新聞の文芸時評で紹介されていたのに興味をもって手に取った。不条理小説と思って読み始めたが、第一部はカルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』のような展開で、「おお」となった。個人的な好き嫌いからすれば第二部は書きすぎじゃないかな。とはいえ、列だけでこうサスペンスフルに書けるとは。一気読みだった。

再読。ほぼ一気読みだった。『オリクスとクレイク』を別視点で語っているところが楽しい。さて、いざ、『マッドアダム』へ！

『マッドアダム』の予習のために再読。これまたこんな話だっけ？となる(どんだけ覚えてないんだw)レンが構内に戻ってから俄然面白くなる。下巻へ

『マッドアダム』の予習として再読。こんな話だったかと思いつつ読了。刊行されたのはもう14年も前になるのね。続いて『洪水の年』に行くよー

素晴らしい本だった。古典文献学の学位を持つ著者がギリシャ・ローマ時代の吟遊から文字へ、そして書物が誕生した歴史を繙く。語り口は全編に書物への愛があふれていて、数々の文学や映画への言及も楽しい。読み終わったとき、忘れ去られた普通の人々の行為と幸運の連なりの端に自分という読者がいるのだという感慨で胸がいっぱいになった。

新聞の文芸時評で紹介されていたのに興味をもって手に取った。不条理小説と思って読み始めたが、第一部はカルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』のような展開で、「おお」となった。個人的な好き嫌いからすれば第二部は書きすぎじゃないかな。とはいえ、列だけでこうサスペンスフルに書けるとは。一気読みだった。

扱う領域が広大なせいかちょっと駆け足な感じはあったが、図版も多く、とても興味深く読んだ。

イスパノアメリカだけでなく、カリブ海諸国、ブラジル、ジュノ・ディアスのようなアメリカの作家も含めた広義のラテンアメリカ文学ガイド。知らない作家、読んでない本がたくさんあるなーとあらためて。『百年の孤独』の文庫からラテンアメリカ文学に興味を持った方にもおすすめ。