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2024年5月の読書メーターまとめ

笑顔千両
読んだ本
8
読んだページ
2426ページ
感想・レビュー
8
ナイス
90ナイス

2024年5月に読んだ本
8

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

笑顔千両
読み始めは、松井今朝子著「吉原手引草」(父親の敵討ちのため自ら苦界の身を沈め本懐を遂げる)に話の展開が似てるなと。主人公の周りの人間に事の真相を語らせるという、松井さんの作品の舞台は吉原で今作の舞台は芝居小屋、限られた世界の住人たちが申し合わせたように仇討ちを語る、良く出来た物語の様な仇討ちだわと思った真相は?タ イトルの「木挽町のあだ討ち」の”あだ”がひらがなだった理由が終盤になって判りました。人生を舞台の芝居に見立て(表に見える一面と闇に隠される部分)仇討ちに加勢した人達の人情?悪巧み?に感服
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
8

笑顔千両
東海道浮世がたりと副題が付いた12話の短編集。1話の中の登場人物の一人が次の話の主人公になってと、東海道を旅する人々の人生のふれ合いとでも言うような人情ばなし。落語のように落ちがある話もあり、澤田瞳子さん、奈良、飛鳥時代の古代史がお得意だと思っていましたが、今作は多様性に富んでいました。
笑顔千両
読み始めは、松井今朝子著「吉原手引草」(父親の敵討ちのため自ら苦界の身を沈め本懐を遂げる)に話の展開が似てるなと。主人公の周りの人間に事の真相を語らせるという、松井さんの作品の舞台は吉原で今作の舞台は芝居小屋、限られた世界の住人たちが申し合わせたように仇討ちを語る、良く出来た物語の様な仇討ちだわと思った真相は?タ イトルの「木挽町のあだ討ち」の”あだ”がひらがなだった理由が終盤になって判りました。人生を舞台の芝居に見立て(表に見える一面と闇に隠される部分)仇討ちに加勢した人達の人情?悪巧み?に感服
が「ナイス!」と言っています。
笑顔千両
【歴史小説家たちが紡ぐ時代の違う五つの物語が、あるひとつの「怪異」で繋がる。読後に訪れるこの震えは、恐怖か】書籍紹介文にある「怪異」と言う現象がとてもおぞましく悪夢を見そう。5人の作家のうち西條奈加、澤田瞳子さんの名があり読んだのですが、人類の長い歴史の中には狐憑きか伝染病なのか理解不能な現象が起こり人々は右往左往し理由がわからぬまま焼き討ちが、殺人事件が、村人の離散がで終わっていた。その出来事の裏側にはこんな怪異がという理解でよかったのか?山東京伝の妻が人魚、土葬の土筆、眠る猫どれも?であって面白い
が「ナイス!」と言っています。
笑顔千両
「ほとが、かゆい。」から物語が始まり同じ文言で終わって、天神社の筆頭巫女に祭り上げられた(綾児)ときから色病に罹患していたのでは?菅原道真公を神体として祀った社を建造しようと企んだ醜女の似非巫女(阿鳥)、貴族や庶民を巻き込んだ騒動の顛末。庶民にとって信仰の対象は何でも良かった?阿鳥が菅原道真にこだわった謎が騒動の底辺に潜んでいて、終わってみたらまさかそんなことが?まあフィクッションですから色々考えると面白い。タイトルの「腐れ梅」、読む前は梅って腐らないよね?と梅干しを連想していた、「腐っても鯛」程の意味?
が「ナイス!」と言っています。
笑顔千両
天平年間京に疫病が流行り、施薬院に詰める医師や役人たちの人間模様と疫病に立ち向かう様を描いた直木賞候補となった作品。現代のコロナ禍騒動でもありましたが人間パニックに陥ると疑心暗鬼に、庶民も医療従事者も疲弊し怪しい輩が暗躍し、上昇志向から謀によって漏れ落ちた元御典医が絡んで物語が混沌としてきたところ効き目のある薬の調合法が見つかり希望の灯りが「医師はどんな病が都を襲ってももがき苦しみながら立ち向かうだろう、人の醜さ愚かしさを目にし、それでも生きることの意義と死者の向こうにある生の輝きを信じ続けるだろう」
が「ナイス!」と言っています。
笑顔千両
岬洋介シリーズ8作目でしょうか?アメリカ大統領選最中にショパンコンクールファイナリストの共演、しかもコンサートに大統領が観覧、命を狙う暗殺者まで。暗殺者目線での語りもありコンサートメンバー追加で選出されたアーティストの誰が?と推理していたのですが、ハズレましたね~、えっその人だったの?と。演奏者としての矜持と殺らねば殺られるという暗殺者の葛藤との板ばさみの果ては?憧れていた人たちとの共演を果たし幸せを感じたのであれば、苦しく生きてきたであろう人生救われるものがあったのかも
が「ナイス!」と言っています。
笑顔千両
「平安朝(聖武天皇の御世)を舞台に、采女(現在で言えばノンキャリア組の女性官僚)の視点で後宮やそこに勤める女官達の人間模様を描いた作品」自身の出自に依って身分階級が決まる後宮で、上昇志向の娘や浮かれ女と言われながらも男達と浮名を流す娘と同室になった地方豪族の娘。古の昔の女の子の心の内を、奈良・平安時代に詳しい作家が描くと現代とあまり変わっていないのねと真実味があり、虐げられ蔑ろにされながら何クソ今に見ておれ〜と奮起するわけですよ。ちょっとほろ苦な青春物語でした。
笑顔千両
澤田瞳子さんのエッセイ集。エッセイと言っても歴史小説それも奈良・平安時代を主に執筆しておられる方なので読み応えがありました。「歴史小説家の先輩である葉室麟さんを師とも思い同小説家として生きる仲間でもあった、他者を気遣い苦しみに寄り添おうとしておられた、そんな葉室さんの背を追って生きたい」と綴っていました。「小さな出来事が積み重なって月日が過ぎ、我々の日常は歴史になる。」自分のささいな喜怒哀楽の日常が歴史の一部なのか〜と思った次第です。エッセイって作家さんの個性がよく解りますね。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/04/01(4099日経過)
記録初日
2011/05/22(4779日経過)
読んだ本
500冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
163164ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
432件(投稿率86.4%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
職業
自営業
現住所
千葉県
自己紹介

読んだ本の感想をどこかに記しておきたいと思っていたところに、このウェブサイトに出会いました。
便利ですね、過去に読んだ本も思い出しながら記録しています。
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