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2024年3月の読書メーターまとめ

オリーブ
読んだ本
17
読んだページ
4365ページ
感想・レビュー
17
ナイス
469ナイス

2024年3月に読んだ本
17

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

オリーブ
ネタバレ権力とは自ら獲得したものではなく与えらえれるものでだからこそ正義のない権力はただの暴力でしかないとあった。一方で正義を貫くことは時に信頼していた人の心の奥底にある悪を暴くことにもなりかねない覚悟が必要。人は過ちを犯すものという意識を常に持っていなければならず思い込みが本書のように真実を捻じ曲げてしまう恐ろしさがあり保身と正義と真実という狭間での戦いを常に強いられていた。無関係な人間からすると真実が何よりも勝るものなのは当たり前だけど組織に属しているとそれを貫ける勇気を持てるだろうかと突きつけられた小説。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

オリーブ

今日、部屋の掃除をしていたら腰をやられてしまいました~(◎_◎;)やっぱり年ってことなんでしょうね。今月もよろしくお願いします。 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:2696ページ ナイス数:413ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/317610/summary/monthly/2024/2

hirorin
2024/03/01 21:50

えええ~大丈夫ですか?気を付けてくださいね。ぎっくり腰ですかね?もう、あちこち不調が出るお年頃ですよね。私も足がすっきりしませんね。正座が出来るようにならなくては。関節はどうもないんですけどね。

オリーブ
2024/03/02 10:12

ご心配頂きありがとうございます。元々腰痛持ちで、5年くらい前にギックリ腰もやっててその時買っておいたコルセットを今装着して何とか凌いでます💦後はYouTubeのストレッチをやったり。今朝はダイブ良くなりました。hirorinさんも早く足の調子が良くなりますように。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
17

オリーブ
ネタバレ先月末に東京国立博物館の<建立900年特別展「中尊寺金色堂」>に行ったので読むことに。戦乱の世であるが故に自身も傷ついた心を持つ奥州藤原氏の祖、藤原清衡。戦の犠牲者たちが敵味方の区別なく浄土に往生できるようにと築いたのが平泉の中尊寺。そんな崇高な気持ちで建てられていたのかと感慨深い。三代秀衡が夢見た浄土の理想郷が京都宇治の平等院だったそうで模したのが「無量光院」だそうで今は跡しか残ってないとのことだが殺生を行ってきた武士である自分でも極楽へと行きたい気持ちがあったのでは?とあり切なさを感じる。
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オリーブ
ネタバレ第一話を読み終わってこれ短編だったの?と少々残念だった。短編ものは頭の切り替えが必要なので苦手なのだが第二話に移って連作短編だったと分かり俄然読む意欲が湧いてきて一気読み。第二話は母親としての哀しさや切なさを感じて胸が痛かった。第三話はハラハラさせられた反面おとぼけの野崎に爆笑。第四話みたいにイジメ被害者が実は・・ってことあるのかもで親としては何とも言えない気分に。今も気になっているのは第一話の夫ってそうなってる訳で、それで終わり?!妻にも同情してしまうけどずっとこのまま幸せな母娘でいられるのでしょうか?
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オリーブ
ネタバレ江戸時代と言えば奢侈禁止令によって吉原や絵師や戯作作家には暗黒の時代もあったり、理不尽な封建主義で抑圧されていたイメージもあるがポジティブ思考で不自由さの中の自由さを楽しんでいた様子が伺える。特徴ある江戸の黄表紙本として紹介されていた恋川春町の「金々先生栄花の夢」ってそういうお話だったのね~。江戸時代とは全く違ってしまった現代の街、文化ではあるけれどそれでも何かしらの名残りはありそんな新旧混交した魅力を探してみると江戸の人々との会話を楽しんでいるかのような気分になれる。
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オリーブ
ネタバレ各区名の多くは公募だったようだが、1位が選ばれた訳でもなく瑞祥に因んだ名前に決定というのが多かったようだ。しかし、決定には外れた区名もなかなかステキな名前が多かった。印象的だったのはかつて戸塚区にあった「横浜ドリームランド」の揺れる観覧車。スリルがありそうで乗ってみたかったかも。ジャガイモと言えば北海道が全国に広めたかと思いきや江戸時代末期に甲州から持ち込まれ研究改良され「保土ヶ谷いも」として保土ヶ谷駅から出荷され広まったとは意外。住んでいる場所の古地図、古写真、歴史を知ることが出来た貴重な上下巻だった。
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オリーブ
勝手に幸運が転がり込んできてしまった感のある道長で妻の倫子などは人々の嘲笑が聞こえるようでその代償を払わされるのではと不安いっぱいな様子。「我が世とぞ思う」という心境には程遠く我が娘や他の娘の懐妊に一喜一憂したり祟りを恐れたりとその様には滑稽さもあったけど、自分の予想を超えてくる幸運とはそんなものなのかも。道長が詠んだとされる「この世をば」に続く歌だが実資の「小右記」にもはっきりとは記録にないとのこと。道長に対して常に忌々しく感じていた実資が歴史に遺した気持ちの表れなのかもと思うと道長が少々気の毒になる。
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オリーブ
ネタバレ妻倫子を愛おしいと思いつつも彼女に遠慮しながらもう一人の明子も大切にし飄々と時の流れに任せて生きているという印象の道長。2人の兄の死によっていよいよ自分が関白という喜びより次は自分が死ぬのではないかと恐れるくらいに平々凡々に生きていたいタイプ。強烈キャラの姉詮子が愛息一条天皇に直訴して道長を関白にとプッシュするが・・。幼くして即位させられた一条天皇だったが成長の証か母親の言いなりにならず妻定子の方が大切になるという母としては切なさも。下巻では権力欲に塗れた本来のイメージ通りの道長を見ることが出来るのか?
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オリーブ
ネタバレ藤原頼長の息子、範長は南都焼き討ちにより平氏への恨みを持ちつつもきっかけを作ってしまったと後悔の念を抱いている。逃げ惑う民衆の中で出会った一人の少女のその後を知って寺院の復興のみに心を奪われて民衆の苦しみを忘れているのではないか、貧しき者たちのことを忘れていないだろうかと。憎しみに憎しみで返すのは新たな哀しみと怒りの連鎖しか生まないので苦しみから逃れるためには怨みを捨てることなのだと。常に誰かに勝ち続けていたいという劣等感の裏返しが今に続く多くの悲劇の根源なのかもしれないと範長の心の動きをみて感じた。
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オリーブ
9人の目線で語られる平家の物語。源義経らによる「壇ノ浦の戦い」で平家は滅亡した訳だが安徳天皇を胸に入水した箇所を女性目線で描かれると本当に切ない。後白河法皇と平清盛という絶大な権力を持ったこの二人によって自然と皆が振り回され悲劇に向かう哀しさ。悪霊などに苦しみ惑わされたこの時代、それは”罪悪感”でそれが心身に悪影響を及ぼしてあらぬ方向へと向かっていった悲劇。「驕る平家は久しからず」というのは平家に限らずだということを歴史は教えてくれたはずなのに自分の世代だけは例外だと思ってしまう愚かな人間の哀しさを感じた
オリーブ
2024/03/18 20:25

本書は【レビュー投稿キャンペーン!BOOK☆WALKERコインのプレゼント】に当選し1000円分のコインを頂き購入することが出来ました。ありがとうございます。

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オリーブ
ネタバレ様々な理由で社会的弱者となり介護が必要になったり生活保護を受けることになるのは誰にでも可能性がある訳でこの制度があるからこそ未来に希望を信じて生きようとする人達がいるだろうが本書では不正受給者に焦点が当てられていてその陰にある貧困ビジネスという闇も。一方で社会の助けを借りてやがて助けられた者がまた他の誰かを助けるようになっていく。生活保護申請が通らず不幸な結果を招いてしまった報道を見るにつけ無慈悲な役所職員として彼らを責めがちだが報道されない日頃の彼らの苦悩、努力と共にある支援を今回知ることが出来た。
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オリーブ
ネタバレ再読。今回は特に大阪編に注目。向かい合った家々同士の町名が同じなのは秀吉による町造り計画によるもので大阪人の気さくでフレンドリーな気質はこんな処に根底があるのかも。現在の大阪城石垣は秀吉時代のものではなく徳川時代に築かれたものというのは有名かと思いきや、意外にも江戸時代でさえ秀吉時代の城と勘違いしていた人も多かったらしい。三代家光以降訪れたのが十四代家茂だから江戸から離れていた大坂の人々の意識としては仕方ない気も。秀吉時代の石垣は全て地中にあると思っていたがドーンセンターにあるらしく確かめに行ってみたい。
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オリーブ
ネタバレ権力とは自ら獲得したものではなく与えらえれるものでだからこそ正義のない権力はただの暴力でしかないとあった。一方で正義を貫くことは時に信頼していた人の心の奥底にある悪を暴くことにもなりかねない覚悟が必要。人は過ちを犯すものという意識を常に持っていなければならず思い込みが本書のように真実を捻じ曲げてしまう恐ろしさがあり保身と正義と真実という狭間での戦いを常に強いられていた。無関係な人間からすると真実が何よりも勝るものなのは当たり前だけど組織に属しているとそれを貫ける勇気を持てるだろうかと突きつけられた小説。
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オリーブ
ネタバレ菅原孝標女は源氏物語が読みたくてたまらなかった夢見る乙女という姿しか知らなかったが優しかった義母の死の悲しみを乗り越えようとした時に読書に没頭し源氏物語に出会っていたようで更級日記でかつて仏道修行を怠っていた自分を責めている姿は切ない。一夫多妻制が当然だったはずだが藤原道綱母と正妻との文によるバトルはオロオロする兼家の姿が想像されて笑ってしまう。魔性の女という印象の和泉式部には気の毒な面もあったんだなとも感じた。どの人にも教科書だけでは分からない苦悩があり現代に生きる私達にも共感する部分が多いと感じた。
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オリーブ
ネタバレ『紫式部日記』に比べるとこちらは日記というか記録という印象だけど当時の貴族にとって日記には子孫に向けた訓誡の意味があったらしいのでしょうがないかも。だが禁忌や穢れなどの時代背景があってこその道長の心の動きが分かるような解説により面白かった。漢詩、漢文は当たり前の教養だったが道長は苦手だったらしく漢字の間違いやら万葉仮名もどきの当て字や誤字脱字も多く「学問など必要ない名門貴族の御曹司だった」と少々辛辣な感じも。
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オリーブ
ネタバレ紫式部が彰子に仕え彰子が一条天皇の御子を出産するその日から始まっている。念願だった外祖父になった喜びに満ちた道長のはしゃぎようといったら好々爺そのものだが三条天皇に嫁がせた次女妍子が女の子しか産めずに機嫌が悪かったとか当時の価値観だったんだろうけどちょっと興醒め。清少納言に対する紫式部の気持ちは永遠の大きな壁でそれは定子に対する彰子の気持ちでもあって、兄道隆に対する道長の気持ちでもあったのかもと思うと既に亡くなった人でありながらずっと意識せざるを得なかった存在がいた紫式部、彰子、道長の3人に対して切ない。
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オリーブ
ネタバレ昔の災害によってつけられた地名が縁起が悪いなどの理由で当て字になっていたり本来の意味が伝承により隠れてしまった地名、転訛で変化していたりあの地名は伝説や多様な氏族、民族、渡来人を思わせる地名だったのか!と意外な由来が多かった。日本にはその地に住んでないと読めないような独特で不思議な地名が多く難読地名クイズ、難読駅名などはほとんど読めなかった。47都道府県名の由来は興味深かった。後半の「大江戸古地図謎とき探訪」は浮世絵と共に現在の写真、そして古地図があって江戸時代好きにはたまらないページだった。
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オリーブ
ネタバレ吉原で生まれ育ち吉原大門口で耕書堂を開店し吉原細見を成功させた蔦屋重三郎。彼が目を付けた作家、絵師たちが生み出した作品で人々の夢中になって楽しさを味わう様子を想像するだけでこっちまで楽しくなる。九代家重、十代家治の時代でそれは田沼意次の時代でもあったのだが家治の死によって田沼が失脚し、松平定信による寛政の改革で蔦重を始めとした文化人たちの暗黒時代へ。厳しい目を潜り抜けながら皮肉を込めつつ作品を生んでいき庶民も何とか溜飲を下げて・・という攻防により当時の人々の精一杯の気持ちが伝わってきて来年の放送が楽しみだ
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オリーブ
ネタバレ目の付け所が江戸料理文化研究家の著者らしい。今のすし酢が酒造りの失敗から生まれた粕酢から始まっていてどんな経緯で現在の寿司文化へと至ったのかという歴史小説だった。綱渡りのような繋ぎによる三代それぞれが最初は自信を持てない頼りなさが目立っていたけど段々と事が上手く運んでいくようになると先代の戒めにより自らの傲慢さを気づいてそれを謙虚に反省に繋げることが出来るってなかなか出来ないことだと思う。現在の江戸前寿司を始めた華屋与兵衛が粕酢を使って始めたと本書にあり現在のミツカン酢との繋がりを知ったことも感慨深かった
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/05(4184日経過)
記録初日
2013/02/05(4184日経過)
読んだ本
2314冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
599863ページ(1日平均143ページ)
感想・レビュー
2221件(投稿率96.0%)
本棚
10棚
性別
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
http://ameblo.jp/gnymr432/
自己紹介

自分では決して出来ない体験が出来たり
感動の涙を流したり、ハラハラドキドキしたり
こんな素敵な『本』と言う出会いが出来て
私はラッキー!って感じです^^
もっともっと私を幸せにしてくれる
そんな本に出会えたらな~
そして色んな種類の本を皆さんから
教えて頂けたらな~と思います。

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