無しで読み始めました。『梨木さんってホント自然が好きな人だなー』なんてほのぼの読んでいましたが、インジャの辺りから空気が変わり…ちょっと重く苦しい読書になりました。ジブリ映画のキッカケになった『君たちはどう生きるか』という作品があって、その現代版的な作品のようです。モラルの欠如が著しく、善の顔をした悪がはびこり、ネット空間が加わった現代にあってまず自分はどう生きたいのか、その上で集団になった時にどう振る舞って行ったらいいのか。主人公の年代の時は考えもしなかったけれど、今になって悩まされる問題です。
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buchi
『蛸と海女』のエログロから入って、ちょっと前から春画が気になってた。この本は浮世絵の技術的なことから春画への流れも分かってとても良かった。いろいろ分かってくるとこの時代のオープンな性とか健全さとかほのぼの感が良いなーと。近くで子供が見ていたりw、すごく幸せそうな顔でしていたり、エロだけじゃない作品も沢山あって、オープンな娯楽や教養のひとつだったことが分かる。それでいて浮世絵作品としては技術的にも凄い。この手のものは規制されると地下に潜って陰湿になるのでヨーロッパから始まった最近のオープン傾向は良い傾向。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/01(4231日経過)
記録初日
2004/09/27(7280日経過)
読んだ本
436冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
117423ページ(1日平均16ページ)
感想・レビュー
358件(投稿率82.1%)
本棚
32棚
性別
血液型
B型
職業
サービス業
現住所
静岡県
自己紹介

読んだ本を記録(記憶)するために始めました。ジャンルはその時に興味があるもの。2023年の20周年の時に本屋大賞の作品を読み始めました。
2023年は42作品読了/200作品中(達成率2割)
2024年は現在78作品読了/210作品中(達成率3割)
頑張らないと毎年10冊ずつ増えて行っちゃいますよねー

【好きな作品】
星を継ぐもの
吾輩は猫である
舟を編む
天地明察
家守綺譚
鹿男あをによし
夜は短し歩けよ乙女

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