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2024年9月の読書メーターまとめ

道楽モン
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感想・レビュー
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2024年9月に読んだ本
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2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

道楽モン
章立てを意図的に短くして、リーダビリティを高めている。これによりグイグイと読まされる感が凄い。章の接続性も計算されており、どうなるんだというワクワク感を100回以上も浴びれば、これはスペシャルな読書体験となりますよ。こうした技工的な進歩を1作ごとに重ね、ミステリとして極上のエンタメ作品に仕上がっている。本作で重要な役割を演じる検視官の実家が豪邸という、英国の階級社会を象徴的に取り上げている。人間関係にも影響をもたらす位にデリケートなものらしく、頑なに秘密にしようとするのね。愛犬エドガーは今回も可愛い。
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

道楽モン

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:25冊 読んだページ数:5070ページ ナイス数:1579ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/352710/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
16

道楽モン
そして大団円を迎える第4作目。もはや地方名士(ま、成金なんだけど)一族の物語は、予想を遥かに超えた舞台にたどり着きます。屋敷の広大な土地を利用して、野外フェスを開催しちゃいます、この住民たちは。SNSの影響でネット通販も盛況だし。最後は約束通りに、二人の主人公は結ばれるのですが、ヒロインの離婚(形としては死別だけど)の真実が、これまた驚愕でした。もう、物語を完成させるために何でもアリという作者の貪欲さは、本当に素晴らしい。物語を堪能しました、エンタメ作品として文句のない過剰なまでのサービス精神に脱帽。
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道楽モン
いったいどうなるんだーという期待を残しつつ、第3作目は過去に戻って、ヒロインの結婚までの話となる。そもそも幼い頃の宝物の様な出来事を抱えつつ、まったく違う人物と結婚をして、娘まで生まれていることの落とし前をどうつけるのだろうという疑問が、ここですべて語られるのだ。もう、NHK連続ドラマ的な波乱万丈さで、読者はもう何が起きても驚かない様に躾けられてしまってます、この時点で。作者の語りは絶好調で、もはや抗う術もなく物語の荒波に身を委ね、ストーリーテリングの快感に溺れるのみ。かつて無い読書体験だな、これは。
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道楽モン
第2作目にしていきなり路線が変わってビックリ。少女小説の正統なる後継としての物語空間、壮大な物語を予感させる舞台装置、繊細な語り口調で作品をまとめた第1作は、ここですべてひっくり返される。地方財閥のお屋敷の主となったヒロインが、地元スーパーでパートに出てる! バブル経済の破綻により、広大な屋敷の維持が困難になったとはいえ、あまりの展開にのけぞってしまった。さらに雇用創生のために起業して困難を乗り越えるという細腕繁盛記への変貌は、物語の破綻を超越して、ジェットコースター的な物語に読者は飲み込まれる。嗚呼…。
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道楽モン
『犬がいた季節』作者による全4冊の大河ドラマ第1作目。林業で財を成した地方豪商一族の4世代にわたる物語のスタートは、主人公二人の3ヶ月間の出来事。これが後々の起点となる。物語は静かに始まるが、系図を含めて普通ではない一族の過去と因縁が少しずつ明かされてゆく。時代設定は昭和の高度成長期。  本作は、作者自身による朗読ポッドキャストが存在し、現在はまだ第一部。作者の伝えようとする意欲は並々ならぬものがある。落ち着いた語り口が素敵です。 https://voicy.jp/channel/4123/728596
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道楽モン
私自身は一冊も読んでない派。けれど、斎藤美奈子の論考はとんでもなく面白い。こうした視点は持ち合わせていないので非常に参考になるし、刺激に満ち溢れてます。興奮、興奮。超有名で世界中の少女たちを虜にした少女小説には、それぞれの時代背景や価値観を背景にして、それを打ち破ろうとした戦略が秘められていたという事実が、興奮の理由。時代を俯瞰して近代から現代までの闘う少女たちの軌跡こそが少女小説の系譜。資本主義と闘うハイジ、偽善の金持ちが知的な少女に手玉に取られた「あしながおじさん」など、どの論考も面白すぎます。
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道楽モン
この種の新書にしては登録数が多く、困ってるんだなぁと思う。人格障害までは行かなくとも、自己愛性または承認欲求が強い人が一人でも存在する職場は、ほとんどが何らかの問題を抱えているが、原因はこの人。まったく困ったもんです。突き詰めれば個人的なコンプレックス、幼児性、承認欲求であり、職場に多大なマイナスイオンを振りまいている。他人に興味の無いADHD傾向の人が、適切なモチベーションを発揮して偉大な功績を残すのとは正反対だ。幼少期の欲求不満因子を抱えたままの大人が、驚異的な割合で存在してるのが現実だ。実感として。
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道楽モン
現在のサブカルを代表する(というかアイコン化してる)二人による居酒屋の駄弁的対談集。ユルユル具合が徹底しており、もう何も考えずに読みましょう。死というゴールが存在し、その間はどう生きるのか。哲学的な命題を、ここまでグダグダに語るのは並大抵の所作では無い。そう、歳を取って初めて判る事って、結局は「人間の宿命的な駄目さ」に由来するものが大半だと思う。駄目を否定するのではなく受け入れる。駄目を克服するのではなく共存する。大雑把だけど、そんな事をグダグダ書いてある愛すべき一冊。自己啓発本なんて必要ないっつーの。
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道楽モン
発達障害もギフテッドも古来から存在していた。同傾向の一群を、アメリカ精神医学会によるDSM-5がカテゴライズし世界標準として分類した呼称が一般化されただけのこと。障害でも病気でもなく、個性のひとつ。原因はゲノムの一部分の差異でしかない。しかし、その存在は歴史的にも大きい。歴史のエポックを築いた人物の多くはADHDであると検証されているし、ある分野に極端に秀でたギフテッドもしかり。戦争や政治に利用される危険が伴うだけに、社会がどう受け止めるのかは重要。当事者は想像以上に、社会の同調圧力に苦しめられている。
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道楽モン
挫折を乗り越えて成長する若き棋士、あるいは孤高の王者の苦悩をテーマにするのが将棋小説の常道だが、本作はタイトル戦になかなか達しない46歳の八段棋士が主人公。苦闘の末に挑戦権を掴むが、対するは圧倒的強さでタイトルを独占する若き八冠王者。予想に反して最終戦までもつれ込んだ背景には、主人公の過去と周りの人々からの絶大なる後押しがあったからだ。実在のモデルや舞台を巧みに脚色し、実に読み応えのある人間劇に仕立てた作者は称賛に値する。知らない読者にも将棋の勝負どころを伝える工夫も効いている。将棋小説としては大収穫だ。
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道楽モン
キングの小説を読むのは久しぶり。90年代はもう熱心にすべて読む模範的な読者でした。『IT』とか『グリーン・マイル』あたりでフェードアウト。キングのパワーについていけなかったのかもしれない。ロックでいえばローリング・ストーンズ。まだ演ってる(書いている)のかよーという感覚(失礼だよなー)。 天才の特徴として、作品の量と質が常軌を逸しているというのがあるが、まさにキングさん、あなたの事です。で、本作は(あとがきによると)、「死者が見える」「死者は嘘をつかない」「少年の成長物語」の三題噺。さすがの貫禄です。
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道楽モン
情け無用の勝負の世界。盛者必衰であり生々流転。ひとりの突出した天才の出現が、世界を一変させる。我々は現在、将棋界において、藤井聡太による羽生世代棋士からの世代交代を目撃している。とはいえ、彼らもまた前世代を淘汰してきた歴史があり、日本将棋連盟が存続する限り、この繰り返しは続くのだろう。本書は頂点を極めた羽生善治9段の軌跡と、羽生世代の代表的棋士たちの歩みをまとめたものだ。B級に転落しても引退せず、自らの成すべきことを全力で成し遂げる姿勢のみならず、若い世代に切り込もうとする闘士としての宿命が熱い。
道楽モン
2024/09/09 00:10

コメントをありがとうございます。タイトル通り、羽生さんが軸ですが、米長、谷川、佐藤、渡辺、藤井といった面々との戦いが1章ずつ展開されています。あくまで、羽生さんの一貫した姿勢がテーマですが、彼らはもちろん重要な役まわりとして登場してますよ。

葵
2024/09/09 07:54

おしえていただきありがとうございます!

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道楽モン
頑張れ男子諸君! という掛け声も虚しく、先進国では世界的に、男子の劣化が加速度的に進んでいる。原因はゲームとポルノ。この身も蓋もない指摘は商業的な煽りではなく、データに裏付けされた深刻な事態への警鐘だ。下世話な邦題タイトルに反して、その悪徳に淫している生物学的な理由、社会学的な閉塞要因を詳細に解説いるのが本書である。旧来の社会的要請である男らしさという幻想は、むしろ現代では男子の希望も自信も打ち砕く厳しい圧力となる。ではどうすれば良いのかという指針が後半にて展開されている。我々はどこで道を誤ったのだろう。
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道楽モン
前作は霊能者・砂澤たまゑさんの聞き取りが中心であったが、本作は筆者の内藤さん自身の物語。文筆業やスピリチュアルとはまったく無縁だった彼が、いかなる過程を経て砂澤と出会い、インタビューをまとめ、それを上梓することになったかの顛末を綴っている。結果的にこの縁は神による誘導であったということ。霊的な奇跡譚や、霊能者および伏見稲荷の世界観などは前作との重複がほとんどであるが、正反対の立場からの見地は興味深く、現象を目の前で目撃する驚きの数々を、理性的な認識不可能で唖然とする様子はまさに読者と同じ目線だ。
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道楽モン
昭和36年の新聞連載小説。この頃には獅子文六も大御所となり、大衆小説作家としての貫禄充分で、インテリ特有の俯瞰した視線も嫌味に感じない。文句なしに面白い! 当時、社会を騒がせていた西武、東急、藤田観光による箱根の観光地開発戦争(wikiで箱根戦争を参照)を背景に、2つの老舗旅館によるロミオとジュリエット要素を加味しつつ、時代の趨勢と戦う物語。話は箱根戦争の概要からスタート。事実は小説より奇なりで、本当にバカバカしい争いをしてたんだなぁと呆れます。一昔前のエンタメは明るい物が多かった。隔世の感があります。
道楽モン
2024/09/02 22:10

昭和37年に川島雄三監督で映画化。主演は加山雄三、星由里子の若大将ペア。DVD発売中です。

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道楽モン
章立てを意図的に短くして、リーダビリティを高めている。これによりグイグイと読まされる感が凄い。章の接続性も計算されており、どうなるんだというワクワク感を100回以上も浴びれば、これはスペシャルな読書体験となりますよ。こうした技工的な進歩を1作ごとに重ね、ミステリとして極上のエンタメ作品に仕上がっている。本作で重要な役割を演じる検視官の実家が豪邸という、英国の階級社会を象徴的に取り上げている。人間関係にも影響をもたらす位にデリケートなものらしく、頑なに秘密にしようとするのね。愛犬エドガーは今回も可愛い。
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道楽モン
待望のワシントン・ポー・シリーズの第5弾。すでに読了しておりますが、まずは上巻について。いきなり日本が登場して驚く間もなく、密室殺人が2件。で、テレビ放送中や厳重な警護下でも予告殺人って、ミステリとして極上のスタート。フリンが復帰して鉄壁のトリオも復活。彼らの会話だけでワクワクしちゃいましたよ。このシリーズは本当に面白い。まだ手を出していない方は、是非とも第1弾『ストーンサークルの殺人』から読んで欲しい。本作までハズレ無し。全作品が★5つレベルのミステリ・シリーズって奇跡的です。現時点では本作が最高傑作。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/05/06(4245日経過)
記録初日
2017/10/16(2621日経過)
読んだ本
1146冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
335044ページ(1日平均127ページ)
感想・レビュー
412件(投稿率36.0%)
本棚
28棚
性別
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

還暦を超えると1年が本当に早い。不動産会社勤務でござる。

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