『破果』外伝。殺し屋 爪角が山中にこもり、師と最終訓練に臨むひと月が描かれる。ちょっと映画「ニキータ」を思い出したが、この本に収録されているインタビューによると著者は「ニキータ」は見ていないそう

『破果』外伝。殺し屋 爪角が山中にこもり、師と最終訓練に臨むひと月が描かれる。ちょっと映画「ニキータ」を思い出したが、この本に収録されているインタビューによると著者は「ニキータ」は見ていないそう

小説の形をとったロシア文学入門。とても楽しく読んだ。プーシキン、ドストエフスキー、トルストイなど、大半は読んだことのある作品が紹介されていくが、もう一度読み返してみたくなる。/ 第十一講「音質の夢」で出てくるプーチンによるアレクサンドル3世の偶像化の話をもうちょっと知りたかったのと、同じく十一講の「偉大」についての話が興味深かった。

SFを集めた台湾文学コレクションの第一弾。何と言っても伊格言の「バーチャルアイドル二階堂雅紀詐欺事件」がおもしろかった

ガルシア・マルケス、コルタサルなどに代表される1960年代のラテンアメリカ文学「ブーム」の発生と広がりを作家を含むさまざまな人々の国際的ネットワークやラテンアメリカ各国の出版事情などをからめて考察した論文集。作家が素晴らしい作品を書いただけでは読まれない、そんな考えてみれば当たり前のことにあらためて思いをはせた。とても興味深かった。

ドストエフスキー、ゴーゴリ、ソローキンなど10人以上の作家の作品が著者個人の体験も交えて紹介されていて、とてもおもしろかった。特に女性作家、ナールビコワ、トルスタヤ、スタロビネツは読んでみたい

壮大な三部作は、大いなるリセットが終わり、クレイカー自身による創世神話<本>の誕生で幕を閉じる。そこに希望を感じるが、同時に、新たな「悪」の気配、クレイクが避けたクレイカーの文字の習得等により人類と同じ過ちをおかしはしないかというそこはかとない危惧も感じる。/一部、二部の再読から三部の読了までのここ2週間ほどは幸せな読書時間だった。

ゼブの来歴が中心。この後あれやこれやはどうつながっていくのだろう。下巻へGo!