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2024年2月の読書メーターまとめ

モルク
読んだ本
23
読んだページ
6848ページ
感想・レビュー
22
ナイス
3390ナイス

2024年2月に読んだ本
23

2024年2月のお気に入り登録
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  • あすか

2024年2月のお気に入られ登録
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2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

モルク
公園にある古びたカバの遊具「カバヒコ」。自分の治したい部分のカバヒコを触ると不思議によくなるというリカバリーカバヒコ伝説がある。近くの5階建て新築マンションに越してきた5人の人々の再生と近所のクリーニング屋のおばあちゃんが交差する連作短編集。各話にはかつて自分も経験したことがあるような痛みがあり共感できる。なにカッコつけているんだよ、そのままの自分でいいんだ、ありのままをさらけ出してごらん…と、背中を押してくれるような話がつまっている。安定の青山美智子の世界が炸裂!
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

モルク

元旦の地震に始まった1月。心、身体が乱れなかなか立ち直れなかった中、読友の皆さんの励まし、あたたかい言葉になんとかペースが戻ってきました。皆様ありがとう!2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:5507ページ ナイス数:3294ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/332547/summary/monthly/2024/1

Vanc
2024/02/01 21:55

モルクさん、いつもお世話になっております。残念ながら共読はありませんでしたが、レビューはいつも参考にさせていただいております。今月も宜しくお願いします。

モルク
2024/02/02 07:08

Vancちゃん、おはよう♪いつもありがとう!今月は共読がいっぱいあるといいな。今月もよろしく☺

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2024年2月の感想・レビュー一覧
22

モルク
安価で宿泊できるホテルフロン。その1階は老人たちが連泊というか住み着いている。その中の気難しい老女光子と清掃員の天使(エンジェル)。天使の生い立ちがきつい。7番目の末っ子、子沢山一家ということで、幼少期は地元テレビに定期的に取り上げられていた話題の家。親は職を持たず3代続く生活保護世帯。高校を中退し家出…数奇な運命のもとにホテルで光子に金の仕組み儲けかたを学ぶ。躾も常識もない天使が次第に…。結末は読者に委ねられさてどうなるか。でも何よりも天使兄弟の強烈な名前に驚いた!
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モルク
6話の短編集。妻を亡くし養子である息子とかつて妻と泊まった宿、漁場を訪れる。そこで息子に語った養子に至った事情、そして真実を見破った息子は…の「海の子」。自分の妻しか描かなかった隠れた天才画家藤代の作品展の準備をする学芸員。藤代の遺した「堕ちる」の言葉の意味を追ううちに本当に堕ちたのは…の「堕ちる」が印象的。でも「僕はエスパーじゃない」の子供の頃から親や他人の顔色をうかがってきた主人公が自分と重なり苦しい。
Vanc
2024/02/27 22:57

モルクさん、ナイスレビューですね。『子供の頃から親や他人の顔色をうかがってきた』んですか、それは辛い半生だったんですね。自分の子供はどうなんだろうか、考えさせられました。

モルク
2024/02/28 05:00

Vancちゃん、おはよう。今度は自分の子供の顔色をうかがうかも?と思うと不安です。

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モルク
6話の短編集。正義という名を振りかざし、獲物を追い詰める。安易に投稿できるSNSで、とことんやり込めて爽快感を味わう輩、ああ胸くそ悪い。よかったのは最終話「死は朝、羽ばたく」。刑期を終えた前科ものと思われた人が…。その真相に自分の思い込みが崩れていく。全体的に読みやすく入り込めるが、少々インパクトに欠けていたかもしれない。
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モルク
あれっ?これって宇佐美作品?と思えるほどいつもとは違う。小太りで凡庸ちょっとノロマで後妻に入った家族からも見下され…だけど料理上手な専業主婦沙代子がキャバ嬢紫苑と繰り広げるドタバタ劇。横取りした身代金三千万、ヘタレホスト、誘拐された女子高生、タッグを組むのかはたまた裏をかきあうのか。とにかく後半に行くほどペースアップ。沙代子が子供の時四国の銀山で得た植物、カビなどの知識が役に立つ。果してジョーカーは…そしてジョーカーを引くのは誰なのか。テンポよく楽しめた。
ダミアン4号
2024/02/25 09:02

気になっていた本です。レビューを拝見して…ポチッと(笑)

モルク
2024/02/25 10:59

ダミさん、こんにちは♪先日読んだ井上荒野さんの「照子と瑠衣」にちょっとテイストが似ている部分があったけど、似て非なるものでした!読んでみてね!

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モルク
57歳大手ゼネコンを早期退社し喫茶店を開くも半年で挫折、現在無職でありバツイチで再婚した妻とも別居中というトホホ男松尾。妻や知人から「あなたはわかっていない」と言われる松尾。のほほんとした彼はそれを理解できないが…。彼につきあって私も本の中で喫茶店巡り。各種コーヒー、紅茶、クリームソーダ、ケーキにタマゴサンド、ナポリタンと魅惑的な数々。喫茶店の定番であるが、松尾の店選びのセンスのよさもあって、その魅惑度は上昇。そして私もトマトケチャップをたっぷり使ったナポリタンを作ったのでした。久々に行ってみたいな純喫茶
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モルク
疎遠だった母の死で、母がスナックをやっていた小豆島にやって来た槇生。自分より年下の母の夫伊吹と同居しスナックを手伝うがそこに登場するのが槇生お手製の祖母から伝わるぬか漬け。ぬか漬けが縁で母が原因で嫌われていた島民たちとの距離も縮まりとけ込んでいく。小さな問題が解決していくと自らの母子問題にも向き合えるようになる。ぬか漬けおそるべし!そしてこれがまた美味しそうなのだ。新玉ねぎや果物のぬか漬けやぬか漬け入りのタルタルソース。そういえばいぶりがっこ入りのタルタルソースも美味しいし歯触りよくこれも絶対いけるはず。
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モルク
霊が見える検事印藤が真夜中だけ開かれる法律事務所で弁護士深夜と探るリーガルミステリー。真犯人が暴かれない限り成仏できない死者は死亡した場所から動けず夜にだけ深夜の事務所を訪れる。死者と生者のコラボ。いろんな事件が重なってそこに案内人も絡む。死者、霊といっても怖くはない。むしろファンタジーかな。
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モルク
漆黒の北極圏を行く「極夜行」のあと、今度は地図を持たず食料も狩りをしながら調達するというグリーンランド冒険の旅。狩りをし動物を解体し、犬と内臓をわけあい干し肉を作る。イヌイットではあたりまえの生活も、スーパーで買い物をし時には出来合いのものも…という私の生活では考えられず、その生活能力の高さに感服する。相棒の犬ウヤミリックとのやりとりもニヤリとしてしまう。第二部も楽しみ。
minami
2024/02/20 19:50

「極夜行」から読んだ方がいいのでしょうか?めっちゃ面白そう😆

モルク
2024/02/20 20:22

どちらからでも大丈夫です✨私は「極夜行」の方が好きですけどね。

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モルク
7話のイヤミス短編集。辻村深月さんのアイドルの弟の担任をしていた教師が主人公の「パッとしない子」は以前読んだことがあったが再読でもその鋭さは健在。篠田節子さんの昭和の名残深く残る公社住宅に越してきた一家の「コミュニティ」双子の姉妹の憎しみあいを描く降田天さんの「ひとりでいいのに」が印象に残った。降田作品は何作か読んでいるが、二人のユニットであることを初めて知った。
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モルク
公園にある古びたカバの遊具「カバヒコ」。自分の治したい部分のカバヒコを触ると不思議によくなるというリカバリーカバヒコ伝説がある。近くの5階建て新築マンションに越してきた5人の人々の再生と近所のクリーニング屋のおばあちゃんが交差する連作短編集。各話にはかつて自分も経験したことがあるような痛みがあり共感できる。なにカッコつけているんだよ、そのままの自分でいいんだ、ありのままをさらけ出してごらん…と、背中を押してくれるような話がつまっている。安定の青山美智子の世界が炸裂!
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モルク
29人の作家さんによる「嘘をついたのは初めてだった」から始まる10ページにも満たないショートストーリー。現役大学院生献鹿狸太郎さんから大御所赤川次郎さんまでと幅広く、初読み作家さんも多く興味深い。須藤古都離さんの「嘘の代償」小野寺史宜さんの「エミリン」三津田信三さんの「探険の思い出」がよかった。もちろん29編もあるので相性の悪いもの、既に覚えていないものもあるがあえて言わない。会員制読書クラブメフィストリーダースクラブによる前作「黒猫を飼い始めた」も読んでみたい。
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モルク
ゾワリとするもの、そしてどんでん返しとなる8話の短編集。中でも失踪した友人を追ってたどり着いた国、そこは双子だらけの幸せの国。愛し合う二人は神の許しを受け永遠にひとつになる「ルレの風に吹かれて」が好き。永遠にひとつってそういうこと?ウゲッ…「カガヤワタルの恋人」も二転三転し先が読めないおもしろさ。そして真梨幸子さんのあとがき。なんと真梨さんの小説デビューに大きな影響を与えたのは長江氏の放送禁止シリーズだったとは。大きな衝撃。あなたのおかげで真梨作品と出会えたのですね。ありがとう、長江さん。
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モルク
箱根駅伝、戦時中と今年第百回記念大会の話が交差する。パリ五輪を目指す学生と監督がボストンマラソンの際に託された古い日記。それは戦時中に箱根駅伝を開催しようと奔走した学生のものだった。戦況が逼迫し大学生も卒業を早めたり、ついには学徒出陣という形で召集されていった。「箱根駅伝を走ってから死にたい」という想いに関東学連の世良らが応えようと尽力する。戦死を意味する「靖国で会おう」という言葉も重い。駅伝への、襷への熱き思い、それが令和に繋がる。感動と涙、その感動をうまく言葉に表せないのがもどかしい。いつかは沿道で…
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モルク
今年70才の専業主婦の照子とシャンソン歌手の瑠衣。同じ中学だったが付き合いは30才の時のクラス会から、それでも40年。照子はセックスつき家政婦としかみない夫から、瑠衣は人間関係の面倒な老人マンションから、と一緒に逃避行。晩秋の別荘地、居住者の留守の他人の家に二人は住み着く。法を犯しているのだがこのふたりを見ていると応援したくなる。回りの人々の優しさにも包まれ…それにしても照子の緻密な計画には恐れ入る。その本当の目的を知ったとき、友情って素晴らしい。かっこいいふたりの今後に拍手。
はつばあば
2024/02/12 13:34

すごくそそられるレビューなんですが、今の私の軽い頭で読めるでしょうか^_^;。

モルク
2024/02/12 15:38

おはつさん、大丈夫、大丈夫ですよ。全く問題ありません❗スカッとしますよ。是非どうぞ

が「ナイス!」と言っています。
モルク
明治も後期、北海道の山奥でひとり狩りをして生きる男熊爪。獲物の肉、皮、内臓や山で採れた山菜などを売り必要最低限な物を買うときだけ人里に降りていく生活。鹿を狩りさばくシーンはリアルで今にも湯気が立ち上ぼり血の匂いが漂ってきそう。穴持たずの熊に襲われた怪我人の目の処置をする場面では思わずウッとなるし、穴持たずと赤毛という熊同志の死闘も圧巻である。とにかく圧倒され続けた。赤毛との闘いで骨折してからの熊爪の死生観の変化もまたしかり。従順な犬が癒しだった。直木賞納得の力作だった。
とみかず
2024/02/27 07:36

モルクさん。ナイスありがとうございます。獣の匂いがしてきそうな物語でした。

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モルク
明治以降の海外での戦争、独立運動にかかわった日本人の視点で描く5話の短編集。西南戦争とアメリカの黒人運動をゴスペルを通じて描く「福音列車」刀を捨てハワイに移住した夫婦と独立を求める現地の人々の「虹の国の侍」パラオでの海軍大尉「南洋の桜」脱走しモンゴルの馬賊となる日本兵「黒い旗のもとに」インパール作戦とインド独立の「進めデリーへ」。いずれも秀逸であり重厚な作品。読み終わるのが惜しかった。表題作が一番のお気に入り。
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モルク
階級社会が顕著となり町はゾーンで分離されている近未来を描いたSF。ラダンの壺は何かを追っていた情報誌ライター和の元に現れたのは情報提供者のカササギ。ストリートチルドレン、戸籍のない子などデータから漏れているこれらの子供たちを売買しプレデターに仕上げようとする組織。そして何より恐ろしいのは、巨大な権力に対しそれを認め否定できない社会。ラストには唖然!なんと中途半端な。読者に結末を委ねている?それとも続編?たとえ続編出ても読まないかも。決して面白くない訳じゃないんだけどね。
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モルク
猫小説5話のニャンソロジー。願いを叶える猫、かつて飼っていた猫に会えるホテル、猫飼い放題の町で出会った隣同志のふたりそして始まる恋、猫が集まる神社。そして最後にひかえる一穂ミチさんの「神さまはそない優しない」がとても好き。死後に生まれ変わり妻の元で飼われることになった男…テンポよく、深刻にならない関西弁が暗い部分を打ち消す。そしてまたホロリとしてしまう。
が「ナイス!」と言っています。
モルク
図書館の返却コーナーにあった本。あまり期待もせず手に取ったが、なんだこれ、おもしろいじゃないの。科学では解明できない超常現象なのか、ちょっとオカルトっぽい6話の短編集。主人公たちそれぞれに相談を受けるのは同じ会社の研究室にいる研究者小泉。小泉がまわりにあるいらぬものを排除し主人公たちを導く。そして主人公たちは過去の因果などを含め真実にたどり着く。ミステリーというよりはやはりオカルトかな。読みやすく楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
モルク
吉原の花魁、その世界で生きる人を描く5話の短編集。親兄弟のため、子供のため、御家のため、それぞれの事情で身売りされ泣く泣く吉原で生きざるをえない女たち。身体を売って働けるのはせいぜい27才まで、年季があけてもその先にあるものは…。そしてなんと強い女たち。時には見栄を切り、裏切りを知りながらも愛する男のためにつくす。ここしか生きる道のない女たちの何て悲しいことか。それでも最終話「夜明け」の最後の一行にほろり、そして光明を見る。
が「ナイス!」と言っています。
モルク
中2の三学期から卒業までの女子バレー部員を描く。特別な存在のチームメイト、自分達の関係を保ちそしてレギュラーを渡さないためあえて下級生の入部を阻止してきた。小さな狭い空間の中で自分達はなかよし、みんな大好きと言いながらも実は様々な負の感情を持っている。嫌われたくない、ぼっちになるのを恐れている。何気ない言葉に傷ついたり傷つけたり、或いはそんなつもりはないふりをしてあえて傷つける。いろいろあった中学時代、残酷なのが青春なのだ。現在大学生の著者が17歳で書いた作品、まだまだ延び代がいっぱいだ。
が「ナイス!」と言っています。
モルク
第二次対戦時ナチス統治下のドイツで反体制として活動した少年少女エーデルヴァイス海賊団。情報を鵜呑みにして体制に疑問を持たず、たとえ持ったにしても愛国心の名の元に従うしかなかった大人たち。しかしドイツの片田舎の少年少女エーデルヴァイス海賊団の四人が正しいこととは何かを問う。彼らが鉄道の終着点、操車場と言われている所にある施設の役割を知り、行動をおこすところからは息をつかせぬ面白さ。果して自分なら村民のように見て見ぬふり、大きな物に流されるのではないか。とても重みのある作品だった。
shigetton
2024/02/01 19:53

昨日から読み始めました。レビュー読ませてもらって、サクサク進めます。

モルク
2024/02/01 20:03

shigeさん、わあっ😁ほぼ同時進行ですね!レビュー楽しみにしてますね♪

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/03/14(4220日経過)
記録初日
2009/11/16(5434日経過)
読んだ本
3974冊(1日平均0.73冊)
読んだページ
1240307ページ(1日平均228ページ)
感想・レビュー
3206件(投稿率80.7%)
本棚
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性別
血液型
O型
現住所
新潟県
自己紹介

読書メーターに登録したのは2013年3月ですが、ノートに記録してあったものをもとにつけています。図書館で借りるのがほとんどなので、主たる目的は同じものを何回も借りることを防ぐためです。記憶があいまいだったり、思い違いをしているといけないので、感想は登録後のものに限っています。

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